ここのところ自分で買ったのをすっかり忘れていたPaul Butterfieldのハーモニカ教本で練習をしています。
いったい全体自分が少しは上手になっているのかどうかわかりませんが、アコースティックな演奏を丁寧にコピーしようと思って進めています。
そんな中の一曲が「St.James Infirmary」。
ブルースの古典だそうで、調べてみると実におおくの方々が演奏されています。
歌詞も、いろいろなバージョンがあるようですが、亡くなった恋人を悼む歌だというところは共通しています。
日本語のウィキには、「亡くなった子供に会いにセント・ ジェームス病院へ行く」といった内容の歌詞、とありますが、これはたぶん歌詞の”Baby”の読み間違いですね。
というのも「世界のどこを探したってオレのようないい男はどこにもいないぜ」って嘆いているのですから。普通、子供には言いませんな(笑)
彼(歌の一人称は、彼の嘆きを目撃する立場)の恋人はなぜ自分をおいて孤独に亡くなってしまったのでしょう?
死体の安置所で面会をするのですから彼の妻だったのかもしれませんね。いろいろと、とても悲しくて辛いイメージが浮かぶ歌です。
さて、ポールのバージョンですが、ギター一本の伴奏で情感たっぷりに歌い上げています。教本なのに泣けちゃう。
このギターは、Happy Traumという人でして、ボブ・ディランと仕事をしている著名な方だそうです。
この教本をこれから手に入れてこの曲を練習する方がいるといけませんので参考までに正しい演奏情報を記しておきます。
教本には、ハーモニカはAと書いてありますが、間違いでして、本当はこうです。
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曲のキー:Eマイナー
ハーモニカ:
イントロ:D(サードポジション)
ソロその1:A(セカンドポジション)
ソロその2:D(サード)
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こちらも参考に、付属のCDでは、ポールがこの曲の説明をしていますので聞き書きを記しておきます。
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何年もの間、すっかり忘れていた曲ですが、(ギターの)ハッピーが思い出させてくれたのでこれから演奏します。
St.James Infirmaryという曲です。ブルースの古典で、マイナーの曲です。僕たちはこれからEマイナーでやります。僕はこれからDハープとAハープを少しずつ使ってみようと思います。オクターブ奏法も少し入れてみます。聴いていただくと、これまで(教本の前のチャプター)言っていたことがわかってもらえると思います。
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これがなかなかわからないんだな(笑)
ポールは、Aの演奏は、音がマイルドなので好きだとも言っています。
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