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2024年5月15日水曜日

カルロス・カスタネダ関連の投稿

本ブログで大きな割合を占めていた「カルロス・カスタネダ」関係の記事を棚卸しをしまして別のコンテンツに引越しをしました。
タイトルは『gait of power』(「力の足どり」)としました。

今回は、知人のサーバーをお借りしてシステムをWordPressにしました。
ほぼ元の記事のままですが、誤植・リンク切れなど体裁を直してあります。
また、元原稿では揶揄した調子の文体が多すぎたなと思いましたので少しトーンを抑えて書き直しました。
元原稿にはまだまだ推敲や校正の足りない部分があるので新サイトにおいても少しずつ見直しを進めています。

国内では、2000年代に入ってから従来、ニューエイジ、精神世界などと呼ばれていたものが「スピリチュアル系」という呼び名が一般的になり動画コンテンツを中心に「スピ系」と呼ばれるなど、より多くの「一般の人々」に浸透しています。

そしてコロナ禍に入ると、「スピ系」コンテンツに傾倒していた人たちは、不安にかられて簡単な答えが得られる陰謀デマ系の世界に逃げこんでいきました。
あたしも、長年の親友がコロナ禍でネット情報漬けになり当時活発になったカルト系の政治活動に陥った結果、断腸の思いで交友を断つことにしました。

アップした多数のカスタネダ関係の記事の中でも、カスタネダを妄信して活動に加わり、カルトに救いと居場所を求めた人々の狂気・末路が紹介されているAmy Wallaceの『呪術師の弟子:カルロス・カスタネダとの人生』は、愛する人や自らがカルトに染まらないための予防に役立つと思います。
みなさんの参考になれば幸いです。

2016年7月30日土曜日

閑話休題 日本とメキシコ

ここのところエントリーの文章がやたらと長くて、くどいのであっさりと。

オアハカ(たぶん)にて(1)』で日本とメキシコの大きさを比較した図を入れましたが、実際の大きさを比較するサイト「The True Size of ...」というサイトで正確に比較できるというので図に起こしました。

緯度が割あいと近いせいか、普通の地図上の比較とさほど変わりがないようです。
左が前に作った図。右が”The True Size of ...”というサイトで作ったものです。


2016年6月1日水曜日

第三次カスタネダブーム

自分の「終活」もたけなわ?な中、にわかに第三次カスタネダ(マイ)ブームにわいています。
そりゃ「終活」ですから、「死」についてとことん語られてるカスタネダでしょ?

死はお前の左側にいる

ですからね~。

全部で12巻も(しかない?)あるカスタネダの著作ですが、これから読まれる人に勧めるなら初期三部作の二巻目『呪術の体験 - 分離したリアリティ』という話からがよいなという結論に達しました。

1.『呪術師と私 - ドン・ファンの教え』
2.『呪術の体験 - 分離したリアリティ』
3.『呪師に成る - イクストランへの旅』

というのが本来の順番ですが、再読してあらためて思ったのは、

2.『分離したリアリティ』
1.『ドン・ファンの教え』
3.『イクストランへの旅』

の順が良いと思いました。

また、1.の『ドン・ファンの教え』をもし読む場合は、後半の「フィールドノート」は研究論文の付録みたいなもので堅苦しいだけですから読まなくても構わないと思います。(コストパフォーマンス悪いですな)

※太田出版の新装版はこざっぱりしてますが、あたしは二見書房版の装丁がオリジナル本と同じなので好きです。

12冊の著作の内、あたしが1979年頃に原著で読んだのはペーパーバックで販売されていた第4巻『力の話』までです。

5の『力の第二の環』は、滞米中にハードカバーで発売(1977年)されていたので買ってあったものの結局、読まずじまいで昨年「自炊」してしまいました。

アマゾンの購入履歴によると『沈黙の力』と『無限の本質』を除く日本語版をまとめ買いしたのが2000年。
家人が入院中で一人暮らしなのをいいことに思い切り趣味(これが趣味か?)に入っておりました。

4巻目以外はすべて「二見書房」という精神世界系の本が得意な出版社から出ていました。
(8番目の『沈黙の力』は、単に買いそこねていたのを気づかずに過ごしていただけ?)

一方、理由はわかりませんが、4番の日本語版『力の話』だけは当時、講談社学術文庫から別の翻訳者で出ていてタイトルもまったく異なる『未知の次元』という名前でした。
『未知の次元』は、この「まとめ買い」の時に一緒に買いました…が…、なんと買ってからすでに持っていることに気づき(笑)
しばらく『未知の次元』を二冊本棚に並べていました。

そして『未知の次元』は、その後、開きもせず・・・そしてこれがまさか自分がすでに原著では読んだ『力の話』だとはまったく気づかず(開いてもいないわけだし・・・)つい最近まで至るという体たらく。

あらためてカスタネダの本を検索すると『力の話』というタイトルで2014年にあらためて前述の太田出版から二見書房版の翻訳者で出版されていたことを知り再度買いました。
要するにこの3巻目は英語版も入れると四冊(内三冊は自炊しちゃったけど)持っていることになりますな。

たしか、カスタネダが高いところから飛び降りる話を読んだのに、そのエピソードがないなぁなんて思っていたのは翻訳版の『未知の次元』を読んでいなかったからなんですな。


1.『呪術師と私 - ドン・ファンの教え』(1974年)
2.『呪術の体験 - 分離したリアリティ』(1974年)
3.『呪師に成る - イクストランへの旅』(1974年)
4.『力の話』(2014年)
  ※『未知の次元』ハードカバー(講談社)は1979年発行。文庫版(講談社学術文庫)は、1993年発行。
5.『呪術の彼方へ - 力の第二の環』(1978年)
6.『呪術と夢見 - イーグルの贈り物』(1982年)
7.『意識への回帰 - 内からの炎』(1985年)
8.『沈黙の力 - 意識の処女地』(1990年)
9.『夢見の技法 - 超意識への飛翔』(1994年)
10.『呪術の実践 - 古代メキシコ・シャーマンの知恵』(1998年)
11.『時の輪 - 古代メキシコのシャーマンたちの生と死と宇宙への思索』(2002年)
12.『無限の本質 - 呪術師との訣別』(2002年)

著者のカスタネダについてあまり本気で調べたことがないのでウィキペディアを読んでみました。

日本語版と英語版ウィキペディアでは情報量が圧倒的に違っていて、英語版では、その後のカスタネダの怪しげな千石イエス風の生活や他の学者たちの評価や議論などたくさん記されていて参考になります。(なんの?(笑))

※カスタネダ関係の投稿に関しては、こちらを参照してください。(2024/05/15)





2012年7月6日金曜日

山んばと空とぶ白い馬

この記事は、カルロス・カスタネダ関連サイトに掲載しているものですが、一般的な内容でもあるのでこちらのサイトにも掲載することにしました。

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一時期、埼玉に暮らしていたことがあります。

図書館が充実していたこともあってとにかく定期的にでかけては、子供向け図書のコーナーにある本を片端から借りていました。

トムは真夜中の庭で』をはじめとするピアスの作品、有名どころではサトクリフの歴史物などは代表的なものです。
今の場所に越してきてからも冊数は減ってはいるものの習慣は続いてます。
適当に目についたものを借りるので古かったり新刊だったり。駄作だったり思わぬ佳作だったり。

表題の『山んばと空とぶ白い馬』(いぬいとみこ著)は、76年の発行ですから古いといえば古いですな。今では書けないような身体的特徴をあらわす言葉も頻繁に登場します。

山に別荘を建てた新人作家の生活を描いたファンタジー作品です。
雑誌に連載していた作品だそうで、連載物にありがちなだらだら感がありますが、あたし的には非常に興味深く読んだので記しておきます。

タイトルに登場する白い馬が自然の「象徴的」存在であるのに対し、山んばは、非常に現実的な存在として描かれています。
超常的能力を持ちながらきわめて日常的な存在でもあり、山村の人々と適宜交流を持ったりしています。

読み進めるうちに、山んばがうーむ、誰かに似ている。山の生活初心者の作家も誰かに似ている!
そして、はた!!と思い至りました。
カルロス・カスタネダです。もちろん、作家がカスタネダ。山んばは、ドン・フアンです。
作家は、山の生き物の導きで「キノコ」を食べて空を飛びます。
ドン・フアンのシリーズでも「抽象的」に空を飛ぶ状況が描かれています。もちろん、キノコやサボテンの力を借りています。

小説のなかほどの山の風景の描写に「ホビットのすみかのような」という記述があります。
ホ ビットは、ドワーフやトロルと異なり、トールキンの創作したメタ人類です。「山んば・・」の著者は、誰もがしってる「小人」のつもりでホビットを引用して いますが、トールキンの著作を気に入っていたのでしょう。ホビットもカスタネダの作品にも共通している世界観はアニミズムです。下世話な言い方ではエコ? ニューエイジ?

「山んば・・・」も人間対自然という大テーマについて主人公が真正面から向き合います。
The Hobbitは、1937年の発刊ですが、カスタネダの「ドン・フアンの教え」が出たのは1968年。
Wikipediaで調べたところ著者のいぬいとみこさんは残念ながら故人です。お話を伺ってみたかったなぁ。

2010年5月28日金曜日

メタ・ドキュメンタリーのよろこび

扶桑社が94年にホイットリー ストリーバーの『コミュニオン―異星人遭遇全記録』の邦訳を出してました。

ホイットリー ストリーバーといえば、『ウルフェン』とか『デイ・アフター・トゥモロー』を著した売れっ子作家ですが、実はオレ宇宙人にさらわれてたんだ。って告白をして大騒ぎになりました。

一時、出版界から干されていたというエピソードを読んだことがあります。

発刊当時、何気に手にした『コミュニオン』を開いて衝撃を受けました。

ネタは??なんだけど、ド真面目なんですよね。
書きっぷりが。あんまり凄いので続編の『遭遇を超えて』まで買っちゃいました。

このテのメタ・ドキュメンタリー(こんな用語ありませんよ。今、考えたました)は、とにかく面白い。

あたしのオススメは、まず人間のクローンを作り出したドキュメント『わが子はクローン』 (デイビッド・M. ロービック著)。

ある大富豪が金にあかして自分のクローンを作る計画を進めるにあたり、科学記者であった著者を雇って記録させたという「実話」。たまにテレビでもネタになってますね。
このロービックも科学記者界から干されたそうです。

もうひとつが、以前も触れたカルロス・カスタネダ著「ドン・ファン」シリーズ。UCLAの文化人類学を研究していた若き学生カスタネダがメキシコはヤキ族の呪術師ドン・ファンの弟子になるという話です。

以下の引用は、ドン・ファンが「戦士」についてのべた重要な言葉であります。
ドン・ファンは、ボブ・ディランの自伝にも出てますな。それによるとアメリカでは大ブームだったらしいですね。


“Anything is one of a million paths. Therefore, a warrior must always keep in mind that a path is only a path; if he feels that he should not follow it, he must not stay with it under any conditions. His decision to keep on that path or to leave it must be free of fear or ambition. He must look at every path closely and deliberately. There is a question that a warrior has to ask, mandatorily: ‘Does this path have a heart?’”

2006年5月25日木曜日

カルロス・カスタネダ

太極拳に誘ってくれたT. S.は、西洋人によくいるニュー・エイジ、サブカルチャーファンで、その系列の本をよく紹介してくれました。

中でもカルロス・カ スタネダの本は、示唆に富み、そして面白く夢中になって読んだものです。
当時、カスタネダは存命で、一度だけラジオ番組に出演、生の声を聞いたことがあります。 謎につつまれた人物の声を聞けただけでもなにか得をした気がしました。

その時も、T. S.が「今夜、カスティネーダ(このように発音します)がFMラジオの番組に出演するぞ!」と興奮した声で電話をくれたのです。

脱線ついでに書きますと、カスタネダたちが用いたメスカリトは、ペヨーテというサボテンから採取するそうです。

カスタネダは、最初は単にインディアンのドラッグを試してみたいという不純な動機でドン・ファンに近づいたのでしょう。
彼の本の中では、メスカリトは「人格」を持つ神というか、トリック・スター(いたずら者)のようなふるまいをします。
ある折、伊豆のサボテン公園を訪れたとき園内の植物の専門家の方に「ペヨーテ」について教えを乞うたことがあります。

一般客からマニアックな質問を受けて興がのったのか面白い話を聞かせてくれました。ペヨーテは、国内では「****」という名前で普通に売られている観賞用のサボテンであること。そして、日本の風土では*****は作れないこと。どうやら砂漠と関係があるらしく、国内のサボテンの専門家の間ではペヨーテツアーを企画して訪米している人々がいるらしいこと。などなど。

実際に、園内の売店で売られていた可愛らしい「****」を買い求め、自宅で育ててみましたが、しばらくすると根が腐ってしまいました。
メスカリトに叱られるのでは?とちょっと心配になったものです。

※カルロス・カスタネダ関係の投稿に関してはこちらを参照してください。(2024/05/15)