大分前、2010年のことです。職場内を歩いていたら久々に、K君に会いました。
K君は、あたしの元スタッフでネットのことについてはエキスパートといってもよい人物です。
あたし「なんか、最近、あまりつぶやいてないね?」
とすれ違いざまに声をかけたところ、その日の午後、こんなことをつぶやいてました。
(当時は、あたしもtwitterに目を通していたのです)
(K君のつぶやき) 最近つぶやいていないね、と指摘を受けた。一日に処理できる情報量にはやはり限りがあり、ツイッターやニュースなどを追っていると、インプットが過剰で、脳が疲れてしまう気がした
来たねと思いました。この人、若かったんですよ。
こんなもの(twitterやらfacebookやら、ゲームやら)やってたら、いずれBurn Outするにきまってんだから。
同じ日の夕方に、今度は、つきあいのあるS社長が職場に来ていました。
ひとしきり宇宙人の話などした後、SNS関連の話題になったのですが、奇しくも前述のKさんと同じく、
なんだか、疲れちゃって。リアルな世界との仕事が増えたし(投稿するの)ここんところやめてます。
ときた。S社長は、K君より更に若いのです。
どの店にチェックインしたとか、誰かが食べた西洋料理やワインの写真がアップされている姿を見ているとクリフォード・ストールの名著「インターネットはからっぽの洞窟」がついつい想起されちゃいます。
もしも紙の本がなくなるとすると、家の子供はこっそり大人の本を書棚から出して読めなくなっちゃうし。
こんなときに、ぼ~~~っとテレビを見るとホっとしますな。やはり。
(初出: 2010-12-08 14:36:39)
この時点から10年が経ちました。
「アラブの春」があった当時は、ちょうどSNSとマスメディアの転換点でした。
この時点まで、かろうじてネットの情報は、マスメディアが報じない真実を伝えている状況でしたが、2010年を境にSNS情報はまったくアテにならなくなっていきます。
マスメディアの情報は偏りや間違い、ニュースバリューによる選別や勝手に忖度して報じたり報じない場合はあるかもしれませんが、SNSのように意図的に虚偽や悪意ある情報が大量に流通することはありません。
SNSやAIのせいであらゆる情報が泥のように濁ってしまいました。
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