2011年6月2日木曜日

語尾のちいさい「エ」

本当に何年も前のことですが、えのきどいちろうさんが「語尾のちいさいイ」について書いた新聞のコラムがありました。

「最近、高校生など若い女性の言葉を聞いていると、フレーズの最後に小さい”イ”とも”エ”ともつかない音が入るようになった。たとえば、携帯電話で”もしもし”と呼びかけるとき、”もしもしィェ”のように聞こえるのだ。これは彼女らの”孤独”の現れではないだろうか?」

といった内容でした。

語尾の小さいエ現象は、あたしもかねがねから気になっていたので、つい新聞読みながら、えのきど先生、本当はこうなんですよ。と独り言が出てしまいました。

”もしもしェ”以外で典型的なのが食べ物を旨い!というときに出る”おいしいェ”。 テレビでも、よく耳にするでしょ?
注意深く聞き取りますと「おいすゥいェ」という発音になっています。

あたしの説はですね。ずばり! 関東&東北アクセントです。
この語尾感は、北関東のアクセントにとてもよく似ています。

埼京線に代表される交通が便利になって近距離各県から気軽に渋谷などの盛り場に出てこられるようになったので、言葉の混じり具合が進んだのでは?と思っています。

特に渋谷あたりは、町の風情が荒れだしてから地場の人があまり行かなくなって、たまにでかける地場連中が外来の言葉を吸収していったと考えています。

あたしたちもうつってしまったので使ってしまいますが語尾上がりの言葉についてもいろいろ言われていますよね。
「ジャァージ↑」、「デザイナァー↑」、「モデル↑」はモロに北関東アクセントが定着したのだと思います。

なので「孤独」なんじゃないですよ。たぶん。


0 件のコメント: