2018年6月29日金曜日

『一人旅の友は自由』~孤独な鳥の条件~(2/3)

以下、YouTubeに公開されている動画と、あたしの拙い翻訳です。



●ジュディ・ウッドルフ(PBSメインキャスター)

今、これをご覧になってる人の中には家族や友達と過ごす夏休みの計画を立ててる方々もいると思います。
でも、もうひとつのアイデア、もしかするともっといい休暇の過ごし方があるかもしれません。
一人旅の話です。

今夜は、ニューヨークタイムズの旅行記事担当、ステファニー・ローゼンブルームが目的地に着くことより大切なことについて「私の素朴な意見」を話します。

●ステファニー・ローゼンブルーム

私の仕事は旅行記者です。

私の職業を知ると誰もが、自分が旅したい場所について話を始めます。
「そうね、ポルトガルかローマに行きたいわ。でも一緒に行ってくれる人がいないの」

私のこたえ? 「だから? 一人で行けばいいじゃない」

昔、編集長が私を一人で一年間、パリの探訪に行けと命じたの。
たった一人。家から遠く離れて、とてもゆっくりできたわ。
同行者とおしゃべりする必要もないし、付き合う必要もない。だから一人でどっぷりと毎日素晴らしいことに気がつくことができた。ルクセンブルク・ガーデンの緑色の椅子に木漏れ日が差し込むところ、カフェの軒先の日よけに落ちる雨の音とか。

私はいろいろ素敵なものに集中できた。だって誰にも邪魔されないから。
誰も私を急かさないからバルザックの家の近くにあった静かな道でのんびりできた。

一人で出かけなさい。そうすればあなただけが興味を持っていることに接する自由があるんだから。自分のペースで自分のセンスを磨くことができる。好きな美術やデザインの店を探したり、見知らぬ場所を発見したり新しい趣味や冒険のヒントを見つけることができるかもしれないし。ひょっとしたら残りの人生の過ごし方が決まるかもしれない。

一人。これまでの殻から出られる。昔、東京の茶室でお茶を体験した日みたいに自分を見直せる。
秋の午後、フィレンツェの丘に登って生きてることを実感できる。
これからどう生きていくかを考えることができる。他の人が周りにいたらできない体験。

でも、あなたはこう思ってるかもしれない。
「そうね。いいかもしれない・・・でも寂しいでしょ?」
そう、私たちは寂しさからは逃れられない。いつだって寂しさは訪れてくる。
たとえ親しい人たちに囲まれたパーティーにいる時だって寂しくなることはあるから。

それに、もし人と会うのが好きなら、なおさら休暇は一人でとった方がいい。あなたが一人でいるときの方が、見知らぬ人々は話しかけやすいから。それに今は、現地の人たちや旅人たちと親しくなれるチャンスがたくさんある。
料理教室、見学ツアー、ウェブのサービス。

もうひとつ言いたいことがあるの。
もしあなたが女性だったら一人で旅ができるってことはすごいことだってこと。
私たちの先輩の女性たちが長い時間をかけて勝ち取った権利だから。
私の故郷、ニューヨークでは長年、女性には旅行もそうだし一人で散歩したり食事をする権利がなかったんだから。

私が一人で行動するとき、これまで数えきれないほどの女性たちが努力してくれたおかげでできるようになったんだって思う。
だから、誰か友達がアレンジしてくれたり予定を組んでくれるのを待つのではなく自分の人生を楽しんで。

いますぐ航空チケットを買って。ホテルを予約して。
一人で旅に出よう。

●ジュディー・ウッドラフ

ステファン・ローゼンブルーム、素敵なアドバイスありがとう。
家ですごく休暇でも同じことがいえるわね。

(続く)

2018年6月28日木曜日

『一人旅の友は自由』~孤独な鳥の条件~(1/3)

近年、自分の孤独性(solitude)について自覚することが多いです。
(『ひとりメシの話』)

現役時代には、それなりに会社や社会にしたがってほどほど過ごしてきましたが、まるで論語でいう70歳のように「心の欲するところに従って則を超えたい」なんて思い始めているなと。

いまだに同じ職場で働いている身ですが、現役時代では付き合いで顔を出していた社交関連や夜の誘いについてはいろいろ理由をつけてパスするようになってきました。
健康問題もあるし、お酒に時間使うくらいならハーモニカの練習の方が大切だしね。

また周囲も事あるごとにあたしが自分の孤独重視キャラクターを訴えてきたせいか彼らも尊重してくれているようでありがたいことです。

孤独性は自由で時間も好きなように使えるのでメリットはあるのですが、逆に自分がどこにも所属していないような感覚にもなります。

自分のベースが職場でもなければ家庭でもない。友人たちでもなければ趣味の集まりでもない。
寂しい( loneliness )というのとも違う、どちらかというとアイデンティティの問題のような感覚。
ごくごく平凡なあたしが感じている感覚だからたぶん全部の人間が持っている感覚なのかもしれません。

そもそも、どこかにどっぷりと所属したくないわけなのだから所属してなくて結構なことですが、人はどこかにコアとなるホームグラウンドが必要なのかなとも思う時があります。(それは過去の自分かもしれないし)
いずれにせよ、なんだかんだいって人は一人では生きられないわけですから。

とかつらつら考えていたらPBSニュースの連載企画で毎回ゲストが「My Humble Opinion(私の素朴な意見)」という短いスピーチをするコーナーでぴったりの話題がありましたのでご紹介したいと思います。

最初にMC(ジュディ)が紹介して、本人(ステファニー・ローゼンブルーム)、最後にジュディがまとめ、となってます。

素晴らしいトークだったので訳したんですが、あたしの素人訳になると全然雰囲気が伝わりませんがご容赦を。

(続く)

2018年6月27日水曜日

Hoochie Coochie Man

今、調べてみたら「ゲイン・ミュージック・スクール(過去記事)」のブルースハープ教材を練習していたのは、2011年。
かれこれ7年も前なんですね。はぁ~。

あの頃は、真夏の炎天下でも車の中に籠って汗だくで課題曲の「セロリ」とか一生懸命やってたなぁ。
まさか車内練習ができない身体になるなんて思ってもみませんでした。

もしかすると会社でも座りっぱなしなのに車の中でも長時間座ったりしてたので前立腺がまいっちゃったのかもしれませんね。

それはさておき、そうした課題曲の中に表題の「Hoochie Coochie Man」があります。
ゲインの課題の原曲はマディ・ウォーターズではなくてエリック・クラプトン版でしてハープはジェリー・ポートノイのプレイです。

ブルースハープに手を出すと一度は演ってみたい曲なので課題にあるのはありがたかったです。

で、なんとか覚えた後、二回ほど人前でやったことがあります。
一度目は、セッション。

まったく未経験の頃の話で、お店も完全「外様」。たった一人で知り合いもいない。
(というより度胸試しであえて一人で初めての場に行ったんですが怯えて後悔したものです)

ビビりながらハーモニカとマイクを握りしめてますとフロントを取るギターの人が「”フーチークーチーマン”やりたいと思います。よいですか?」と声をかけてくれました。

学んだばかりの曲だったので、ひとまず助かった!と思いました。
アドリブなんて全然ダメですから(今も)、教材にあった通りのソロを吹きました。
お客さんがお情けで拍手してくれたのが嬉しかったなぁ。

(二曲目は、ストーミーマンデイでビビっちゃって全然メタメタでした。今思えば、ストマン進行だって別に恐れなくてもよかったのに・・・。ま、何事も体験ですよね)

その後、2013年に今度は知り合いのいるセッションの場で自分がフロントで演らせていただきました。

前回は、歌は別の人ですのでちょうど本音源のハーモニカパートだけでしたが、今度は歌も歌います。ところが、途中で数箇所歌詞を忘れ真っ白に!!

今思えば、別に元歌詞だってめちゃくちゃな内容なんだから適当に歌えばいいのに。

ホストバンドの方々がなんとかフォローしてくれたので終えることができましたがガックり。

この曲の歌とハーモニカを独りでやると歌とオブリガード(ハーモニカ)をすばやく交互に演るので一旦乱れるときりがないといいますか。リズムも崩れちゃうし。

それと歌詞ですが、内容が非常に男っぽいというか精力絶倫男の歌ですので、あたしの芸風にまったく合わない(笑)

B.B.Kingみたいに友達に「お前、頭おかしいんじゃないか?」(B.BKing自伝参照)ぐらい精力持て余している人の歌ですよね。

とまぁ、そんな経緯でこの曲をしばらく敬遠していたのですが、最近、ふと久しぶりに演奏してみようかなと試したらまったく忘れてる!

これはまずいってんで、あらためてゲインの教材を取り出して思い出しつつなんとか戻してますが、冒頭で述べたかつての練習風景が思い出されてなんだか甘酸っぱい思いが胸の中に蘇る今日この頃です。

2018年6月26日火曜日

TOEIC体験記(12)最終回

●その後、また受けるのか?

繰り返してますように、準備を進めていく内にTOEICの「本番試験」ってあんまり英語の学習と関係ないんじゃないか?という疑問が出てきた上、TOEICのスコア自体が趣味・目的になったら本末転倒だなと思いました。

よく楽器のコンテストで優勝した人が、そこで満足して楽器辞めちゃうことがあるような感じになったり、逆にいつまでも満点とれなくて精進辞めちゃうみたいになったりも嫌だなと思いまして、もう受けるのはやめようと思いました。

老眼がえらい疲れるし、首凝るし(笑)

とはいえ「究極のゼミ」シリーズについてパート3・4以外は、買わなくてもよかったかなぁと前にいいましたが、受験後に『TOEICテスト究極のゼミPART 5語彙・語法【超上級編】』を追加購入しました。
TOEICのおかげで「語法」について理解を深めたいなと思ったので日常の継続学習の友として買いました。

なんだかんだ言ってもも久々に試験受けて楽しかったな。
なにより終わった後の解放感が良かったし。

●スコア
930点でした。
(950点はいけるだろうと思っていたのですがミスが多くとらぬ狸でした)

●収支勘定

今回の受験でかかった費用を積み上げてみました。

受験料、参考書、リスニング会場として使ったカラオケボックス代から回答用紙のコピー代、試験当日の交通費までで総額約3万1000円でした。

半年で3万円。月5000円の授業料という換算ですね。

2018年6月25日月曜日

TOEIC体験記(11)

さて、(10)でご説明しました図表問題の「性質」を踏まえてのあたしの「先読み」方法を書いておきます。

まず、パート1(写真問題)の説明時間。これは例題も含めた説明なので30秒くらいあると思います。

一般的な参考書に書いてある先読みは、この30秒の間に、パート3の最初の問題、つまり32番~34番を先読みするのですが、あたしは、ここでそのあたりはすっ飛ばしてパート3と4の図表問題の「Look at the graphic.」の設問を先読みします。

最新の図表問題は、パート3で3問。パート4で2問の図表問題が出ています。
あたしは、このパート1の30秒で、それら5問の「Look at the graphic.」設問(と図表)だけ、つまり5つを先読みすることにしました。

これらの設問に対して前述の図表問題の性質を踏まえ、会話の中で何を聞き取らなければいけないかを事前確認しておくことにしたのです。

残りの設問の先読みについては、後で実際にこの図表問題に到達したときに対応します。
この方式をとってから図表問題でパニックになることがなくなりました。

放置しておいたパート3の最初の問題、つまり32番~34番の先読みは、パート2の説明の時に行えば十分です。

実は、「本番」についての項目で、

○自分のやり方が注意されるのかと気が気じゃなかった。

ということを書きましたが、あたしが心配していたのがこれで。
最初に後ろにあるパート4の図表問題を先読みしていて試験官にリーディングパートを先読みしていると誤解を受けるのでは?と心配でしたが、幸い誤解はされませんでした。

●リーディングパート(パート5・6・7)

リーディングパートは、参考書類が共通に書いているのは時間との闘いということです。
特にパート5をいかに速く終えるかというのが勝負の分かれ目になっていると書かれています。
あたしも『文法特急2急所アタック編』のおかげでスピードについてはそこそこの速さに到達できました。

とはいえ『でる模試 リーディング700問』のような難易度の高い模試ですと時間が足らなくなる。

特に、最後の問題は長めの文章が三つもあって時間が迫ってくると焦っています。
すると読解がうわっ滑りになって読み直したりして時間を無駄にして間違いも増えてしまいます。

ところが、これらの設問。後の見直しで時間に関係なく落ち着いて説いてみると三文章問題、二文章問題の設問は文章の量の割に答えが比較的簡単だということに気が付きました。

そこで問題を次のように後ろから逆に解いていくことにしたのです。

パート7を後ろから。
パート6を後ろから。
パート5を初めから。

このやり方にしてから時間オーバーをすることはなくなりました。
(間違いはありますけど(笑))

しかし、これはいったい英語の勉強なのか?

2018年6月22日金曜日

TOEIC体験記(10)

◎設問先読みと図表問題対策

さて、TOEIC受験者の間ではもはや常識となっている設問先読みですが、あたしはもうひと工夫することにしました。

パート3とパート4の最後に数問ずつ登場する図形問題は、設問に加えて図表を読み取る分、より多くの先読み時間が必要で、ややもするとパニックになってしまいます。

あたしの先読み方法をご紹介する前に、まず図表問題と設問、選択肢の「性質」について例示したいと思います。

ちなみに先読みしている段階では、ナレーションはまだ聴いていませんので、ナレーション内容は関係ありません。



設問1.Look at the graphic. Which product will be on sale this weekend?

(A) Red
(B) Green
(C) Yellow
(D) Blue

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グラフであれ、表であれ図示されている項目の順番と選択肢の順番は必ず同じになっています。そこはいじわるじゃないですね。

さて、上記の設問は、「何色」(横軸)かを聞いているわけですが、その場合、これから流れるナレーションの方は、必ずグラフの別軸つまり『数』に関しての話があります。色についての会話は絶対にありません。

選択肢と「」の要素についての話題が来るなと心(耳)の準備をしておくのです。
この例の場合は、おそらく「売り上げが一番少ない(高い)製品をセール対象にしよう!」みたいな会話が想定されます。

これが講演時間と講演者が載っている表であれば、選択肢の方が「時間」を選ぶ場合、会話は「僕は、Mr. Kingのレクチャーを受けるつもりです」のようになるし、逆に選択肢が「講演者」のリストだったら、「僕は10:30のレクチャーに行こうと思ってる」といった会話になります。

考えてみれば上記の解釈は、間違えさせるために作られている設問の設計上は当たり前なのですが、わからないうちは何から何まで「覚えておかなくちゃ」なんてなっちゃうのでスルーしていい情報は捨ててしまえると聞こえてくる音もしっかりしてきます。

2018年6月21日木曜日

TOEIC体験記(9)

■各パートの感想と攻略方法
●パート3・4の続き

選択した答えを忘れてしまう、あるいは覚えるために後の設問を聞き逃すといったミスを回避するためのテクニックが前述の『新TOEIC TEST 全力特急 絶対ハイスコア』にありました。
選択肢を覚えずに、その箇所を三本の指で押さえておくというものです。

この本では、三つの設問が完了した時点で解答用紙にサっサっサっと軽く印をつけておいて最後にまとめて塗るというアドバイスをしています。

練習問題で試したのですが、三本で押さえているためか指がつっぱって”ずれてくる”のと抑えている指の頭が丸っこくて指先がAさしてたのかBさしてたのかわからなくなっちゃって(笑)かえってパニックになってしまいました。

そこであたしが考えた改良案。

指は、一番目の設問の選択肢を「中指」。
二番目の設問の選択肢を「人差し指」の「二つだけ」を押さえる。これでつっぱりません。
三つ目の設問は、その問題の「最後(直前)」ですからどの選択肢が答えなのかさすがに覚えてます。中指・人差し指は済んでる問題なので「指に覚えておいてもらいます」。

で、三番目の設問についてのナレーションの該当箇所が読まれた段階で、三つ分の回答欄を瞬時に塗りつぶします。こうすると次の設問の先読み時間をかなり稼ぐことができます。

念には念をということで試験前日には、人差し指と中指の爪の形をとがらせておきました(笑)。

しかし、果たしてこれはいったい語学の勉強なのか?

この方法は、慣れてくると指の役割は補助的になってきましてナレーションを聞きながら三つの設問に対する選択肢を選んで忘れないようになってきました。

ナレーションの流れは、設問に対応する順番で該当箇所が読まれるから順に対応していけるから覚えるのも順番通りです。
三問目に対応する答えが一問目より先に読まれることはありません。(たぶん)


ただし、一問目に対応する答えが超冒頭で話されてしまい、うっかりぼーっと聞き逃してしまうことがありますので集中力は肝要です。
ぼ~っと生きてきたわけです。

また、本当にぼ~っとすることが多いのでこれだけ対策を講じてもうっかりナレーションが進んでしまうことが度々です。これはあたしの性格ですので、そうしたミスはもう仕方がないとあきらめることにしました。本質と関係ないし。

だって本当の会話の場面だったら、あれ?今、なんて言いました?って聞き返せばいいわけですからね。

先読みも慣れてきますと、三問分の設問と選択肢を読むと設問の傾向が浮かびあがってきて不正解の選択肢(ハナから考慮しなくていい)があらかじめ見えてくることもあります。

2018年6月20日水曜日

TOEIC体験記(8)

■各パートの感想と攻略方法

●パート1・2

パート1と2で一番苦労したのは、(オーストラリアを含む)ブリティッシュ系英語の聞き取りと、独特の「言い換え」(パラフレーズ)でした。
「言い換え」は、例えば「洗剤」をテーマにした日本語だとこんな感じ。

○設問:家の”台所洗剤”がなくなったのでスーパーで買おうと思っています。
○正解の選択肢:話し手は、小売り店で”家庭用の液体石鹸”を買う予定だ。

間違いを誘発するために持って回ったような言い回しがパート1・2に限らず3・4とやたらと登場します。

勉強を始めた当初は戸惑いましたが、消去法(明らかに間違っているもの以外を正解とする)と併用することで後半は”英語発音”への慣れもあってあまり悩むことはなくなりました。
この経験で反省し、今はBBCのポッドキャストも聞くようにしています。

●パート3・4

◎設問先読みとリテンション(記憶)

このパートは、あたしの一番の悩みでした。

設問の元となる会話やナレーションを聞いて、その内容に沿った設問が各ナレーションに対して3問出ます。

さて、やってみますと、TOEICに独特の用語に慣れてしまうとナレーターがプロということもあってリスニング自体はまったく問題なく、100%隅から隅まで聞き取ることができるのですが、設問の段階になるとすっかり何を聞いたのか忘れているのです(笑)

考えてみると、あたしは普段から人の話を聞き流すところがありますからね~。
おそらく、同じ問題を日本語でやっても同じように答えられないと思います。

そこで知ったのが、TOEIC受験ベテランの方々には常識だと思われる「設問の先読み」というテクニックです。

パート1の説明が行われている時に、パート3の最初の設問(設問32~34)を先に読んでナレーションでおさえるべきポイントを把握しておくというテクニックです。

たとえば、ナレーションで買い物の値段を言っていても値段を問う質問がないとわかっていれば、そこは気にせずスルーしちゃっていいわけです。

その変わり、「値引きする品物はなにか?」という設問があるなら、ナレーションでそこが出るところを聞き逃さず、解答を記憶に刻む必要があります。

ところが、ここで首尾よく答えをAとかBとか頭に刻もうとすると、頭がある種の考え事状態に入るので次の設問に対応するナレーション部分を聞き逃したりする間抜けな現象が発生します。(あたしだけかもしれないですが)

2018年6月19日火曜日

TOEIC体験記(7)

少しずつディテールに入ってきました。
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■勉強する場所

勉強場所ですが、家の他に公民館や図書館の自習室を活用しました。
図書館は平日は無理ですが、公民館は夜9時までやっているのでずいぶん助かりました。人の声や雑音もあるので集中力を高める練習にもなりました。
また、リスニングの模試は数回カラオケルームを利用しました。

家でも家人が留守の時には、イヤホンではなく音質を悪くする意味でもiPhoneのスピーカーで模試を行いました。

実際に本番に臨んでみると音質はかなりいいのでイヤホンで試験勉強してもあまり差異はないかなと思いました。ただスピーカーよりイヤホンの方が集中力が増す感じがあるので本番に近い環境になるにはスピーカーからの出力で実施する方がいいと思いました。

■テスト本番

ここまですべて独学でやってきたのですが、本番に際して参考書にまったく書かれていなかったことがありましたので書いておきます。ベテラン受験者の方にとっては、アホか?と思われてしまうかもしれません。

○問題用紙が、リスニングとリーディングが一冊でまとまっていた

事前に試験の心得やルールを読んでみるとリスニングをやってるときにリーディングパートを読んではいけない。というのがあって勝手にこれは「別冊」になってるんだな?と思いこんでいました。

○リスニング試験とリーディング試験は、リスニングを一旦やめるんではなくて連続して進めてよい

つまりリスニング終了時に一旦鉛筆を置かずに続けてリーディングに進めていいということですが、これができるとリーディングに避ける時間が30秒近く増えます。

(実は、本番のリスニング終了時まで、リスニングが終わると「一旦止め!」となるのかと思い込んでいました)

これは、後述する「設問先読みテクニック」によりパート4の最終問題でナレーションが選択肢を読み上げている内にリーディングを始められるということです。

でも、よく考えるとリスニング問題の間にリーディングをやってはいけないというルールに反するのではなかろうか?と思いますが、現場では構わずに先に進めました。

○問題用紙がシールで封緘されていた

うすうすそうなってるのじゃないかと思ってたのですが、単に知らなかったというだけです。破り方汚くなっちゃいました。

○机の上には筆箱もおけない

よほどこれまでに不正行為があったんでしょうね。
アジア系外国人の代理受験などが問題となってますからね。

○自分のやり方が注意されるのかと気が気じゃなかった

これは後で詳しく書きますが、リスニングのパートで一番最初に、パート3と4の「図表問題」の設問を先読みするというあたしが考えた独自のやり方です。

リスニングパートを読んでいる限りは注意を受ける筋合いではないのですが、図表問題はリスニング問題の最後にあるので試験官がリーディングパートを読んでいると勘違いして注意してきたら嫌だなという不安です。

2018年6月18日月曜日

TOEIC体験記(6)

ここまで何度か「テクニック」ということばが登場してきましたが、なんだか英語の勉強というよりは完全に試験対策の世界に入ってきていることに気がつきました。

また、設問なども、とんでもない言い回しやパラフレーズ(言い換え)が多用されていまして現実の世界とはかなり異なるな~というのがあたしの実感です。
言葉を学ぶというより、”TOEICの勉強”という感じ。

さて、2018年に入って追加で次々と参考書を買っていったわけですが、さすがに本物の模試も必要だなということで下記の三種類の「紙の模試本」を買いました。

===模試形式の本===
●TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング(加藤優著、2,052円)
●TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リーディング(加藤優著、2,052円)



●公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3(Educational Testing Service、3,024円)

●TOEIC L&Rテスト でる模試 リスニング700問(ハッカーズ語学研究所、2,592円)
●TOEIC L&Rテスト でる模試 リーディング700問(ハッカーズ語学研究所、2,592円)
 

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既読の、「特急」シリーズのアドバイスによると、あれこれ買わずに一種類を何度もじっくりとやる方が効果があるそうなんですが、問題の答えを覚えてしまうので新しい問題をたくさん解きたいなと思いました。

『新形式精選模試』は、5回分。
『公式』は、2回分、『でる模試』は、なんと7回分あります。

当たり前かもしれませんが、この三つの内、『公式』が一番本番に近く、『でる模試』は、難易度がかなり高く感じました。
『でる模試』は、後述するテクニック(またか(笑))を編みだすまでリーディングを時間内に終えることができませんでした。(酷い時は、10分以上オーバー)

『精選模試』は、二つの間くらいの難易度。

どれかひとつにしろと言われれば、『精選模試』がバランスがとれていて一番オススメかと思います。(『でる模試』は、解説がほとんどありません)

あたしは、『特急シリーズ』他の個別参考書と並行して、週末中心に「模試」を実施しました。家の用事などもあり、まとめて二時間とるのがむずかしいので、土曜はリスニング。日曜はリーディング。ってな感じで進めました。

『公式』は、二回分しかないので”大事に”やることにして以下のような感じで進めました。

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『新形式精選模試』を5回分
  ↓
一回『公式』一回分をはさんで
  ↓
『でる模試』7回分
  ↓
『精選模試』の二回目を復習
  ↓
試験前日に『公式』の二回目
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2018年6月17日日曜日

TOEIC体験記(5)

各パートについての感想はひとまずおいて、購入した「特急シリーズ」(全部キンドル本)もリストしておきます。

===特急シリーズ===
●『パート1&2難化対策ドリル』
(森田鉄也著、Kindle版、724円)
●新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編
(花田徹也、Kindle版、572円)
●新TOEIC TEST 単語特急2 語彙力倍増編
(森田鉄也著、Kindle版、617円)
●新TOEIC TEST 全力特急 絶対ハイスコア
(濱崎潤之輔, Dae-Kyun Kim著、Kindle版、670円)
●TOEIC L&R TEST パート3・4特急 実力養成ドリル
(神崎正哉, Daniel Warriner著、Kindle版、724円)
●1駅1題!TOEIC L&R TEST 読解特急
(神崎正哉, TEX加藤, Daniel Warriner著、Kindle版、756円)
●TOEIC L&R TEST パート3・4特急II 実践トレーニング
(神崎正哉, Daniel Warriner著、Kindle版、702円)
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上記の内、自分的に特に役に立ったのは、以下の三冊です。

●『パート1&2難化対策ドリル』
●『新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編』
●『新TOEIC TEST 全力特急 絶対ハイスコア』

●『パート1&2難化対策ドリル』
”難化”という言葉にひかれて購入しました。聞けば、少し前にTOEICの出題傾向や出題構成が変わって難しくなったそうで、これに限らず”新形式”対応の参考書がたくさん出ています。
どうせやるなら最新がいいですからね。

既に書きましたが、この本で、自分の”ブリティッシュ英語”がダメというのを認識できましたし、テスト用の言い回しやパラフレーズ(言い換え)が独特で慣れる必要がありました。

●『新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編』

『でる1000問』を少しやって自分が文法がダメというのを再認識した後、解答スピードを上げるためのテクニックがとても参考になりました。
この『急所アタック編』をやった後に、『でる1000問』の模試に戻ってみますと時間が足りなくなることがまったくなくなりました。

●『新TOEIC TEST 全力特急 絶対ハイスコア』

この本は、全パートに関するアドバイスが満遍なく書いてあって問題集というよりは心得のような感じの本でしたが、特に「パート3・4」の対策(テクニック)が参考になりました。設問自体の量は少ないので問題集としてはいまひとつです。

2018年6月16日土曜日

TOEIC体験記(4)

年に10回もあるとなると慌てて受けなくてもいいか~なんて怠け心も出てきますが、ここは堪えて、5月に受けることにし本格的に準備をはじめました。

当初、紙の本を増やしたくないのでkindle版で進めるつもりでしたが、一覧性や紙のサイズなど本番のシミュレーションをしないといけないので「模擬試験」系の本はさすがに紙版を購入することにしました。

参考書やドリルはkindle版で、模擬試験は紙の本で。
こんな感じです。

また、実際の解答はマークシートですので、それの記入にも慣れておく必要があると考え参考書に付属しているマークシートを多めにコピーしました。
さらにマークシートを速く塗れるように専用のシャープも買いました。

ぺんてる・マークシートシャープというやつで1.3ミリの芯です。
300円、替え芯が100円。これは買ってよかった。


話を参考書に戻しますと、一番はじめに偶然買った「究極ゼミ」はパート7用だったので、あらためてパート1から始めようと思いまして、このシリーズについては全部買うことに決めて一通りやりました。

結論から言うと、『パート3・4』以外は、買わなくてもよかったかな~。
先生と生徒の対話みたいな部分はまったく読まないし。

とはいえkindle版ということもあり締めて2629円だし。
TOEIC受験のきっかけを作ってくれた恩はありますしね。

===究極シリーズ===
●[新形式問題対応/音声DL付]TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 2 & 1
(西嶋愉一;ヒロ前田著、Kindle版、486円)
●[新形式問題対応/音声DL付]TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 3 & 4
(早川幸治;ヒロ前田著、Kindle 版、972円)
●[新形式問題対応]TOEIC(R) L&R テスト 究極のゼミ Part 5 & 6
(ヒロ前田著、Kindle 版、972円)
●[新形式問題対応]TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7 TOEIC L&R テスト
(ヒロ前田著、Kindle 版、199円)
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『パート3&4』だけは買ったかいがあったと思うのは、このパートの形式に向き合って自分がいかに苦手か(笑)ということを認識できたということです。

また、「問題の先読み」という英語力とはあまり関係のない”テクニック”についてもこの本ではじめて知りました。(後から知ったけど大学受験でもあるそうですね。あたしが無知すぎる?)

2018年6月15日金曜日

TOEIC体験記(3)

あたしは紙の本を増やしたくないところ『特急シリーズ』もうまい具合にkindle版がありましたので早速、一冊購入。

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●『パート1&2難化対策ドリル』(森田鉄也著、Kindle 版、724円)
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続いて、文法強化の意味で、同じ特急シリーズで、
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●『1駅1題 新TOEIC(R) TEST 文法 特急』(花田徹也著、Kindle 版、617円)
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の二冊を購入しました。
また後知恵ですが、参考書の出版形式から「1と2」、「3と4」、「5と6」、「7」という組み合わせで勉強するらしいということも知りました。

ということで、
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●『でる1000問』
●『パート1&2難化対策ドリル』
●『文法特急』
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の三冊を並行して、2018年の1月まで勉強しました。

『でる1000問』は、最後に、パート5の模試が13本ついて、少しずつ学習を進めるのにとても便利でした。時間を測ってやってみると全然足りないことに気が付きまして、対策が必要でしたが、『文法特急』をやってコツを学んでから再度やってみると時間内に収まるようになりました。

一方リスニングは、『パート1&2難化対策ドリル』をやってみて自分が「英語(British)」がかなり苦手だというのを実感しました。

あまりにも米語ばかり聞いていたからでしょうか。(米語だって全然ダメなんだけど)
これだけ綺麗な音声ではっきり発音している”英”語を聞き取れない時があるというのがかなりショックでした。
(これには他に言い訳めいた理由があります。設問が間違いを誘発するために、とんでもない言葉の言い換え(パラフレーズ)をしているからというのもあるのです)

1月が終わるころ、「ところで、本当に受験するの?」と迷いが生じました。
じゃ、いつ受けるの?覚悟を決めなくてはという気持ちになりました。

調べたら、年に10回も実施していると知り驚きました。
儲かりますなぁ~。

さきほど見つけたTOEICの解説ホームページによりますと2014年で240万人受けてるそうです。2018年で250万人と想定しますと。

250万人×5725円(受験料)=143億円

他にはライティングとスピーキングのテストもありますし、公式参考書の売り上げも馬鹿にならないと思います。
一人あたり、3000円相当の問題集を新規受験者を3割の人と想定し彼らが購入するとしますと、

250万人×3割×3000円=22億円

都合、165億円。

なかなかのビジネスですね~。

2018年6月14日木曜日

TOEIC体験記(2)

ここまでのあたしの書き方を読んでいただきますと、この人、TOEIC初体験?という印象ですが、実はあたしは前に、一度だけ受けたことがあります

留学直前に神田にあるELEC英会話(正式名忘れました)という学校でTOEFLとGRE対策の特訓を受けていまして、そこで英検とは違うTOEICという「社会人向けの」新形式の英語テストが開発されたらしいという話を聞いたのです。

その後、どういう経緯で受験したかはすっかり忘れてしまいました。
今、検索して見つけた『TOEICとは?TOEICの歴史とテスト形式について
というページから抜粋させていただきますと、

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1977年9月から、アメリカの大学への留学に課せられるTOEFLなど世界最大の非営利テスト開発機関として知られる米国のETS(Educational Testing Service)と折衝を開始し、2年の研究開発を経てTOEICテストが実現。

その後1979年にTOEIC運営委員会が設置され、12月に第一回TOEICテストが、(中略)実施された。
第一回テストの受験者は、わずか3,000人
その後のTOIEC受験者数は1990年度には332,000人、1990年度には332,000人、さらに2000年度には100万人の大台を突破。
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ここから類推しますと、あたしが受けたのは、たぶん1980年~1981年のことだと思います。

なにしろ40年近く前の話ですので自分が何点だったのか?(確か870点くらいだったと思います)試験結果の紙(ぺらぺらしたレシートみたいな感じだったと思います)もどこかにいっちゃったし、試験の形式も中身も、どこで受けたかもまったく記憶にありません。

もしかして運営母体に問い合わせれば、再発行してくれるのでは?と連絡したところ個人情報保護の観点から「破棄」してしまっているとのこと。
当の本人が欲しいっていってるんだから個人情報保護は関係ないと思うのですが、まぁここはあっさり諦めました。

ということで、今の自分の状態がどうなのか、これはますます気分を新たに受けなおしてみるしかないなと思い立ったわけです。

じゃ、とりあえず手元にある『でる1000問』からやってみるかとドリルをやり進めてみますと、あたしは「文法」能力がやたらと低いということを実感しました。

まとまった時間もなかなか取れないので小刻みに勉強できる本はないかと探したところ『特急シリーズ』という参考書があるのを知りました。

2018年6月13日水曜日

TOEIC体験記(1)

マーガレット・カスタネダの回想記の連載中ですが、ちょこっと休憩させていただき別ネタ行きます。

2017年の9月に『究極のゼミ Part 7 TOEIC L&R テスト』(長いので、以下、『究極パート7』とかと呼ぶことがあります)がアマゾンの日替わりセールだったので、クイズのつもりでもやるかな~と気軽に買いました。安かったし。
(こんな時、記録があるのでアマゾンは便利ですね)
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●[新形式問題対応]TOEIC L&R テスト 究極のゼミ
 Part 7 TOEIC L&R テスト
(ヒロ前田著、Kindle 版、199円←安売り)
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このシリーズ、フォーマットが『画像』なので実は、キンドルでは非常にみずらい。
文字の検索もできないし。少し読んだだけで、結局そのまま放置してしまいました。
(知らずに「画像kindle本」を買った時ってがっくり来ますよね)

この本を開いたとき、あたしは「パート7」ってなんだ? 程度の知識でした。
パートって、一回じゃなくていろんな種類のテストがあるのか?とか。

後から、TOEICのリスニング・リーディングテストが、全部で7部構成になっていて、世に出回っている参考書はジャンル別(パート別)に売られていることが多いということを知りました。(1~4がリスニング。5~7が読解)

パート7ってのは一回のテストの最後の部分で長文読解のテストだそうです。

それから、しばらくして2017年の11月に、またまた日替わりセールで、
『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』をまたまた懲りずに購入。

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●TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
(TEX加藤著、Kindle版、1192円)
(以下、『でる1000問』と呼ぶことがあります)
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この本も「画像」なんですが、なぜか今回は、”やる気”がおきまして。
2011年から英語について意識が上がってきてるし一度、TOEICでも受けてみるかな~と思い立ちました。

ということで2017年の11月を初動としまして、約半年ハーモニカの練習を減らしてまでTOEICの受験勉強をしました。

この『でる1000問』は、買ってから「パート5と6」について解説したものだと知りました。あたしがTOEICの試験の仕組みをちゃんと知ろうと思ったのは、この本を買ってからです。

ん?パート7の本買って次が、5と6か?
じゃ、ちゃんと1から始めないといけないんじゃないか?みたいな感じで、まずは意識しはじめたと。