あたしの知り合いに芝居をやってるやつがいまして、9月に公演があるので見に来てほしいと。
彼の公演を拝見するのは二度目でして前回は、高円寺だったか阿佐ヶ谷だったか(同じようなものです)の小屋で、ふらっといったら同僚にばったり。終わった後、そいつと二人で軽く一杯。
そんな彼も人事異動で他のセクションに。で、彼は大変義理堅い人で、今回の公演にも行くので前回みたいにハケた後、飲まない?って誘いの連絡がきました。
今回は会場が池袋。「んじゃ、池袋の場末でぱぁ~っとやりますか!」なんて返事をしようとしたら詳しくは池袋ではなくて『北池袋』でした。
あたしは、池袋で育ち何十年も暮らしていましたが、生涯北池袋という駅を使ったことがありませんでした(笑)
京急線の北品川や渋谷の神泉に相似形ですな。
となると、東京の場末の池袋の場末の北池袋の場末でぱぁっとやろうってなことにします----------とか言うと怒っちゃう地元人がいると思いますが、ま。同じ地元の人間の繰言だと思って流してください。念のため、北馬場(今はない駅)も半分地元です(笑)
ということで、「北池袋」行ってまいりました。
初北池袋!憎いね!この。
池袋から徒歩でチャレンジしましたが、あたしの想定はですね。大都会から一駅ですので、前にも書きましたが「神泉」、「初台」は、まぁないかなとは思っていましたが、ま、「椎名町」くらいか。あるいはイってもせいぜい「北品川」かなぁ~なんて。
いえいえ。格が違いますとも。すっごく気に入った。
俺たちの東京があそこにはある。第三東京タワー建ててもいいぞってな勢いであります。
お芝居も熱演で座長も今頃は燃え尽きている頃だと思いますが、舞台がハネた後は、そこに集った連中といきましたよ。お店へ。
僕は抜け目なく事前にうろついて駅前の店をチェックしておきました。三軒の居酒屋、&すし屋。
もともとあたしを誘った他部門の男は、腰が引けてて「あにきぃ。ブクロに戻りましょうか?」などと気弱なことを言う。
池袋なんていったってどうせメニューがビニールコーティングされているチェーン店しかないのに、こんなまたとないチャンスを逃せるものか。
「北池袋といったら北池袋で飲むのだ!」と宣言して適当な一軒の暖簾をくぐりました。
店の経営者の女性と常連の男性客一人。いきなり闖入した我々よそ者にも優しく。常連のお客さんがなれた手つきでフロアーをやってくれるんでもうしわけないったら。
まだ早い時間なのにすっかり人気が絶えた帰りの駅ホームも、ここは遠い町という感じで気分はすっかり旅でした。
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