『パーランマウム』は、映画の中ではソンちゃんが仲間に相談もせずに本番で口に出したバンド名ですが、ソンちゃんが「パランマゥムです」と言った時の他のメンバーのなに?それ?、みたいなキョトンとした表情がが傑作です。
下手でも懸命に楽しそうに演奏し歌う姿があまりにも素敵なのでスピンアウトでオリジナルとサウンドトラックと二種類のCDまで出していまして、もちろんあたしは両方とも入手しました。
聞き比べで面白いのは「僕の右手」です。
映画の本編で「僕の右手」がかかるのは、ソンちゃんのカラオケで一人練習と練習風景だけです。
カラオケは出だしだけ、本番前夜の練習風景は途中のシーンなのでサウンドトラックCDでは「別録り」していましてフル尺の歌になっています。
映画とサウンドトラックの両者では、サビのところが歌いきれずに裏声になっています、これが可愛いという人も多いと思います。
オリジナルCDの方の「右手」は歌唱指導を受けたのかソンちゃんが、きっちりとヘッドヴォイスでシャウトしていまして、曲としては、こちらの方が気に入っています。(総合的にはなんといっても可愛い踊り付きの映画版です(上の写真))
一方、練習とサウンドトラックやオリジナルとでも違いがありまして、「くじけないこころ」のメロディーがブルーハーツのオリジナルメロディと異なっています。
もちろん練習風景のメロディは「間違い」と言えばそうなのですが、この「こころ」の真ん中の「こ」を下げて歌うソンちゃんは格別にキュートです。
似た例ですが、映画版では「終わらない歌」でもソンちゃんが勝手にベンドかけている箇所がありまして、
「世の中に冷たくされてぇ~」と「ホントの瞬間はいつもぉ~」の「ぇ~」と「ぉ~」を思い切りベンドしているところでして、ライブの喜びがストレートに伝わってきてとても気に入っています。
「リンダリンダ」のサウンドトラックCDは、前述のようにプレスコで制作されているので残念ながら生徒たちの歓声が入っていません。
映画本編の歌い終わった時の「ソンさぁ~~ん」など声援入りの「リンダリンダ」は格別な味わいがあります。
勢いで、脚本を書かれた向井康介氏によるノベライズ本も買ってしまいました。これによるとソンちゃんは帰国後、漫画家になったような話になっています。
そういえば、『サムデイ』のテヒも漫画家だし、『秘密の森』のハン・ヨジンも漫画好きでした。
ところで、私たちは映画にならって「ソン」とか「ソンちゃん」と日本風の呼び方をしていますが、ノベライズ本によるとソンちゃんの名前はソン・ミヘだそうで、「ミヘちゃん」って呼ぶ方が本来の韓国風なのでしょうね。
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