2013年12月20日金曜日

オーバーブロウ経過報告(2)

さて5番穴です。
5番は、普通のドローベンドも結構むずかしいですよね。(ってあたしだけか?(笑))
音階の関係で半音下げまでは達しませんので、なんだか欲求不満な感じがします。

きっとそんなんだからオーバーブロウもむずかしいハズという先入観をもって臨みましたが、やっぱりむずかしいです。

練習方法は同じく。
4番と6番をビニールテープでふさぐ。
5番のリード調整をする。
吹きリード、吸いリードを個別に抑えて練習。
特に吹きリードを吹いて詰まらせて音がでなくなる練習をする。
6番で感覚を掴んでいるせいか吹き側リードを指で押さえればすぐに音は出ます。

でも、指なしだと結構往生しました。
音が出るまで1週間くらいかな。だんだんと鳴りやすくなります。

次に図にのってビニールテープをはずしてみました。
まったくダメです。要するに空気が芯をとらえてなかったってことですね。

ここまでの修行で学んだことですが、舌先がぐいっと直角に下(『)に曲がっている感覚で空気の流れがほとんど真下に向かって細く鋭く流れていく感じです。
ドローベンドや普通のブローベンドの空気の流れよりずっと鋭い感覚があります。
(これはあたしが初心者なので力んでいるだけかもしれませんが)

次に、よく師匠たちが口にする「アゴを固める」という感覚。
まさにここはこの感じが必須でして、下アゴの周囲の筋肉をガチっと硬くして吹くと比較的楽に音がでるようです。

さて、ビニールテープをはずすと音がでないので一計を案じました。
片側、つまり6番穴側のテープだけをとってみたのです。
自転車の補助輪の片側だけとる感じですね。

そして上記の舌の形、空気の流れ、アゴの固めを心掛けてようやく「ひと月」くらいたって安定して音が出るようになりました。
でも、まだ6番のように「普通の吹き、吸い、オーバーブロウ」というスケールまでは至りませんん。

ちなみにここまでの段階で6番穴はむき出しになっていますがビニールテープ無しでもオーバーブロウが出ます。
ここでも図に乗ってためしにカバーをしてみますと音が出ません(笑)
これは次の段階ですな。

でもきっとこんな段階的繰り返し練習を積んでいけばいつかはあたしも吹けるようになるかもと思っています。
でも、すでに半年くらい経ってますからギブアップするかも(笑)





2013年12月19日木曜日

オーバーブロウ経過報告(1)

オーバーブロウについては引き続きできるように練習を続けています。
とてもむずかしいので途中でギブアップしてしまうかもしれません。
そんな気がします。

これまでの報告では6番穴の吹きで練習を始めたとご報告をしています。
「アゲミ」調整の後、とあえず良い感じで音が出せるようになりました。

ここまでは、本当に練習しようと思ってカバーをはずしてから一か月かかっていません。
ただし、穴の両側をビニールテープでふさいで「芯」をまっすぐにとらえた状態ですのでまだ楽曲ではまったく使えません。

メトロノームを60にして4拍吸って勢いよく吹く。

次にやったのは、6の普通の吹き、吸い、そしてオーバーブロウの吹きと3つの音のスケールで吹く練習。
実は、この6番。吹きリードのアゲミを下げすぎたため、普通の吹きについてはちょっと突っかかる感じがして吹きにくくなってしまいました。オーバーブロウ音を立て続けに出した後は、普通の吹き音が出なくなることもあります。これでは実用には堪えませんね。

実は、オーバーブロウの達人たちは、このリード調整を必要とせず、お店で新品を買ってきたその状態で音を出せるのだそうです。
要するに普通のドローベンドやブロウベンドのようにオーバーブロウも新品の状態から出せるのだそうです。まじっすか?!
でも本当の入門仕立てでは普通のドローベンドが夢のように思えたわけですから、きっとたゆまず努力を続ければそのような口と舌の状態を作り出すことができるのでしょう。

このリード調整はそうした段階にいたる前の「自転車の補助輪」のようなものなのかもしれませんね。

さて6番はそんな状態ですが、次に5番に挑戦してみることにしました。

2013年12月12日木曜日

スナフキンへの道

初心者ならではの気付き、というか間抜けな認識を思い出したのでメモしておきます。

ハーモニカを始めたころの話。

最初は、トンボのメジャーボーイを手にして、その後、独習しつつようやくホーナーのスペシャル20を追加で購入。ベンドも力任せに吸っていたなんて頃の話です。

その”プロ”妹尾隆一郎さん
プロの演奏を一度、聞いてみたいものだというので町のライブハウスにでかけました。

そもそもライブハウスなんてものに出入りするのも初めてですから恐る恐るです。
不良(笑)が行くところかも、ぐらいの次元の低い認識ですから。

演奏開始時間頃に店のドアの前につくとドアからハーモニカの音が聞こえてきました。
お!すっごいかっこいい。なんて思って店に入り、お金の払い方もわからずにそわそわと落ち着かないながらもビールなぞ飲みながら演奏を楽しんでいますってえと。びっくりしました。

何が驚いたかといいますと、ハーピストさんが歌を歌い始めたんですよ。

え?何で驚くのかって?まさかブルースハープ演奏者が歌を歌うなんてまったく想定外だったのです(笑)


それくらい無知だったのです。

要するに、ブラバンみたいに楽器の演奏だけをするものだと。
ヴォーカルは、ヴォーカルが別にいるものだと。みたいな思い込みです。

でもね、その歌う姿にしびれちゃったんですよね。
人によって歌が得意なプレーヤー、そうじゃない方とかいます。
でも得意でない方でもなんといいますか、歌っちゃうわけですよ(笑)とにかく。
その楽しんでいる姿が自然でして。
なるほど、ブルースは大衆の歌(フォークソング)なのだから、誰が歌ってもよいのだと。

こうなったら自分も下手だけどいつかは生活に音楽を取り込んでテレビで見る沖縄のおじいさんのように歌ってみたいものだと思いました。
そして数年たち相変わらず下手なままですが歌うようになりました。
小さな夢ですがかないました。

後にチャーリーマッコイが来日したので出かけたとき、チャーリーも歌を歌いまして、これもびっくりしました。ハーモニカ演奏なしの歌だけってのもありまして。
おぉ、歌だよな、やっぱりみんな歌いたいんだ、と。

補足)2012年10月15日、場所は吉祥寺のスターパインズカフェでゲストは、松田幸一、Keiko Waklerのお二方でした。

※2017年12月17日、妹尾隆一郎さんが亡くなられました。ご冥福をお祈りします。

2013年12月9日月曜日

Caldoniaを巡る旅(3)

追記2016年7月)こんなカレドニアまとめサイトを発見しました。出回っている動画が全部ラインナップされてるのでカレドニアマニア(なんているのか?)には必見かと。

Why is the name Caldonia used so much in blues music?

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困難を乗り越えて購入した100円のMP3”Caledonia -Live-”(ご覧のとおりスペルが間違っています)は、サイコーにご機嫌な曲でした。

演奏は、YouTubeで先に発見した「カレドニア4」と同じメンバーと思われます。
Pinetop Perkins(ピアノ)、Jerry Portnoy(ブルースハープ)
The Band のLast Waltzにも
収録されてます
ピアノと歌声は、まごうことなくPinetop Perkinsですし、ハープのソロもポートノイのフレーズ(お祭りのお囃子みたいな感じ)でしたので。

しかし内容が非常によいのです。
イントロのリズム。他のカレドニアと比べて跳ねる部分が多く、その際に客が陽気な合いの手を入れます。
他にもプレイ中に客やプレーヤー同士の掛け声、雄叫び、合いの手が絶妙のタイミングで入っていて、演奏終わりのPinetop Perkinsの笑い声に至るまで、すべてが音楽になっているのです。

この歌は、途中で歌詞が台詞になります。
当人の母親(マム)が息子にあの女はやめとけって感じのセリフなのですが、PerkinsとMuddyのやりとりが絶妙でして。マディが母親役やるところなんて顔思い出しちゃうと吹き出しそうです。

Perkins "Now you know?"
Muddy  "What, ...what son?"(うろたえた母親風の合いの手)

この台詞部分は、ブラック英語なので聞き取りがむずかしくバージョンも数あるのでマネするのは相当むずかしそうです。現に白人歌手のバージョンでは台詞部分を歌の歌詞に翻案して歌っています。

また、この歌のサビ?である、

Caledonia! donia! What makes your big head so hard?

の後に、謎の合いの手「Mah!」というのが入ります。さる歌詞サイトでは”What”となっていましたが、これはどう聴いても「マ!」であります。この”マ!”は、相当景気よくかつ絶妙のマヌケさで入れないとサマにならないと思います。(もしかするとブラック英語のmy=mahなのかもです)
これまたあたしが聴いた白人バージョンですとマ!は入れずになめらかな歌になっています。

ライブで日本人が演奏するカレドニアを聴いたことがまだありませんので、彼らが台詞バージョンと「マ!」を入れるのか興味津々です。
日本の歌手で「マ!」がサマになるのは、和田アキ子か桑田佳祐くらいのものではないでしょうか。

会場もプレーヤーも騒音も合わせてトータルな環境が音楽になっているなんて、もうやってられない(笑)ですよね。

Caldoniaを巡る旅(2)

ブルースソング、"カレドニア(Caldonia)"を覚えてみようかな、なんて思って曲を集め始めました。
そういえば、クラシック音楽のファンが同じ楽曲を様々な実演家が演じているのを聴き比べたりしますが、あたしも自分で演奏する段になりまして同じように様々なバージョンを聴き比べるようになりました。大したものです(笑)。

そして、聴き比べるのが、これが実に楽しいんですね。

アマゾンで見つけた100円の曲。Kindle FireHDで購入しました。
ちゃんと購入処理完了の表示が出たにもかかわらずクラウドに反映されていません。
あれ?と思ったのですが夜中だったのもあり、翌朝確認してみようと寝てしまいました。

早朝に目が覚めてPCで確認したところやはり無い。妙だと思い、サポートに連絡してみることにしました。いつの間にかアマゾンのサポートはチャットと電話という方法が加わっていてしかも24時間体制になっています。さっそくチャットで相談したところ購入履歴が無いということが判明。

ま、なんか変だったのだろう、購入さえしてなければいいか、とたかをくくり、よせばいいのにその場であらためてPCのウェブでCaldoniaを購入しました。ところが!エラーが出て買うことができません。
うーむ。ひょっとして100円と150円は同じ商品でシステム的に間違ってるのかもしれない、150円の方なら買えるかも?とまたまた150円の品をクリック。
するとなんとこっちもエラー。
が~ん。たかがMP3一曲ですが欲しいとなると止まらない。
ここまでは早朝の出来事でして、そのまま勤めにでました。

昼過ぎに携帯でメールを見たら・・・なんと早朝にエラーが出た二回の発注に対する注文確認メールが来ているではないですか! 同じ曲を二個買ってしまったわけです。
金額的にはどうってことないのですが非常に気味が悪いので、帰宅後、今度は電話のサポートに連絡を入れました。
(幸いにも発注が完了していると思わなかったので楽曲をダウンロードしていませんでした。)

こちらが大事になっていまして、夜中にFire HDで発注した注文が自分でもすっかり忘れていたまったく別のアマゾンアカウントからの発注になっていたことが判明しました。
しかもこの別アカウントのアカウント管理に入る方法がないという不可思議。パスワードを再発行しても入れないのです。

この件は、実は今も調査中でして連絡を待っているところです。
誤注文の二曲は結局、そのやりとり間で一曲だけの注文に修正してもらってさらに翌日になってからようやくDLして聴いてみました。

するってぇと。苦労しただけに、この音源が最高にご機嫌な代物だったのです。


2013年12月6日金曜日

Caldoniaを巡る旅(1)

"ニア"ってのが末尾につくと地方とか国とかって意味合いになるのでしょうね。
ちょっと調べたら「接尾辞-ia」という種類だそうで、イアなんですね。アジアもその仲間だそうです。
インダストリアとか、パタゴニアとか。

カレドニア(Caledonia)ってのはイギリスの方の地方だそうです。
でも、あたしがタイトルに書いたカるドニア(Caldonia)は、LとDの間にEがありません。
歌の題名で女性の名前です。三日前までは、歌もカレドニア(Caledonia)だと思い込んでいました。
英語版、Wikipediaの方には曲名のエントリーがあってスペルミスについてもひと段落割いています。

ブルースで陽気な曲をといったらカレドニアをみんなでやることがあるので覚えておいた方がよいと言われまして、あたしは俄かファンですので知りませんでした。ま、前述のWikipediaに詳しいですが、どうやって覚えるか?ってんで検索しますといくつか上がってきます。

YouTubeで白人男性二人が陽気にやっている映像がまずひとつ。(これを便宜上、カレドニア1と呼びます)これはタイトルをやはり間違えてCaledoniaになっております。
同じく、The BandのNew Orleans Jazz Festivalの映像。(カレドニア2)
ときて、The Bandのちゃんとした音源がないかなと思って結局、4枚組CD「The Last Walts」を購入。
ただし、これはライブにマディ・ウォーターズを招いての演奏。(カレドニア3)
だんだん無邪気にルーツに近づいております(笑)
ブルースマニアが聞いたら腹立つでしょうね。

※本当のオリジナルまでの旅は割愛

じゃ、マディウォーターズのカレドニアでYouTubeを検索してみますと、Pinetop Perkins(ピアノ)、Jerry Portnoy(ブルースハープ)の映像。(カレドニア4)この映像もタイトルがCaledoniaになっております。

B.B.Kingや他の方々、オリジナルまで枝を広げていってもよいのですが、Amazonでマディの別の音源ないかな?と検索したら一曲でてきました。Caledonia -Live-。
同じ音源なのですが、リリース時期の異なるアルバムらしくひとつは100円。もうひとつは150円。
もちろん100円を選びましたとも。





2013年12月4日水曜日

褒めて優しく殺して

年に一度、会社のはからいで産業医のカウンセリングを受けます。

ま、各種健康についての雑談みたいなものですが、「褒められる」ことの効用が話題になりました。

褒められると誰もがうれしいものですが、何が特に嬉しかったかな?とつらつら考えました。
何か公式な賞を受けたりするのは嬉しくて当たり前ですのでそれ以外では?

で音楽?関係で二つ思い出しました。

ひとつはアメリカで週末、コミュニティカレッジ(市民講座)で「ディスコダンス」を受講していたことがあります。30年以上前の話です。

半年くらいの期間でした。最初は、結構な受講生の数だったのですが少しずつ脱落して最後は数人になってしまいました。

ある回は、なんと生徒があたし一人でした。
すると先生が、"Let's start! My best student"とぽつりと言ったのです。
なんだか嬉しかったですねぇ。

たまたま一人だったってことですが、運動はからきしダメなあたしをリズム感よさそうな多様な人種がいるクラスの中でベストって言ってくれるなんて泣けるじゃないですか。

(余談ですが、ブラックで踊りがからきしの生徒が一人いました。熱心に通っていて心が打たれましたが、そりゃ中にはいますよね。こっちが勝手に全員上手だろうと思い込んでいるんだから。日本人が全員柔道できないのと同じですわ)

もう一つは、国内の話。こちらも20年前くらい。

広尾に洋楽曲専門のカラオケの店がありまして、何回か好きな連中に誘われてでかけました。
その店は客はほとんどが外国人でした。

何か歌おう(当たり前ですが)ってんでレパートリーもさしてないあたしは、Jim Croceの"Bad, Bad Leroy Brown"を演りました。

曲が始まってあたしが歌い始めると、なんと遊びに来ていたアメリカ人たちがフロアで大喜びで踊り始めたんですよ。
言葉で褒められたんじゃないですが、めちゃくちゃ嬉しかったです。

仕事では何かあったかな?(笑)

犬の話

車など運転していますと町の風景が目に入りますね。
車窓の風景でなくとも街歩きでもあたしが特に好きな人々の光景ってのがあります。

ひとつは待ち合わせしている女の子のもとに待ち人の恋人が現れた時の嬉しそうな表情。
もうひとつは、私服の中年男性二人が街角で楽しそうに会話している様子。
「私服」ってのはこちらの勝手な想像ですが、おそらく仕事や人間関係の噂話ではなくてまったく分野の違う趣味や生活の話題をしているのかな?なんて思うからです。

さて、先日久々に「末げん」の「かま定食」を食べにいきました。
隣の席に中年の男性二人。勤め人ですが初老に近い。

一人は、電通のバッジをつけてるのであたしの「私服」のルールにははずれています。
もう一人もスーツのビシッとしたダンディーだがやはり初老の男。
注文が済むとぼそぼそっと会話が始まる。

「……。で、どうなんですか?」
「えぇ。まず腫瘍マーカーを再度やって、その結果によっては医者と相談して……」
「…。大変ですね」
「でも、女って強いですね。ほんと。結構、元気な様子でやってますよ。 あ、そうそう先日、Eテレで犬の番組やってだんですよ。BBC製作だったかな。犬の能力が凄い!みたいな内容で。
嗅覚が凄いので家の人の(癌の)再発を匂いで感知したみたいな話もやってたんですよ。家族の命を救ったみたいな」

「犬、いなくなると寂しいですよね。」
「半年くらい、家に帰っても出迎えてくれないのでぽっかり穴が開いたみたいで。つらかったです」
「うちも、また飼うなら同じ犬種がいいんだけど。女房なんてたまに近所でコーギー飼ってる家に行って触らせてもらったりしてますよ」
「うちもそうですよ。ペットショップに行って飼う気もないのに抱かせてもらったりしてね」
「わかる、わかる」
「また飼いたいけど、自分たちの方が先に逝っちゃうだろうし……。うちの子供は犬の面倒なんてまったく見る気ないし……」

世の中ですよね。

2013年12月3日火曜日

中国再訪(4) 復路

余談ですが、海外出張ってのは必ず「赤字」になりますよね。
仕事で行くのにいまだお土産買ってくるでしょ?
チップにしても食事にしても結局、持ち出しになるわけでして。旅行好きの人ならそれでもいいのでしょうけど。

さて、仕事を終えて帰国のスケジュールの関係で香港に一泊とあいなりました。
帰路は、行きと出入国口を変えて「福田口岸」を使ってみようと思いました。
(往路で香港側では「落馬洲駅」行の電車の終点です)

往路で使った羅湖口岸よりもマイナーなので「空いている」という話もあり宿泊先からタクシーで向かいました。
いかにも港?(ではないですが)の税関という感じのたてもので、ここは中国側の地下鉄4号線の福田口という駅の駅ビルにもなっています。

このビルの二階が出入国口なのですが、空いているというのは大間違いでめちゃくちゃ待ちました。一階でも「香港はこちら」のサインが大きく出ているので間違えることはないと思います。

往路同様、国境を徒歩で渡るのですが香港側に戻ったらなぜかすごくホっとしました。
言葉が通じるというのもありがたいですよね。

中国国内では噂のグレートファイヤーウォールでGoogleのサービスは事実上全滅でした。結局、日本から持って行った携帯をそのままローミングした状態が一番使えました。
いかに普段からGoogleの世話になっているかが身に沁みます。

香港に「入国」しますと今度は建物内から直結で前述の地下鉄MTR落馬洲駅がありますので目的地(あたしの場合は「旺角東駅」)まで切符を買います。

翌朝の空港への帰路も、現地の電車になれましたので地下鉄の乗継ぎ、エアポートエキスプレス鉄道で戻りました。こちらの駅はエレベータやエスカレータの整備がいまひとつで思い荷物ですとちょっと大変ですが交通自体はとても便利でした。

余談ですが、中国も香港もコンビニの袋がないのが不便でした。有料で買えばあるのですがコンビニ袋は必需品ですね。

2013年12月2日月曜日

中国再訪(3) 香港国際空港~中国深セン

調べたところ香港から中国への”出入り”は、何通りかありまして、空港からフェリーを使いますと香港に入国することなく空港から直接船にのり中国本土へ入れるそうです。
でも時間調整などがややこしそうなので、あたしの場合は「初心者向け」と言われているバス(行きだけ)と電車を利用することにしました。

とはいえ面倒なんですよ(笑)。切符の買い方すらわからないとかね。

こんな感じで移動しました。

香港国際空港

バス(A43系統)で「水上」駅へ

でもそもそもバスの乗り場が非常にわかりにくい(笑)

このHPのQ&Aの最上部「fugitive」という方の回答に助けられました。ありがとうございます。
フォローアップの意味で文章をそのまま引用&さらにわかりやすく翻案させていだきます。

○バス乗り場

原文:香港空港からですと、到着口を背にしていちばん右側前方の建物の出口を出て1階まで降ります。

※一階に降りて到着口を背にした状態で右折してとにかくひたすら右というか端っこの外側にあります。空港構内で下階に降りてひたすら端をめざしたら渡り廊下のようなところをくぐっていきなり表に出た感じでした。

○料金と切符

原文:料金は29香港ドル。お釣りがありませんので小額紙幣に両替しておくことをお勧めします。

※料金が値上げされたのでしょう。30.9香港ドルでした。到着したばかりで小額紙幣がないので心配(慣れない場所ですとこんな小さなことでも気になります)でしたが、バス乗り場の手前に窓口切符売場がありましたのでそこでチケットを購入すると対面でお釣りがもらえます。英語が通じるので助かります。

バスに乗るとき、この切符を日本のバスと同じような切符箱のようなものに投入します。
現金客も同じ箱に投入していましたが金額も確認せず鷹揚なものでした。
それと、日本人のビジネス旅客がたくさん乗車していました。一人だったり二人だったりとばらばらのグループの日本人たちです。

○停留所

原文:バスに乗ったら2つ目の停車場が「上水駅」で、ここで下車します。大体空港から40~50分です。

※一つ目、二つ目と悩みますな。一つ目のバス停ですが途中、日本の高速バスのバス停のようなところで一旦止まりました。
次の上水は、大きな街中のターミナルでした。

○電車で羅湖口岸へ

次に、電車(地下鉄MTRのEast Rail Lineという奴ですがこの辺りでは地上鉄になってます)でひと駅だけ乗ります。「水上」~「羅湖」。

ここでは「落馬洲」行きと二種類の行き先がきます。

どちらに乗っても、中国への入国ができる出入国ゲートがあるので問題はないのですが、何しろ初めてなのでHP情報にある「羅湖」行きに乗りました(ちょうど来た電車がこれだったし)。

さて前述のバス停は、まさに水上駅前につきます。駅は、総武線、中央線の各駅のように高いところにありまして大勢の人がぞろぞろと階段やらスロープを上って改札に向かっています。

次の難関(笑)は切符ですが、ひとつ助かったのは、こちらも日本の様にICカード利用者が大半なので切符販売機の前が空いていることです。
列の後ろからさほどプレッシャーを受けずにじっくり悩んで買える(笑)と。 行き先を画面で押してお金を入れる。ただそれだけなので日本の販売機よりわかりやすいと思いました。

○中国入国

さて、電車が「羅湖」につきますとブログで読んだ通りの(当たり前ですが)出入国手続きがまっています。電車を降りてホームから出口、出入国までの一連の流れは大勢の人たちと一緒なので外国人用の窓口に並ぶというのだけ注意すれば問題は何もありませんでした。

川の上にかけられた大きな渡り廊下が国境でして中国側に入ると再び入国検査があります。
入国しますと大きなターミナルなのですが、噂通り白タクがつぎつぎと声をかけてきます。

先のブログに紹介されているタクシー乗り場は歩いて結構な距離にあるのですがタクシー乗り場のサインを見ながらいけばたどり着けます。
ものすごい行列の人がタクシー待ちをしていましたが次々とくるのでそれほど待ちませんでした。

余談ですが、中国のタクシーは領収書(メーター料+3元の燃料チャージ)がきちんとしていてヨーロッパのタクシーなどよりよほど安心な感じがしました。
めちゃくちゃ安いですし。

外国での生活ですとここに限らずタクシー運転手やら、ファーストフードやお店の売り子やら、とてもぶっきらぼうな対応に慣れておかないといけないですね。
別に機嫌が悪いわけではないのですから。

2013年11月27日水曜日

中国再訪(2)~出入国~

日本から深センに行くには、まず香港に入国してから移動するのだそうです。
香港はもちろん初めてでした。

ご存じのように香港は1997年にイギリスから中国に返還されたので既に中国なのですが実質上はまだ外国扱いでして、以下のような按配で出入国を繰り返します。

日本出国

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香港入国(香港出入国カード一枚目で入国時に入国分が一枚はがされる、残りは続く出国まで大切に保管)

※以下のあたしの行動(香港⇒中国⇒香港)ですと、あらかじめ香港の出入国分カードを二枚準備しておくと楽です。中国分は一枚だけ。

香港出国(上記の”残り”の出入国カードを使います。一枚目は出国時に香港が回収)
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あたしの場合は後述のように徒歩で国境を越えました。

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中国入国(中国出入国カードの半分=入国分の半券がちぎられて中国が回収。残りの半分は出国用なので大切に保管)

仕事

中国出国(中国出入国カードの残りが回収されます)
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あたしの場合はまたまた徒歩で国境を越えます。

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香港入国(香港出入国カード一枚目で入国時に入国分が一枚はがされる、残りは日本帰国時の出国まで大切に保管)

香港出国(二枚目の残りの出入国カードが回収されます)
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日本入国(おなじみの日本入国カードを使います)

続く記事で上記の行程をブレークダウンします。

2013年11月26日火曜日

中国再訪(1)

というわけで中国の深センに行ってきました。実に中国には太極拳を習いにいった20代の時以来ですので30年ぶりということになります。

昔は、中国旅行は旅行グループに通訳とガイドを兼ねた現地の人間(本当の役目はわかりますよね?)が随行しますので全体的に金額も高く敷居も高く感じました。
二回訪れた両方とも上海をベースに目的地に出向きました。

上海はヨーロッパの香りのする落ちついた国際的な雰囲気の大都市で夜の黄浦江をそぞろ歩いていると日本語や英語で話しかけられて驚いたこともあります。

今はどうなっているのでしょう?
今回は、地方がまったく違う場所でしかも一旦、香港に入ってから国境越えをするのだそうです。

あたしの用事はインセンティブ旅行の視察ではないので、まるで大阪出張するような感じの一人の現地集合です。しかも中国本土では英語はまったく通じないと言われています。
日中関係もかつての時代のようにおおらかな感じでもなく都市化が進んだ街での治安も気になります。

昔の日本人の出張といいますと視察でなくても皆で集まってワイワイ行くようなところがありましたが今はそういうことも(少なくともあたしの周りでは)なくなって前述のように場所と現地の次第だけ連絡されて勝手に集合という感じになってきました。

それでなくても現地で四六時中顔を合わせる連中ですので少しでもフリーにということもあるのだと思います。

飛行機に乗っても昔の様に四六時中、フライトアテンダント(スチュワーデス)を呼んでアルコールを飲み続ける人もいなくなりましたし、食事を制限して休んでいる人が多くなってきたような気がします。

現地集合といっても慣れている場所ならいいのですが今回のように初めての場所ですとさすがに情報の準備が必要でした。
そんな不安な状況ですので出かけるにあたり人様のブログに大いに助けていただきましたのでお礼をかねてフォローアップしたいと思います。


2013年11月22日金曜日

英語の映画を英語字幕で

少し前、仕事の用事で飛行機に乗った時、いつものように映画を見ました。

ヘッドフォンで集中して聴けるので英語学習にはピッタリの環境ですが無理して字幕なしで見ますと結構つらいものがあります。

後半まで辛抱しますと耳が慣れてくるのと文脈になじむせいか英語が入ってくるようになりますが、でも前半のストレスは負担です。

今回、ふと魔?が差して、英語の映画に英語の字幕をつけてみたところこれが実に塩梅がいい。
映画は、前述のように導入部で状況説明やら登場人物の背景、関係性などを駆け足で描くためか難解ですし、うっかりすると大事な伏線を聞きのがしてしまいます。(日本語の映画ですらありますよね(笑))

字幕があると目が追い付かない部分も多々ありますが、かなり耳の補助になることがわかりました。
これはハンディキャップのある方々用に英語のサブタイトル(字幕)がついているのでしょうか。ありがたいサービスです。

ちなみに鑑賞した作品は、
往路が、おそまきながらパシフィックリム。
復路は、ウルヴァリン。X-menの日本が舞台の作品。

なお、今回の出張については後日、普通のブロガーのような旅のメモ風記事もポストする予定です。

以下、蛇足。

上記、2作品ですが、期待をしていたわけではないですが、案の定面白くありませんでした。

前者のような作品は、ボスを倒す「決め手」の合理性や解決方法に至る必然性の演出が巧みでないとお話に入り込めませんよね。簡単にご都合主義の現実に引き戻されてしまいます。

スターウォーズのデススター破壊ミッションは良い例で、敵の弱点を突き止める過程が自然だし主人公たちが活躍する戦いの必然性やハンソロの再訪やフォースを伴った成功に至る過程も観客がご都合主義を気にるすヒマもなく実にすんなりと受け止めることができます。
(アメリカ公開時にはハンソロ再訪の場面では観客から大歓声が上がっていました。余談ですが、二作目ではダースベイダーが登場した時にも拍手と歓声で劇場が沸きました)

後者も、ウルヴァリンが陥る危機の回避方法が安易過ぎるし、何よりもまず敵が犯す犯罪?の動機が弱いですよね。また日本語で芝居をする場面が結構ありますが、真田広之以外の役者の日本語のセリフが棒読みで日本人にはつらいものがありました。エンドロールで示された次回作に期待?

2013年11月8日金曜日

伴奏者との楽しみ

先日、二曲ブルースをやらせていただいた歌の会で思ったことがあります。
いや、ブルースってほんとにいいなと思ったというだけなのですが。

カラオケではなくて伴奏をプロの方につけていただいて皆で歌を披露する場なのですが、通常の歌と伴奏といいますととにかく歌が完全に主役でして伴奏は本当に伴奏といいますか表に出てくることがありません。

ところがブルースを歌いますとこの会に限ったことではないのですが伴奏の方にソロをお願いするということもあるのかもしれませんし、伴奏者の方々とえらい一体感を抱くことができまして演奏が終わって思わず握手しちゃったりとか、途中で伴奏の方が合いの手の掛け声を入れてくれたりとか、一緒にやってる感満載になるのでです。

一般の歌ですともちろん歌っている本人は気持ちいいし、客席で聴いている人も楽しいのでそれでよいのですが、更に喜びがイーハン加わるという感じがしまして。
ブルースが民謡の一種だというのもあるかもしれませんね。

2013年11月7日木曜日

"Let it be" ~奇妙な附合~

パソコンを新しいのに変えたら古いのが翌日壊れたという、「意味のありそうな附合(synchronicity)」について書きましたが、似たような現象が続くもので。

少し前に、「Let it be」の歌い方を研究しましたが、先日、とある会で曲名指定で歌うことになりました。

びっくりです。まるで知って準備をしていたかのような感じで主催者から連絡がきたときは本当に驚きました。
別に僕が歌が上手だと思って連絡してきたのではなくて「プロに頼めばうまいにきまってるから素人くさくても英語の歌が好きなつかさん(私のこと)にお願いできないかなと思いまして」という流れです。

「研究段階」ではあくまでもシャドウイングだったので実際に歌詞をみないで歌えるかどうか不安です。
そこで「本番」までの数日はひたすらカラオケやiRealbの伴奏で歌いまくり。
しばらくはletitbeのフレーズが頭から離れませんでした。

同じ歌ですがハーモニカを持ってブルースを歌うのと、いわゆる「歌」を歌うのでは「恥ずかしさ」の次元が異なりまして(笑)。
不思議と楽器を持つと歌う勇気がわいてきますが、僕だけでしょうか?
たぶん、楽器が仲間のような感じで勇気づけられるのでは?と想像しています。

本番では、やはり裏声の部分が多いので力が弱くなってしまう部分や声が掠れてしまう部分があって思うようにはいきませんでしたが、ミドルボイスの練習曲としては最適だと思いました。

ちなみに、市井のカラオケではキーが原曲より1音(-2)低い設定になっています。
それだけ男には高めの歌だということなのでしょうね。(女性には原曲キーでもえらい低いです。)

2013年11月5日火曜日

公園でのひと幕

あたしは、近所の公園の入口に面するお宅の駐車場を借りています。

週末、母のホームに行くので車を出すと、公園事務所のガラスドアに自分の姿を映してしきり体を動かしている初老の男性を発見。

その様子、中でも掌の先の動きを見たとたん僕の体に電撃のような感動が走りました。
腕を小さく回して体の正中線にそって捩じって突き上げる。これはまごうことなき洪均生老師の手つきだ!!
後先考えずに車を歩道脇に止めてエンジンを切り、その人に声をかけました。

「す、すいません!!」
男性いきなり車をとめて降りてきた男に声をかけられてビビってる様子。
「あのぉ。もしかして陳式をやられているのでしょうか?」
この一言で男性の表情が和らぎました。

これは何かというと太極拳の流派の一つで陳式太極拳(陳家太極拳)というものでコマーシャルやテレビでよく見る太極拳と様子が相当違います。

件の公園でもお年寄りがやっているのをたまに見かけますが、彼らがやっているのを見ると24式(太極拳)という誰もがやさしくできるように近代になって開発された運動なので、いつもがっかりしていたのです。

ところが、あろうことか近所に陳式太極拳をたしなむ人がいたなんて!!
それからあたしが太極拳を習っていた時の諸先生方の話をしたところもちろん話が全部通じて大いに盛り上がりました。
しかも彼は長年やっているらしく、その公園で教えているのだそうです。
定年になったら再開しようと思っていたのに老師も亡くなってしまい、ほとんどあきらめていたのに。

車に戻って定年用の名刺(肩書きなど一切なくした名前と連絡先だけのものです)を引っ張り出して押し付けちゃいました。

車に戻っても、しばらく興奮がひかずなかなか落ち着きませんでした。

2013年11月2日土曜日

伴奏を頼むときの心得を勉強しました

先日、とある歌の会に出てハープを二曲演奏させてもらいました。
演奏は録音して後で脂汗たらしながら聴きますが、少しは上達しているのか進歩がないのか?

一曲目が"Juke"(インスト)で二曲目が"Blues with a Feeling"。
二曲ともネタおろしです。
伴奏はピアノとカホン。あらかじめ曲をお伝えしてあるのでジャムセッションのような曲説明やテンポ合わせの苦労はありません。

録音を聴いてみるとベンドが下がり切っていない(特にJuke)のが気になります。
やはり緊張していて力んでいるからなのでしょうね。
ライブの現場では実際の腕前よりも上手に聞こえるのとお客さんがハーモニカを知らない一般の方々なのでコケおどしが効くということで少しは助かりました。

想定外だったのは、恰好つけて曲の間にMCを挟んだのですが下手なせいか一曲目の余韻で息が上がっていておしゃべりが苦しくなってしまったことです。

プロの方々って平気でやりますものね。これも課題だなぁ。←そんなにたくさん演奏する機会があるつもりなのか?(笑)
このままで二曲目が歌えなかったらどうしようと心配になりましたがなぜか歌になったら息苦しさがなくなりました。

ライブが終わった後日。打ち上げを兼ねたカジュアル歌会がありましてそちらにも呼んでいただけました。
ま、カジュアルだしと気軽に言ったのですが歌を歌う人たちは譜面を持ってきているんですね。
あたしは、主にブルースというジャンルだけなのでその場でテキトーに伴奏つけてもらえばいいやなんてんでハーモニカと身ひとつででかけました。

今回も伴奏はピアノですが前回とは異なる方でして、曲をエントリーする時に「あの、あたしはブルースなんですが。普通の12小節のブルース進行でお願いできますか?」
と話したところ「あ、いやすいません。あたしはそういうジャズとかはだめなんです」と断られてしまいました。

実は、別の同じような店で何回か練習をしたときには上記の説明で「あ、いいっすよ」という感じだったのでピアニストは誰でも大丈夫なのだろうとタカをくくっていたのがいけませんでした。

「ジャズとか・・」という反応を見てもわかりますようにまったく異なるものでもおそらくひとくくりのイメージでとらえて知らないジャンルという扱いになってしまうのでしょう。あたしだってハープ始めるまでは同じようなもんだと思ってましたから。

ただ、あたしは素人だけど、たぶん音楽家はみな知っているだろうと思っていたのが間違いで、次回、同じようなチャンスがあったときは簡単なコード進行表でももっていくようにしたいと思います。

たまたまギターを弾ける方がいたので「3コードですよね」とバッキングを買って出てくれまして何とか急場をしのぐことができました。

それと、こんな時のために伴奏なしでもやれる曲やアカペラの歌も用意しておいた方がいいと思いました。 ←そんなにたくさん演奏する機会があるつもりなのか?

2013年11月1日金曜日

PCの引っ越し ~オマケ~

PCのデータを新品に引っ越し終えたら古いマシンが動かなくなった不思議な事件について書きました。
詳しく書くと、電源が入らなくなったのです。

さらに詳しく書くと、ACアダプターにつないでも「充電ランプ」すらつかない。

古いACアダプターをかばいかばい使っていたので遂に断線したか?と思い、別のアダプターを差し込んでもうんともすんともいいません。
(Thinkpadは、古い物を他に二台持ってまして機種によらずACアダプターが同じなので使いまわせるのです)

実に不思議です。


2013年10月31日木曜日

PCの引っ越し

要するにPCも整理しておこうという話が脱線してしまいました。

長年使い続けたThinkpadもアプリの肥大化に伴い対応速度が日増しにとろくなり。
トレンドマイクロのウィルスバスターが「落ち着く」まで5分もかかるようになってきました。
XPのサポートが来年の4月8日に終了することもあり、思い切ってWindows8のマシンに引っ越すことにしました。
ネットで調べて一番安いLenovoの3万円強のノートパソコンを注文しました。

新規PCへの引っ越しでは長年膨大な労力がかかっているので今回は楽したいなと思い
「ファイナルパソコン引っ越し」というアプリも合わせて購入しました。

特にアプリの引っ越しはうんざりしますよね。インストールCDどこにあったかなぁとか。プロダクトキーってどこに書いてあったっけ?とか。インストールしてから最新版にパッチあてたりとか。データとの紐付したり。

「ファイナルパソコン引っ越し」は普通の使い方なら初心者でも問題なくいけます。いいソフトじゃないでしょうか。
一般のファイル、(特に)アプリ、設定など十分楽させてもらえます。

一点大きな問題が……。

「外部HDDドライブ」にインストールした「アプリ」の引っ越し(というかレジストリのお任せ書き換え)ができないのです。
これはドライブ番号が新規PCと旧PCでユーザーのマシンごとにまったく異なるハズなので求める方が無理なのかもしれません。

ただ、古いマシンのHD容量が足らずに増築、その果てでの新規PC購入、引っ越しというのはありがちなユースケースだと思います。

自分の場合は、あらかじめ新規PCのドライブ割り当て名を変更して旧機種の外部ドライブ名と新規割り当て名が同じになるようにして急場をしのぎましたが、今度は新規PCの方のDVDドライブの動作に影響が生じているのでどのように運用したものかなと思案中です。

それにしてもiTunesの引っ越しにはいつもやり方を忘れてしまうので苦労させられます。前に引っ越ししたやり方をすっかり忘れていてすっかりどうどうめぐりをしてしまいました。

余談ですが、引っ越し作業が済んだ翌日旧マシンが動かなくなってしまいました。
すっかり機嫌を損ねたのか?
ギリギリまで頑張ってくれていたのか?

2013年10月30日水曜日

きまり悪い話 ~脱線編~

というわけで自分の持ち物の整理はきちんとしておきましょう、ということですがパソコンなんてのも管理をきっちりとしておきたいですよね。

先日、同僚が自分が使っているNexus7で使い方を教えてくれってというので見たのはいいですがブラウザを立ち上げたらタブがいくつも開いていてタブにページのタイトルが表示されるじゃないですか。

三つ四つタブが立ち上がっているのですが、どれも検索結果のページのようで「エロ画像」、「アダルト」とかばっかり検索してるのを見ちゃったんですよ。

こっちが恥ずかしくなってしまいパっとみなかったようにアプリを切り替えました。
(実は嘘ではなくこのテの検索なりサイトは、ネットを使いだして以来閲覧したことがありません。興味が無いのではなくフィッシングや詐欺、ウィルス感染、パケット抜きなどを警戒してのことです)

同じく、ある女性のパソコンでやはり操作がわからないというので代わりに座って操作、再起動が必要になったのでリブートして立ち上がったログイン画面。

ひとり者のはずなのに、二人分のユーザーアカウントが切られていて、一つは「ダーリン」となっておりました。

これもきまりが悪くなってすぐに彼女に「ログインして」とパスワードを盗み見ない様子でそっぽを向き気が付かないふりをしました。

興が乗った(笑)ので全然関係ないけど類似の向こうが恥ずかしいのにこっちが決まり悪い話。

こちらは一人で帰宅するところ地下鉄を降りて地上に上がりました。
上がったらすぐ横のビルの前に同僚の男がいるのに気が付きました。

親しくなくもない間柄なのに彼はあたしに気づかれる前に自分が先に気づいたとでも思ったのでしょうか、まるで頭隠して尻隠さずを絵に描いたようにクルっと後ろ向きにビルとビルの間の隙間に自分を埋め込むようにあたしに背を向けたのです。

待ち合わせでしょうか?連れが神谷バーから出てくるのを待っていたのでしょうか?
もちろん気づかないフリしましたとも。



2013年10月29日火曜日

父の喪服

亡くなる前に自分の物や情報は整理整頓しておいた方がいいのは自分の精神衛生上も大きいですがやはり後に残された連中の負担を軽くしてやるという、いいかえると「引き継ぎ資料・作業」のようなものですよね。

このブログのURLがhandovermemosになっているはそんな理由があるからです。

昔、祖母が亡くなってから数か月後に訪ねましたら物であふれていた二階がまぁ、ものの見事に綺麗に片付いている。

同居していた独身の叔母、あたしの父の姉がニヤっと笑っていいました。

「この片付けをするのが楽しみだったんだよねぇ」

その叔母もすでに鬼籍に入りました。

彼女の弟である父が亡くなった時はまだ母も相当達者でして、そのまま暮らしていくわけなので片付けはあまりしませんでしたが父の服だけはもう要らないので整理することになりました。

そんな中に喪服がありまして。好みの分かれる背広と違い喪服はあたしも着られるので譲りうけました。

喪服は各所に小さなポケットがありまして。その中のひとつに何か残っていました。
引っ張り出してみたらコンドームの箱でした。

堅物中の堅物、酒も飲まず博打もしない、これといった趣味もない、毎日必ず7時には帰宅してナイターだけを楽しみにしていた父が文字通り墓場まで持って行った秘密です。

追記)これを発見したときのあたしの感想を述べておきますと、「うれしかった」です。子供のあたしからみると堅物で母からいつも「退屈でつまらない」などとからかわれていた父のささやか?な反抗にニヤっとしたわけです。

※類似の話こちらw

2013年10月28日月曜日

フィルムスキャナー

あたしの「自炊」はもちろん蔵書の整理整頓なのですが、自分の死ぬ準備の一環でもあります。

※追記) その後、こうした活動は「終活」と呼ばれるようになりました(2016年6月)

陰気な話ではなくていつかはくる死の前にできるだけ整理整頓をしておきたいなというのが根底にあります。もちろん自分が死んだ後のことなんて知ったことではないのですが、死ぬ少し前に心残りがあると死に際に余分なこと考えてゆったりできないのではなんて思ったりします。

一人でつましく暮らしでいた女性が亡くなって。

後片付けをしたら部屋がきれいになっていて残っていたのは、「つづら」が一つだけだったという話をどこかで読んだことがあります。
なんだか羨ましい話です。物なんて持てば持つほど心配事が増えるわけですから。

『親の家をかたづけながら』はフランスの作家が自分の親が亡くなった家に行って残された荷物を片付ける話ですが、親が長年集めたコースターやレストランの紙ナプキンに呆れる姿など読みながらこりゃこの作業は万国共通なんだなと妙な感心をしてしまいました。

あたしは自分自身の準備を進めながら親の家も片付けています。
母親は存命ですが、今の内に準備を進めています。
そんな中、やはり写真は大切な物なので家の中でバラバラに保管されているものを見つける度に一か所に集めています。

実家の本棚の整理が、スキャニングと一緒に少しずつ進んでいくうちに本棚に一緒に入っていファイルやフォルダー類が気になってきました。
学生時代のスケッチやらが入っているスクラップやらも捨てがたいですが、膨大なる量のスライドがあります。

当 時は、パワポがなかったので建築の学生は作品を撮影してポジ(スライド)にしてプレゼンするのが主流だったのです。先生たちも自分のスライドのコレクショ ンを持っていて自分が所有している秘蔵のスライド(貴重な建築写真とか)は絶対に人に貸さない、みたいなこともありました。

建築資料をスライドにするので普通の写真もネガではなくてポジにすることが多く、家には分厚いスライドフォルダが何冊も溜まりました。

そうだ!これらもデジタル化しておこう!と思い立ちました。

そのためにはフィルムスキャナーという機械が必要なのですが、すごく高価なものだったと記憶していました。ところが今ネットで調べてみると夢のように安価なものが出回っていたので買っておきました。

本の処理がまだまだなので本格作業にかかるのは先のことですが、一冊だけスライドファイルを持ち帰ってきて古いスライドを取り出してみました。

現れたのは大学二年の時に作った作品です。
いわゆる「作品」ですが、いやはや甘酸っぱいものがこみあげてくるですよ。

立方体をテーマに好きな発想で作品を作り、次にそれを絵で描写するという課題でした。

背景は、当時の壁紙ですね。
壁に貼り付けて撮影したのかなぁ。
カメラは、ニコンのニコマートってやつでした。

2013年10月24日木曜日

楽器の練習 ~学校と違う~

先生について行う楽器のレッスンを通じて学んだとても重要な点を書いておきます。

(子供のピアノのレッスンなどを見ても同じなので)
おそらくどの先生も「前回、指摘した注意点については忘れているかも」ということです。
つまりアバウト?

この感じは、医者でも多いですが特に整体とか民間療法の先生とパターンが似てますな(笑)
患者(生徒)別に細かなカルテなぞつけちゃぁいません。

その場の臨機応変対応です。前回、「単音」だったのが今回は、「ベンド」だったりする。
でも、いいんです。師匠ですから。

もちろん直ってなければ同じ注意を受けるのはもちろんですが、要するに「この点をよく練習してきてください」と言われたものだけやってくるのではいけないということだと思いました。

一生懸命、そこを練習してきて次回、先生やってきやした!と言っても指示出した方はすっかり忘れてる可能性があります。

つまり日常の練習は、注意点も踏まえ自分で考え、次回までに自分のゴールまで仕上げるつもりでやっていかねばならぬ。ということです。

ま、趣味ですからあまり深刻になることはないと思いますが、あたしの師匠のように「音を追及する」先生は、子供の音楽の先生方を見てても思いますが、とても良い教師です。

どちらかといいますと月謝を払って習うというよりは、やはり弟子入りするって感じでしょうか。
結果的に。

そして練習の合間合間に、他でも書いているような「口伝」があります。ちょっとしたことなんですよ。

オートバイの短制動のコツのように
先生は、口伝のつもりではいってないと思います。また生徒によっても刺さるツボも違うと思います。学習レベルにもよると思うし。

でも休憩のおしゃべり時間のちょっとした対話で問題が解決したりしますので、これこそがリアルレッスンの醍醐味なのでしょうね。

2013年10月23日水曜日

楽器の練習方法私案 能書き3

最後は、パート3です。

○仕上がった課題曲は、人前で披露する

録音して後で聞くと恥ずかしくて脂汗が出ます。
でもきっと自分がそうならば、きっとみんな同じなんだろうなと思い、冷静になって分析、悪いところは対策を検討してPDCAを励行したいと思います。

○人前で演奏した曲は「持ち曲」とし、さらに磨きをかけていく

人前で「完奏」できないととにかく持ち曲とはみなされない(『ライブ上達100の裏ワザ 知ってトクするおもしろアイディア&ヒント集 いちむら まさき著 』)ので逆に一度でも人前で通しで演奏できたものは大切に定着させて自分の財産にしていければと思います。

○練習メニューは定期的に棚卸をし改定を行い、永遠に続ける。

「練習メニュー」を作り出してからもうずいぶんと経ちますが、初期のものと比べるとずいぶんと変わってきています。難易度を上げるものもあればやめたもの、新たに取り入れたものさまざまです。

成功する練習の法則―最高の成果を引き出す42のルール 』に記されているように「練習は永遠に終わらない」ものとして切磋琢磨していくと・・・。できるかしら(笑)


2013年10月22日火曜日

楽器の練習方法私案 能書き2

続いてパート2の部分です

○練習ノートを作る
○基礎練習、楽曲練習の毎日の練習メニューを作る

時間を有効に使うには毎日の練習メニューを決めて片寄りがなくなるように&取組んでいるテーマを浮き彫りにするなど、したらよいと感じています。

耳コピーの記録などにもノートを活かせます。ま、すべてを記録するのがいいのかどうか迷いどころですし、耳コピーは聴き取っている間に「暗譜」してしまうこともあり自分のノートのあり方については考えどころですね。
また、片寄りなく練習するため、あたしは「HabbitKeeper」というiPhoneアプリを利用しています。

○課題曲を決める
○課題曲は、3か月から半年、あるいは1年かけて「仕上げる」

これは子供のピアノレッスンから学びました。ゆっくりとあわてずこつこつと。

○目標となる「音」のイメージを明確に持つ
○演奏曲が始まる最初の音に細心の注意を払い、イメージしたそのままの音が再現できるまで練習を重ねる

これは例の「頭を使え!」の孫引きです。しっかりやってみようと思います。
目標となる音というか憧れる音が定まるとモチベーションも高くなりますしね。

○メトロノームを使う

スピード感の訓練にもなるし暗譜の訓練にもなります。

○自分の演奏を録音して反省会を行う。そして、改善点、いい点を検証。対策を講じる。(PDCA)
○チューナーを活用する(ロングトーンなど)

日常の練習では、これまであまり取り組んでいなかったので励行しようと決心しました。

○練習は段階的に発展させる

少しずつむずかしくしたりね。

○力んでいる部分に注目し力を抜く習慣を作る

歌も力を抜くと声がでるので努力します。

○フレーズ毎に少しずつ練習する場合、5回繰り返しを1セッションとする

ま、何回でもいいのですが繰り返せばいいってものでもないので。

○曲を通して弾くのは、優先順位を低くし、不得意な部分練習を中心に繰り返し練習を行う

これは、『ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由』(ジョシュア・フォア著)に書いてあってなるほどと思いました。
この本は、記憶力の訓練について書かれた本ですが訓練や練習一般についても非常に示唆に富む内容になっています。

○オリジナルのシャドウイングの次は、無伴奏、メトロノームだけで演奏する

シャドウイングだけで練習すると本番の時には絶対に失敗します。



2013年10月21日月曜日

楽器の練習方法私案 能書き1

先に公開した私案は3つのパートに分かれています
はじめの部分が、回数や時間といった内容ではなく「方式」についての部分。
次が具体的な練習内容。最後が「練習結果を定着させる」方法関連です。

自分のメモランダムをかねて能書き・補足を記して適宜修正加筆していこうと思います。

■パート1

○毎日必ず10分でもいいので必ず楽器に触れる

いわずもがなですがハーモニカの場合、他の楽器より楽だと思います。
いつでも触ってられますから(笑)
仕事中でもポケットに手をつっこめば入ってるし。
練習できない日は「握るだけでもいい」と名人が言ってました。
ハーモニカ握りしめるとなんだか勇気湧いてきます。

○基礎練習と、楽曲練習を1:1の割合で行う

基礎練習が重要だなと思っています。

○長時間やらない。無理しない。だれたら即刻やめる

量より質だろうと。

○一回の練習時間は最大90分とする

大学の講義時間が集中力の最大長ということで。

○練習は、一回にたくさんやらずに一日の中で分散する(朝、昼、晩)

とても勤め人には無理ですが90分のセッションを三回やれば大したもんですよね。

○食事は、練習の後にする

眠くなるし。トイレに行きたくなったりするので集中がとぎれますよね。

○練習時間がとても短い時は、基礎練習を優先し楽曲練習は行わない

前述のとおりです。

○練習できない日はきっぱり諦め、イメージトレーニングを行う

ピアノの練習でこうしたトレーニングをするらしいですがハーモニカはどうでしょう?
一応加えておきました。



2013年10月18日金曜日

ふつつかなる歴史 ~ジャムセッションに加わるまで~

まだ短いですが、忘れない内に自分のブルースハープとのつきあいの歴史を記しておこうと思います。

まったくの100%初心者が0から学び始めて(まだ数えるほどですが)なんと人前で演奏、歌を歌うなんてことになったわけですから、ここまで費やしてきた時間のスケール感はきっとこれから始める人に少しは役に立つのでは?と思ったわけです。

まったくのブルースハープ初心者ががはじめてブルースセッションに立つまでいったいどれくらいかかるのか??
----------
・洋楽曲は好き、詳しくはない
・でも、楽器経験はほとんどゼロ
・カラオケもあまり嗜まない
・舞台の上で歌ったことはない
・自分が演者というよりは裏方向き
・人見知りではないがどちらかというと引っ込み思案で内向的
・英語と暗唱は好き
----------
てな50代の男が・・・・、

●2009年11月:トンボのメジャーボーイ(C調)を買う。10ホールズを生まれて初めて手に。
○2010年 5月:初めてプロハーピストの演奏を鑑賞する。
●2011年 2月:師匠に習い始める。

ハーモニカを手にしてから15か月間独学です。浅見安二郎さんの本からはじまり各種教本、ネット情報などを漁りつつ。
結論から言うと一刻も早く先生に習った方がよかったと思います。

○2011年 6月:六本木のクラブで初めて人前で演奏する。
  ※いわゆる昔ながらのクラブですが知り合いの店でして。
     ピアノとドラムスの方がいて合わせてくれました。
○2011年 9月:初めてブルースセッションのステージに上がり、ちょっとだけ吹く。
  ※これはセッション主催者の計らいで初心者に体験させたものなのでカウントに入りません
●2011年10月:師匠の指導の下、ライブハウスで一曲通しで演奏
  ※あらかじめ決まっている曲に伴奏が合わせてくれました。
●2011年11月:市ヶ谷のシャンソニエで一曲通しで演奏する。
  ※ピアノ伴奏で曲はあらかじめ渡してあるタイプです。
   ここでは歌も歌いました。

ここまでの先生に習い始めてからの11か月生演奏環境に少しずつ慣れてきているのがわかります。
飛び入りのセッションではなくお膳立てされた環境だったり身内が観客だったりなど条件的にやや緩めの場での試し演奏などで少しずつ。
この過程で本やウェブなどで予習したセッションの作法みたいなものを実地で観察しているわけです。
たとえば曲の打ち合わせ、カウントの仕方、ブレーク合図の出し方やソロ回しの様子など。
見ている分にはなるほどぉなんてもんですが、実際に自分でやれなんていわれてもね、といった状態。


○2012年 5月:本格的なブルースセッション初見学

 参加する勇気なし……。

●2012年 7月:上記の店で初めてセッション参加
  ※3曲体験しましたがボロボロでした。

ここで一つ橋を渡りました。よちよちと。
度胸を「しごく」為にひとりぼっちで出向きました。知り合いもいません。
ここに至るまで最初から2年9か月かかっています。(先生に習ってからは1年半

途中、実際に人前で通しで曲演奏を二度経験しての流れです。
その二度は自分がメインで曲も決まっていてバックバンドも心得た人たちですが、今回は見知らぬ人々。
度胸もないこともありフロントをとらず(要するにボーカルをやらなかった)、ソロ回しとバッキングだけです。

○2012年 8月:一曲通しで演奏(これもあらかじめ曲は決まっているタイプ)
○2012年 9月:知り合いにバンドを結成してもらいました。あたし以外はみな上手です。
○2012年 9月:ライブハウスのハウスバンドとのセッションで一曲
○2012年11月:バンド練習、初スタジオ(以降月一回ベースで)

バンド結成は、またひとつの契機です。ギター好きの友人に趣味を打ち明けたところ彼もブルース好きと判明。彼を通じて残りのメンバーを集めてもらいました。
彼らは長年演奏をしてきているのでとにかく何から何まで勉強になります。
またカラオケボックスではなくスタジオを使うので機材の勉強もできます。

○2012年11月:ライブハウスのハウスバンドとのセッションで一曲
●2012年11月:早稲田近辺のシャンソニエで一曲演奏。(ピアノ伴奏で歌付き)
○2013年 1月:ライブハウスのハウスバンドとのセッションで一曲
○2013年 5月:ライブハウスのハウスバンドとのセッションで一曲
●2013年 8月:師匠の指導の下、ライブハウスで一曲
○2013年 9月:ライブハウスのハウスバンドとのセッションで一曲

上記、わざわざ「ライブハウスのハウスバンド」と明示したのは、やはり見ず知らずの方たちではなく多少甘えていいプロのバンドの方たちにお世話になっているという意味です。
また「シャンソニエ」というのは耳慣れない言葉かと思いますがシャンソンを演奏するライブハウスのことです。 あたしはシャンソンは嗜みませんで、たまたま会場がシャンソニエだったというだけです。

●2013年 9月:異なる店で本格的なブルースセッション参加

前回の本格セッション参加からまた1年2か月も経っています。

これだけ間遠いのは、前回の体験がいろいろな意味でいまひとつだったのもありますが仕事の関係で早めの時間になかなか出向けないという制約が大きかったと思います。
(本当に行きたかったら万難を排するのでしょうけど、心理的にあれこれ理由をつけてでかけなかったというのが真実かも)

この日は二曲やらせていただきました。今回は二回ともフロント。
これは、バッキングですと知らない曲の場合演奏できないかもしれない恐怖があります(笑)のでフロントだったら自分の知ってる曲ですからなんとかなるだろうという小物根性でございます。
このあたりの失敗談やら反省点などもいずれ書きたいと思います。

この日は友人に介添えしてもらいました。腰抜けです。
また年月を少し重ねたせいかお店で知り合いに遭遇しました。
この辺りのリラックス感には大分すくわれました。
この年月で多少顔もできてきた? というよりマーケットがめちゃくちゃ小さいのでしょうね(笑)

こうしてみますと2012年から13年にかけて人前で演奏や歌の機会がグっと増えているのがわかりますね。

この時点で学び始めてから足掛け4年目に入っています。
この辺りをようやくセッションに参加できると仮置きさせていただきますと丸めて

約3年半でジャムセッションに細々、さびさび、こわごわ下手なりに参加できるようになる。
でいかがでしょうか?
長い?意外と早い?
あたしの感覚的には早いというか、気が付いたら経っていたという感じです。
「今、今日」という日から愚直にスタートしストイックな日々をすごすとアっという間という・・・。

○2013年10月:近所に練習スタジオを見つけたので会員になって個人練習実施。

一人で音楽スタジオですよ。不良っていうんですか。
マイクは既に四本。何本買ったって上手にならないってのにね(笑)
エフェクターも3個ですよ。
衣装の方は特にないですがハット(つば付き帽子)をいくつか購入しました。

今月、あるお店でインストと歌曲の二曲やらせてもらうことになっています。事前に曲を提出、ピアノ伴奏なので既述の「甘い」環境ですがお客さんの数は多いので度胸訓練にはよいです。
一方、ハーモニカやブルースに詳しくない方々なので当方の緊張感はその分、割引されます。

先生やアダムの教えにある『ある段階になったら巣から出て街に繰り出せ』との言葉通りですね。

2013年10月17日木曜日

楽器の練習方法私案のまとめ

楽器の練習は悩みます。特に少し演奏できるようになってくると伸び悩むといいますか、次にどうすればいいのかわからなくなります。
これまで間欠的に記してきた楽器練習のルールを一か所にまとめて整理しました。
特に、今回『「頭を使え!」名門音楽大学教授による効率よく能力を高める練習法とは?』という素晴らしい内容のサイトがありますのでそこからいくつかアイテムを加えています。
ただし、あたしは音楽や楽器のプロでなくただの初心者ですので保証なしです。

各項目個別の御託については別のページとして分けることにしますので、今回はひとまず項目のみにて。

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■パート1

○毎日10分でもいいので必ず楽器に触れる
○基礎練習と、楽曲練習を1:1の割合で行う
○長時間やらない。無理しない。だれたら即刻やめる
○一回の練習時間は最大90分とする
○練習は、一回にたくさんやらずに一日の中で分散する(朝、昼、晩)
○食事は、練習の後にする
○練習時間がとても短い時は、基礎練習を優先し楽曲練習は行わない
○練習できない日はきっぱり諦め、イメージトレーニングを行う

■パート2

○練習ノートを作る
○基礎練習、楽曲練習の毎日の練習メニューを作る
○課題曲を決める
○課題曲は、3か月から半年、あるいは1年かけて「仕上げる」
○目標となる「音」のイメージを明確に持つ
○演奏曲が始まる最初の音に細心の注意を払い、イメージしたそのままの音が再現できるまで練習を重ねる
○メトロノームを使う
○自分の演奏を録音して反省会を行う。そして、改善点、いい点を検証。対策を講じる。(PDCA)
○チューナーを活用する(ロングトーンなど)
○練習は段階的に発展させる
○力んでいる部分に注目し力を抜く習慣を作る
○フレーズ毎に少しずつ練習する場合、5回繰り返しを1セッションとする
○曲を通して弾くのは、優先順位を低くし、不得意な部分練習を中心に繰り返し練習を行う
○オリジナルのシャドウイングの次は、無伴奏、メトロノームだけで演奏する

■パート3

○仕上がった課題曲は、人前で披露する
○人前で演奏した曲は「持ち曲」とし、さらに磨きをかけていく
○練習メニューは定期的に棚卸をし改定を行い、永遠に続ける。
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2013年10月16日水曜日

カシドラル

高校の英語の授業で使ていた教科書に「ガリレオ・ガリレイ」の話がありました。

ガリレオとコペルニクスの話が出てまして、コペルニクスは英語で「コパーニクス」っていうのかぁ。なんて感心した覚えがあります。

その中で、詳細は忘れましたが、「But Galileo」という先生の音読と「Cathedral」という単語が耳について未だ離れません。

日本人は、「th」の発音が不得意といわれてますが考えてみれば変な音ですよね。
実際に、「then」という単語など「ネン」という風に発音する人たちがいるってことはネイティブも発音しずらいのではないか?(笑)と。

「Sweet Home Chicago」を練習している時に、歌い手の人が「Chicago」を「スィカゴ~」と発音してしまう現象に気が付きました。この「シ」ははっきりと「シ」と擦れる音でないと変なのですが、どうも日本人のあたしたちは流れの中でうっかり「スィ」と発語してしまいがちなんですよね。

これに類するもので、あたしが英語学習で特に注意している単語のアクセントと発音があります。

・サクシード
・エコノミカル、テクニカル
・マガジン

中でも最後の「マガジン」は、「シカゴ」と逆で日本人ははっきりとした「ジ」で発音してしまいまして、自分がうっかりその発音に陥った時はなんだかしらないけど偉い呂律が回らなくなったような決まりの悪い感じになります。
実際には、「マガジィ~ン」ですよね。
このエラーは発語のストレスの置き方に原因があるようで注意して練習すると治りますが、あわてるとすぐに陥ります。

「エノミー」、「エコミカル」のアクセントの置き方もつい間違えちゃいますよね。
相手は気にしちゃいないと思いますが、自分の発語のリズムが狂うのでなるべく犯したくないエラーです。

2013年10月11日金曜日

Whammer Jammer! (3)

そして人前でやる機会が訪れました。

ただし問題があります。
これまでの練習は、すべて原曲のマジック・ディックが「一緒に吹いて」(シャドウイング)くれていたのです。
なので吹けてるような気がしちゃう。

かといって、こんなマニアックな曲のカラオケなんてあるわけもない。大体「歌」は、雄叫びだけですから。
自分で作るしかないわけです。(普通のブルース進行なのですが・・・)

結局、「Band-in-a-Box」を購入して自作しました。このソフトは、大昔Mac版をもっていたのですがとうの昔にどこかにいってしまいました。

再会した、Band-in-a-Boxはすっかり肥大化してまして、まるでマイクロソフトのアプリケーションのように複雑ですが、要するに似たようなリズムでEの12小節ブルースを曲と同じ長さ繰り返すだけです。

出だしの「ピュイ~~~」は、省略して「無伴奏」のところはドラムスだけにしてなんとか作り上げ、これと原曲を交互に練習しました。

この曲は今でも一日一回は必ず吹きます。

後半の9番ブロウベンドでノリノリのところにくると日頃の憂さを晴らせます。
もし独学だったら怖気づいて絶対に覚える気も起きない曲ですから自分としては無形の宝物だといえます。

下記、盛り上がりにも欠け役にも立たない音源ですが何かの足しにでもなれば。


2013年10月10日木曜日

Whammer Jammer! (2)

ある程度、曲を追えるようになってきた次の課題が、タングブロック。

途中の道程でタングブロックでリズムとりながらいい調子になっていくところがあります。
アダムも、この曲はタングが前提なのでこれできなければやめろと言ってます。

ここはもういっそのことタングの基礎練習はすっとばして、適当にマネしました。
教本を見るといろんな奏法がありますが、もう舌で中央抑えて両側の音をザっザっと鳴らすだけ。
・・・いまでもよくわかりません。

追記)いまでも。2016年11月。

原曲は、いろいろなテイクがあります。特に、YouTubeでアダムが紹介している「Harp Legend」に収録されているスタジオテイクのものは特にゆっくりです。ただ、ライブと相当違うのであくまで参考。
あたしがコピーしたのは、「Harpin' World」(直前のポスト参照)に収録されているライブです。

これをSlowPlayerで速度を落として少しずつ進めます。ノートに記号や符丁を書いてね。

そして、なんとなくスケジュールを作ります。
朝、通し3回。夜3回とか。部分練習はどうこうとか。
部分練習の場合、一回5回演奏。最低の50%速度から終わるたびに1%~5%くらいずつ上げていきます。5%ごととすると50からスタートして100%で55回演奏することになりますね。

この曲は相当速いので、原曲を通しで100%で演奏できるのには大分かかりました。
特に出だしのシャッフルの部分のリズムが非常にむずかしい。90%の壁が高いです。

繰り返しあるのみです。
マジック・ディックの独特のアタック息継ぎはまだとてもマネできません。

追記)いまだ。2016年11月。

2013年10月9日水曜日

Whammer Jammer! (1)

この曲のタイトルって意味はなんなのでしょうか?

「ハチャメチャ?]

ご存じない方は、とにかくYouTubeなどでマジック・ディックの演奏を聴いてみていただくとしまして。
あたしもハーモニカを始めるまではまったく知りませんでした。
Whammer Jammerが収録されてる

師匠からこれやったらと言われた時のあたしは、え?それ何?ブルース? って感じでした。
何回も推すので、じゃ、やってみますなんて安請け合いして、家帰ってYouTubeみてびっくり!!

なんじゃ! 何をやっているのかさっぱりわからない。
ライブ音源だし。異様に速吹きだし。

追記)2016年11月。時が経ち、他の曲をいろいろやってみますと、特別速い曲ではないということがわかりました。もちろん難曲であることにはかわりありませんが、迫力とノリのせいで初見のスピード感に気おされてしまうのでしょうね。

まずはCDを買おうと調べたら、お!「ジェイ・ガイルズ・バンド」か!
あたしの年代は洋もの楽曲全盛時代ですので名前くらいならわかりますが、縁もゆかりもない曲です。

途方にくれて、あたしは思いました。
これは、シゴキだ(笑)
どうせやるなら難曲をということなのでしょうが、課題曲に決めてからは結構ヘビーでした。

ひと月後のレッスンまでにどのように耳コピーをするか?
どうみても自力では無理と早くも降参しかけてネットで情報を検索しましたが、これといったバイパス~つまり楽譜とかタブ譜情報の類のカンニング手段が見つかりませんでした。

ひとつだけ。このブログでも書いているアダム・ガッソウのYouTubeレッスンで4回。途中でアダムが、「この曲を教えること自体ムリ、もうやめよう(笑)」と投げ出すまでのものがありました。

このビデオにかなり救われました。ただし出だしを4番「吹き・吸い」と教えていますが、実際は、4番の「 ベンド・吸い」が正解ですのでご注意。(ちなみにAのハープです

ここからですよ。手掛かりを得てから、少しずつ死ぬ思いで耳コピーしました。
部分練習に分けて。

こまったのが途中の「雄叫び」。

基本的に、あたしは大人しくて雄叫ぶキャラではありません。
まず自分を捨てるところから始めないといけない(笑)雄叫びだけかなり練習しました。

追記2019年4月「雄叫び」のコツを見つけました。

後半の盛り上がりと9番、10番のブロウベンド、雄叫び。このあたりは、とにかく自分が変身しないとやってられない。

「ピー!!!!!ピ、ピ、ピ、ピ~もうどうなっても構わない!!!
気ィくるって踊りくるっちゃおっと」みたいな気分の曲なので、そうなんですよね。

2013年10月3日木曜日

Let it be ~知恵か?答えか?~

ボイトレを続けてきたおかげで表題の「Let it be」が気持ちよく歌えるようになってきました。
まだ、シャドウイングの段階なのでなんとも言えませんが、問題は歌詞です。

似たような繰り返しやこぶし回しが多いのでわからなくなります。
人前で歌うことがあるとは思いませんが、ま、何事も準備(笑)が大切で。

当たり前ですが、間奏を中央に前半・後半に分かれています。
前半は比較的静かに、後半でぐいぐい盛り上げています。


○知恵か答えか?

この歌を覚えるので特にこんがらかるのが、WisdomなのかAnswerなのか?(笑)ですが、整理しますと、
後半のTomorrowの登場だけイレギュラーで下記のような構成になっています。

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Wisdom:3回連続(ヴァース2+リフレイン1):マザー・メアリについて
Answer:3回連続(ヴァース2+リフレイン1):世界の状況について

Wisdom:中締めリフレインは、ウィズダム
(間奏)
Wisdom:間奏後リフレインは、ウィズダム

Tomorrow⇒夜と光について
Wisdom ⇒音楽とマザー・メアリ

Answer:締めのリフレイン
Wisdom:締めのリフレイン2、オーラスは、ウィズダム
----------

マザー・メアリーの場合は、「スピーク」、リフレインのWisdomは、「ウィスパー」という法則もあります。


○裏声

後半は、ヴァース、リフレイン共、Let it be~の「~」の部分で裏声を入れています。
後半で「~」が無いのは、ヴァース3の前半のみで、他はすべて裏声が入ります。

前半には、「~」(裏声)は一か所もありません。

○YEAH

Yeahの合いの手は、前半のAnswer部の最後のリフレインで一か所。
後半のリフレインでAnswer部で2回。
最終のWisdom部で1回入ります。

別にYeahなんてどうでもいいかと思いますが、当人のノリを学ぶにはまずはコピーからですよね。

バカと言われそうですが、歌解析表を掲載しておきます。

後日談を記しました。


2013年9月27日金曜日

My Back Pages ~歌の進化プロセス~

映画「ボブ・ディランの頭の中」の導入曲、真心ブラザースの「マイバックページ」について追記します。

サビのフレーズは、

Ah, but I was so much older then. I'm younger than that now.


真心ブラザースの訳詞は、

あ~あの頃の僕より、今の方がずっと若いさ~


ディランの原曲は、「アナザ・サイド・オブ・ボブ・ディラン」というアルバムの中に収録されているのですが、まったく異なる編曲で、真心ブラザースは、見事に換骨奪胎したなぁ。
よほどディランがすきなのだと思います。

なんてうっかり感心しちゃうところですが、実は、生物の進化のように間に、もう一曲ありまして、ザ・バーズがロック調でカバーした一品。コーラスが美しい名曲です。
ことほどさように、この曲の詩とメロディーが魅力あふれるものなのでしょう。

真心ブラザースは、このザ・バーズのバージョンを元に創られています。
3番と4番の間に入る間奏がありましてザ・バーズ版では、ギターソロでサビのフレーズで戻って4番に入るところを、真心版ではハーモニカのソロでサビのフレーズをなしで長めのソロで決めています。

ハーモニカはストレート奏法で曲のキーはEです
<2020年8月30日追記>すいません。長年間違ってました



もうひとつのバージョンがあります。
2011年公開、同名の映画で使われた奥田民生と真心ブラザースが組んで歌っている「マイ・バックページ」。

これは更に凝っていまして、1番、2番が英語。3番を真心版の日本語歌詞(真心版の1番)。4番で再び英語となっています。ただし間奏は、ザ・バーズと同じです。

このバージョンは、幸いカラオケになっていますのでカラオケボックスで練習することができます。

そこであたしは更に考えまして新たな組み合わせにしました。

1番:英語
2番:英語
3番:日本語(真心版の1番)
間奏:真心版(サビ無し)
4番:英語

これでフルバージョンです。


2013年9月25日水曜日

Mr.Bojangles ~忘れえぬ人~

ハーモニカやギターの練習に必要だったので図書館で70年代の曲を集めたCDを借りました。
目的の曲以外も懐かしいので聞き入ってしまいます。
中にはすっかり忘れていた作品もあってあらためて聴き込んだり。

その一曲が表題の「Mr.Bojangles」。
リアルタイムで聴いていたときも好きでしたが自分で所有まではいかなかったんですね。
ま、テキトーに口ずさんだりしますな。

ある日、カラオケボックスの練習の時、ふと思いついて検索してみますと「Mr.Bojangles」がちゃんとありました。好きな人が多いんですね。合わせて歌ってみると非常に歌いやすい。
これは、なんかの足し(笑)になるかもってんで覚えることにしました。

そして詞についても、意識してみました。
曲の作者(作詞・作曲)のジェフリー・ジェフ・ウォーカーの実際の体験を歌にした作品だそうです。

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昔、生活が荒れていた(down and out)時、ニューオリンズのブタ箱(cell)に入れられて。
先客だったのがこのMr.Bojangles。
人懐っこい人だったんでしょう。ジェフに自分はダンサーだといろいろ身の上話(He talked of life, talked of life)をして。
いきなり、留置場の中で踊り始めた。(he danced a lick across the cell

すごく高くジャンプして踵を鳴らして見事に着地。
思わず大笑い。(He let go a laugh, let go a laugh
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後半の犬の下りもホロっとしますが、あたしはこの「笑っちゃう」ところが一番グっときます。

なんだか、何もかもうまくいかなくて自棄気味に酔った挙句、ブタ箱にぶちこまれたら、そこにしょぼくれたダンサーがいて、彼の話を聞いて踊りをみたら、なんか自分の境遇なんて大したことないような気がしてきて。こんな場所でこんな変なオッサンに励まされるなんて、なんだか可笑しくて笑っちゃうよね。

想像ですが、荒れた生活から抜け出るきっかけ、成功の種をまいてくれたのが、このMr.Bojanglesだったのでしょう。

ジェフにとってのもっとも大切な「忘れえぬ人」なのだと思います。

2013年9月5日木曜日

Orange Blossom Special (4)

ま、そんな苦労や費用をかけながらも結局は、こつこつと練習するしかないわけです。

「トレインバンプ、3番・4番穴のフェイク、汽車の汽笛」

の三つを大きな課題と書きましたが、汽車の汽笛以外はいまだにダメダメです。
汽笛だけは、なんだか上手になりました。これはブルースで複数の穴をすってフェイクをかけて「汚い」、ジャ~~って音を出すのと同じ感覚でして、ブルースを練習している内に汽笛も上手になった感じです。

4番穴のフェイクはとにかくハナから仕舞まで登場しまくりでして速いバンプからいきなりフェイクに入ります。練習ではまぁできても本番になりますと緊張していますのでフェイクがうまくいかずにただの4番の吸い音になってしまったりします。

これはいかん、というのでそうした苦手部分だけいつものようにSlowPlayerで取り出し、「5回繰り返す」といった音声ファイルを作成してそれを練習曲として扱うようにしました。

このような短い部分的音声ファイルのいくつかを、今度はMP3を編集できるフリーウェアでひとつのファイルにまとめて「OBS練習セット」というのを作りました。
このセットは、いまでもなるべく毎日演奏するようにしています。

このように、SlowPlayerとiTunes、iPodがあるおかげで多少練習の効率性を高めることができています。
それと、Band-in-a-Boxで演奏のバッキングファイルを作りました。
あたしは音楽の基礎素養がまったくないので浅見さんの本に掲載されているコード進行表を参考に作りました。何かのお役に立てば。



歌も含めどんな楽曲でもそうなのですが、CDに合わせたシャドウイング練習だけですと、いざ本番(っていつだ?(笑))の時にすっぽり真っ白けになってしまうことがあります。
そこはやはりカラオケかメトロノームだけで暗譜演奏ができるようにしておかないと本番の事故につながってしまうようです。

とまぁかれこれ続けているので最近は大分マシになってきたと思います。
調子のいい時は、100%のスピードでもいい感じの時があります。
でも人前だとその半分くらいの力になってしまうんですよね。たぶん。

2013年9月4日水曜日

Orange Blossom Special (3)

練習はメロディーを吹けるように音をとるだけではなく、これに伴う基礎練習も行いました。
すごく速いフレーズとバンプが連続する曲なので音の吹き吸いの切りかえしが激しく腹式呼吸もふくめた基礎力がある程度つかないと到底太刀打ちできないのです。

そんなメロディー以外のあたしにとっての課題は大きくは三つでした。
トレインバンプ、3番・4番穴のフェイク、汽車の汽笛です。

練習に役立つ(もっと楽に?覚えられる)何かヒントもほしいってんでチャーリー・マッコイの教材も買ってみました。
教則本を二冊(これは結局手をつけずじまいです)とVHSのビデオで「Country Harp Techniques(カントリー・ハープ/完全テクニック)」というやつです。

ネットで見たらこのビデオの紹介に目次があって「オレンジ・ブロッサムのテクニック」ってのが書いてありまして、これはもう絶対買わねばと絶版状態のものを探しまくってとあるお店で扱っていたのを手に入れました。

でもね。もうその時点で我が家にはVHSのビデオプレーヤーが無かったんですよ。
本末転倒の極致ですがこのビデオを見たいがために安めのビデオの機械を買いました。バカですね。

ところが!このビデオ、きっとお店でも在庫で何年もおいてあったものなのでしょう。
トラッキングというか途中からノイズが出てしまってまったく見れなくなるのです。お店にクレームか?とも思ったのですが文句をいったところでもうこの世にはこのビデオないのだろうと泣き寝入りすることにしました。勉強代と割り切ったのです。

あたしが買ったビデオ再生機は、デジタルテレビチューナーとDVD録画機能がある複合機だったので、このビデオはみられるところまでなんとかDVDに移し替えてあります。
そこまでの内容だけでも勉強になるといえば負け惜しみでしょうか。

チャーリーがそのビデオで語ります。

「そりゃ、一晩では上手にならないよ。おいらがこのスピードと正確さを身に着けるのは35年かかったんだからね」(チャーリーは、気持ちいいぐらいの南部訛でして、むりやり翻訳するとこんな口調かなと思います)

2013年9月3日火曜日

Orange Blossom Special (2)

プロの方々は、さまざまなスタイルでOBSを演奏されていますが、あたしはどうせなら本家のチャーリー・マッコイのバージョンをやりたいなと思いました。

他のプロの方々のはトレインバンプの部分が多く、だんだんと速度が増して行ったりするパフォーマンスとアドリブの要素が多く、それでなくても難曲なのに、まずはオーソドックスなスタイルでなければとても覚えられないと思ったのです。

挑戦したチャーリーマッコイの曲は、『Charlie McCoy - Greatest Hits 』に収録されている「Orange Blossom Special New Version」という曲です。


使用するハープは、FとBbの二本。

基本は、Fを使って、途中、二回ある「スケール練習風速吹き」の直前のプカプカするところでハーモニカをパッパと交互に持ち替える部分があって、またFのハープ単独に戻ります。
(実は、この持ち替えのところはパフォーマンス的には見せ場なのですが演奏側からいいますと意外と楽でして休憩(笑)にあたります)

耳コピーは、いつものようにSlowPlayerというiPhoneアプリを使いますが、最もゆっくりな原曲の50%でもまだ速い(笑)ので、いったん50%に落としてからSlowPlayerの機能である「書き出し」を用いて50%減速のファイルを書き出します。
この50%減速ファイルを再びiTunesに読み込んで更に50%減速します。
つまり、最終的に原曲の25%の速度の曲を作りました。

ここから少しずつ音を探って耳コピーをし合わせて練習速度を少しずつ上げていきます。
この作業を只管。只管やります。
速いフレーズ(全部ですが(笑))を繰り返し繰り返し練習します。
ある日、あまりにも繰り返しやるので左腕がコチンコチンに固まっていたことがあります。

一年後に人前で演奏するまでこの曲以外の新曲にはまったく手を出しませんでした。

(続く)

2013年9月2日月曜日

Orange Blossom Special (1)

今回のように、「難曲」について書くこともありますが、どうせ匿名のブログですし、実際は入門者に毛が生えた程度のものだという前提でさっぴいてお読みください。

あたしは、中学校時代にフォークソングがはやったのでギターをやっていましたが、途中でなぜか?カントリーミュージックにちょこっと興味がわいたことがあります。
レスターフラットとアール・スクラッグスの「スモーキー・マウンテン・ブレイク・ダウン」という曲が好きでした。この主役の楽器がバンジョーです。

もしかしたら流行ってたのかもしれませんね。新栄堂(近所のレコード屋)の店頭に「バンジョー」が飾ってありました。売れないうちにバーゲンになったので買いました。中学生で買えたのでギターよりも安かったのだろうと思います。

それから年月がたちまして、偶然、テキサスに行くことになりました。
場所柄カントリーミュージックには親しみを覚えます。
興行的には失敗
だったそうです
滞在時期に、ちょうど『アーバン・カウボーイ』というテキサスが舞台、主役、ジョン・トラボルタの映画がかかりまして、サウンドトラックに「Orange Blossom Special」が収録されていました。

ハーモニカではなくて、本来のフィドル(バイオリン)による演奏です。おそらくフィドルは、チャーリー・ダニエルズだと思います。当時は、さらっと流していた曲でしたが、今回ハーモニカ版を聴いて、あ!あの曲だったんだ。と思い出したところです。

最初に買った浅見さんの教則本にはOrange Blossom Special(以下、長いのでOBSと書きます)が入ってましてCハーモニカ一本で持ち替えなしで やれる曲が載ってます。
浅見さんの本で欠点といったら、本のこんなはじめの部分でOBS が登場していることでしょう(笑)
くじけますわな。


さて、課題曲に決めたのが2011年の11月。
2012年1月の時点では原曲の75%で一部もたついたりたまにはうまくいったりといったレベルになり、夏には90%くらいの感じでなんとか演奏できるようになりました。

(続く)

2013年8月28日水曜日

新栄堂 ~放課後の学び舎~

『新星堂』じゃないですよ。念のため。

中学生の頃、日参していた近所のレコード屋さんの屋号です。
駅から家までの帰り道沿いがちょっとした商店街(街ってほどじゃないですが)になってまして、漫画家になりたかった頃は「大阪屋」という文房具やでかぶらペンやGペン。ケント紙を買い込んだり。
洋楽に夢中になったら今度は新栄堂です。

新栄堂は小さな小さなレコード屋さんで、町の商店街の中では比較的遅めにできた長屋風の木造モルタル作りの貸し商店の一つでした。隣は、おだんごやおにぎりを売る―――なんていうんでしょうね、あの手の店―――だったりスナックだったり。 

あぁ、そのスナックで学生時代、友達とカラオケしたことあるなぁ。その友達、中学から大学まで一緒だったのですが卒業の時に飲み屋のトイレでうっかり転んで打ち所が悪くて亡くなってしまいました―――。母からの突然の電話で訃報を異国で聞いた時は茫然自失でした。

と果てしなく脱線してしまいますが、その新栄堂です。
中学時代、お小遣いをためてはLPを買いました。お店のおじさんもおばさんもあたしの好みを知っていて月が替わるとお勧めの新譜を用意してくれていました。
楽曲のさわりしかわからないときも一緒にミュージシャンを探索してくれたり。なにしろGoogleも質問箱もないからね。

ギターもここで買いました。クラシックとフォーク。

書店と違ってレコードは買取なので自分たちの商品見立てがすごく大切だとおじさんたちが教えてくれました。おじさんは確か博報堂のOBで卒業後は、そのコネで博報堂本社(神田にありました)にたまに出店に行っていたと話していました。

お子さんがいなくて。あたしが大分大人になって行ったとき、老後が心配になったおばさんがあたしに店をやってくれないか?と尋ねたこともあります。どのように応えたか覚えていませんが、ちょっと真面目にこんな話をされたよと親に話しました。
自分の専門分野もあるので商売には不向きだなと思いそれ以上検討しませんでした。

やがてCDの時代になり、そしてネットが登場してもお店は細々と続いていました。
あたしも町を離れ今の住まいになったのでお店の様子を見る機会も減りました。

そしてある日、久々に商店街をあるくと店のシャッターが下り、木(もく)の平板が×印に打ち付けられていました。

そして先日、またまた久々に通ると、新栄堂も隣のおだんご屋もスナックも全部とっぱらわれ更地になっていました。

~玉敷(たましき)の都のうちに、棟を並べ、甍(いらか)を争へる、高き、賤しき、人の住まひは、世々を経て尽きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家は稀なり。或いは去年(こぞ)焼けて、今年造れり。或いは大家(おほいえ)亡びて、小家(こいえ)となる~

妹尾さんとユーシンさん

テレビやラジオで絶妙のコンビっていますよね。
たとえば、

タモリと安斎肇
山下達郎と大瀧詠一
タモリと井上陽水
谷村新司とばんばひろふみ ←古い!
みうらじゅんといとうせいこう ←区切りがわからない

とか、

妹尾隆一郎さんの『ブルース・ハープの常套句) 』というDVDを持っているのですが、オマケ?に吉田ユーシンさんを招いたハーモニカの修理講座というコーナーがありまして二人の軽妙なやりとりが実に、上記の絶妙コンビの感じなんですよ。ゆるくて。

吉田ユーシンさんは、ちょっと様子が俳優の浅野忠信に似てましてちょっとした表情がすごくチャーミングでほこほこします。

一度ライブで、ちょっとしたブルースを演るとき、どうせ6番穴までしか使わないんだから、右手の親指を7番ホールにかぶせておくと間違えてピーなんてならなくて安心!なんて技?を披露されてまして、そのあたりハーモニカの持ち方の基本からいったらNGなんでしょうけど、合理的なゆるさがまたいい感じです。

そういえば、チャーリーマッコイのビデオでも持ち方についての説明がありまして「自分はどうもあまのじゃくで人と逆の持ち方でやってきちょる(←凄い南部アクセントのつもり)」なんておっしゃってます。

※2017年12月17日、妹尾隆一郎さんが亡くなられました。ご冥福をお祈りします。

2013年8月17日土曜日

自炊生活の途中経過 ~読書編~

もう読まない本をデジタル化して省スペースを、という考えももちろん重要ですが、せっかくデジタイズしたのですから「本」としては読んでもらってなんぼということがありますよね。

あたしが愛用しているのは、Kindle FireHD と Kindle Paperwhite です。
これらで自炊したPDFを読むには、そのままだと字が小さすぎて実用に耐えません。

今回、刻んだ本の中には再読したい本、紙の状態で未読のものなどもまざっています。
それらの閲覧方法についてもあれこれ検討を重ねてきました。

大手業者さんでは、電子書籍端末で読むためにPDFファイルをチューニングするサービスも行っていてそれも試しました。
ネットに紹介されているさまざまなアプリも試してみました。

本家Acrobat, k2pdfopt, Calibre, pdfscissors,各種mobiファイル変換などなど・・・。
ビューワーもこれまた本家kindleからはじまりいろいろと。

で、現時点での結論です。

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1) 生PDF(自炊後未加工のファイル)をリーダーで快適に読めるようにするのは、

   『かんたんPDFダイエット』

  というアプリを使う。
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これにつきます

何しろ変換したいファイルをプログラムにドラッグドロップするだけ。加工後の体裁の設定も非常にシンプルです。
また、プログラムはレジストリを触らないのでインストールが非常に「清潔」です。
完成したファイルもこれまでの苦労がなんだったのだ?というくらい読みやすいです。

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2)PDFのビューワーは、

  『Perfect Viewer』『ezPDF Reader』で迷い中。
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後者は、読んでいるファイルにメモや注釈を書き込むことができるので勉強系の本にとても適しています。Kindle専用に制作されているmobi形式のファイルですとkindleで読みながらメモなどを入れられるのですがPDF閲覧ではそこができないのが大きな弱点です。読書するだけという小説なら書き込み機能は不要ですが、ちょっとした参考書のたぐいでは欲しくなる機能です。




2013年8月16日金曜日

自炊生活の途中経過 ~大手業者編(2)~

その大手業者さん(『BOOKSCAN』)は、月額9000円でひと月あたり50冊までやってもらえます。単純計算ですと180円/冊ですが、この他に宅配便の送料が発生します。

この会社では、物理的な50冊ではなくて1冊相当のページ数を超えると決められた単位ごとの仮想冊数で見積もりをします。分厚い文庫も多いので、30数物理冊くらいでヴァーチャル50冊になります。

文庫本ですとアマゾンの中くらいの箱がちょうどこの30数冊分入れるのにちょうどいいので空のアマゾン箱にカバーを脱がせた文庫本を格納して送ります。
ヤマトさんには集荷に来てもらいますので大手業者さんの会員になると同時にヤマトの会員にもなって集荷作業を効率化しました―――結構、こまごまと大変ですな(笑)

コスト的には前の個人業者さんの方が断然割安、(運搬費も無料。物理的冊数で一冊195円ですので)ですが大手さんは仕組みがはっきりしているので当初の大量発注以降は、月50冊相当で地道に作業を進めていくことにしました。

6月、7月と二か月分を済ませたので100ヴァーチャル冊分が済みました。
手元には出荷を控えたアマゾン箱がすでに8個あります。
月にひと箱ずつしか処理できないので先は長いです。

さらに実家には、自前でやる分の本もまだまだ山積みになっています。
果たして完全にすっきりできる日はくるのでしょうか?

BOOKSCANへのリンク

追記) こつこつやれば、すっきりできる日はきます。(2016年6月)

自炊生活の途中経過 ~大手業者編(1)~

自炊という産業?が登場する前は、持ちきれなくなった本は近所の図書館に寄贈していました。

寄贈するときにはデジカメで一応何の本を収めたのか記録はとっていたのですが中には写真を取り忘れたときもあって、今思うと大変でも全部実家に持ち込んでおけばよかったと後悔しています。

中には絶対に増刷されることのない変な本もあったので残念です。図書館は定期的に処分しちゃいますからね。棚に並ぶとは限らないし。

さて、とある業者さんにお願いした230冊とは別に並行作業で大手の自炊代行業者さんにもお願いすることにしました。というのも自分でやろうときめた文庫本が意外と手ごわいことに気が付いたのです。

文庫は本の解体と断裁は楽なのですがページ数が多いために意外と一冊あたりの時間がかかるんですね。

連続して次々と何冊もメモリーに読み込む作業ができればよいのですが残念ながら一冊毎に読み込みが完了してからでないと次の本のスキャニングに取り掛かれないので手待ちが多くなるのです。

そこで文庫本中心に大手さんにも手伝ってもらうことにしました。

2013年8月15日木曜日

自炊生活の途中経過 ~個人業者編~

おかげさまで、「自炊生活」の方は粛々と進んでおります。

ある業者の方に、230冊をお願いしました。都内ですとピックアップしていただけるということだったので段取りを組んで来ていただきました。

計画を立て始めたのが2月。
渡す準備が整ってきたのが5月。
電話を入れてピックアップ日が6月。
仕上がって来たのが7月。
別途費用でUSBに納品してもらいました。

結構な中期計画的作業です。
コストは4万5千円ほどでしたので一冊、195円相当です。

当初、文庫は自分で、単行本を業者にという方針で進めたので、この230冊はすべて単行本です。

「渡す準備」というのは、外カバーをはずして家の玄関に並べる作業です。
カバーは、どうするかというと自分で別途スキャンすることにしました。
業者さんから上がってきたPDFファイルに自分で後からカバーをマージ(作業未着手)するつもりです。

カバーを別作業にするというのは手間的に効率が悪いですが、あたしの場合は本のハカマもスキャンしたいので、さすがにそこまでやってくれる業者はないのでScanSnapの長尺モードを活用して手作業にいそしむことにしました。

長尺モードですとずる~~っと外カバーのベロの部分―ここにも情報がたくさんある―も含めスキャンして、最終的にはPDFの頭にトリミングしたカバーの表紙だけをつける予定です。

今回、お願いした業者さんは明らかに個人営業っぽかったので納品物のUSBについても一応念のために検疫をダブルチェックして安全性をはかりました。

追記)この業者さんには数冊紛失されました。多少高くても大手にすればよかった・・・(2016年6月)

2013年8月8日木曜日

ボイトレ独学練習の効能まとめ

ブルースハープを始める⇒ブルースを演奏する⇒ブルースの歌も歌う必要が出てくる

つまり派生的な「課目」として歌をはじめたわけです。


若い時分にフォークギターをさわったくらいでカラオケが世に登場しても積極的に遊んだこともない自分が歌に興味を持ち始めました。
じゃ、声を鍛えてみようというのでボイストレーニングの本を手にして独学をはじめ3年以上が過ぎました。
実のところどれくらい上手くなったか?というと全然まだまだという感じですが、確かに効能を感じていますので興味をお持ちの方のために以下列挙しておきます。


○明らかに声量が増えた。
○裏声、ミドルボイス、チェストボイスの切り分けが不自然なところが残りつつも歌いやすくなっている
○その結果、声を張り上げる場面が極端に少なくなってきているので何曲歌ってもほとんど喉が辛くなくなった

○全部の音ではないが裏声を胸や鼻腔に共鳴できるようになってきた
○ビブラートがとてもいい感じでできるようになってきた

 ○上記の二項目は歌っていて「響き」を身体に感じることができるので肉体的にもなんだか揺れて気持ちがいい

○人前で歌うときに開き直れるようになってきている
○高い声や裏声を出しても恥ずかしいと思わなくなってきた
○結果、おせじかもしれないが観客や演奏仲間から褒められることがあり、ちょっとだけ自信がついてきた

○このように練習をしてきたからといって美空ひばりのようにいきなりどんな歌でも歌えるような能力がついてくるのではなく、歌いたい曲はて歌いこんで自分なりに分析することによって楽にうたえるようになるということがわかった(「歌がうまくなる」のではなくて「この歌は上手になってくる」という感じ)


2013年8月6日火曜日

ボイトレ、現状打開のテ (2)

これまでの通し練習は、対象教材は少しずつ増えてはいますが、かれこれ3年以上も続けているわけで、確かに以前よりは格段に歌唱力はマシになっているものの、もうひと伸び欲しい!と欲が出てきます。と、いうことで人様のブログを参考に投入した特訓メニューですが、これまで歌いにくかった曲たちがグっと歌いやすくなってきました。

練習している内に自分の中で「苦手」なハイトーンと特異なハイトーンがあることに気が付きました。(これは正規に勉強している人なら当たり前のことなのかもしれませんね)

たとえば、「i(い)列」と「u(う)列」は高い音域と低い音域の行き来でも体の共鳴を利用していい感じのボリュームで歌えるのですが「a(あ)列」だけはどうもうまくない。高域の時にへなへなっと力が出ない感じ。

例) 「き(i)み(i)・・・」や「とも・・・・」とかだと高音域でも力強く歌えるのに
   「な(a)つ・・・・」や「あめ・・・・」だと出だしがへなちょこ

よくよく歌ってみますと「a(あ)列」の方がより高い音域まで地声でいけちゃうんですね。なので
同じメロディーでも歌詞の言葉の成り立ちによってチェストボイスとミドルボイスの切り替えの
「位置」を臨機応変に変えないと上手(楽に・自然ぽく)に歌えないようなのです。

ということで、さらに特訓を強化しようと「3.ウラ声とオモテ声を混ぜる」の歌い方に工夫を加えることにしました。

最初は、CDの通りに「HO~」で歌う。
続いて「HA~」や「MA~」(ロジャー本でもやりますね)でA(あ)列を徹底強化しています。

あ列強化は始めたばかりなのでまだまだですが、「こつこつの法則」を励行すればスピッツの「ロビンソン」を原曲キーで(人前でも)自然に歌えるようになるかもです・・・無理かなぁ。

ボイトレ、現状打開のテ

ボイトレのその後の状況を記します。

ここのところちょっと伸び悩んでいる感があったので練習メニューを変えてみようかなと思っていたところ、ある方の非常にためになるブログに目が行きました。

「練習に行き詰っていたところ、かくかくしかじかで上達した」と、まぁこんな記事なのですが、その現状打開策の中に、『情報を得るのを止め、弓場さんの「奇跡のハイトーンボイストレーニング」のスケールをひたすら繰り返す』というアドバイスがありました。

なるほど、これをやってみよう!

と思ったのはいいですが、「スケール」ってどの曲だろう?(笑)
具体的にどの曲と書いてないのですが、「ハイトーン本」は、個々人の声域ごとに次の4曲しかありません。

1.ウラ声を出す
2.ウラ声とオモテ声を出しわける
3.ウラ声とオモテ声を混ぜる
4.メロディーを歌う

この内、スケール練習っぽいのは3番目の「3.ウラ声とオモテ声を混ぜる」という曲でしてDAISAKU本のサイレンという練習に似た声楽の発表会などでよく聴く高いところから低いところまでをやたらと行き来する曲のことだろうと目星をつけました。

というのもこの曲は(あたしには)なかなかむずかしくて従来の通し練習(「奇跡の本」と「ハイトーン」を連続して練習するメニュー)の中でも手本のようにはついぞ歌えない曲だったからです。

通し練習だと、できないままスルーしちゃっていたので今回、思い切ってこの「3番」だけをひたすらリピートする練習をすることにしてみました。(声域Aプログラム~Cプログラム)

結果、はじめて二か月くらいですが、この方のおっしゃる通り格段に(ったって自分にしては(笑)って意味ですよ)上達しました、確かに!!

(つづく)

2013年7月20日土曜日

ラジオビジネス英会話丸暗記作戦

『NHKラジオビジネス英会話』を活用した音読学習が終わったあと、今度は選抜したチャプターを丸暗記しようと以前書きました。

ようやくひとつだけチャプターを暗記しましたのでご報告します。
「Slow Food Movement」という章です。ビジネスのマーケティング関連の内容なので有用性が高いかな?とまず手をつけました。

2013年4月1日に開始。7月15日にようやく完了。すなわち4ヶ月半!もかかっています。
もっとも朝のトイレタイムだけ使った暗記ですのでまぁこんなものかもしれませんね。
やり方は、とにかく前から順番に少しずつ繰り返し覚えていく。これだけです。

途中国際会議で覚えたフレーズの試し使いもやっていますので実地にも役に立ったといえましょう。

次は、別の章に移らず今度はナレーションにあわせたシャドウングをやってみようと思っています。
登場人物たちの会話は非常に高速なので音源にあわせて唱えると間に合いません。またアクセントやイントネーションも自分ではなかなかの出来だと思ってもあわせてみるとまったく違っていることがわかります。

ネイティブと同じアクセント/イントネーションで シャドウイングできたら次の章に移るかななどと暢気なことを考えています。ま、誰にも追われているわけでもないし。
 

2013年7月8日月曜日

短冊

週末、いつものように母が暮らしているホームに行ったところロビーに七夕飾りがしつらえてありました。
色とりどりの飾りにまじって短冊がちらほらと・・・。
読めますでしょうか。


追記2017年5月25日この母も今年亡くなりました

2013年6月27日木曜日

ヒラツカリースのリス、あさのりじ説

湾岸を走っておりますと、展示会のリース用品を運んでいる「ヒラツカリース」という会社のトラックをよくみかけます。
マスコットのキャラクターの「リス」が特徴で印象に残ります。
リースとリスをひっかけているのだと思います。

 ところでこのリスの絵ですが、あたしが推察しますに漫画家の「あさのりじ」の手になるものでは?ないかと思います。年配の方なら「光速エスパー」の作者だというとすぐわかるのでは?
ただ、光速エスパーは「アニメ」の方が有名で、アニメの絵は、本家、雑誌「少年」連載の、あさのりじの絵とまったく異なるものです。
(ウィキで調べたところ2000年に亡くなられているそうです)

※追記:テレビアニメは松本零士だったそうです。まったく記憶にありませんでした。松本零士というと「潜水艦スーパー99」を思い出します。

あたしの記憶では、あさのりじは、たしか手塚治虫のアシスタントだったはずで、このリスの表情や腰つきがウランちゃんに似ているのも「あさのりじ」作では?と思った理由のひとつです。

昔は、個人情報の扱いはのどかなもので漫画家の自宅の住所は一般に公開されてました。
あさのりじは豊島区の某町に住んでいました。実は子供の頃のあたしの家と町内会でして「発明ソン太」などのファンだったあたしは訪ねていきたいものの気弱で臆して行かずじまいでした。
(この辺りは周知の通りトキワ荘、手塚治虫、横山光輝など漫画家銀座でした)

一方のヒラツカリースを調べてみると本社が板橋区となっております。板橋区は豊島区の隣で川越街道を挟む同じようなコミュニティです。近所のよしみであさのりじに頼んだのでは?(だったらいいな)

でも会社設立は77年となっています。あさのりじ全盛期からは相当年月が経っていますのであたしの推測はおそらくはずれているでしょう。
ヒラツカリースさんに電話してみればすぐわかるのでしょうが、そこはそれすぐ臆してしまう質ですので。

2013年6月18日火曜日

英会話で「セッション?」参加

NHKラジオビジネス英会話』の音読修行を一応終えて、次はいくつかピックアップした章を丸暗記していこうと思うと少し前に書きました。
実際に、ある章の暗記を進めている最中(出来高80%)に、ちょっとした各国・各社複数参加の国際会議がありました。

その会議ですが、あろうことか主賓クラスが一人急に欠席になってしまい開会の挨拶をあたしが代理でやらなければならなくなったのです。
しかもそれが決まったのが前日。

尺は比較的短くてもよいということでしたので、腹立ちついで(笑)にちょっといたずら心が起きました。
まず、挨拶を引き受けるときにあっさりと受けるようにしました。なんてことはないというフリをしたのです(笑)。本心は、英語で堅苦しい挨拶なんてしたことないしやだなぁ~です。

次にその晩、挨拶の「完全原稿」を準備しました。
スクリプトの中に、丁度暗記中のビジネス会話のフレーズをいくつか混ぜました。
こんな構成です。

・歓迎のことば
・会議で話し合ってほしいこと
・冗談
・前述の冗談に呼応する形の真面目に戻った締め

要するに起承転結です。スクリプトが出来たら次は丸暗記です。尺も短いので暗記は比較的楽ですが、なにぶん本番で緊張した場合、歌詞と同じですっぽり抜け落ちることがありえます。ですのでパラグラフには忘れないためのペグ(イメージなり語呂なり)を用意しました。

次に暗記したものを実際にしゃべってみます。すると書き文字では自然に見えてもしゃべりにくい部分が次々と出てくるので喋り原稿的に改訂していきます。
リズムが悪いところは語順を入れ替えたり追加の副詞を入れたりしました。
本番の朝も会議場につくまで、歩きながらずっとブツブツ暗唱を続けます。

ここまで叩き込むと、原稿というより自分の言葉に近くなってきていますので、本番では、暗記した内容に一部アドリブを加えて変化をもたせることができましたし、冗談の部分でも笑いをとることができました。 もちろんそれなりに緊張もしていますが結構こなれた状態ですので発語は楽です。

会議が終わってから日本人関係者の一人から「英語がお上手ですね」と言葉をかけてもらいました。
もちろん黙っていましたが、タネを明かすとごらんの通り本当は違うんですよ(笑)丸暗記してできるフリをしてみたのです。
こういうことをすると後が怖いのですが、ま、いきなりフられた分、少しは遊ばせてもらわないとですね。
(昔、この逆で外国人に完全な日本語のフレーズをイントネーションも完璧に丸暗記させて日本人をびっくりさせたことがあります)

2013年6月17日月曜日

ハーモニカの異音対策「歯科矯正用ワックス」

半年くらい前から、BbとGのハーモニカで異音がするようになりました。
(前者は、ホーナーのSpecial20。後者は、スズキのハープマスターです)

いずれも2番穴の吸いでベンドを強くかけたとき”キン”といった金属的な異音が混じるようになりました。
この現象は、前にSUB30でもふれたことのある異音と似てまして、未解決のまま放置というか他の個体でも発生してたような気もしてなんだか馴染み(笑)があり、だから聞こえても「なかったことにしよう」(笑)みたいな人生でした。

でも、今回、オーバーブロウベンドに取り組むにあたり勉強した例のオーバーブロウドットコムに解決策がありましたので記載しておきます。

この音は、 オーバーブロウドットコムのTinusさんによるとリードの軋みだそうで、オーバーブロウのような無理な音を出そうとする場合に起きるそうです。
オーバーブロウの場合は、前述のように吹き側のリードが鳴らないように無理矢理に「詰まらせ」ますがその際に、吹きリード側が少し軋んで音が漏れることが多いようです。

その軋み音を止めるには、リードの根本、リベットのあたりに「歯科矯正用ワックス(※)」(矯正用の金具が口内に当たって痛い時に使うらしい)をペタっと貼り付けるそうです。
実際の様子がオーバーブロウドットコムに動画で載っていますのでご覧になってみてください。
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【Waxing the Rivet End】
http://www.overblow.com/?menuid=140
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アマゾンではこれしか
見つかりませんでしたが
10個は要らないですよね
この動画ですとすべてのリードに貼り付けていますが、Tinusさんは、音質や音の出し方が微妙に変わるのであえて全部につけているが、そこまでこだわらなければ該当箇所だけでもいいよと書いています。

さて、あたしのハープの症状は、普通の吸いベンドで2番だけの悩みです。
最初、吸いベンドなので吸いのリードが軋んでるのかなと思い、そちらにワックスをつけたのですが間違いでした。軋み音を出しているのは逆の吹き側のリードでした。

吹きリードはリベットがコウムの内側なのでリードプレートを外さねばならず厄介ですが、ワックスをつけたところ不快な金属音が嘘のようにピタっと止まりました。

Tinusさんのサイトでは「GUM」のワックスを紹介していますがどうやら国内では売っていないらしく、あたしは楽天で「オーソシル」という商品を315円で購入して利用しました。町の薬屋さんでは売っていないので通販に感謝です。

※以前は、化粧用品の蜜蝋やマニキュアのワックスを使っていたそうですが、口で扱うものなので歯科矯正ワックスはぴったりですね。

2013年6月6日木曜日

詮索好きな男たち

閑話休題。

パーキングメーターに停めて車でハーモニカを練習していますと、歩行者と眼が合うことがあります。

きまりが悪いので、折りたたみ式の小型サンシェードをフロントガラスの中央に張り付けることにしました。

外からは奇妙に見えるかもしれませんが「視線」というのはなにか見えない力があるようで視線がシェードで遮られるために人の好奇心を引かなくなります。

という状況で気づいたことがあります。

そのようにしていても横(助手席)の窓ガラス越しに車の中を見ようとする人たちがいます(笑)
もちろん覗き込んでまで見る人はいませんが、習性・本能的?に中に目をやるのです。

それは、ほぼ間違いなく、40代以上のオヤジです。
女性と30代以下の若い男性はまず見ません。一般的に女性の方が詮索好きという先入観がありますが、こと車については圧倒的に中年男性ということになります。

なんの役にもたたないリサーチでした。

ガンダムビルのカラオケ

だいぶ前に、カラオケ館でおやつの押し売りに会い、練習の気をすっかりそがれた話を書いたことがありますが、この事件はその翌日の話です。

お店の誹謗中傷を言うのが目的ではないので公開日を遅らせています。
とかなんとかいって所詮は文句なのですが。

ガンダムが立っている商業施設の中にオープンしたてのR×und Oneというアミューズメント施設にあるカラオケに出かけてみました。

ま、いろんな場所を押さえておくに越したことはないというくらいの気持ちです。
でも、受付でいきなりイヤァ~な予感が。Sh○daxのように「本気の会員証」を薦められたんです。
プラスティックの堅い会員証なんて薦める店はろくなもんじゃない(笑)

このテの場合、本気っぽい役にも立たないマーケティングやってるものだからマジに個人情報集めるわ、自宅にDM送るわという状況が想像できます。
要らないから高い通常料金を言い募り関所通過。

萎えた気持ちのまま部屋が割り当てられて向かい、ボリューム、エコーなどを0に絞り自分のiPodをマイク端子につなぎます。

少しすると部屋利用料にマストバイの飲み物を少年が届けにきました。つくなり世話を焼きます。リモコンの使い方は知ってるか? なんだかわからないゲーム機みたいな端末は使うか?
当店では、10分前のお知らせはいたしません。
・・・そして、あげくの果てに、1時間たったあたりで部屋に来ていいでしょうか?
何事かときくと、定期的に飲み物を片付けにくるのだと。

あたしは、昨日の「おやつ押し売り事件」を思い出し「来てもいいが、夢中になっているところをいきなりあけると本当にびっくりするから、ノックを数回してくれ」と言いました。
わかりましたといった彼の目はあたしのiPodをちらちら見ていました。

さて、いつものようにSweet Home Chicagoで舌慣らしをして、次にThe Chickenのフレーズの練習をはじめたら、また少年が来たのです。5分くらいね。
いぶかしげに見るあたしがどうしたのか尋ねると。
「あのぉ。携帯の充電されてますか?してないですよね?」
「してないけど、なんで?」
「当店では携帯の充電禁止なので」

ははぁ。彼はiPodとマイク端子に接続されているAVケーブルを見て充電だと思ったのですな。

昨日(おやつ)の今日だったので、二日連続練習に水をさされてすっかりやる気をそがれてしまい、その場で荷物をまとめて退出することにしました。

精算するとき、簡単にその旨(詮索しすぎ(笑))伝え飲み物は一口も飲まず、5分もいないのに全額払いました。
精算の店員は、ここもマニュアル通りですから、詫びもせず、おつりと次回いらしたときの割引件ですと来ました。
次回は無いのでいらないと断りましたが、経営者でもないアルバイトですから申し訳ないそぶりも一切無しでした。

オープンしたてでノリノリの施設ですので、しょぼくれた格好してる中年の一人サラリーマンなんてどうってことないと思うのでしょう。

でも、あたしはこの場所が13号地と呼ばれていた荒地だったころからずっと見ている男ですよ。海側の商業施設の没落の様子もじっくり見てきました。海側に比べても冴えない敷地で営業を継続するのは至難の業です。このハンデの中で客に越させ続けるのはサービスとホスピタリティの質以外ありません。

この店、そしてここの経営母体はいつまで持つか?

その点、「歌広場」はいいよな。
余計なお節介しないし場末感が、あたしにはピッタリだ。落ち着くわ(笑)

2013年6月1日土曜日

デジタイズしない本

自炊生活を始めて、文庫本を中心にそこそこの数の本をデジタイズしました。
ハードカバーの本は、230冊ほど選別して自炊業者さんに引き取りにきてもらう段取りもつけました。
自分で刻んでいる本でためらわずに裁断できるのはやはりハウツー本や自己啓発系や新書中心としたビジネス本やベストセラーの類でしょうか。

一方、自分的稀覯本の類は、やはり本の体裁のまま置いておこうと思っています。
 もっとも本として残してしまったために自分の死後、それこそ珍しい本が無頓着に捨てられてしまう可能性もあり、死ぬ間際にあ~思い切ってデジタイズしておけばよかったとなるかもしれませんので、途中で考えがかわり、大切な本もバッサリ行くかもしれません。

あいかわらずグズグズ書いてますが今のところ物理本で残すものは下記のようなものです。

・落語関連の単行本
・太極拳関連の本
・筒井康隆の単行本(ほとんどが初版です)
・絵本・美術書
・テーピングなど本のままの方が使いやすい健康関連本
・大陸書房の本(『失われたムー大陸』とか『地球空洞説』とか貴重なオカルト本)
・一部の建築関係
・本当の稀覯本(石森章太郎の『ジュン』(ケース入り)とか)

意外と「全集系」って裁断しても惜しくないですね。
他にもありますが、これらもリスト化して「公開」しても良いかもしれません。
本好き同士で情報共有してチマチマ文化保存するわけです(笑)

追記)その後、バッサリいきましたとも。なにからなにまで。(2016年6月)

2013年5月29日水曜日

自炊の使命

あたしの自炊の考え方については、少し前の投稿『ペーパーレスと自炊(5) 電子本の長短その2』に記した辺りかなと思います。

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 ・蔵書は、自分が死んだら捨てられてしまう。古い本は傷んでくるし、どうせ捨てられるなら自分遺産としてデジタイズした本に加工し「永遠の命」を与えよう
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デジタイズされた書籍の大きな欠点は書棚に本が並ぶことがないので子供なりがふと手に取って作品を再発見することがないとも書きました。
これではせっかく保存したのに作家と作品が気の毒です。

まぁ死期が迫ったらもらう相手は迷惑かもしれませんが収録したDVDを託すというのはあるかもしれません。(DVD自体のメディア寿命によるメディア変換サイクルは別途必要です)

以上の考えを咀嚼し新たな発想に至りました。

メディアに保管すると同時に、自分が所有している自炊デジタル本のリストを一般に公開するのはどうだろうか?

そのデータは権利保護の関係から譲ることはできません。

しかし少なくとも現物の本ではありませんが、そこにあるということだけはわかりますので研究機関や学校関係者、はたまた報道機関などが資料として活用する機会があるかもしれません。(その内権利関係の法律も変わるかもしれませんしね)
原則、すべての書籍は国会図書館にある筈ですが、実態はどうでしょう?
個人的CSRってんですか?自己満足かもしれませんけど。

公開するのはこっ恥ずかしいハウツー本などもあるでしょうがなるべく公開するようにしてみようかなと思い始めています。

オーバーブロウ・ドット・コム(6)

アゲミ調整は、 以前にもちょっとだけやってオーバーブロウにトライしたのですがまったくできませんでした。

すなわち、今回はTinusさんの練習をした後だったので音を出す感覚がつかめていた。それにハードウェアの条件(つまりアゲミ量)がマッチしたということかと思います。

とはいえ今は両側のホール(5番と7番が鳴らないように)をテープで塞いだ6番ホールだけの話ですし、他の穴はまた条件や難易度が違うそうです。他にオーバードローってのもありますからね。Tinsuさんによると1番穴のオーバーブローとかもすごくむずかしいらしいですよ。7番の”オーバードロー”も超難関でハーモニカをいくつも壊してしまったとおっしゃっています。

そんな技術をこんな自分が一部でも楽曲で使うことができる日はいつになるのでしょうか?
いつか応用できたらご報告いたします。

ここまで書いてふと気づきましたが、あたし程度の練習をするにしてもひとつだけ前提条件があります。それは、通常のブロウベンドに関してはある程度できている必要があるということです。
なので普通のオーバーブロウは普通のブロウベンドがそこそこできるようになってからでないと難しいかもということになります。

「ある程度」と書いたのは、あたし自身もブロウベンドに関しては最近、実は全然コントロールできてないってことを再認識したくらいのザマですので、それでもまぁ音を下げられることはできて、その程度ならオーバーブロウもここで書いたくらいなら出せると。

(この項いったん終了)

2013年5月28日火曜日

オーバーブロウ・ドット・コム(5)


ソを吹きつつも、少し掠れながらもオーバーブロウ状態の音が混じってくる。
そんな雑音状態からなんとか吹きリードの振動を止めたいわけです。

そこで、えい、じれったいというのでとどめの力技で吹きリードが「詰まりやすい状態」にします。

ちょっと脱線しますが、「身」だけのハーモニカを握ってリードはとくに抑えずに「吹き」を普通にするとき、軽く下側の「吸い」リードに触れるとそちらも振動しています。鳴ってないだけで「鳴る気(笑)」は十分あるのですね。

リードとプレートの隙間を「アゲミ」というそうですが、そのアゲミを細いドライバーや千枚遠しみたいなものでちょんちょんと突いて曲がり具合を調整し薄くしてやるわけです。

リードは、常にリードプレートの下側についてます。吸い側のリードは剥き出しですが、吹き側、つまり上側のリード自体は、とりはずさない限り穴の中に細いドライバーのようなものを突っ込んでつつくことになります。

この辺りは日本語のサイトでもいろいろ書かれていますので情報にはことかかないと思います。
あたしも、もちろん調整を行うことは知ってはいましたが壊したらいやなので敬遠していました。
今回壊れているハーモニカということもあり意を決してつつきましてアゲミを本気でいじりましたよ。

最初はつつきすぎちゃって吹き音が出なくなりまして、ハナからオーバーブロウの音しか出ないという(笑)、ありがた迷惑な話でして。

この隙間調整がキモなんでしょうな。少しずつつついて戻したりして吹きも吸いもそこそこ自然に出るという状態でオーバーブロウしてみますってえと!!
見事、できました!
軽く、力をいれずとも滑らかに音が出ます。

吹き ソ~~~
吸い ラ~~~
吹ギ シ♭(みたいな~)~~~

(続く)

2013年5月26日日曜日

オーバーブロウ・ドット・コム(4)

いよいよ山場です。

●吹きリードを詰まらせる練習

今度は吸いリード(下側)の方に親指を当てて鳴らないようにします。
吸うともちろん音はでません。
次に吹きますと「ソ」がでますな。そのまま「ブロウベンド」をして音を下げます!

え?でも、ブロウベンドっってたしか「7番」からじゃなかったっけ?

たぶんですが、6番以下でもブロウベンドはできるのだけど、そこで発生する音は普通の吹き吸いで表現できるからわざわざ使わないってだけだと思うのです。(※補足)

理屈はさておき、やってみると確かに下がります。下げて下げますとどこかで音がでなくなる段階に至ります。ここが「詰まった」状態でして、そこを過ぎると我慢できなくなった「吸いリード」が鳴り出す、と。
そんな原理だそうです。

前回の「吸いリード」を吹きで鳴らす練習と、この吹きリードを止める練習を個別に鍛錬して舌の状態を体に覚えさせるということです。

でもね。個別には上手にできても上下のリードを解放しますとやっぱり普通のソの音が出ちゃうんです(笑)
しかし、へこたれずに継続しますとその内に、少しずつ高い音が雑音のように混じってきます。

(続く)

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※補足
Tinsuさんのサイトには有用な質疑応答がたくさん掲載されています。たとえば、

Q:オーバーブロウ(ベンド)は、1番穴から6番までできるということですが、Tinusさんがアップしているデモ演奏は4番~6番までですよね?
1番~3番は、難しいのでしょうか?それとも音が曖昧だったりあまり使われないので?

A:私が演奏したデモは、1、4、5、6番のオーバーブロウと7番と9番のオーバードローです。
オーバーブロウですが、他の穴についても難易度は変わりません。
でも、そこで出る音は普通の吹き吸いで表現できるので使う必要がないのです。

2013年5月25日土曜日

オーバーブロウ・ドット・コム(3)

さて、前項で用意した練習用のハーモニカを手に取ります。
上の吹きリード、下の吸いリードが剥き出しになっております。

●吸いリードを「吹いて」鳴らす練習

一般的に教則本に書かれているのはこの練習ですね。

吹きリード(上)に指を当ててふさぎます。強制的に吹きリードを詰まらせた状態を作るわけです。
そうして、吹きます。もちろん通常の吹き方では音は出ませんが、舌の形をブロウベンドの形(※)にしていろいろ試していくと下側の吸いベンドが鳴り出し通常の吸いで出る「ラ」よりも高い音が発生します。

最初は力まないと出ない時があると思いますが、慣れてくると軽い息でも滑らかに高い音が出るようになります。

※Tinusさんはブロウベンドと同じ舌の使い方ではない!Hスポットを使うのだとおっしゃっていますが、よくわかりません。あたしにはこれ以外の表現方法がないのでご容赦ください。

でもね。 ここで吹きリードを押さえていた指を離すとまた普通の吹き音(ソ)に戻るですよ(笑)
舌の形がなってないってことですね。

で、次の練習をします。これがTinusさんメソッドの画期的なところです。

(続く)