2006年6月10日土曜日

体調は右足で計る

「日記」形式のコンテンツの場合、ほとんど脅迫観念的に更新している人々もいますよね。
日記をつける
あたしの場合、お酒を飲んだ日は無理です。

日記に関する本といえば、古代から様々な書物がありますが、あたしのお薦めは、荒川洋治著『日記をつける』
近代の作家たちの日記ライフなどについてわかりやすく書かれていてとても興味深い作品です。
荒川氏は、詩人ですが書評家としてもすばらしいので、ご存じない方は検索を。

日記の魔力
もう一冊は、表三郎著、『日記の魔力』 。毎日つけるための(この人なりの)コツが書かれています。それにしても表三郎氏、夜9時に寝て午前二時に起きるとはすさまじいライフスタイルです。

さて、単車に乗っている人はそれぞれ自分なりの「美学」というかこだわりがあると思います。あたしのこだわりも少しずつ書いていこうと思います。

こだわり一。「(ほぼ100%)右足をつかない」

あたしの場合、右足をつくのは停止時に意識的にローギアに入れていない場合、ローに落とすために一旦右足を軸足にする時である。通常走行の場合は停止前に段階的にローに落としておくのが王道ですが短制動の場合などはセカンド以上で停止する場合もあります。
そんな時は仕方がありません。

ちなみに通常の停止ではギアはニュートラルには入れません。なのでクラッチは切りっぱなしです。(ブレーキも前後ともかけっぱなし)
これは、後方からの異常事態に備えいつでも発進して危険回避ができるためです。

この他にも右足をつく時があります。
これは、調子が良くないとき(笑)。

すなわち、このこだわり部分を自分のバランス感覚のバロメーターにしているのです。
まして低速時に両足でバタバタと漕ぐなどもってのほかです。

自動車が停止しているとき、車線左側を すりぬけて行く場合、自分の運転技術で脚をつかなければいけないなら、一旦「その箇所(たとえば車のミラー)」にて左足で停止幅を確認してから再びすり抜 ければよし。
幅がどうしても怪しければ(できれば測道ではなく車の後ろで)停止すべきです。

2006年6月9日金曜日

靴のはなし

半袖厳禁とか短パンで乗るなどもってのほか(とかタンデム相手がスカートだとかは問題外。)といった常識はさておき、あたしが身につけているものについても記録しておこうと思います。

靴についてはずいぶんと苦労しました。
特に勤め人の場合、勤務先に行ってから履き替えるかとかの苦労。

神田への通勤(今は通勤には使わないようにしています)時には、つま先用のカバーを靴につけていましたが、しまりが今ひとつなので、いつのまにか落として無くしてばかりいました。

一計を案じて、携帯用のストラップを加工してオーバーパンツに繋いだところ快適に過ごしています。

プライベートで乗る際の靴は、あたしは工事現場用の安全靴を履いています。
最近は、メジャーなスニーカーと見まがうばかりの運動靴系の安全靴が安価で売られているのでお勧めです。
(昔ながらの安全靴も一見、通勤用の革靴に見えるのでこれも捨てがたい。)
つま先に入っている鉄板がギア操作にうってつけだし、万が一自動車に足をふんづけられても大丈夫。

まだの方は、ものは試し、一度、軍手・作業服の専門店に行ってみよう。

2006年6月8日木曜日

安全確認の力

防衛運転の究極の極意は「安全確認」につきます。

発信から停止までひたすら安全確認。これさえ守ればかなりの割合で事故から身を守ることができるはずです。

車線変更の際、アクションを起こす前に安全確認をすると動作がワンテンポ遅れます。一瞬行動を遅らせることが安全につながります。
オートバイの場合、左側のバックミラーの視界が悪いので左側への車線変更時の安全確認は特に必須です。

この車線変更に続いてワンテンポ遅れが効いてくるのが右左折の「巻き込み防止」。オートバイが巻き込みもへちまもないだろう?という声もあると思いますが、これは左折では対歩行者・自転車、強引に割り込んでくるスクーター対策に必須です。

また、徹底的に訓練を続けることで自動車の運転時にも確実に巻き込み防止の安全確認を行う癖が付くので一挙両得です。100パーセント巻き込み防止の安全確認をすべく身体に覚えこませます。(おかげで歩行時や自転車に乗っているときまで首が動くようになってしまいました。)
この習慣は、右折時にも効いてきます。

右折行動を始める前にまず右左を見る。
右は、普通に右を見るとこれから自分が進む直行右方向になるが、この時は右後方をぐるっと見る感じになります。
そこでこれから横断歩道に突っ込んでくる歩行者と自転車をおさえておきます。
次が左。こちらは「巻き込み」の心配はない。その代わり、直行方向で赤信号待ちをしている車両を確認しておきます。

スクーターなど乱暴な運転をしそうな車が信号待ちをしていなかチェックしておきます。
それらの二輪車は自分が右折をし終わってからその後すぐに追いついてきます。
二輪車たちは出足がよいので、右折後うっかり無防備な車線変更をした場合、スタートダッシュしてきた車両と接触する可能性があるのです。

実のところ、自分が直進の信号待ちをしているときも左右、後方左右については適宜安全確認をしておく習慣は身につけておきたいものです。

余談ですが。右折時、並んでいる車両の左側を抜けて右折車線の先頭に出るのは「割り込み」で違反となります。
しかし、これには異論があります。
二輪車を自動車と直線で右折待ちに並ばせるのは自動車が気の毒だし、二輪車の側も先頭に出られるので安全性が高まると思うのですが・・・・。

2006年6月7日水曜日

オートバイごよみ

前項で、オートバイ履歴について少し触れたので、この際、続きを記しておくことにします。

原付、DAX HONDAに数年。それから2年ほどブランクがあって。
先に書いた右直事故を起こした友人に誘われて中型自動二輪の免許を和光のレインボウモータースクールで取得しました。

その時、練馬のバイク店で購入したのがスズキの250。
この車には謎の電気系統の故障で悩まされました。それ以降スズキの印象が悪く、以降またがっていません。

この頃、芸能人、文化人を中心に一大オートバイブームが起きました。
あたしの友人達もほぼ全員乗っていたので柄にもなくツーリングなどにでかけていました。
そして無性に大型自動二輪に乗りたくなり、限定解除しました。

限定解除の練習は、先のレインボウモータースクールが大型の講習というのを実施していました。朝、まだ暗いうちに和光に出向き人のいない受付にヘルメットをおいて順番待ちををします。
後にも先にもあんなに夢中になって打ち込んだものはないかもしれません。

同教習所では先に車の免許(ともちろん中型二輪免許)も取得していたので、自分にとっては母校といっていいくらい愛着があります。教員の技術も並はずれていました。
レインボウと平行して同じく練馬にあった都民教習所の大型教習にも通いました。レインボウがエリートとするとこちらはアウトローという感じでいなせな先生が多かったのが思い出です。
後半、短制動で悩んだとき、都民の先生のアドバイスで突破でき、それが最終的な合格につながりました。(口頭のアドバイスが運動のテストに効くのですからイメージトレーニングというのは実際にありなのですね)

その頃は大型に一番近いタイプのGP400というカワサキに乗っていました。エンジン音や鉄のブレーキディスクなどとても気に入っていたので大型をとったらカワサキの650に乗ろうと思っていました。ところが半年後に試験に合格したときには生産中止。

次点のマシンということでレインボウの教習車でもあったホンダの750Fを購入して何年も乗りました。
カワサキの400もFも、縁あってお世話になることになった神保町「花村モータース」で購入しました。

しばらく後、セカンドマシンでホンダの250を購入。
これは先のスズキのマシンを買った練馬の大型店で購入、その後、神保町でアップハンドル(なんで?)に改造してもらいました。

Fにのって長年。仕事の関係であまり乗ることができなくなった時期があります。
親戚がメンテをしたいということで2台とも田舎に世話になることになりました。
そして1年後、Fはその親戚に贈呈。ホンダの250だけ出戻ってきました。経済事情もあり細々と250にのる自分。これが何年も続いたが、どうにも納得がいきません。水冷というのも気に食わない。うつうつとした日々が続き幾星霜。

ある日、車を運転していると様子のいいカワサキが目に飛び込んできました。カワサキに乗りたい、そう思ったら我慢ができなくなりました。
花村モータースに相談にいったり家人を説得したりで今のゼファーを手に入れました。
この年月。自分はネイキッド。普通のオートバイ以外乗ったことがありません。(漫画のストップにいちゃんのイメージに惹かれているのです)

オートバイマニアではありませんが、オートバイに乗らなかったらどんな人生だったろう。
多分、この車が最後で、さぁ後はいつオートバイを降りるか、という決断だけになってきました。

2006年6月6日火曜日

怒っている風

長年乗っていると頻繁に乗っている時期、淡々と乗っている時期、間引いて乗っている時期と様々です。

今のカワサキに乗る前は経済的な事情もあって大分前に購入していたホンダの250を使っていましたが、あまり熱心な乗り手ではありませんでした。

なので、家人を説得して再び(*1)カワサキにこぎつけた時、「久しぶり」に乗った気分がしました。
そして、それなりに熱心に乗ってみると何かが違う。何か世界が違っているのです。

その一。
昔と今と風が異なっている。風が荒々しいのです。
宗教やら哲学めいて申しわけないですが、かつてはオートバイに乗って風にあたると実存感や、コリン・ウィルソン言うところの至高体験(*2)を味わえたのですが、さっぱりなのです。

あたしは勝手に人がもたらした環境の激変に風が怒っていると思っているのですが、単に自分が老化して感性が鈍っているだけかもしれません。

次に、異なっているなと思ったことは自動車の運転手たちの行動です。
これも荒々しく苛苛しているような気がします。以前(たとえば20年前)であれば自動車の運転手はよくもわるくもオートバイについてはあまり意識していませんでした。異なるモードの乗り物と捉えていたのか、あたしたちをわずらわしいとは感じていないよ うでした。

ところが現在は、自動車の分際でやけにオートバイを目の敵にして追い越そうとしたりする運転手が多いように思えます。
時には本気でぶつけるのではないか?と思うこ ともあります。これもまた自分の運転が老化でとろくなっているだけかもしれませんが、他のオートバイとの走行関係を見る限りでは自分の運転手法はさほど変化はして いないようなのです。

だから、先頭を走っていて赤信号になっり停止する際、車線の中央でとまらないようにすることにしました。気が変になっている運転手にわざと追突されないためです。
車線中央を走っていても停止にいたる過程で車と車の間、車線の上にとまるようにしています。

*1)後述
*2)「至高体験」。ひとことでいうと、「お!いま悟ってる。」といった感覚。誰しも経験があるハズ。

黄色信号は自動車に身を守ってもらう

右直(うちょく)事故。

教習所や免許更新時に必ず習う事故形態で、直進しているのはオートバイ。右折するのは自動車。

かつてあたしを中型自動二輪免許取得にひきずりこんだ友人もスクーターで右直事故に遭って単車を降りてしまいました。

直進で交差点に入るときは、なにはなくても右直警戒は常識ですが、信号が青か黄色かで対応が異なります。もちろん黄色で停止するのがベストなのですが交差点に進入する直前に信号が変わり進まざるを得ない状況が多々あります。

進行方向の信号が青の場合には、対抗側の右折車線に右折待ちの車両 がいるか?いないか?、いる場合、その挙動・車種(*1)に細心の注意を払います。
横断する道路の幅もポイントで、幅が広い場合、相手が目測を間違う可能性が高まるからです。

さて、黄色の場合。

繰り返しになりますが、建前から言えば停止なのですが、実際には黄色で直進をしているケースは多いハズ。
このとき、対抗車線側に右折待ち車両が いる場合、あたしはできるかぎり単独をさけ、自分の右側に身代わりの自動車、それもトラックなどをたてるように併走して進みます。
黄色の場合、対抗側も右折のチャ ンスをいまかいまかと待っていて右直発生率はいやでも高まっているわけだから単独で交差点に進入するのは愚かなことです。

右側をトラックに身を守ってもらいながら黄色信号を乗り切るのです。

*1)日本車の高級車か?とか商用の白いライトバンか?とか……。

2006年6月5日月曜日

フルフェイスとSummer Days

オートバイに乗るようになったのは荒井由実の「生まれた街で」を聞いたのがきっかけです。

詞の中の”小さなバイクに乗り風をみおくったとき季節が~”というフレーズを聞くに、それは気分がいいに違いないと思って原付を買ったのがそもそもの始まりです。
あの頃の荒井由実は輝いていましたね。

上石神井にあったホンダのショールームに出向いてDAX HONDAを取り寄せてもらいました。(原付時代も”またが”って乗るオートバイだったのです)

このDAXにはずいぶん世話になりました。
ツーリングこそしませんでしたが(ツーリングというものを知らなかった)関東近辺をうろうろうろうろしていました。もちろん荒井由実ですから横浜くらいまでは出向きました。

そして。確かに、確実に季節がわかる乗り物だということを知りました。

荒井由実は実際に自分でもバイクに乗っていたのでしょうか?
小さなバイクに乗り、甲州街道、西八王子近辺の銀杏並木をみて、自分の住んでるところもまんざらじゃないなと思ったのだと思います。

それにしてもオートバイを謳った曲というのは少ないような気がします。
「生まれた街で」以外では森川美穂の「フルフェイスとSummer Days」を知っています。
オートバイの二人乗りは好きではありませんが、この歌を聴くたびに静岡路のタンデムライドがよみがえります。

「雨上がりのハイウェイ・・」のくだりでは、なぜか商売が上り調子だった頃のヤオハンを思い出すし、「缶コーヒーのロングシュート」の部分では真鶴道路が蘇ります。

サビの部分の後ろで流れるストリングが本当にオートバイに乗っているような気分にさせる名曲です。

東京にもどり、タンデムライダーを無事家に送りつけると二人乗りの世界が終わります。
その時はいつも、あぁ一人になれた。自由だ(笑)ってなもので。

やっぱりオートバイは一人が最高だ!とちょっと後ろめたい喜びを味わうのでした。

2006年6月4日日曜日

つま先とニーグリップのはなし

別の単車の後ろを走っている時、ついつい足先を見てしまいます。
つま先で操縦技術を見定めてしまうのです。

つま先が開いているのは操縦技術がいまひとつ、といわれています。
それは教習所でも習った通り、ニーグリップが効いていないからです。

でも、つま先が閉じているように見えるライダーを見つけることはめったにありません。
なぜなら、タンクをはさんでいるだけでつま先は自然に開き気味になるからです。
(したがってニーグリップを常に決めておくのには後に述べるように訓練が必要です)

一般的には、軽く開いているくらいならばまぁよし。オートバイとつま先が平行している状態に見える乗り手は、きっちりニーグリップができている状態だと言えます。(乗っている本人は内股になっている感覚ですが傍から見ると平行になっている)

逆ハの字に開いていたら問題外で、コース変更など見てもオーバーアクションが目に付きます。(腰が逃げているスキーヤーのように見える)

つま先が開いている上に、下向きになっている乗り手が多いことにも注目。

これは、足先が常時、ギアチェンジレバーの下に入っていることを意味し、(ニーグリップが効いていないので)運転が不安定なことに加え、転倒時に骨折などの原因になるので危険です。
ニーグリップをきちんと効かせると操作感がまったく異なります。
転回時やコーナリングなど心理的な安定感もぐっと増します。

オートバイは、よく鉄の 馬と称されますが、よく言ったものでニーグリップで操縦するところも実に馬のコントロールに似ています。馬の場合、たとえば右に曲がるとすると右膝から太もも をぐいっと少し後ろに下げ、いわば両膝と太ももでぐいっと馬の体を捻るような操作をします。
オートバイでも操作がきまっている時は、馬の鞍で行うようなグ リップ作業をしていることがわかります。
(・・・実は、乗馬経験もあって障碍まで行くには行ったのですが期間が1年間と短かったので、まさに半可通の極みです)

ニーグリップの具体的な効かせ方について書いておきます。
普通に締めたつもりでも、そのままでは、膝はだらしなく開いてしまいます。
なので、かかとの方を逆に開いた感じにします。ステップの端の方にかかとが出て進行方向に向かって完全に内股状態になるような感じです。

実際にやってみるとまるでスキーのボーゲンのようなハの字を描いているように思えるはずですが、実は後ろから見ると、ここまできっちりやっても車体と平行に見えるのです。

2006年6月3日土曜日

上手に乗れるようになる練習法

まず、あたしはオートバイの運転技術がすごく上手なわけではありません。
ウィリーもやったことはないし、街中でいつも人より速いわけでもない。ましてレースやトライアルの経験もない。
ひとつだけいえるのは「防衛運転」に自信がある、それだけです。

逆に、防衛運転をしているからといって常におとなしい走り方をしているわけでもないし。
むしろ、加速運転をしなければ防衛運転として成り立たない場合がたくさんあります。

一例を言えば、”急”加速をかけながら後ろブレーキを踏むといった動作を多用します。
これは併走している自動車の挙動が「信頼」できない時、(安全確認をせずに自分の側に斜線変更をしそうなムードをかもし出している時)、短制動もできるし瞬時に前に飛び出すこともできるという構えの運転スタイルです。

また、オートバイの場合、とろとろ走っていると周囲の車がイライラして事故を誘発する可能性もああります。
だから、オートバイの運転は「納得できる、メリハリのある」走りが一番安全だと思います。
とは言え、防衛運転の基礎として最低限の運転能力は鍛えておく必要があるわけです。

運転技術がもっとも効果があがる練習方法は、ずばり!

8の字運転です。

完全に安全な場所で(たとえば借りて)やるのが前提として。
左右両回転でさまざまに曲率を変えた8の字をひたすらくりかえす。

一番小さな円は、ハンドルがタンク側面に完全にロックした状態です。
さらに”贅沢”をいえば、クラッチを使わずにアクセルワークだけで回転できるようになると腕はさらに上がります。
その際、最初は左グリップには左手をそえるだけ、次第に慣れてきたら左手を腰の後ろに回し「片手」のアクセルワークだけで8の字を練習します。
ひたすらぐるぐる回る。

片手の場合、チェーンのリアクションで動きがぎくしゃくしますが、これは後輪のブレーキを引きずりながら回転をすることでリアクションを吸収することができます。

8の字に加え、スラロームの練習もよいですが、8の字と比べ、パイロンやより広い場所が必要なので練習場所の確保がむずかしいでしょう。
スラロームのほうが見た目の格好良さもあり上達しそうですが、あたしの経験からいうと、8の字の方が能力アップへの近道のように思えます。


2006年6月1日木曜日

シグナル・グランプリでは身代わりをたてる

信号と同時に一斉スタートすることを俗に、「シグナル・グランプリ」といいます。

二輪に限ったことではありませんが、出足のよい単車に乗っているといやでも競争心が生じるのだと思います。

一 時期、信号の停止線の前に、もう一本停止線を引いて、「二輪」というゾーンがもうけられていたことがあります。二輪を最前列に持ってくることで存在を目立たせることは確かに安全性に結びつくのですが、一方、「シグナル・グランプリ」をやれ!といわんばかりの設定で、たぶん危険性が指摘されたのだと思います。今では地面 に薄くその後が残っているだけとなりました。

信号が変わると同時に急発進は・・・、自分だけはやってはいけません。
これまで赤信号だったのだから自分の前の道路はクリアされています。
クリアされている道路は(高速道路を除き)とてつもなく危険な空間です。

これまでも何回か自分と同時にスタートダッシュしたオートバイがあたしの目の前で事故の犠牲になったのを目撃しています。
いずれも早朝だったり見事に前面がクリアされている環境でした。
路地からの急な車の登場や、駐車車両の急転回(ユーターン)した粗忽者と衝突。あ!っという間もありません。

たった今まで粋がって元気だった人間が地面に横たわっている。
シグナル・グランプリが起きそうな場合は他の乗り手には申し訳ないですが身代わりに危険を先取りしてもらうことにしています。

信号での発信に限らず、クリアされた直線での高速走行も同様の危険をはらんでいます。
ぬるぬるとめりはりのない走りも危険ですが、クリアされた市街地は恐ろしい場所です。