同僚の一部は、そうも言ってられず最小限の員数が残った日の帰路。
新木場の駅に着きました。
町は全体的に暗めでしんとした感じ、例の飲食街もきっと灯を落としているに違いないと思いきや。
なんと何軒かは営業していました。
外からのぞいてみると、数組のサラリーマンたちが酌み交わしている。
この日は余震も多く停電の恐れもあり、被災地のこと考えると、とても寄り道なんてしてる場合じゃあないのに。
なんて一瞬思ったのですが、酔客の背中を見て「涼州の詞」が浮かんできたのです。
涼州の詞 王翰(おうかん)
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萄美酒夜光杯
欲飲琵琶馬上催
醉臥沙場君莫笑
古來征戰幾人囘
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葡萄の美酒、夜光の杯。飲まんと欲すれば、琵琶馬上に催す。
酔いて砂上に臥す。君、笑うことなかれ。古来征戦幾人か帰る。