2014年7月18日金曜日

昼飯の煉獄に堕ちた男 (6)

このテーマもいい加減くどいので完了と思いきや、更に愉快(笑)なできごとが!

クライアントとの大切な打合せで外出していまして。
朝からの長いミーティングで昼近くに及びました。

Aさんから電話。最近、緊急な要件多いし、さては何か起きたか?!

「もしもし、今よろしいですか?」
「うん。大丈夫」
「あ、つかさん。何時に戻られますか?」
「え、そうだね。まだかかるから2時くらいかな」
「あ・・そうですか」
「どうしたの?何か緊急事態?」
「あ。いえ、Bさんがお弁当買いに行ったんですけど、つかさんの分も買ってくるって言っていたので。戻ってきたらみんなで食べようかなって」

絶句!

会議中ですよ~。言葉を失ってしまい、あ。そ、そううなのと言って電話を切りました。

その後、一件用事を済ませる予定があったのですが急いでもどればお弁当食べられたんですよ。
例えば、タクシーで帰社するとかね。
でもさ、もう束縛感で呼吸困難になりそうな感じがしちゃってだめでした。

ゆっくり電車で戻り途中、新橋の「四季ぼうぼう」で久々に一人飯。マスターにあいさつしたり奥さんがしばらくこない間に大久保佳代子似の中華料理屋の奥さんですっかり有名になっていたり。
旧交温めました。
こんな具合に外の人と交流ができるのも一人飯のいいところですよね。
カウンターなら他の客とも会話がはずむこともあるし。

(完)←まだ起きるかも?

2014年7月17日木曜日

KENKAHA KIRAI

人やモノ、事との出会いとは面白いもので。

レンタルDVDで『あなたになら言える秘密のこと』を観ていたら主人公の女性が旅先で食事をしているとレストランでかかっていた音楽が日本の楽曲。
いい感じなんですよ。

これは面白いというのでエンドクレジットで確認したところ、

KENKAHA KIRAI KAMIYAMA MISA

ほぅ。かみやまみさ。という人なんだ~ってことでiTunesストアでさっそく購入しました。
もちろん気に入ったからでして。

日本語ですと「ケンカは嫌い」(神山みさ)

映画ではレストランのシーンに入る前、夕暮れの町の風景があって、そこから音楽が入ります。
印象に残る声とメロディーで、最初、広瀬香美だと思いました。
イントロのフレーズの印象が似ていたからです。

楽曲を買って全体の構成や歌唱力や魅力がわかりました。
彼女の別の曲のさわりも聴いてみて結局、今回はアルバムではなく単曲を購入しました。

まったく知識がないミュージシャンのアルバムを買うのはお金的にも勇気がいることです。
でもネット販売があるおかげで彼女の活動に一曲だけですが金銭的貢献ができるわけです。
昔は考えられないことですよね。

2014年7月16日水曜日

昼飯の煉獄に堕ちた男 (5)

ま、そんな昼飯状況に辟易しはじめたころ、ある経営者と雑談をしました。

なんとなく昼飯をツルむ連中に対する苦手意識を一般化して話したところ彼も「ですよね。僕も昼ごはん、ツルむのはなんだなぁと思います。」

お!気が合うやつがいたと思ったら、彼は続けて、
「でも、昼一人で食べるやつだと思われたくないので仕方なく人と昼行くんですよ」
ときまして、あんたも同じだったのかと落胆しました。

あたしの職場にある会議室は上半分がガラス張りになっています。
11時に始めた打合せが長引いていると、ガラスの外からAさんがちらちら視線を送ってくる。

何か急用かなと思い合図を返すと、違いますと首をふる。

わかった!

もう12時だからお昼はどうするのかという合図だったのてす。
こっちは打合せしてるんだよぉ。
ここは女子高かよ(女子高事情知らないけど(笑))

打ち合わせがさらに長引き昼も大分過ぎてからようやく部屋から出ると打合せに入ってなかった残りのメンバーが全員、昼に行かずに僕らを待っていたのです!

幸い打合せで一緒だった外部の人たちとお昼に行くことになったので救われました。

(一応、完) ←新エピソード登場

2014年7月15日火曜日

ひる飯の煉獄に堕ちた男 (4)

この職場は、食事にでかけるだけでなく頻繁に職場で「ピクニック風」の食事をします。

Aさん、Bさんが気をきかせて出社がてら途中でお弁当や惣菜をまとめ買いしてきて昼食時には熱湯でインスタントみそ汁を作ったりして応接セットに集まりワイワイおしゃべりしながらお昼を楽しむのです。

これが特別なお弁当に限らずコンビニ飯でお昼を済まそうというときにもお声がかかります。
ある日、あたしがセブンでお昼を仕込んできたらAさんが遠くからジッ~~と見てる。
やおら近づいてきて。

「つかさん、ここで食べるんですか?じゃあたしも買って来ようっと」
げー!一緒におしゃべりさせられるのかよー。

その同じ日、あたしが打ち合わせから戻るとあたしの部署の連中がゾロゾロ部屋から出てくる。口々に、これから下のコンビニにお弁当を買いに行きま~す、と。

つかさんも行きますか?という意味なので「いや、あたしはもう買ってきてあるので」とかわしますがその中にはさきほど「あたしも買いに行こう!」と言っていたAさんもいる。

要するに皆なが決まるまで弁当を買いに行くのを待ってたんですな。
それにしてもとことん連む人々なわけです。

また、あたしだけが外でひとり飯を済ませて早めに部屋に戻ってきますと残りの連中がランチピクニックを開いていました。
するとすかさずAさんが空いてる席を指さして、(さっ、一緒に座りましょ)と誘うのです。

残りの昼休み、読書にいそしもうと思ったので、あ、あとでね。みたいなフリをしたのですが、その後も何度も誘う(笑)

仲のいい職場でうらやましいって?

(つづく)

2014年7月14日月曜日

ひる飯の煉獄に堕ちた男 (3)

ま、連れだってお昼に行くというのは「変」ではありませんね、少なくとも。
でも大の大人たちがやたらと昼飯を気にするというのは変ですし、いつでも連るむというのは息が詰まりますな。

毎日、同じメンバーでの食事が続く中、ある日、二人の女性AさんとBさんとあたしの三人が部屋にいました。
Bさんがトイレかなにかで席をはずしたすきにAさんがスっとあたしのデスクにきました。

「つかさん。今日、お昼どうされます?」
「へ、な、なんで?」
「あの今日、あたし外でお昼の約束していて、BさんがひとりぼっちになっちゃうのでBさんとお昼に行ってもらえないかなと思いまして」

なんだ!そりゃ!

また、ある日、11時くらいに他部門とのミーティングで部屋を出てようとしたら、Aさんがすかさず寄ってきて「つかさん戻ります?」ときました。

え、なんで?って尋ねたら戻られたらみんなでお昼行きましょう?としなをつくられました
幸いにも打ち合わせは長引いたので連れ飯には巻き込まれずにすみました。

また別の日、こんどは男性社員の一人(45歳!)と午後のミーティングの時。
「つかさん。今日、お昼どこいったんですか?」

どこ行こうがおいらの自由だろ(泣)、もう放っておいてくれよ~、わ~~~ん。

この組織を束ねる経営者の一人も可笑しくて、部屋の様子を尋ねるに「最近は、仲良くみんなでお昼にいってるのか?」と尋ねたそうです。

上から下まで昼飯のことしか考えないのかぁ~。
どうしたんだ、おまえら。

(つづく)

2014年7月12日土曜日

ひる飯の煉獄に堕ちた男 (2)

新しい職場は、閉じられた割と広めの空間に8人が配属された職場でした。

女が二人、その内一人は20代後半。もう一人は30代後半です。二人ともよく気が利いて二人の仲も円満。男性陣も紳士揃いで人間関係的には理想とも言える職場です。

ただ仕事の内容は書けませんが、とにかく暇!
そしてとにかく静か。

最初の一か月は、「あぁ。これが噂に聞く”追い出し部屋”か」と思ったくらいです。
人が少ないので以前のガヤガヤした環境に比べると理由などなくて静かなわけです。

その職場は前から存在してましてあたしは新参として加わりました。
歳は取っていても新人ですし、人間関係をこれから築かなくちゃってんで初めくらいお昼に付き合うかぁなんて思いました。

「つかさん、お昼これまではどうしてたんですか?」
「えっと、そうですね。大体コンビニ飯です」

てな会話をしてひとり飯が本来好きなのよ光線を出しておくことは忘れませんでした。
でも、そんなデリケートな戦略が通じる職場ではなかったのです。

(つづく)

2014年7月11日金曜日

ひる飯の煉獄に堕ちた男 (1)

だいぶ前、「ひとり飯のはなし」をシリーズで書きました。

ようするにオヤジ達には意外?と一人で食事ができないで、人と連るまないとダメな連中がいるということを書きました。

このような発言を記しているということはあたしは「ひとり飯ファン」だということです。
特にハーモニカをやるようになってからは昼の一人の時間は貴重です。

この貴重な自己啓発タイムを毎日おんなじメンバーと顔を合わせてぞろぞろと歩いて飯にいく連中に費やすわけにはいきません。

そんなわけで職場ではいつの間にか、つかさんは、一人で食べるんだなぁというイメージが定着して放置してくれるようになりました。

これは、職場の規模がなかなかでかくて、そしてみんなが超多忙だということもあります。
ほかの連中も人と示し合わせて決まった時間に食事にいく余裕もないし若いスタッフも多いのでコンビニ飯をデスクでとる連中も多数、そんな中、一人でふらっとどこかへ消えていくオヤジがいてもだれも気に留めません。

いい距離感の職場だったわけです……。

と過去形で書いたのは、その後、ある運命的な人事異動がわが身に降りかかりまして、赴任した場所がまさに「昼飯地獄」の職場だったのであります(笑)

(つづく)

2014年7月8日火曜日

マレフィセント ★★☆☆☆

映画サイトのユーザー評価が高いのと、先日の「トランセンデンス」の失望感を埋めるため「マレフィセント」見ました。

筋の仕掛けが「アナと雪の女王」とまったく同じなので新味にかけます。
それもあってか映画の半分くらい進んだところで「ハハァ、なるほどね」ときちゃいます。

またマレフィセントが他人の子のプリンセスに愛情を抱くプロセスが描けてないのでストーリーに説得力がありません。魔女の魔力が無敵だったり弱かったりも一貫性に乏しい。

今回もエンドクレジットで席を立つ客が多かったです。

2014年7月1日火曜日

グランドブダペストホテル ★★★☆☆

美術が美しい。
お話は可笑しいことは可笑しいけど、展開が意外性に乏しくてリニアすぎる感じ。
美しい絵を見るって感じかなぁ。
あたし的にはお話の”ばかばかしさ”が物足りなかった。

トランセンデンス ★☆☆☆☆

時間返してほしい。
・・・AIがって聞いていやな予感してましたが・・・。
途中で、”アップロード”って言葉が出てきただけでゾゾっと引きました。
(もちろん”プログレスバー”も)

もうSF映画見るのやめようかな。