2017年4月28日金曜日

Juke (Little Walter)

昨今のハーモニカ教本再ブームの一環として、洋書のプレイアロング(Play-Along)シリーズというやつを買ってみました。

何冊か出ているのですが、ブルース好きなら「Chicago Blues」ってやつと「Blues Classics」などが出ています。(買ってませんが、ずばり「Little Walter」なんてのもあります)


あたしが買った版では、Classicsは本にCDがついていて、前者のChicagoは、本に書いているパスコードを入力してネットから楽曲をダウンロードするタイプになっています。

プレイ・アロング、つまり一緒に演ってみようって本ですので、各曲のお手本の演奏と、ハーモニカレスのカラオケが入っています。

「Chicago」には、リトル・ウォルターの「JUKE」もありまして、結構ノリノリのカラオケになっています。

実は、あたしはこれまでは大分前に書いたことのある、ゲイン・ミュージック・スクールの教材についているカラオケを使っていました。こちらも非常にオーソドックスで練習の糧になる素材になっていますが、今回のプレイ・アロングは、結構勢いがあってたまに合わせてやると気分がスッキリします。

Off the Wallのエントリーでも書きましたが、やはり普通のコード進行の伴奏よりも原曲に合わせたブレークがあるカラオケは楽しいですな。

ちなみに、Chicagoには以下の曲が収録されています。
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Got My Mo Jo Working
Hard Hearted Woman
Help Me
I Ain't Got You
Juke
Messin' with the Kid
One More Heartache
Walking by Myself
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洋書は苦手という方も、どうせ本は使いませんので、役に立つ教材かなと思います。
ちゃんとしたWhammer Jammer! のカラオケないのかなぁ~。
需要なさそうですよね(笑)



2017年4月25日火曜日

St.James Infirmary(セント・ジェイムズ診療所)

ここのところ自分で買ったのをすっかり忘れていたPaul Butterfieldのハーモニカ教本で練習をしています。

いったい全体自分が少しは上手になっているのかどうかわかりませんが、アコースティックな演奏を丁寧にコピーしようと思って進めています。

そんな中の一曲が「St.James Infirmary」。
ブルースの古典だそうで、調べてみると実におおくの方々が演奏されています。

歌詞も、いろいろなバージョンがあるようですが、亡くなった恋人を悼む歌だというところは共通しています。

日本語のウィキには、「亡くなった子供に会いにセント・ ジェームス病院へ行く」といった内容の歌詞、とありますが、これはたぶん歌詞の”Baby”の読み間違いですね。

というのも「世界のどこを探したってオレのようないい男はどこにもいないぜ」って嘆いているのですから。普通、子供には言いませんな(笑)

彼(歌の一人称は、彼の嘆きを目撃する立場)の恋人はなぜ自分をおいて孤独に亡くなってしまったのでしょう?
死体の安置所で面会をするのですから彼の妻だったのかもしれませんね。いろいろと、とても悲しくて辛いイメージが浮かぶ歌です。

さて、ポールのバージョンですが、ギター一本の伴奏で情感たっぷりに歌い上げています。教本なのに泣けちゃう。
このギターは、Happy Traumという人でして、ボブ・ディランと仕事をしている著名な方だそうです。

この教本をこれから手に入れてこの曲を練習する方がいるといけませんので参考までに正しい演奏情報を記しておきます。

教本には、ハーモニカはAと書いてありますが、間違いでして、本当はこうです。

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曲のキー:Eマイナー
ハーモニカ:
 イントロ:D(サードポジション)
 ソロその1:A(セカンドポジション)
 ソロその2:D(サード)
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こちらも参考に、付属のCDでは、ポールがこの曲の説明をしていますので聞き書きを記しておきます。
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何年もの間、すっかり忘れていた曲ですが、(ギターの)ハッピーが思い出させてくれたのでこれから演奏します。

St.James Infirmaryという曲です。ブルースの古典で、マイナーの曲です。僕たちはこれからEマイナーでやります。僕はこれからDハープとAハープを少しずつ使ってみようと思います。オクターブ奏法も少し入れてみます。聴いていただくと、これまで(教本の前のチャプター)言っていたことがわかってもらえると思います。
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これがなかなかわからないんだな(笑)

ポールは、Aの演奏は、音がマイルドなので好きだとも言っています。





2017年4月17日月曜日

ビットコイン未体験記(2/2)

自分の信用度が不正に汚されているでは?と不安になったあたしは、自分で自分を信用調査する方法はないのか?と思って調べてみました。

すると、あるんですね。そういうサービスが。

ローン会社やカード会社が申請者の審査をする際に問い合わせる先の企業が数社あって、そうした調査会社が個人向けのサービスとして自分で自分の調査情報を見られるようになっているのです。

数社の調査会社の内、一社だけはカードで支払いができるようになっていましたので、こうなったら調べてやるぞと勢い込んだものの、なんと支払いが対応しているカードが絞られていてメジャーな企業のカードに限られていたのです、例えばUCカードやJCBカードや住友VISAカードといったものです。

たとえばヨーカドーのセブンカードは、JCBですが、こうした提携したカードではダメで、JCBが自身で発行しているカードそのものでないと決済できないのです。

実は、あたしは定年になる前は、UCカードを使っていたのですが年会費をケチって解約、巷の年会費無料のカードにしてしまっていたのです。

こうなったら意地だってんで、超メジャー会社のカードを作ることにしました。
ところが、待てよ? ビットコインの審査に通らなかったんだから・・・新規にカードの審査に通るのだろうか?(笑)という不安に。

不安の二乗ですな。

ままよということで、オンラインで申請してみたところ一発で審査通過しました。
調子にのって、無関係だけどその場で銀行のデビットカードまで申し込んじゃいましたよ。

考えてみれば当たり前ですよね。これまで滞納だの犯罪歴だのは人生で一度もないわけですから。

交通違反の罰金だって切符切られたその場で、おまわりさんに車見てもらってて目の前の銀行に払いに行ったくらいですから。

じゃ、なんでビットコインはダメだったのか?

とにかく晴れて手に入ったメジャーカードで自分の信用調査情報を手に入れてみました。さすがに超機密個人情報というだけあってオンラインでの入手方法もなかなか込み入っている上に、料金は1000円かかります。

新規に作ったクレジットカードでの最初の支払いが自分の信用情報代の1000円かよ(笑)

結果は、シロでした。すべてが完全に支払われていますし、知らない間にあたしの身分が悪用され変な会社から借金されていることもありませんでした。
ま、そうですよね。クレジットカード自体を発行できるくらいだから、あたしの行動は完全にループというかキャッチ22ですな。

じゃ、しつこいですが、なんでビットコインはダメだったのか?
もしかすると、あたしの職業のせいか?

もしも、あたしの職業を忌避しているために、この会社の審査が引っ掛かったとすると逆に、その企業(取引所)の方になにか後ろめたいことがあるのかと勘ぐってしまいました。
ですが、さすがにこうした可能性は考えすぎかと思います。

ということは、当初の免許証の画像のやりとりで、あたしが後にアップした画像を彼らが受け取ったことになっておらず、電話をかけてきた係りの人もフォローせず、先方の手続き的には書類不備のまま口座開設不可となったというのが真実ではないかと。

いずれにせよ、審査が遅いのを問い合わせたメールに返事もよこさず。ということで、この会社の口座を開かずに本当に良かったと思います。

2014年2月のマウントゴックス社の事件は、すでに昔のニュースのように思えますが、ビットコイン取引所の信頼性には、まだまだ問題があるなと思いました。

必要もないクレジットカード作ったり1000円も支出してしまいましたが、自分の信用調査を見るなんてまたとない機会でした。

2017年4月16日日曜日

ビットコイン未体験記(1/2)

デジタル関係のサービスやガジェットには、生来のオタク心で割合と早く手を出す方でしてインターネットを個人で使いだしたのも大学生以外の一般人たちが使いはじめた1994年の12月よりも一年前の93年くらいだったかと思います。

(94年の12月にインプレス社のインターネットマガジンが創刊されて、そこから日本のインターネット利用が本格的に始まりました。)

Gmailもまだ紹介制の頃からだし、Facebookも2008年から使ってるし、自動車のETCもサービスと同時で、ドライブレコーダーも早かったし。

そんな中、ビットコインだけは利用してなかったので、これはまずいな(笑)と思い、つい先日、とある業者(取引所)に口座開設を申し込むことにしました。

オンラインでクレジットカードの申請や銀行口座を開くのと同じような感じで10分もあれば申し込みが完了します。

ところが翌日、メールが来まして、あたしが送った免許証の画像が不鮮明なので再度アップするようにいわれまして、その場で再度アップロードしました。

で、さらに次の日、あたしの携帯にその業者から電話がかかってきました。
免許証画像の件だったのですが、前の日に再度アップしたことを伝えて電話を切りました。

おかしいな? 昨日、フォームで画像をアップしたことがシステム的にオペレーターなりレスポンス担当に通知が行ってないのかな?

そういえば、画像を再アップした後、普通のサービスだったら必ず送られる確認メールが来てなかったな?

利用者のアクションとレスポンス担当の間の情報が断絶していることにちょっと不安を感じました。

そして一週間たったのですが、その業者からの連絡はなしのつぶてでした。
レスポンスの悪さに不安になっていたこともあり、内心、このまま連絡が何もない方がいいな。むしろこの会社に口座を作らない方がいいなと決めました。

それでも一応、レスポンスの悪さについてはコメントしておいた方がいいと思い、その後、口座開設の手続きはどうなっているのかという問い合わせを送りました。

たまたまですが、送って、30分くらいたってふとメールをみると、その会社から口座開設審査結果のお知らせというメールが来ていました。
内容は、驚いたことに「所定の審査の結果、口座の開設を見合わせていただきます」とあったのです。

審査結果のメールと、あたしが手続きの遅さを問い合わせたのは、ほぼ同タイミングですので問い合わせの結果、審査結果が送られてきたのではないと思います。
(その後、当該の問い合わせに関しては、完全に無視されました)

もともと口座を開くのをやめることにしていたので結果自体は同じですが、あたしが驚いたのは「審査に通らない」という事実でした。

え? プライドが傷ついた?とかそいううことじゃなくて(笑)、審査に通らないってそれって信用調査的にあたしがブラックになっているってことなのだろうか?
という不安が生じたからです。

実は、最近、車を買い替えまして、ローンを組んだのですがまったく問題がありませんでした。

それともあたしが定年退職しているからか?
(でも、車のローンは通ってるし)

似たような事例はないかとクレジットカードの審査の場合を調べてみたら年齢によっては審査に通らないことがあるようですが、あっても70代になってからのようです。

となるとこの短期間(車購入とビットコインの口座申し込み)の間に、何者かがあたしになりすまして不正にサラ金から借金していたとか?!

(つづく)

2017年4月5日水曜日

ポッドキャスト新作『S-TOWN』


週末にかけて、検査入院をしまして。←このリンクはその結果です。
ベッドでの暇つぶし用にタイトルのポッドキャストを仕込んでから行きました。

『S-Town』は、去る3月28日にリリースされたばかりのほかほかの新作です。

これは、例の『Serial』と同じ『This American Life』関係者が製作したラジオ・ドキュメンタリーで全7話。ネットフリックスのオリジナル作品同様、同日に全話一度に公開されたのであらかじめダウンロードしておいたのです。

そういえば、『Serial』も病気の時に聴いたなぁ(笑)
 ※『Serial公式サイト

Serialは、Sarah Koenigがプロデュースと語りでしたが、今回は、Brian Reedが3年かけて作った作品です。

アラバマの小さな町に暮らしているJohn McLemoreという男性からの投稿から始まる話です。ジョンは、骨董品の時計の修理の天才専門家で、彼の町で殺人が行われた。殺したのは町の有力者の息子なのでもみ消したに違いない、ぜひ調べて欲しい。という内容です。(ジョンの苗字ははっきり聞き取れませんので、後からサイトで調べました)

ブライアンは、その町を訪ねてジョンと出会い、彼をとりまく状況に絡み取られていきます。

リリースされてからすぐに一回、第三話までざっと聞いていたのですが、電話録音のジョンの超早口の超絶南部訛りが非常に厳しくて聞き取れず、入院前にもう一度聞き返していました。(南部なのに早口かよ・・・)

(ちなみに、あたし的にはSerialの第二シーズンよりも分かりやすいと思いました。軍事用語じゃないからかもしれません)

ということで病院のベッドでは(検査のため出血しながら(笑))第三話の途中から最終話まで通しで聴き続けました。どうせ眠れないし。

第三話~第四話は、前半の山場でしてこのあたりからもう止まらない。
ま、ドキュメンタリーなのでSerial同様、スッキリしないこと甚だしいのですが、そこがいいんじゃない?という話でして。

それにしてもこの番組制作者たちの音声録音に関する執念、度胸、それに応ずる一般の出演者たちの度量、おそらく作品化した後、正式に書面で許諾を取っていると思うのですがその事務処理能力にも感服します。

途中でインタビューした、入れ墨パーラーの連中の承諾なんてどうやってとったんだろう。

少しずつ、ネタを明かす編集作業も膨大なものだったと想像できます。

このチーム、他にも数件企画を並行して進めているといいますので、これからも楽しみです。

参考リンク:
●S-Town公式サイト
https://stownpodcast.org/

以下、寸評サイト
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●The ‘Serial’ Team’s New Podcast, ‘S-Town,’ Tops 10 Million Downloads in Four Days
http://variety.com/2017/digital/news/s-town-podcast-10-million-downloads-serial-productions-1202020302/

●S-Town Is a Well-Crafted Monument to Empathy
https://www.theatlantic.com/entertainment/archive/2017/03/s-town-podcast-review-empathy-cultural-divides/521325/

●S-Town is a stunning podcast. It probably shouldn't have been made.
http://www.vox.com/culture/2017/3/30/15084224/s-town-review-controversial-podcast-privacy