2019年5月9日木曜日

ボヘミアン・ラプソディー追記

『ボヘミアン・ラプソディー』の配信が始まったので、「ブルーズ」についての下りについて追記しました。
なにやってんだって感じですが(笑)

以前、『ボヘミアン・ラプソディー』のトピックで、フレディがソロ契約を勝手に結んで仲間とたもとを分かつ場面について書きましたが、アマゾンで配信が始まったのでレンタル費390円払って件の部分を見直しました。
(あたし的には、このネタがなければもう一度見ようとは思わない映画なのですが(笑))

フレディがペラペラってやるところ聞き取れませんでしたが、なんとスクリプトをアップしている人がいまして。マメな人いますな。(配信にお金払わなくてもよかったかも))

独立を告白してふてくされ逆切れして勝手なことをいうフレディにロジャー(・テイラー)が怒鳴ります。

「ヒースロー空港で働いているおまえにチャンスをやったのはおれたちだぞ!」

それにフレディが切り返します。
まずは、日本語のスーパーから
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俺がいなきゃお前は歯医者になって
週末にブルースでもやるのが関の山
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原文は、以下でした。
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And without me...
you'd be a dentist...
drumming 12/8-time blues
at the weekend
at the Crown and Anchor.
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あたしが聞き取れなかったのは、12/8-timeとat the Crown and Anchorです。
前者は専門用語だし後者は固有名詞だし、手ごわいですよね。
あらためて訳すと
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おまえこそ俺がいなければ今頃は歯医者になって、週末にクラウン・アンド・アンカーで8分の12拍子のブルーズでも演ってるのが関の山だ!
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クラウン・アンド・アンカーというのはロンドンのパブだそうです。

さて、以前の記事で「考えてみりゃ彼ら(クイーン)の音楽ってブルースと対極にありますよね。ぐだぐだとその場の雰囲気で進める音楽と彼らみたいに完璧に作り上げる「作品」とは」と書きました。
この感じについてブルース・ハーピストの広瀬哲哉さんがブログに的を射た話を書かれていますのでご紹介します。広瀬さんのブログを電子書籍化した『ハーメルンのベンド』も超面白いのでオススメです。

ミュージシャンのジャンルによる性格付け描写なのですが傑作です。
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元々ロックという音楽はバンド、店、ファンなど、チームで作り上げていくところがあり、演奏者も真面目な方が多いです。

 ロックのバンドマンは一見ルーズで、適当な人たちに見えますが、それは『アウトロー的なスタイル』であって、全てにおいて努力家の人がひしめきます。

逆にジャズなどは服装こそビシッとしていたりしますが、なにも考えてない人が多く、演奏数分前までセットリストすらないのが普通です。それでもまとめられるところがジャズという音楽のよく出来たところ。

まぁ、これがブルースになると服装すら特に整えもせず『ホームセンターで植木鉢買って来た帰りに、そのままステージに立った』ような人までいます。
(元記事『HAMONICAFE 第32回目の放送が無事終了いたしました!!』)
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上記のロックマンの描写では、『ストーンズ展』でみたメンバーのメモの几帳面さを思い出しました。