2016年6月29日水曜日

納棺の儀

ほんとに辛気臭い話題しかないですな。
つい最近、母に次いで超高齢の叔母が亡くなりました。

追記)上記の書きっぷりだと、まるで母が亡くなったみたいに読めますね。
年齢が母に次いで高齢だという日本語です。(実は、この追記の時点(2017年)では、母が亡くなっています。あ~ややこしい)

ただでさえ数少ない親戚で唯一定期的にコンタクトがある家族のキーパースンだった叔母は数年前脳梗塞を患って入院していました。

ま、コンタクトっていっても暮れと正月ぐらいですが。

叔母の子供(イトコ)の子供(ハトコ)が連絡をくれまして通夜と告別式に出ました。
でも、なぜか通夜の日は、「納棺の儀」ってのがあるので少し早めに来てほしいとのこと。

ふ~ん、ご遺体をお棺に収めるのに立ち会うのかな?~ちょっとイヤだな。

でもいきましたよ。数少ない親戚ですから。
出向きましたら、そこには叔母の子供(イトコ)とその子供(ハトコ、といったって大の中年です)。
あたしも入れて都合三人。(イトコの旦那はとうにいません)

係りの人に少し待たされた後、いよいよ納棺の儀を執り行うってので宴会でもやれそうなでかい和室に案内されました。

なんと!そこには金属製の箱に横たわる叔母の遺体が。
金属製のお棺なんてあるのだろうか?

お棺の横には男性が一人と女性が二名。恭しく構えています。

「では、これより納棺の儀を執り行います。まず、これから行いますのは湯かんといいましてとてもとても大事な儀式です」

ゆ!ゆかん!・・・するとこの金属の箱は・・・湯船かっ!!!
みれば女たちはめいめい一つずつシャワーヘッドを握りしめているではないですか?

一人は遺体の腰のあたり。もう一人は頭の上。つまりバスタブの短辺方向にいます。

「では、これからご遺体を清めてまいります。」

いきなり、和室空間にふさわしくないジャーと響き渡るシャワーの音。

「今からシャンプーをおかけします。よろしければみなさまどうぞ」

え”~~~!!!

しかし、何事もなかったかのように、かの身内。イトコはしずしずと頭の側に進み泡立った頭部に手を添えます。次にイトコの子供。同じく、おごそかに。

三人しかいません。あたしの番です。

この状況は未開のジャングルで最高のご馳走ですと紹介されたイモムシの料理を断れない探検家の心境です。

意を決して死体の頭に手を添えました。 ヒンヤリとしていました。そりゃ死体ですもの。
その手の感触はいまでも覚えてますよ。

シャンプーの手を動かしながら、がまんできずにスタッフにいいました。

「あたしの父親の時は、こんなイベントなかったですが・・・」(シャンプーしています)
「はい。私共の特別メニューでございます」

(あたし:冷たい頭部を支えながら、そこにいるイトコたちを見つめて)
あたしの時は、やらないでいいからね
一同の乾いた笑いが和室におきましたが、あたしの精一杯の嫌味でした。 

ご遺体のこのような処理を仕事とされている方がたには叱られてしまいますが、餅は餅屋というじゃないですか。
ギャラをくれるならともかくこっちが払ってるわけでしょ。なにも素人のあたしに叔母の死体のシャンプーさせなくても。
親ならまだしもって親でもイヤですよ。生きてる親ならいざしらず。

この後、本当の木製のお棺に実際に納棺するため遺体を移動してさらに死に装束のしつらえまでやらされましたが、シャンプーに比べたらお安い御用です。

この儀式が終わってから呆然としているあたしにイトコの子供がぽつりともらしました。

「つかおじさん(あたしのこと)。すいません。知らなかったんです。祖母が生前積み立てていたらしくて金額に含まれていたみたいなんです。」

後で葬儀社のメニューを調べたら、この儀式のオプション費用、15万円でした。

翌日の告別式では最後に参列者が花を添えますが、あたしは前日、いやというお別れしたので故人には申し訳ないですが見るのもいやになってました。

そして数日後、イトコの子供からお礼の電話がかかってきました。

来た・・・・。

四十九日にも来てほしいとのこと。どうかスペシャルイベントがありませんように。




2016年6月27日月曜日

古屋の処理(10) ~役所・金融機関など手続き~

いよいよ古屋処理の最終ステージです。
古屋処理のエントリーは、この(10)番目で一応完了です。

○滅失登記

建物を解体しますと、登記所(法務局)への届け出が必要になります。
解体業者からは、請求書と一緒に必要書類が送られてきましたので、登記所に出向きました。
登記を申請する時と登記申請完了の証明書をもらうので都合二回登記所にいく必要があります。
郵送でもできるのですが、間違えがあった場合などを考えるとその場で修正もできるので訪問できるなら越したことはありません。

このくだりについては「滅失登記で気が滅入る話」という件で以前書きましたのでそちらをご覧ください。

司法書士に代行を頼むと4~5万かかると聞きましたのでこれは割合に簡単だったので是非とも自分でやられた方がいいと思います。

一個、自分が犯した記入ミスでいいますと登記申請書に「不動産番号」というのがありまして、最初間違えて「土地の不動産番号」を書いてしまいました。

無くなったのは、建物ですから不動産の登記簿に書いてある内容を確認、あるいは登記所で見てもらってからその場で記入するのでもよいと思います。


○ユーティリティーのおさらい

解体工事の項で書けばよかったですが、ガス、水道、電気はこんな具合です。
この三つとも、竣工後、念のため(継続的に請求されないように)利用中止が確実にされているか確認しました。

1)ガス
ガス会社に電話して利用中止してもらいます。
次に、続く用途(駐車場)ではガスを利用しませんのでガス管を切ってもらいます。
これを「地境切断」といいます。
あたしの場合は、解体業者さんがガス会社に連絡、現場立ち合いまでやってくれました。

この作業に関しては工事完了後、念のためにガス会社に確認の電話を入れて全部終了を最終確認しました。

2)水道
水道は、解体工事中は利用するので、使用中止の連絡は解体完了後に行います。
使用中止の際に、メーターを取ってもいいか聞かれるので、あたしの場合は「はい」と答えました。

※例えば、その後自動販売機を設置する場合には水道が必要になる場合があります。その時は対応が違うのかもしれません。

3)電気
これはガスと同じタイミング(つまり解体少し前)に利用中止、メーターの撤去を頼みます。
駐車場業者は電気を利用しますが、新規の契約になるので一旦、全撤去します。


○母の住民登録変更

母の家が無くなりましたので、住民登録を移しました。
古い区役所で「転出届」、新しい区役所で「転入届」、合わせて「後期高齢者」、「介護保健」関係の異動も区役所の指導のもと行いました。
手間と時間がかかります。

転入を完了した段階で、金額は少しなのでついでに全員の住民票を二通くらい作ってもらうと後の金融機関の手続きの手間を少し省けるかもしれません。


○郵便の転送届と母の金融機関への届け出

郵便の転送届はたしか一年間だけやってくれますが、その後は留守宅(空き家)に届いていた郵便物が完全に届かなくなりますから金融機関へ登録してある住所だけは新住所に変えなくてはなりません。
これがもう面倒です。本人ができませんから。ハンコがわからない口座なんてのもあるので厄介です。

金融機関によって対応はまちまちで、常日頃口座を開設してあり顔を知っているところですと割にゆるくサポート窓口対応系はやはりルール通りです。
郵便局は対応に柔軟性があるなと感じました。




古屋の処理(9) ~レンタル倉庫からパーキング竣工まで~

全体工程では、「近隣挨拶」まで細かく書いてきましたが、ここからの工程はすでに触れている内容もありますし特に何も問題がなかったので軽く触れておきます。

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○レンタル倉庫の契約

○レンタル倉庫への家財移動

○解体工事

○アスファルト工事

○駐車場工事
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○レンタル倉庫の契約~レンタル倉庫への家財移動

ライゼボックスの
可愛いスターターキット
この二つは、既に振れていますが、「ライゼボックス」という会社の倉庫をお借りしました。
あたしがお借りしたのは非常に小さなたたみ一畳程度の部屋です。
たまたま新築でしたので非常に綺麗です。

最初の申し込みは電話で行います。すると可愛い箱に入ったスターターキットが送られてきました。
中には、電子キーと契約書、それにタオルまで入っていました。
対応もとても親切で好感が持てます。
積み終わった後も
余裕たっぷりの軽トラ

ここは、もう中身を保管する実家はないわけですから長期に固定費としてかかって今後消費税の値上がりなどもありますしなるべく安い物件を探しました。

荷物の異動は「赤帽」。
運び込む荷物の量は、セミダブルのベッドの大きさの平面に山積みの段ボールという嵩(かさ)を想像してください。

「単身の引越し程度」の荷物ということでお願いしましたが、掲載した写真を見ていただくとまだまだスカスカなのがわかります。
都内、23区内の引越し、都合2時間以内で完了で18,000円弱。

○解体工事

実に速かったです。途中をみたいなと思い、着工三日目、平日の夜、現地によったら完全に瓦礫の山になっていました。
夜、自分が育った家が粉々になっている姿をみたらさすがに万感胸に迫る思いがしました。
ありきたりですが、あらゆる思い出が詰まっている場所ですからね。

そうそう。解体工事直前の週末、最後の点検に実家に入ったのですが、よく調べていなかった押入れの奥から古い写真がやまほどみつかりました。
やはり最後の最後までが大切ですね。


アスファルトから駐車場の設置工事もまたたく間でした。
駐車場からはもうあたしの関知することではありませんが、事後の役所手続きの帰りに寄ったらノボリが立ってすでに一台車が止まっていました。
トラブルなく営業が継続することを祈るばかりです。


2016年6月26日日曜日

古屋の処理(8) ~近隣あいさつ~

詳細は割愛しますが、正直、これが一番厄介でした。

あたしの案件の場合は、駐車場業者の方もきちんと対応してくれたのでトラブルにはなっていませんが「トラブルになったら面倒だなぁ」という心配で結構、気疲れがしました。

駐車場契約では、近隣との折衝はすべて業者さんの責任になっています。
ただやはりそこはもともと住んでいたわけですから杓子定規な対応は感情論に発展する可能性があります。

企業のリスクマネージメントみたいなものでしょうか。

建物の建築の場合には一定の規模を超えるものに関しては法律で近隣説明が義務付けられていますが、今回のケースについては本当は近隣への説明は不要です。
でもね。そこは前述のように人間同士ですから。

結果的に、お相手との対応で予定の工程を変更したり、フェンスの増設で予定外の出費(これは駐車場業者ではなくあたしの責任範囲です)がでることになり初期費用が増加。
塁損の解消が初期の予定より半年以上遅れることになりました。

ただどうしても譲れない部分もありますので何から何まで受け入れるわけにはいかないですよね。
そのあたりの綱引きでくたびれました。

実際には、従来の住環境にさほど大きな変化があるわけではないですが、人というのは本来とても保守的なもので、ただ変わるっていうことに対するアレルギーっていうのがあるのだと思います。

そうそう肝心の「あいさつ」ですがおきまりのタオルセットをネットで発注しました。
「のし紙」もつけてくれてコストといい段取りといい本当に助かりました。

屋根の修理から植木の伐採、果ては家の解体からあいさつ回りのタオルまで。
ネットビジネスのおかげでどれだけ工程が楽になったかわかりません。

2016年6月25日土曜日

古屋の処理(7) 解体業者の選定~発注

■一括請負の予定が分離発注に・・・


はじめは仲介が不動産アドバイザーなので世話がないなと思い、この会社に紹介してもらったA社だけで進めるつもりでした。(多少割高でもゼネコンに任せるようなイメージ)

A社は、駐車場になることを知っているので、解体工事とアスファルト工事の両方の見積もりを出したいと申し出てくれたのでお願いしました。

あたしは、元建築関係の仕事をしていたので素人よりは手順や用語には詳しいかもしれませんが知識も経験もたいしてないまま辞めてしまったので半可通です。
だからネットでいろいろな情報をみて概算費用の想定をしておきました。

A社から出てきた見積もりの内、解体工事の方はまぁ想定の1割増し程度。
ところがアスファルト工事は想定金額の倍以上のコストで出てきました。

仲介してくれたアドバイザーからも「アスファルト工事は別会社にした方がいいと思います」と連絡が来て、次に駐車場業者の関係業者から見積もりを取ってもらうことにしました。
結果は、あたしの想定通りの値段でしたのこちらにお願いすることになりました。

次に、アスファルト工事費用の体験もあったので解体工事も別の会社で金額をとってみたいと僕のほうからアドバイザーに言いいました。

■解体サポートが頼りに

あたしは伝手がないので、これまでの植木伐採や屋根工事のようにネットで業者を探しました。
似たような専門サイトを吟味し、結果『解体サポート』という業者とりまとめサイトに連絡をしました。

そこが紹介してくれたのはB社。見積もりは、A社より2割以上安く、即決で解体サポートの紹介してくれた業者さんに決めました。

ところでA社もB社も現場の下見がありますので約束をして待ち合せたり、相見積もりなので連絡をとったりと結構な手間でした。
(A社の断りは不動産アドバイザーがやってくれたので気が楽でした)

都合、A社、B社、そして駐車場業者の舗装業者の三社での相見積もりとなりました。


さて工事の結果ですが、解体サポートさんが紹介してくれたB社もアスファルト工事の業者さんも満点でした。

また、不動産アドバイザーも都市銀行の系列の会社の方だったので知識も豊富でよく助けてもらいました。


古屋の処理(6) ~家財整理~

家財整理については、この駐車場計画から始まったことではなく本の自炊をはじめとする長年の地道?な作業に負うところが大きいですが、やはり実際に家を取り壊す段となる今回が一番大変でした。

借りた倉庫はとても小さい物件で運び込める荷物には限りがありますから、今の住まいにも少し運びこまねばなりません。

とても小さなことですが、一例をあげます。

「ゴルフセット」がひとつ。
今、住んでいる家の納戸においてありました。

これは昔、上司にむりやりはじめさせられた時に仕方なく買ったセットでしてバッグにはすっかりカビが生えています。
数年前にもういいだろうと捨てようと思ったら家人にもったいないと止められてしまいました。
売れるかも?というのです。

今回を機にあたしは本当に捨てようと決心しました。

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ゴルフバッグを捨てるため「粗大ゴミ」センターに日取りを決めて申し込む

「粗大ゴミ」に張り付けるチケットを購入する。
   ※これが実に不便で数軒の小売店でしか買えず、しかもその内の一軒は昔の万屋のような店で夕方早目に店を閉めてしまいます
   ※あたしの勘違いでコンビニですぐに買えました。

引き取り日の前日に、捨てる準備をしておく

当日、早朝、こっそり外にだしておく(笑)

ゴルフバッグが占領していた場所に実家から持ち込んだ荷物を入れる
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もちろん家人は今も無くなっていることに気付いていません。

手間がかかったものをもうひとつあげておきましょう。
一時期、大流行りしたディズニーの子供用英語セット。結構高いやつ。

これは実家においてあったものを一旦持ち帰り、買い取りの専業業者をネットで探して連絡をして買い取ってもらいました。古いものなのでいくらにもなりませんでした。

業者に大きな段ボールで送らなければならないので、一通りキレイにして梱包して送る。
かなりのボリュームがあるので大きな段ボールを見つけるのも含め結構な手間でした。

廃棄するものでも思い出の品(子供の工作とか)は、写真に撮りました。

倉庫に持ち込むものは主にため込んであったアマゾンの箱などに詰め込みました。
箱には100均で買ったシールを貼って、説明を書きました。

家の中に、「今の住まいに持ち込むもの」コーナーと「倉庫に運ぶもの」コーナーを作りました。
日程を決めて赤帽に連絡して週末倉庫に運びました。
それにしても赤帽の引越しは手軽で安くて助かりました。

ざっとこれだけの段取り眺めただけでも、ため息でますな。

2016年6月24日金曜日

古屋の処理(5) ~事業計画~

契約の諸条件が判明したら次は、事業計画です。

収入は、例の月々の固定金額だけです。

土地が広ければ、空いている場所に自動販売機を置くという方法もあるかもしれませんが、あたしのお相手との契約では先方に自販機をおく権利があります。
不利な契約か?と思うかもしれませんが、実際には自販機をおくスペースはあたしの実家の土地にはありません。

また自販機事業をいろいろ調べてみるとなかなか厳しい様子も見えましたので基本的に見送りました。

支出は、初期費用と運用費があります。

■初期費用

○家の中の片付け関連:細々とした交通費とか通信費とか
○レンタル倉庫の初期費用
○倉庫への移動関係
   少しずつ自分で運ぶためお交通費や大物をまとめて頼む運送費
   あたしは後者を「赤帽」に頼みましたので割と安く上がりました。
○解体費用 ※項をあらためます
○アスファルト工事費用 ※こちらも追って

■運用費

○レンタル倉庫の家賃 ※こちらも別立てで書きます。
○固定資産税
  建物がその年の1月に「立っていれば」、減免措置付きの従来の税金。翌年から増えるわけです。

ざっと上記の収支をエクセルで表にしていきます。

単月の収支を出して、次に累積の収支を出します。
単月は単純にレンタル倉庫費だけですので、固定資産税のある月以外はいきなり単黒になります。

しかし、あたしのケースでは累積赤字が解消するのには約4年かかります。
要するに商売としてはまったく成立する事業ではなく、なんとか固定資産税をカバーできればいいというだけで欲得とは別次元のものです。

とはいえ本格的な大型事業でもよく「三年目で単黒」なんて言ってるケースもあるのでまぁマシなのかもしれません。

いずれにせよ数十年も続ける事業ではありません。どこかで地所を売ってしまうか?
あるいはいつの日か、(あたしの時代にはありませんが)そこにまた建物を建てるのか?

そのころには人類はもういないかもしれません

古屋の処理(4) ~工程計画~

今では、すべてが終わった後ですからグロス(全体)で半年かかったとかわかっていますが、当初は何もわからないので工程の立て方も手探りです。

例えば、解体工事とガス・水道・電気、いわゆるユーティリティの解約時期(と方法)。
解体工事はいったいどれくらいみたらいいのか?

 答え) (雨天など)余裕見て1週間  ※実家は木造二階建ての小さな家です。

アスファルト工事はどれくらいみたらいいのか?

 答え) 早いです。長くても2~3日。

あたしの場合、実家にあったとっておきたい荷物を入れる貸倉庫を借りましたが、借りるのが早すぎると初期費用が増えてしまいます。

逆に遅すぎると暫定的にどこかに入れなくてはいけなくて手間が大変です。
解体工事より若干早目に稼働できるようにしました。

また、貸し倉庫の大きさや家賃も問題です。
あたしは「ライゼボックス」という大手の物件を借りました。
セキュリティもしっかりしているし物件もものすごくきれいで満足しています。

倉庫を借りたら、次は

家財の仕分け。
倉庫に荷物を運び込むタイミング。
近隣への事前挨拶など。

壊す家は、今、住んでいるところではないのでそれらを行うのに実家まで足を運ばなくてはなりません。
週末や、平日の夜、仕事が終わってから出向くことになります。


2016年6月22日水曜日

古屋の処理(3) ~契約の確認~

先のトピックで記した工程の内、「駐車場契約内容の下確認」についてです。

不動産アドバイザーに紹介してもらったパーキング業者の契約書の下書きや条件を検討するステージです。

「工事業界」に限らず、「業務範囲」(英語でいう「Scope of Work」)というのは非常に重要で、ここがわかっていないと金銭や作業内容で後々もめることになります。

歴史のある業界では「業務範囲」で揉めるアイテムってのが結構決まっているので契約段階では必ず確認しますが今回のような素人ですと慎重にしなければなりません。

「コインパーキング」の契約では、「更地化~整地~アスファルト工事」までが土地の持ち主の「範囲」です。

事前の勝手な想像では「更地」までだと思い込んでいました。
要するに「事業計画」上、準備する資金で解体費用に加え、アスファルト工事まで見込んでおく必要があるわけです。

またパーキング業者さんにもよると思いますが、月々の支払(つまり収入)の額は固定。
つまり先方が実施したマーケティング調査(利用頻度の可能性)に従った一定の金額が契約期間支払われることになります。

彼らの見込みより駐車台数が少なくても保証額は入り、見込みよりたくさん入れば彼らの勝ち(笑)です。

でも、契約期間が仮に2年毎の更新としますと客の入りが余りにも少ないと撤退されてしまう可能性もあるのでそのあたりもちつもたれつですよね。

(つづく)

古屋の処理(2) ~コインパーキング化への道~

事前にいくつかのアイデアは考えていました。
例えば、建て替えてアパートにするとか、外国人に貸すとか。

実は、壁崩落の時にお世話になった補修業者さんからはコーポラティブハウスへ改造するアイデアももらっていました。

でも、「モノって持てば持つほど苦労が増える」んですよね。
そのような複雑なプロセスを経て構築してリスクを持った上にしかも運用する・・・考えただけで萎えます。

一時、バイクを三台持っていた時があって、故障やメンテの割合が当然のことですが三倍に増える。今は降りてしまったのでバイクにまつわる心配事はありません。
家だって自分の家の他に実家があったら倍。いや、離れていればもっと多いですよね。
かといってじゃ、全部なければ幸せか?っていうとそれも違うでしょ?

このせめぎ合いがたぶん自分の幸せの形を決めるプロセスなんでしょうね。
一番大切なものって何か? みたいな感じ?

ということで非常に月並みですが、古屋をバラして更地に。
そして今、流行りのコインパーキング業者さんに借りてもらうことにしました。

決心をして、不動産アドバイザーとはじめて会ってからコインパーキングが営業開始するまで丁度、6カ月かかっています。

その間に工程をざっと書きますと。

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○方針決定

駐車場契約内容の下確認

工程計画(古屋の家財の整理期間をどれくらいみるか?とか)・事業(収支)計画

古屋の家財整理
解体業者の選定~発注
アスファルト業者の選定~発注
近隣挨拶

レンタル倉庫の契約

レンタル倉庫への家財移動

解体工事

アスファルト工事

駐車場工事

役所・金融機関など手続き(滅失登記、住民登録)
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となります。

先に結論言いますと、工程最終段階の「解体~アスファルト~駐車場」までの工程が一番シンプルで順当で「楽」でした。

それまでがやはり大変。少し体調崩したくらいです。
それらを少しずつ書いていきたいと思います。


2016年6月21日火曜日

立体視(ステレオグラム)と呼吸の関係

ステレオグラム(立体視)画像ってよくありますね。

目がよくなるとか言われていますが、本当のところはどうなのでしょうか?
あたしは、以前、「七田式」の時代に嗜むようになってたま~に楽しんでいました。

ところが、最近、ふと思い出してやってみたところ目の疲れが画期的に改善したのでびっくりしてしまいました。

この立体画像、何年か前、読売新聞の日曜版で毎週企画されていました。(今は購読していないのでわかりません)
この画像にはどうも難易度があるようで、読売新聞の絵は割とやりやすかったように記憶しています。

ある日、その画像が見えなくなったのです。
というより、例えば猫が見えるハズだとすると、確かに猫の形はしてるのに猫の形の「穴」が開いているように浮き上がってくる。

自分の目がどうにかしちゃったのだろうか?
と思って初めて、「立体視」の専門誌、「マジカル・アイ」という本を購入しました。

それによると画像の作り方によって見るテクニックが二種類あるそうで、どうやら画像の作者が方式を変えたようなのです。

それまでやっていたのが「交錯法(クロス法)」。
そして逆に見えてしまったのが「平行法(パラレル法)」だそうです。(慣れてるのが逆だと凹んでみるのがクロス法になりますな)

そんなわけで今でもあたしはパラレル法の方が苦手で見えるまで少し時間がかかります。

家人は、マジカルアイがすぐに見える質(たち)らしくどんな画像も瞬時に見えるそうです。
もしかするとすごく近眼だからかもと言っています。

あたしは、得意なクロス法でもそれなりに時間が必要です。

そして、今でもとてもとても不思議なのが絵が浮き上がって見えるようにするに、もっとも重要なのが「呼吸」だということです。

特に「吐く息」。す~~~~と心を落ち着けて体の緊張をゆるめて絵をみていると、いきなりボワっと浮き上がってきます。

この呼吸の状態は、「瞑想」の呼吸にとても良く似ています。

古屋の処理(1) 固定資産税6倍伝説

二階には四畳半のアパート
だったころの名残の流しが
建物の滅失登記」の稿で少し触れましたが、「終活(母・自分)」の一環としての大仕事。 実家をついに壊すことにしました。

いつかはその日が来るのですが、踏ん切りはなかなかつけられないものですよね。 また土地を更地にする場合、「固定資産税」が(都市伝説的に知られている)6倍になるという悪条件も控えています。

この「6倍」というのは不正確な情報です

 固定資産税には2種類あります。

 1)固定(資産)課税
 2)都(市)計(画)課税

建物が建っているといると減免の割合が両者で異なっていまして状況にもよりますが、要するに6倍より少ないです。

詳細は、毎年贈られてくる固定資産税の「請求書」を読み解くとなんとなく理解できます。

ちなみにあたしの実家の場合は、約3倍になる見積もりです。(それでも大きいですが) 

この減免措置が受けられなくなる「特定空き家」の法律も施行されたのでしばらくは(条件に該当しないので)大丈夫としても壁が剥落したりしたわけですので、特定空き家に指定されてしまうのもそう遠い先の話ではなさそうです。

そんな折り、たまたま訪れた銀行に「空き家でお困りでは?」のチラシがおいてあったのでその場の雰囲気で相談したところ系列の信託銀行関連の不動産会社を紹介して解決方法のアドバイスをもらいました。

(つづく)

2016年6月20日月曜日

ジュラシック・スケルター ★★★★★と★☆☆☆☆

あたしは、見始めた映画やDVDは、どんなにつまらなくても大抵は最後まで見る方です。

『死霊の盆踊り』は途中早回ししましたが・・・。

そんな中、『ヘルタースケルター』話題になっていたのでいまさらアマゾン・プライムで見始めたのですが・・・あまりの酷さにギブアップです。
そういえば、似たような酷い映画で途中でやめたのあったなぁと記憶をたどってみると・・・

『さくらん』。主役の大根ぶりとスジの退屈さで辞めた映画です。

キャストやスタッフには疎いあたしなので調べてみたら2作品とも同じ監督でした。
いやぁ。厳しい。有名演出家の子供の方だということですが。

そういえば洋画で似たような酷いのあったなぁと思い起こすと・・。
あった!あった!

ソフィア・コッポラの『マリー・アントワネット』。

やはりお嬢さまかよ。これは最後まで見ましたが、辛かったです。

『スケルター』でくたびれたので口直しに遅まきながら『ジュラシック・ワールド』を同じくアマゾンで観ました。

これはゴキゲンでした。完全にパターン化されている王道のハリウッド製品。
怖さもほどほどで安心して観られるし。
次々とシーンを追わせて最後までリズミカルに観客を引っ張っていく巧みな演出。

ワンパターンだとか、ご都合主義だとか、子供がこんなのあり得ないとか、恐竜の大きさが違うとか、戦いの最中にキスするなとか批判ありますが、そこがいいんじゃないですか?

あたしは、まず導入部での音楽で泣いちゃいました。
第一作の時もジープに乗った一行がプロントザウルスに出会って見上げたところで涙でてきたんです。
あ~オレは生きている間に本物の恐竜を目にすることができたんだ。ってね。
(ちなみにホンダのアシモでも泣いたことあります)

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このシナリオは伏線が計算されつくされているのが素晴らしいですね。

1)肉片
まず、人工恐竜「インドミナス」が自分に埋め込まれた発信機を自分で食いちぎって捨ててあった肉片。これはインドミナスが頭がいいというエピソードで使われますが後半で説得力のある小道具として再登場します。

2)ラプトルと人間
ラプトルと主人公オーウォンの関係性も多重的な構成で観客を楽しませてくれます。
オーウェンになついていると思ったらそうでもない。そうでもないと思ったら・・・。
両者の関係は終盤でラプトルの首につけた発信機をオーウェンが外す場面でクライマックスに達します。

3)恋愛模様
主人公オーウェンとクレア。摩擦を繰り返しながら恐竜が暴れまくる修羅場でキスに至ります。
いわゆる「吊り橋の理論」恋愛です。
もう一組、コントロールセンターのオペレーター二人も同じ「吊り橋」状況にしておいて・・・。

4)恐竜ホログラム
前半、さまざまな場面で登場する映像コネタですが、終盤、このホログラムがひと活躍します。主人公たちを追い詰めるラプトルが映像で現れたディロフォサウルス(エリマキトカゲ)を新手の敵と勘違いして躊躇します。

ジュラシックパークへのオマージュであるとともに巧みな伏線小道具。
実に上手い!

4)海竜
そして、なんといっても海竜モササウルスでしょう。
餌やりのショーの場面で一回。
翼竜脱走の場面で一回。
そして最後の最期。という。

宣伝CMまで入れると3回伏線を張りクライマックス突入というカタルシス。
偉い!

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キャラがそこそこ立ちそうな出役があっさり死んでしまうところも狙いかと思います。
ヘリコプターを操縦する社長しかり、クレアの秘書のザラしかり。

余談ですが、この映画のシナリオは『エイリアン2』に似ています。

シリーズの1と2でアンドロイドの立ち回りが180度違うあたり今回のラプトルの立ち位置と同じです。

クライマックスでエイリアンと戦うことになる『パワーローダー』という重機が今回のモササウルスに相当。

パワーローダーが伏線としてさりげなく前半で登場しているあたりハリウッド映画の決まり手の伏線テクニックなのでしょう。

2016年6月19日日曜日

英語のスラング


ヒップホップスラング (ワニ文庫)』。


英語の「補習」として「現場英語」の勉強に超おすすめです。

アメリカで学生生活を送っていた時、この本にある用語が朝から晩まで飛び交っていました。
特に本文中最下品クラスのドクロ三つの単語ばかりで、中でも受動態や他動詞を駆使した下ネタは日本人には新鮮でした。

自分では使わなくても面白がって同級生が次々と教えてくれます。

ルームメイトとの会話やパーティでもこれらのボキャブラリーは必須でした。
前書きにもありますが、これらの知識がないと日常生活は味気ないと思います。

今回、ソウル、ブルースの歌の歌詞でわからないところが多いので買いましたが役にたつと思います。

一点、残念なのは「索引」がないことです。あれ?この用語なんだっけ?という時に不便です。
そこで自力でドクロマーク付きのエクセルの索引を作ってしまいました。自分の知っている用語に印をつけて整理したところ全体の33.5%に馴染んでいました(笑)

もう一冊、『下半身で覚えるビジネス英会話-下ネタは世界の共通語!』という本でも著者がイギリスの連中にからかわれて下ネタを言わされるエピソードが紹介されています。

2016年6月18日土曜日

言い間違い、覚え間違い

定年になったので、現役時代にメモしておいた、あたしの部下の言い間違いを公開します。

彼は管理職ですのでミーティングの司会をつとめることが多く、あたしはわきにいてそれを観察してるわけです。

こんな時、どのように恥をかかせずに直させるかというと、その同じ言葉を正しい発音で言い換えて発言をフォローすることですね。
ただ彼の場合、聞いていないのかまた同じエラーをするようでした。

ま、あたしだって他の用語で同じミスしてるわけなのでお互いさまですけど。


○そうめいき

「黎明期」のことですな。言い間違いの横綱!

これは彼に限らず以前はアホな上司がよく言っていて超恥ずかしい思いをしました。

上司の時は親切に正しい発音は言わずにそのまま放置しておきました。
この上司は、海を見ていた時、帆船を見て「あ!!”ほせん”がいる」と言ってました。


○パッシング

フォントの加減でPCではわかりにくいけど「~を非難して責める」いわゆる「バッシング」ですが彼は「パッシング」とよく言ってました。追い越すなよ。

親戚のばあさんがコンビニのことをコビニと言ったり、チャンピオンをチャンピヨンと言ったりしますがなかなかの威力です。


○りゅうちょうなこといってられない

○はんざつ的な

意味不明・・・。

○そうさつ

○よさんじっこうできない

執行(しっこう)のつもり

○めのあたりにすると

○しゅぎょくこんこう

○乗りかかった船

文脈が渡りに船と言いたかった時です。

○栄枯衰退

なかなか名作だと。

○赤裸々にやっている話ですから大丈夫ですよね

すでにディスクローズされている情報であると言いたかったときのこと。

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こんなものメモしていたあたしって・・・・。

彼はエンジニア出身なのでバリバリの理工系。
でも、いくら理科系でもなるべく中高生の時に本は読んでおいた方がいいですよね。

ちなみにあたしは理工系出身のルーザーです。


2016年6月17日金曜日

定年と格安スマホ

定年後のオスティリティ計画の中でも最も効果が高い「格安スマホ」(MVNO)について書いておきます。

あたしは、ドコモのiPhone。家人はドコモのスマホ。
これが定年前の状態です。

あたしは月額、大体8000円。多い時でも1万円は超えませんでした。
家人は月額、大体4500円。実は最低ラインでオマケの電話代はほとんど捨てている状態でした。

おそらくキャリア携帯を使われている方々は「え~ずいぶん少ないんだなぁ」という印象でしょう。

格安スマホに変えてからの現在の月額は、あたしが1500円~2000円。家人は1000円です。

丸めて、以前は13,000円だったのが二人合わせて3,000円です。
使い勝手は以前とまったく変わりません。

月額1万円も減りました。

外国に行ったときにデータのローミングができませんが、SMSがあるので急ぎの連絡はそれか電話を使えば支障はありません。インターネットは屋内にいるときにWIFIを利用すればことたります。

あたしのiPhoneはハードウェアの支払いがかなり残っていて例の悪評高い解約料も含め一時的な赤字が目立ちますが半年計画で収支をとると違約金を払ってでもすぐに格安スマホに切り替える方が断然得なことが判明しました。

我が家は2台ともドコモですから、ドコモの回線を利用している業者ということでFreeTelを選択しました。
追記2018年6月24日)その後、FreeTelは楽天モバイルに吸収されましたが、特に支障なく使い続けています。

ナンバーポータビリティを申し込んで、ドコモを解約。
自分の携帯のSIMのサイズを確認。(ちなみにiPhoneはnanoSIM、家人のものはmicroSIMでした)
FreeTelの電話付きSIMを二枚申し込んで差し込む。
FreeTelに開通の依頼を連絡。それだけです。(iPhoneの場合はプロファイルの導入がありますがマニュアル通りにやれば大丈夫です)

FreeTelが特にいいなと思ったのは切り替えの際に電話が完全に不通になるのが本当に10分程度だということです。
SIMもネットで申し込んだ翌日の午前に着きましたし申し分ありません。
宅配便が来て箱をあけ、指示通りにSIMを指し、センターに電話をして切り替え。

★注意点 Googleの二段階認証をしている人は忘れずに

ま、当たり前ですが、いわゆる「キャリアドメインの携帯メール」が無くなります。
ただ一般の人たち(家内含め)は、キャリアメールと普通の電子メールの区別がついていないので慌てることがあるようです。

あたしは元々、自前のサーバーからくるスケジュールメールにしか使っていなかったので、久々にプログラムを書き換える手間はありましたが大きな支障はありませんでした。

ただ一つだけ問題があったのがGoogleの二段階認証です。

これは、認証コードを携帯メアドに送ってくるのが普通ですが、これが使えなくなります。そこであたしはもうひとつのオプション。電話連絡に切り替えました。

新しいPCでアクセスするといきなりワシントンから英語の国際電話がかかってくるのでドキっとしますが、要するに数字を聴き取ればよいだけですので慣れの問題です。ただ長いのでメモだけは用意しましょう。

追記)いつの間にか日本語でかかってくるようになってました。これで安心ですね。

2016年6月16日木曜日

オスティリティ(緊縮経済)計画

次は終活の重大テーマの一つ。「オスティリティ計画」です。

「austerity」と書いて「緊縮経済」のことです。収入が無くなるか、あっても減るわけですから当然、生活レベルを調整しないといけないと思います。

あたしのやったことを挙げてみます。
以下の行動を通して自分のマインドセットを「定年モード」にスイッチすることができます。


●不要チリ積(つも)出費の中止

○クレジットカード会費
  長年の惰性で会費を払っていたクレジットカードをやめました。
    ※長年無造作に溜まっていたポイントをナナコポイントに変えて疑似現金化しました。
    ナナコもコンビニで作らされて死蔵していたものを引っ張り出してきました。

○使わない有料ネットサービス
 同じく、長年の惰性で利用していたメールをやめました。

  前者は年額で千数百円。後者も月額数百円ですが、こうしたものの積み重ねが仇となるわけです。

  上記の対案としては、家のインターネット接続サービスに無料でついていたのに死蔵していたメールを使いはじめました。

○新規のクレジットカードの導入
クレジットカードは、逆に会費が無料でかつポイントの貯まるカードを二種使い始めました。
これらのカードは、「現金でも必ず払う必要のある出費」の時に現金ではなくカードを使うようにしました。(例:ガソリン)

○他の課金サービスの見直し
例えばあまり使っていない月額課金のサービスをやめた。(例:ディスカス)

★いわゆる『格安スマホ』の導入
これは非常に効き目があるので稿をあらためます。


●月次・年次予算計画

ざっくり退職前に自分で消費していた費用の大項目をリストアップして基本出費計画を策定しました。(例:ライブハウス代。レッスン料。年に一度支払うサーバー代。)

以前、アマゾン買い物履歴について書いたことがありますが、この活動の一環です。

●長期予算計画

年金の開始時期、家族のライフプランなどを踏まえた15年程度の入金プランを作ってみました。


●月次家計簿

そして自分の家計簿をつけはじめました。
この家計簿はこれまでもざっとは記録したいのですが、「厳密」につけはじめました。

この家計簿は、自分の費用の片寄などが見えるので非常に役に立ちます。


アカウントノート(リスト) ~遺書なみに重要~

呼び名があまり適当とは思えないですが、一応「アカウントノート(リスト)」としました。

話題の「終活」の中でもデジタル時代に、もしかすると「遺言」の次に、いや情報としては最も重要なツールと言えます。

自分にかかわりのあるアカウント(口座)のすべて情報を一覧として遺族に残す資料のことです。

どのような物をどのような分類で記述するのでしょうか?
最重要書類なので画像でお見せするわけにはいきませんがあたしの場合は手書きの一覧表としてあります。現状250行近くの情報になっています。

個別の情報には注記も重要です。
例えば、「死んだら解約してほしいもの」だとか「死んでもしばらくはサービスを続行した方がいいもの(例:レンタルサーバー)とか」

クレジット課金されているサービスは極端な話、クレジットの有効期限が過ぎれば自動的に解約になるので損はするかもしれませんが深く悩まなくてもいいかもしれません。

ほぼすべての情報を集約するまで1年以上かかりました。

これはコツコツです。いつかは終わります。

また、デジタルサービス関係のアカウント情報は結構な頻度で改訂されるので、数カ月ごとに棚卸して改訂をしています。

せっかく情報を用意しても見つからなかったら意味がないですので、この情報は、突然死んでも、必ず遺族がみつけてくれる場所でしかも人にわからない場所に保存しておく必要があります。


ざっとリストアップしますと、

●金融関係

(自分と家族の)銀行、証券会社の口座(支店~口座)、ハンコ、口座番号、ネットバンキング情報
クレジットカード関連情報:番号、ネットアクセスの方法、注意点など

ハンコは実際の印影をスキャンして貼り付けてます。
 またハンコを仕舞ってある入れ物も写真にとって貼ってあります。

●パソコンのアクセスコード

保存されているデータにアクセスするために必要です。

●通信・電話、通信関係、引き落とし先

●課金されている(定期・都度)オンラインサービスなど

アマゾン、楽天、Googleなど通販・ネットサービス関係ID、アクセスコード、引き落とし先など

●各種ポイントサービス関連

●無料インターネットサービス関連

  例:Dropbox

●リアルサービスのネットアクセス

  例:クロネコメンバー、ETC関連

●PCアプリのアクティベーションに必要なコード

  例:ウィルス対策ソフト

●独自ドメイン管理、独自サーバー管理会社登録情報、引き落とし先

●家の無線WiFiのアクセスコード



2016年6月15日水曜日

捨てておく『こと』

前の投稿で「特に男性の方・・・」と書きましたが、女性でも実例を知っています。

ただし、亡くなられたあとに発見されたのは、その方の作品でして生前家族には一切秘密である性癖(縛ったりするやつです)の様子を描いた絵画がごそっと出てきた!という。

作品なので、変なビデオやらに比べたらきまり悪さは少ないですがご家族は結構困惑されていました。開き直った家族はギャラリーを借りて追悼の展覧会を開きました。立派だと思います。

さて、捨てておく『もの』に続いては『こと』の方です。

伊丹十三監督の『お葬式』では、山﨑努が演じる主人公の父親の葬儀に、山崎の愛人が現れ場を乱すという一幕がありますが人間関係(もの)についても捨てておく必要があるかもしれません。

映画の中では幸いにも高瀬春奈演じる愛人の正体は知られずに済みますが、現実にはそうでもないようです。

知り合いの御宅で、母親が、突然亡くなられて。

映画とは男女逆のシチュエーションでして、亡母の愛人が突然、葬儀に現れさめざめと泣いていたそうで。
それを父親にばれないように遺族の子供たちが一致団結してその男性の世話をやいてごまかし通したという話を昔聞かされたことがあります。

恥ずかしい物品も、世間体のよくない人間関係も亡くなった当人は死んでますから何もわからないわけですが、せっかく終活をするなら『こと』の方も整頓しておくほうがそりゃなにかと親切かと。

もっとも、それが自分たちの知らない兄弟姉妹(「こと」なのか?「もの」なのか?)だったりすると・・・生前に整えるのはむずかしい場合も多いでしょうね。

2016年6月14日火曜日

定年ライブ

定年を迎えるにあたり、後輩が突然職場に訪ねてきました。

あたしのために何かセレモニーをやりたい、と。
ありがたい話です。

でも、それを聞いて思いました。
人にやってもらうと花束贈呈とか誰一人やりたくない建前のイベントになってしまうではないか。

定年の時くらいわがまま言わせてもらってもいいかなと思い、定年ライブをやらせてほしいとお願いしました。

もちろん、ブルースのライブです。

もうひとつのわがままは、原則社員禁止。一緒に苦楽をともにしたスタッフ限定にさせてもらいました。くだらない管理職がくると挨拶の順番とか俗な段取りに明け暮れるからです。

(※会社がらみを嫌ったあたしですが、ライブ当日に勤務先のトップと最後の挨拶をする日程を入れられてしまい、せっかく私服で演奏しようと思っていたのにスーツ姿になってしまいました。ことほど左様です。)

あたしのほうから音楽好きの人にサポート役を一人お願いして一緒に、会場を探し、バックバンドを手配し久々にがんばりました。ちなみにバンドは、ライブハウスのハウスバンドです。

セレモニー(パーティー)の尺はトータル3時間くらいありますが、自分がソロでライブをやるならせいぜい4曲だなと思い最後の30分をもらいました。

自分の演奏で会の締めまで済ませて、極まりの悪い挨拶系をやめさせてもらおうと思いました。

その時の観客というのは全員、親しい人たちなので演奏の仕上がりについては甘えられる場ではありましたがリハも含め念入りに練習しました。

幹事も客も全員、IT関係者なので司会はぬかりなく写真禁止、SNS投稿禁止を伝え、今日に至るまでこのライブの模様は参加者以外誰も知りません。

短時間とはいえ、この年になって大好きなスタッフたちとご機嫌なライブができるなんて夢にも思いませんでした。

捨てておく『もの』

「親の家の片付け」が続いたのでちょっと話題を変えます。

「捨てておく『もの』」について。

特に男性は、残された家族が発見して決まり悪い思いをしないように『恥ずかしい物』は早目に処分しておいた方がいいと思います。

あたしが今の勤務先に就職して間もないころ先輩から業務先で急死した社員の場合、会社のロッカーや引き出しは同僚が事前に整理してお姉ちゃんと撮った写真やら家族に見せられない品物は予め処分してから渡す不文律になってるんだよ、と教えられました。

自分の終活の場合は、気の利いた同僚がいませんので自分のものはあらかじめ整理しておくしかありません。

終活ではないですが、知人に自宅のコンピュータがおかしいので見てくれと頼まれ見に行ったらなんだかウィルスに感染していてマシンを立ち上げるなり、次から次へとアダルトサイトの小窓が立ち上がり、周囲をうろつく彼の奥さんと御嬢さんの目から隠すために二人で必死に画面を隠したことがあります。

最近のブラウザはきっちり履歴を管理していますので家族に詳しい人間がいる場合は、そのあたりもきっちり始末をしておいた方がいいと思います。

ちなみにあたしの場合、不甲斐ないことに、これまでそのテのサイトにアクセスしたことがまったくありません。

なまじネットに詳しいだけに怪しげなサイトには一切かかわらないことにしているのが終活的には処理工程が若干少ない結果になっています。

あたしの父親の遺品を整理した時には、幸いに家族が決まり悪い思いをするものは見つかりませんでした・・・1個だけをのぞいて。

母にはもちろん知らせていない一つ

親の家を片付けながら (9)  ~シュロとの戦い(2)~

シュロの伐採を決心して、またまたネットで業者さんを探しました。

仮に伐採する相手が他の樹種、たとえば紅葉だったら業者さんに頼まなくても自分で切れたと思います。
しかしシュロってやつはお寺の鐘を突く鐘木にするくらい固い幹でして、その上、身を守る鎧のような毛がのこぎりの歯にまとわりついて素人は到底太刀打ちできません。

実際に、職人さんも電動鋸を途中で何度もとめて歯に油をさしたりして手入れし直していました。

結果『庭クイック』というネットサービスに依頼しました。

なぜ、最近の記事の中で、この業者さんだけ実名を書くかといいますとシステムが完全にネット化されていたのでこのトピックを読んだ方がアクセスされてもお付き合いがやりやすいかなと思うからです。

とかいいつつ、あたしの場合、最初は細かい相談をしたかったので電話で条件を伝えました。
そして現場で担当の方に実物を見てもらって、その場で概略見積もりを出してもらい後は伐採時の立ち合い以外は全部ネットです。

この見積もり手順もあらかじめシュロの高さがわかる写真があれば見積もりの立ち合いも不要だったのですが実家に行ったばかりだったこともありタイミングが合わず現地で落ち合い見分してもらいました。

支払いもネットですから庭木職人さんとの直接の金銭の授受はありません。

費用は材料の撤去も含めて、6,500円。
安くて明朗で助かりました。
しばらくしてシルバー人材センターの植木屋さんにこの値段を伝えたらシュロは大変なのに安いと太鼓判を押してくれました。

なお、伐採した後には気持ちの問題として自分で用意したお神酒(カップ酒)をまいて手を合わせておきました。

(「親の家の片づけ」ネタは一旦休憩)

2016年6月13日月曜日

親の家を片付けながら (8) ~シュロとの戦い(1)~

壁や屋根以前からの悩みというのが庭でして。
ま、庭ったってね。本当に猫の額みたいなものなんですよ。

なにしろ、あたしの実家は、もともと壁が落ちた先の隣家とまとまって一つの家だったものを少し分割して借地にしたって経緯の果てですので。

春から夏、晩秋に至るまであらゆる雑草がはびこります。
草取りがもう腰にきて大変なんですわ。

放置してもいいのですが、あまりにも空き家空き家してバンダリズム(人に荒らされる)を誘発するのもいやなので結構マメに草取りをしていました。

その庭に庭木があります。
低木あり、いつのまにか大きくなった紅葉あり。

その中に、一人。とても手ごわい相手がいます。
鋭い葉に悩まされる

棕櫚(シュロ)です。
あのヤシみたいな感じのやつですわ。親が植えるわけないからきっと自然に出てきたんですね。

この葉がまず固い。幹からニョキッっと生えている葉の元を切るには鋏では厳しくて伸びてくるたびにノコギリで切り落とします。

で、切り落とした葉が、永久に朽ち果てないんですよ。金輪際溜まり続ける。
昔みたいに庭で焚火ができればいいんですけど今はダメでしょ?

それと初夏になると不気味な黄色い実みたいなものがどさっと湧き出てきます。
これを切ると中から水がわっとでてきてしたたる。
今、調べたらこれ花なんだって。

その内、鋭い葉が庭の中だけならまだしも道路側に飛び出るようになってきて歩行者に怪我でもさせたら大変と思い、せっせと切ります。これが山のようにたまる。

で木というのは側面の葉を切れば切るほど上に伸びていくもんなのですね。

次第に、脚立を使っても手が届かなくなってきました。

東京近郊で車を運転していた時、おそろしく高い棕櫚を見たことがあります。
いつかああなったらもうオレの手には負えない。
これはなんとかせねばと決心しました。

(つづく)


2016年6月12日日曜日

親の家を片付けながら (7) ~壁面崩落 (2)~

隣家から連絡をもらってすぐ実家へかけつけるというかお隣にご挨拶に伺いました。

壁が落ちたという庭に入れてもらって破片をみると結構でかいのがいくつか。
万が一、人が庭にいて頭に落ちていたと思うとゾっとします。

またまたネットで業者さんを探すことにしました。
今度は「屋根」というよりは完全に大工工事なので「家の修繕」というテーマで検索して、実にヤマ勘ですが、まともそうな会社を選んでコンタクトしました。

現場確認で待ち合わせると、今回は職人さんではなくおしゃれな青年が登場しました。
後でいただいた名刺をでプロフィールをよく見させていただくとなかなかの経歴の方で、修繕というよりは古民家(わが実家はそんな大層なものじゃないですが)の再生をテーマとして活動している建築家の方だと言うことがわかりました。

彼と一緒に隣家の庭に入ると前回、現場をみた時と景色が一変していました。
鬱蒼と森のように生い茂っていた木々がきれいさっぱり剪定されて見通しがよくなっているのです。

「む・・・。壁の崩落はこの庭木が叩いたのが直接原因だからな・・・証拠隠滅か?(笑)」とうがった発想が頭をよぎりましたが、その考えは捨てることにしました。

この件もその後、青年が手配してくれた業者さんが現地調査。見積もりを介して修繕工事を実施。非常に順調に済みました。

約18万円。

こちらは一部、加入している火災保険3分の1位をカバーできたので助かりました。

先の雨漏り、そして今回の壁補修と一回、一回は、まぁ、なんとか対応できる費用ですが、度重なるとボディブロウのように効いてくるはずです。

実は、この壁崩落事件の前にも別の悩みの種があったのです。

(つづく)

2016年6月11日土曜日

親の家を片付けながら (6) ~壁面崩落 (1)~

さて、雨漏りも直して安心して二年後、2015年の冬。
その部分の軒下の壁がガサっと隣家に崩落するという事件がありました。

二年前の雨漏りの際、すでに侵入していた雨水によって内部の躯体がかなり傷んでしまっていたのです。

事件が起きたのは風の非常に強い日で、隣家の伸びた庭木の枝が実家の軒をたたいたのためです。
しかし直接原因は確かに枝ですがちゃんとした家ならたいして影響も受けないと思います。

あたしが子供のころ隣家とは庭が接していたので垣根をくぐって遊びにいったりしていました。
あたしのことをとても可愛がってくれていたそうです。
崩落した壁面(軒下)
物干しの足との比較で
その大きさがわります

そんな関係で知らない間柄ではありませんし、15年前に父が亡くなった折に積もる話をしたり細々と関係が継続いたので深夜、崩落の音を聞いて庭をみたら大変なことになっていたので町の民生委員の方にあたしの連絡先を聞いて電話をくれたのです。

ま、あたしの実家は下町ではありませんがそれでも長い町内付き合いのおかげで細々とコミュニティが続いていたわけです。
そして何より誰もケガもなく隣家にも物理的な被害がなかったのがなによりです。

追記)
そもそもの雨漏りは、写真をみると瓦のずれが原因でした。
思うに瓦がずれた原因は311だったのかもしれません。


(つづく)

2016年6月10日金曜日

親の家を片付けながら (5) ~雨漏り(2) ネット屋根屋業界~

その事件の前に、雨漏り専業のネット業者さんについて記しておきましょう。

ネットで検索してコールセンターへ電話。
住所、状態、概要、目的を説明して現地確認の約束をしました。

ここまで電話一本です。
現地確認当日、実家へいき道で待っていますと軽トラックで年配の職人さんが来ました。

修繕前。ずれて下地が見えている








職人さんがくれた名刺をみると割と近くの方でした。
屋根に昇って状態をみて、後で見積もりをもらう段取りに。

工事の本番については立ち合いなしでやってもらうことにしました。

この後は、封書で見積もり到着。そこには現地調査で撮影した屋根の写真もあります。
瓦がはずれて酷い状態になっています。

見積もりをOKしたら後は完了の連絡をもらい、完成した工事写真と請求書が送られてきました。

で工事金額を払い込むんですが、直接その職人さんの口座なんですよ。払い込み先が。

見積もりから竣工、支払いまであたしは職人さんと直接やりとりやってますので仲介のネット業者は実態を知らないわけですね。

工事金額に応じたロイヤリティ商売だとしますと職人さんがもし正直に工事金額を申告しなかったらどうなるのでしょう?

結構、のんきなネット会社だなぁと思いましたが、もしかすると登録している屋根屋さんたちからあらかじめ「会費」をもらっている仕組みなのかもしれません。

(つづく)

ハーモニカの値段と耐久性

楽器としてはがぜんお手軽に買えるのが10ホールズハーモニカですが、「消耗品」的な位置づけもあり結構、壊れて買い替えたりすると単品は安くてもボディーブローのようにじわじわと経済を圧迫してくるところもあります。


しかも「調」があるので、種類もそろえるとなるとそれも結構な数になる。

12種類ありますが、カントリーチューニングを含めると、5番の吸いだけ加工したタイプのもの。5番と3番をいじったものまで本気でそろえたら36本?
マリンバンド・デラックス
櫛が木製で音がでかいです

そういえば「マイナーボーイ」なんてのもあるものね。

それはさておき「消耗」の分ですが、やはり高い機種はそれなりに持ちもいいかもと最近思っています。

常に持ち歩いているのは「C」と「A」の2本でして。
Special20と比べると少し穴が
大きい感じがします

ま、あたしの腕(口)前じゃ関係ないですが
最近はCは、「マリンバンド・デラックス」、Aは、「ロケット」を持ち歩いています。

あたしはHohnerのスペシャル20を基本にしてますが、CとAが壊れた際に新しいのを買うのを惜しんで(口当たりが違うので敬遠して)使っていなかったマリンバンド・デラックスとロケットを引っ張り出して使い始めたところ、やはりこいつら持ちがよいみたいです。

親の家を片付けながら(4) ~雨漏り(1)~

「片付けながら」でいいますと現在(2016年3月)、究極の片付けに入っています。

ついに「家そのもの」を片付けることにしました。
ことの発端は、2013年。
しばらくぶりに二階に上がってみると、あたしがその昔、寝ていたあたりが大変なことになっている。
大雨漏りをしていたのです。

それも半端な感じじゃなくて、元枕もとに積んであった大切な漫画類が全滅していました。
中でも雑誌「少年」の別冊付録~昔は月刊の漫画雑誌がたくさんあって本誌で前篇。続きを付録の小冊子で読むという形式がありました。

あたしはその中のひとつ藤子不二雄作「シルバークロス」という藤子不二雄には珍しいアクション漫画の別冊を宝物として手元においてあったのです。
これが侵入した雨にさらされてボロボロに(泣)

漏っている箇所にナベやらバケツやらをおくと同時に痛んだ部分を片付けたり大変な騒ぎでした。

そしてネットで検索した雨漏り対策専業の業者さんに連絡して応急処置をしてもらいました。

知り合いに業者を紹介してもらったり建設会社に依頼すると大変なことになると思ったので、とにかく「漏らなければOK」というリクエストを出しました。

屋根職人さんと一度待ち合わせて現場を見てもらって工事本番は平日にお任せして竣工検査は写真による報告ですませましたが雨漏りはピタっとやみました。

コストはしめて6万円。

ただこの時点ですでに雨の侵入により内部がかなりいかれていたみたいで2年後の2015年の終わりごろ事件がおきました。

(つづく)

親の家を片付けながら(3)

でも、どんなに財力があっても家財の片づけはなにからなにまで他人に任せるわけにはいきません。

他人には、何が大切かわからないですから。

ただ綺麗にしたい一心で気がはやってめったやたらと廃棄すると取り返しがつきません。

年寄りはなぜか現金を手元におきます。
母がホームに入った後、ベッドの枕元をみたら布団の下にお札がしいてありました。

他にも出るわ出るわ。
多い時には数万円。知らずに廃棄してたら大変です。

少し前の投稿で書いた株券も箪笥の引き出しの奥から見つかりました。
これも金目のものなんてもう金輪際ないだろうぐらい整理した後です。

ま、知らないで捨ててたら知らないのだからいっそ後悔もなくすっきりするのかもですが。

(つづく)

2016年6月9日木曜日

親の家を片付けながら(2)

惨状の一例
この話題はネタがありすぎて何から書いていいかわからないくらいです。

大きいトピックとしては「自炊」(本のデジタル化)ですが、こちらは「ラベル化」してあるのでまとめてご覧ください。

母親がホームに入った当初は、たまたま実家の近くに定期的にいく用事があったので空気を入れ替えにしょっちゅう寄っていました。

その度に不要なものをまとめてはゴミにしていました。
以来、ゴミ袋にするとすでに50袋はゆうに超えていると思います。

両親が健在の2001年頃には両親の依頼で知り合いに紹介していただいた廃棄業者さんにトラック一台分処理してもらいました。

その時は、すごくスッキリした気がしていたのですがあらためて取り組むといつの間にか物が増えています。生き物なのかと思います。

ちなみに実家は都内にあって非常に狭い家です。それでもですからお屋敷の人なんてどうなんでしょう?そういう方たちは財力もあるのでぜんぶ業者さんにお願いできるのかもしれませんが。


(つづく)

2016年6月8日水曜日

親の家を片付けながら(1)

親の家を片付けながら』は、フランス人の著者が亡くなった両親の家の片付けに手を付けて途方にくれる話です。

だいぶ前に読んだので細かいことは忘れましたが、特に印象に残っているのは、両親がどこかへ旅行にいった先のホテルの紙ナプキンが思い出の品らしく山ほど残っていたという話。

あぁ、世界中どこも同じなんだ。と。
あたしの両親の家もあるわあるわ。どこかの店の紙のコースターからガラスケースに入った日本人形、幸運を呼ぶといわれていた朱竹の額縁。北海道みやげの熊の彫り物・・・・・・・マッサージチェア。


それとあたしが学生時代にため込んでそのままにしていた書籍類、建築設計時代に集めていたスライド。そして結婚後、倉庫代わりにいろいろ運び込んだ品々。

あたしの父方の叔母がまだ生きていた頃、祖母(叔母の母ですな)がなくなりまして。
叔母は生涯独身で祖母と同居していました。
しばらくぶりに遊びにいってみると家がものすごく綺麗に片付いています。

あたしがびっくりしていると叔母曰く「この日を待っていたんだ(笑) ママ(祖母)がためていたのを捨てるのが夢だったのよ」だって。

さすがに親の死を楽しみにしていたというのは本心ではないでしょうが、あたしも母がホームに入るやいなや片付けに突入しました。

(つづく)

追記:上記、フランス人とありますが、記憶違いでベルギー人でした。記憶は嘘をつきますなぁ。

ファミリーヒストリー(4)

その戸籍謄本をじっくりみたのは初めてでした。
ま、子供なんてそんなものですよね。

父親の一族の故郷は勝手に福島だと思い込んでいたのに実際には宮城県でした。
母の方は記憶通り秋田です。

でね。
父が亡くなったときは、世の中にGoogle MAPがなかったんですよね。

検索してみましたとも。

特に母親の生まれ故郷を探るとまさに海のそばなんですよ。

ストリートビューで母の故郷をさまよってみて海が見えたとき、なんともいえぬ切ない感慨が胸にせまってきて・・・。

たぶんみんな事情に応じて別れた恋人の家や昔住んでいたところなどを検索しているのでしょうね。

子供に残すファミリーヒストリーは、デジタルと印刷と二つ用意してあります。
本当は定期的にバージョンアップすべきなのでしょうが、なかなかマメに更新できません。

でも大所を抑えておけば、あたしが母の生まれ故郷を見たような喜びを伝えられるのではないかなと思います。

自分の人生の棚卸という意味でもココロの栄養になると思います。

追記)(2016年6月8日)
秋田県の話ですが、住所が「能代(郡?)港町」なんですよ。そのまんまって感じですが、今回あらためて検索してみると、ウィキペディアでは、

「能代港町(のしろみなとまち)は秋田県山本郡にあった町。」

・・にあった町。ですからね。
そして同じく検索ではなんと映像がありました。
この映像は、昭和9年(1934年)とあります。母は大正7年生まれ、つまり1918年。
母が16歳の時の映像です。年齢から言うともう東京に出ている時期ですが、多感な時期ですよね。
こんな貴重な映像をアップしてくださった方に感謝です。


2016年6月7日火曜日

ファミリーヒストリー(3)

父の残した端株処理で見つかった死亡届時に予備でとってあった戸籍謄本の話の続きです。

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見つかった戸籍謄本、6か月以内に取得したものという条件がないのでそのまま提出書類にできますが、ほかにもいくつか取り寄せる書類がいります。

例えば「不在住証明書」。 この年になって初めて聞きましたよ。そんな書類。

なぜ必要かといいますと、あたしの父。なにが気に食わないのか戸籍の名前と違う字名を愛用していたのです。

若いころ大病したので縁起を担いだみたいな話を聞いた記憶があります。
で、証券会社では、「名前は違うけど、確かにこの人はこの人に間違いない」という証拠にこの「不在住証明書」を求めるのだそうです。

でもね。これって「そこに住んでません」(死んでるんだからあたりまえなのに)って紙なんですよ。
それと「同一人物」の証明とどう関係あるのか?

理由については考えるのをやめました(笑)

この書類ってどこの役所でとるの?
証券会社に聞き忘れたので役所に聞きました。生きてるときに住んでいた住民票のある役所だそうです。要するに実家の町の区役所です。

ほかにもありますよ。
相続人全員の「同意書」。と「印鑑証明書」。

幸い、あたしは一人っ子なので同意書は、あたしといまだ90代で暮らしている母の二人だけです。
でもね。もう母、字なんて書けないんですわ。それを書かせるのの大変なことったら(笑)

さて父が亡くなったときに作った戸籍謄本です。当時はあまり意識していませんでしたが、全部入りというやつで生まれた時から全部記してあります。

配偶者つまりあたしの母の分まで書いてありました。 それを見たとき。

ふと。待てよ?
こりゃ、試してみる価値ありかも・・・。

(つづく)

カルロス・カスタネダの妻

追記2018/5/30)『A Magical Journey With Carlos Castaneda』について書き始めました。

カルロス・カスタネダの再(マイ)ブームに沸いている今日この頃です。

ネット情報もひところよりもありますし、ここ数年の英語のブラッシュアップ鍛錬のせいか英語の文献にもあたるのがあまり億劫でなくなってきているのも関係あるようです。
趣味の探求心ですな。

そこで日本語版ウィキペディアに記載されているカスタネダの記述でおそらく誤謬?と思われる内容を発見しました。
いろいろな個人ブログでも孫引きされている記述なので影響力も大きいと思いますので記述しておきます。

日本語版ウィキペディアのこの箇所です。(ちなみに英語版ウィキにこの記述はありません)

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(前略)ドン・ファンは実在の人物ではなく、哲学的パフォーマンスよって演じられた架空の人物ではないかとの推測もなされている。またカルロス・カスタネダの最初の妻 Margaret Runyan Castaneda は著書 My Husband Carlos Castaneda で、カスタネダの著作に書かれているような話は物理的事実としては存在しないとしている。(後略)
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まずマーガレットの「著書」となっている「My Husband Carlos Castaneda」ですが、そのような著書は存在しません。
どこかに寄稿された文章、あるいは真の著書からの引用だと思われます。

My Husband Carlos Castanedaという文章は下記サイトで読めます。
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The Twilight Zone Library
My Husband Carlos Castaneda
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このサイトの真贋については未調査です。
この記事によると、文章の頭に、
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Wanda Sue Parrott に話された内容である
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と記されています。つまり口述筆記かレコーディングによるものですね。
また文章の終わりにはこのように記されています。
こちらは本人が書いたとあります。

★重要な追記2018年7月3日!)
下記の「A Magical Journey With Carlos Castaneda 」を読んでSue Parrottが誰なのか判明しました。彼女は、マーガレット・カスタネダと奇妙な縁で友達になった旧姓Sue Childressという方で、Sue自身もカスタネダ本人と交流があった人です。
Sue Parrottとの出会いについては「A Magical Journey With Carlos Castaneda 」の記事第10回目からご覧ください


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NOTE: This article was written in 1975 by Margaret Runyan Castaneda.
She is the author of Millenia Press’ publication,
A Magical Journey with Carlos Castaneda.
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この記事は、1975年にマーガレット・カスタネダにより書かれたものである。
彼女は、Millenia 出版から出ている
A Magical Journey With Carlos Castaneda 」の著者である。
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そうです。これがマーガレットがあらわした本当の著書で今も買うことができます。

次に、「カスタネダの著作にかかれているような話は存在しない」という下りですが、「My Husband Carlos Castaneda」を読んでみましたがマーガレットは上記のような発言をしていません。

ドン・フアンの存在も含め本当のことはわからないわ。そのような人とのかかわりがあたしたちの結婚に終わりをもたらしたことは間違いないけど」とは言っていますが。

追記)2016/9/26。BBCが2006年に制作した”Tales from the Jungle”というカスタネダをめぐるドキュメンタリーで、マーガレット・カスタネダその人が「私はドン・ファンの存在を信じているわ」と証言している映像があります。ドン・ファンの実在の如何にかかわらずマーガレットが否定していないことだけは確実になりました。

追記の追記2017/4/21)マーガレットの上記の自著でも、はっきりとこう書いています。
”ドン・ファン”は実在する。彼は実在するインディアンで、実際にカルロスが会いに行っていた相手だ。(Maya115)

「マジカルジャーニー」はまだ読んでいないのでそちらには書かれているかもしれませんが、少なくとも「私の夫」の文章には記載されていません。
追記2018年7月3日)読了しました。やはり最後まで記載されていませんでした。

論文作成もそうですが、本当に孫引きって恐ろしいなと思いました。


2016年6月6日月曜日

ファミリーヒストリー (2)

つい最近のことですが、亡父が残したとある会社の株式を始末する際の話です。

その株はなぜかわずか11株。
いわゆる端株というやつで仮に売ったとしても数千円にしかなりません。
その11株のために毎年総会の時期になると律儀にお知らせがきます。

株券がみつからないのを言い訳に(実際には株券はなくてもかまわないのです)長年放置してきました。

しかし本格的に自分の「終活」をしようという段になったので証券会社に連絡して手続きを聞きました。

やっぱり放置しちゃおうかなと思うくらいこれが本当に面倒くさくて、証券会社の窓口の方も、そうおっしゃって放っておかれる人も多いですと笑っていました。

億劫さを押さえて、ここはスッキリしようと覚悟をきめました。

必要書類のひとつが父の戸籍謄本。

でも、おやじの本籍ってどこだっけ? もとは大田区だったけど、たしか実家のある△□区に移したのでは?

大田区だったら遠いし面倒だなぁ。
なんて思ったのですが、ふと思って箱に入れてまとめてあった父の葬儀の時の書類を引っぱり出したらありました。

当時、予備の戸籍謄本をとっていたんですな。

(つづく)


2016年6月4日土曜日

ファミリーヒストリー(1)

子供に向けて「ファミリーヒストリー」を記したのは、年賀状をやめたのと同じ2005年です。

タイトルからもわかるとおり遺書めいた内容ではなく家族の歴史を書いたものです。

子供が生まれてからの家族については当人がほぼ知っているものですので、その内容は子供が知らないあたしと家内の出会いであるとか両者の両親(子供の両祖父母、親戚)などの四方山話です。

家庭の状況というのはお子さんがいるいないからはじまり本当に千差万別なのでファミリーヒストリーを書くと言っても、その作法や詳細をここで書くのはあまり意味がないと思います。

ということであたしの例ということでご容赦いただくと両親のエピソード、とりわけ母親の話で面白い話が多いのでファミリーヒストリーには以下のような話をいろいろ書いておきました。

例)

姐さん

国境の南

かまこあぶり」、「かまこあぶり(承前)


またあたしがどこで生まれてどこで育ったか、場所、経歴などを細かく書いておきました。
そんな話残したって子供の側からみりゃ別に興味ないよと言われるのではと思われるむきもあるかと思います。そういう意味では独りよがりの文書かもしれませんね。


(つづく)

2016年6月3日金曜日

終活年表

「終活」の構造が頭に入ったところで、あたしが過ごしてきた「終活」の年表をご紹介します。
少しずつ短くなっていく(笑)未来の予定はリアルタイムに記事をアップしていこうと思います。



表に記載されている「終活内容」の各項目については既出の項目であったり、まだのものはこれからおって詳しく書いていきますが、耳慣れない用語についての概略をば。


子供に残す、ある種の(法的ではない)遺言です。あたしの家族(祖父母、父母)について知っていることを記しました。家内は、そうしたことをまったく考えないタイプなので家内の家族についても知っている限りのことを記してあります。

自炊

知っている方も多いと思いますが蔵書のデジタル化です。蔵書にはじまりあらゆる書類をPDF化しています。これについては過去ログまたは「自炊ラベル(カテゴリー)」をご覧ください。
二年以上かかりました。


銀行からアマゾン、コンビニのカードに至るまで自分が持っているアカウント情報を記してあるノートです。
整理するのに1年以上かかりました。なおかつ現在進行形で新しいアカウントが入っていくので運用・棚卸は骨がおれます。



オスティリティとは「緊縮経済」です。これはアカウントの整理とあいまった活動です。
年金生活にそって生活の贅肉をおとすアクションプランです。

『終活』の構造

長年「終活」にいそしんできたあたしですが、活動内容を把握してみました。

まず、アクションとしては大きく二つにわかれます。

1)残す(伝える)
2)捨てる

アクションの対象物も二つあります

1)もの
2)こと(情報・交友)

書籍やビデオなどは「もの」と「こと」の両方の性質をもっています。

残す「ことのうち情報)」は、単に残すだけではダメでかならず「伝え」なければなりません。
重要なアカウントのIDとパスワードをいくらメモにしてあっても家族に伝わらなければ無いのと同じです。

あたしの終活はあたしだけでなく長命のあたしの母の分も進めているのでダブル終活です。
母が暮らしていた住まいは今は空き家になっています。そこは、あたしの実家でもありますから実家の整理は母とあたし両方の終活対象となっています。

したがって、あたしが手がけている「もの」は、以下の四つです。

1-1)自分のもの
1-2)自分のこと(情報・交友)

2-1)親のもの
2-2)親のこと(情報・交友)

2016年6月2日木曜日

『終活』はいつから始めればいいのか?

『終活』という言葉が一般化しています。

自分の死ぬ準備のことですが、これっていつから始めたらいいのでしょうか?

あたしは「生まれたときから」だと思っています。
月並みですが、生まれたら死ぬわけですので心しておくに越したことはありません。

このブログでいろいろつづってきていますが、最近、「あぁ。あたしの最重要なテーマは”終活”だったんだ」と合点がいきました。

とはいえ、あたしの「終活」の本格開始時期について記します。

自分の死について考えたことのない人はいないと思いますが、世の中には本当に楽観的な人もいまして不可知なことについては無視みたいな。

あたしはダメですから子供の時からしばしば考えていました。
でも、「これから死ぬな」というのをハッキリ意識したのは40歳になったときです。

倍にすると80歳。ここで折り返し地点だなと思いました。
そろそろ本気で準備をせねばと。

知り合いに大文学者の子供がいまして彼も40歳になった時に同じことを思ったと聞いたとき俺も文学者の血筋なみかと妙な感心したことがあります。

2016年6月1日水曜日

第三次カスタネダブーム

自分の「終活」もたけなわ?な中、にわかに第三次カスタネダ(マイ)ブームにわいています。
そりゃ「終活」ですから、「死」についてとことん語られてるカスタネダでしょ?

死はお前の左側にいる

ですからね~。

全部で12巻も(しかない?)あるカスタネダの著作ですが、これから読まれる人に勧めるなら初期三部作の二巻目『呪術の体験 - 分離したリアリティ』という話からがよいなという結論に達しました。

1.『呪術師と私 - ドン・ファンの教え』
2.『呪術の体験 - 分離したリアリティ』
3.『呪師に成る - イクストランへの旅』

というのが本来の順番ですが、再読してあらためて思ったのは、

2.『分離したリアリティ』
1.『ドン・ファンの教え』
3.『イクストランへの旅』

の順が良いと思いました。

また、1.の『ドン・ファンの教え』をもし読む場合は、後半の「フィールドノート」は研究論文の付録みたいなもので堅苦しいだけですから読まなくても構わないと思います。(コストパフォーマンス悪いですな)

※太田出版の新装版はこざっぱりしてますが、あたしは二見書房版の装丁がオリジナル本と同じなので好きです。

12冊の著作の内、あたしが1979年頃に原著で読んだのはペーパーバックで販売されていた第4巻『力の話』までです。

5の『力の第二の環』は、滞米中にハードカバーで発売(1977年)されていたので買ってあったものの結局、読まずじまいで昨年「自炊」してしまいました。

アマゾンの購入履歴によると『沈黙の力』と『無限の本質』を除く日本語版をまとめ買いしたのが2000年。
家人が入院中で一人暮らしなのをいいことに思い切り趣味(これが趣味か?)に入っておりました。

4巻目以外はすべて「二見書房」という精神世界系の本が得意な出版社から出ていました。
(8番目の『沈黙の力』は、単に買いそこねていたのを気づかずに過ごしていただけ?)

一方、理由はわかりませんが、4番の日本語版『力の話』だけは当時、講談社学術文庫から別の翻訳者で出ていてタイトルもまったく異なる『未知の次元』という名前でした。
『未知の次元』は、この「まとめ買い」の時に一緒に買いました…が…、なんと買ってからすでに持っていることに気づき(笑)
しばらく『未知の次元』を二冊本棚に並べていました。

そして『未知の次元』は、その後、開きもせず・・・そしてこれがまさか自分がすでに原著では読んだ『力の話』だとはまったく気づかず(開いてもいないわけだし・・・)つい最近まで至るという体たらく。

あらためてカスタネダの本を検索すると『力の話』というタイトルで2014年にあらためて前述の太田出版から二見書房版の翻訳者で出版されていたことを知り再度買いました。
要するにこの3巻目は英語版も入れると四冊(内三冊は自炊しちゃったけど)持っていることになりますな。

たしか、カスタネダが高いところから飛び降りる話を読んだのに、そのエピソードがないなぁなんて思っていたのは翻訳版の『未知の次元』を読んでいなかったからなんですな。


1.『呪術師と私 - ドン・ファンの教え』(1974年)
2.『呪術の体験 - 分離したリアリティ』(1974年)
3.『呪師に成る - イクストランへの旅』(1974年)
4.『力の話』(2014年)
  ※『未知の次元』ハードカバー(講談社)は1979年発行。文庫版(講談社学術文庫)は、1993年発行。
5.『呪術の彼方へ - 力の第二の環』(1978年)
6.『呪術と夢見 - イーグルの贈り物』(1982年)
7.『意識への回帰 - 内からの炎』(1985年)
8.『沈黙の力 - 意識の処女地』(1990年)
9.『夢見の技法 - 超意識への飛翔』(1994年)
10.『呪術の実践 - 古代メキシコ・シャーマンの知恵』(1998年)
11.『時の輪 - 古代メキシコのシャーマンたちの生と死と宇宙への思索』(2002年)
12.『無限の本質 - 呪術師との訣別』(2002年)

著者のカスタネダについてあまり本気で調べたことがないのでウィキペディアを読んでみました。

日本語版と英語版ウィキペディアでは情報量が圧倒的に違っていて、英語版では、その後のカスタネダの怪しげな千石イエス風の生活や他の学者たちの評価や議論などたくさん記されていて参考になります。(なんの?(笑))