2017年5月26日金曜日

母との別れ(2)

急に現実的な話になりますが、実家を更地にしておいてよかったと思います。

肉親の死に続いて、あれだけの作業をこれからやるというと自分の具合の方が悪くなっちゃったのではと思います。

親類縁者がシンプルな分、あたしは一般の方よりは楽だったかもしれませんが、その後の、事務的作業もなかなか大変です。

銀行や郵便貯金口座などの相続系の引継ぎのために母の戸籍を取り寄せる作業も話には聞いていましたが、なかなかタフでした。(済んでみればそうでもなかったですが)

母は大正生まれですので、途中で戸籍の改正が行われていて同じ場所の戸籍でも二通あったりします。

一番近いの本籍地の役所から次々と過去に辿っていきますが、どこの役所もみな親切で次の手順を詳しく教えてくれました。

母の実家は秋田で役所の担当の方とは電話で話して母の父親が本家から分かれたあたりの戸籍についても親切に対応してくれました。

母は結婚が遅かったので実は再婚していて前の旦那との間に子供がいた、なんてことが万が一あるといけないってことですが、幸いにもシンプルな人生で助かりました。

このあたり代行してくれる業者がたくさんいますが、ネットで書類の作り方とかを読んで全部自分でやりました。

(これまで抵当権の抹消や滅失登記など経験を積んで来たので登記所慣れ(笑)していたというのもあります。ネットも発達してなかったし抵当権の抹消が初体験というのもあって一番大変だったかなぁ)

また、実家の土地の相続についても自分で登記所に申請をしましたので、すべての相続手続きに費やした金額は交通費も含めて12万円くらいでした。その内、大半は登記所に支払う登録免許税です。

秋田の書類は再度取り寄せるのも大変なので多めにお願いしたので時間をかければもう少し安くできたと思います。

もし、家族関係がシンプルな場合は、思い切って自分でやってみるのもテだと思います。

2017年5月25日木曜日

母との別れ(1)

もう少し頑張れば、100歳だったのに。
残念です。
少し前の話ですが、ついに母が亡くなってしまいました。

母はホームで突然亡くなったので決まりとして警察が調べることになり、遺体は一泊警察に留め置かれました。翌日、葬儀社と待ち合わせて引き取りますが、同じような亡くなり方をしてる方がたくさんいて医者も警察も大変な仕事だなと思いました。

付き添ってくれているホームのスタッフも質問をされて結構拘束されます。
最近、事件も多いですからね。

脱線しますが、Facebookに親の訃報を載せる人いますが、あたしは(誕生日祝いの押し売り並みに)好きじゃありません。

このブログでは、ちょくちょく自分の終活や思い出話などで母の話を掲載していましたので後日談として載せておくことにします。

親戚にも一切知らせず、あたしの家族だけで済ませました。

手土産やセレモニーに異様に執着する職場の人間たちから、せめて弔電でもという連絡をもらいましたが、それもらって誰に披露する宛もないのにもどうするよのよってんで寺の名前も教えませんでした。
(それでも香典をくれる人がいるんです。故人と面識もないのに・・・。お金でなくて物だったので香典返しにかえって苦心しました)

お寺の住職に連絡して人を呼ばないので通夜も省略できないかと言ったら「通夜は、死者が出家するものなのでやらなきゃダメですよ」苦笑されてしまいました。

山田洋二の映画に登場するような煩いことをいう叔父さんもいませんので日付から何から何まで自分で決めたので段取りは早かったです。

人を呼ばない分、亡くなった母とゆっくりできたので家族で済ませて本当によかったと思います。
通夜のお酌もないし(笑)

死は、あたしたちの左肩の後ろにいて、誰にもいつかは来るものですが、そんな畏れをいだきながら生き続けている人間って凄いなと思います。

この世に生まれた瞬間に「お前の余命80数年くらいかな」って宣告されるわけですから。

どんなに怖いよ嫌だって喚いても避けられない。
バンジージャンプなら怖いのでやめられますが、これだけはどんなに臆病な人間も避けられない、というか死に対しては臨む勇気を本来持っている。

(つづく)

2017年5月23日火曜日

フジフィルムのメディア変換サービスに頼みました(2)

次は、8mmフィルムです。

日本では、フジフィルムの「シングル8」という名称を年配の方なら昔のCMで覚えていると思いますが、父が所有していたのは、ベルハウエルというアメリカの製品で使えるのは「ダブル」というタイプのフィルムでした。

ベル&ハウエルの
カメラの箱
父は几帳面な性格でリールの箱に内容のあらましと日付があって助かりました。
十数本残っていたフィルムの内、2本は、カールして完全に劣化していて救えませんでした。

ミニDVと異なり、8mmのメディア変換は、サイトで本数や尺(長さ)による概算料金を自分で見積もって申込みます。
最終的な料金は出来高で払うことになり、受け取りも着払いのみです。

丁度、クロネコメンバーに入っているので、フジフィルムから発送の連絡をもらってから自分が確実にいる時間に来てもらえるように調整しました。

あたしの場合は、申し込んだ仮積算料金3万数千円より尺がかなり短くて2万数千円で仕上がりました。

父が8mmに取り組んでいた期間は割と短く、昭和38年から昭和45年。
最後のフィルムは大阪万博のものでした。

あたしが大学生だった丁度、1974年(昭和49年)にアニメーション作品を作っていたことがあるのですが、その時も8mmでコマ撮影していたので現在よりもメディアの息は長かったことがわかります。

下の動画はあたしが実際に発注したフィルムの抜粋です。

軽井沢は、昭和38年ですから1963年。松戸は1964年で東京オリンピックの年ですね。ちょうど今オンエアしているNHKの朝ドラ『ひよっこ』の時期です。

父が勤務する会社が軽井沢に保養所(当時は”寮”とか呼ばれてました)があって家族で訪れたのです。

軽井沢のカットの丁度最期にチラっと出ている少年があたしで、隣に立っている婦人が母です。



昨年、叔母が亡くなって初めて会ったと思っていた叔父方の親戚たちと過去に出会っていた場面や、祖母とのお祭り、家族との旅行、化粧をする母、当時の町並み、今はもう合わなくなった親戚、なんとも甘酸っぱい、お金を払った価値に見合うものでした。

叔母の一周忌が近いので、叔母関係の映像をDVDにまとめて食事の際に披露しようと思っています。


2017年5月22日月曜日

フジフィルムのメディア変換サービスに頼みました(1)

アカウントノート(リスト)」の作成、本や書類の「自炊」や実家の「更地化」、「貸し倉庫」の賃貸など、ほとんど趣味と化しているあたしの終活ですが、ここひと月、長年の課題だったタイトルの「メディア変換」をついに実施しました。

ま、本の自炊もメディア変換ですし、データのバックアップなども広い意味ではメディア変換と言えると思います。

◎フジフィルムのサービスは、以下のサイトでご覧になれます。
DVDにダビングサービス

あたしが抱えていたテーマは二つ。

1)子どもの映像中心のミニDVビデオ(10本)
2)父親が残した8mmフィルム(十数巻)

1)ミニDV

こちらはまだカメラが作動していたので、パソコンに接続すれば自分でメディア変換ができるハズなのですが、肝心のインターフェースであるファイヤワイヤー(IEEE1394)が絶滅してまして、自分でやるには、IEEE1394のインターフェースをつけたパソコンを自作するか、アナログで録画するしかありませんでした。

また、動いていたカメラも内容確認をしている間に挙動が変になりカセットの出し入れができなくなってしまいました。
そこで、意を決してフジフィルムにお願いすることにしました。

後述の8mmと違って、こちらは「おまかせパック」という追加料金(カビとりなど)を定額であらかじめ含めた料金で申し込めばクレジット払いが可能です。
あたしは、来たDVDを自分でリッピング(データの取り出し)する時間を惜しんだので、追加でDVDの他にMP4ファイルを入れたデータディスクもお願いしました。
(しめて2万数千円でした)

(データは、DVDの劣化を想定し、更にパソコンにもバックアップとしてコピーしました)

申し込むと郵送用の段ボールやクッション材が送られてきてフジフィルムに送ります。

仕上がってきたDVDは、素晴らしいものでした。

自分が撮影したのも忘れていたものが見つかったり、今はもう無いガラケーの留守電に入っていた子供の声をビデオでバックアップしていたものが見つかったり懐かしいやら感動するやら。

何が入っているか忘れてたのですが、中には子供とふざけて踊ってる変な映像もあったりして、このこっぱずかしい動画をフジフィルムの人たちに見られていたかと思うと極まりが悪い思いですが、まぁ思い出の復旧には代えがたいものだと思います。

(つづく)

2017年5月13日土曜日

Amazon 詐欺被害 その後

先の投稿の後日談だけ軽く。

5月3日の朝に、詐欺に気が付いて、その場でアマゾンのサポートに対応してもらい保証申請をしました。

本来であれば、商品到着時期以前の申請でしたので申請できない場合もあるのですが、このケースは他の顧客の状況も含め明らかに問題のあるセラーだったのでアマゾンサポートも対応してくれたわけです。

さて、その後の5月12日に、アマゾンから「以下のご注文について申請されたAmazonマーケットプレイス保証は、出品者が商品の購入金額の全額もしくは一部の金額 ¥〇〇〇〇 を返金しましたため、終了させていただきました。」
という連絡がきました。

このセラー(販売者)の店名から察するにまさに放置されていた中古本販売者のアカウントを乗っ取って行われた詐欺だったわけですが、「保証」による払い戻しではなくセラー自身による払い戻しですので、その実在しているアカウント乗っ取り犯が自身の意思で返金をしているのが実に不気味です。


2017年5月3日水曜日

Amazon 詐欺被害記念 ~昔の保証申請未体験~

最新流行のアマゾン詐欺被害の記念として、2011年の6月頃体験した話をアップしておきます。

当時、書き起こしていた原稿に少しだけ手を加えました。
でも今では当たり前になってることを説明していたりして変なところがありますが、ご容赦ください。

悪質な業者に対するあたしの推測が「日本人」想定だったりと、まだまだ長閑だったなと思います。

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アマゾンで中古のCDを注文した時の話です。

アマゾンは、日本登場以来愛用してまして、マーケットプレイスという中古(※追記注:中古とは限りませんが、言葉の綾での用法とご理解ください)ショップも長年使ってます。

必要だったCDを出品者の中で一番安いものをテキトーに選んだんですね。どの出品者の値段もま、そこそこ近いところだったのですが、ま、わざわざ高いものを買うこともないだろうとことで。

商品を発注して数時間後。出品者から「配送方法」の変更連絡メールがいきなり来ました。はじめてのことです。

要するに、納品期限が伸びたのですね。
これまですべての中古ショップの出品者の方々からはふつう、納期は関係なく最速で納品があります。競争ですから。

なんだ?これ?と思って事前にチェックしなかった購買者による「店の評価」を開いたところビックリ。★一つ(最低ね)が山のようにある。

要するに品物が届かない。文句を入れるといいわけが多くて結局来ない。みたいな。

さて、それからですよ。来ないわけです。ひと月近く。といってもアマゾンが定めた公式の納期そのものは、たしかにひと月くらい(外国の場合)なんですよね。

おんなじメにあったほかの購買者の評価をみるとアマゾンには、「クレーム申請」(保証申請)というのがあって発注したのに納品がなかった場合、補償してくれるシステムがあるんですね。もちろん審査がありますが。

こいつは、他の「被害者」と同じく「来ないな」と踏んで公式納期を一日過ぎたところで「クレーム処理」を行いました。

するとどうでしょう?これまで梨のつぶてだった相手から、「クレームを取り下げてほしい」という連絡が電光石火入ったのです。
要するにクレーム処理が正式に進むと出品資格がなくなるらしいのですよ。

この「出品者」いわく、その会社は本社が米国にあって米国で商品を調達して日本に送るので時間がかかる。今回は品物が途中で紛失してしまったようだ。と───。

ま、個人輸入系の業者さんもいくつか使ったことがありますが、んなこたないですよね。多少は時間かかりますが来ます。

アマゾン本人に、アッテルベリの交響曲を注文したときなんぞ、納品が遅れるたびにこまめにキャンセルするか引き続き待つか連絡がきましたし。

で結局、クレーム申請を取り下げてもらったら先方で返金処理をするというので取り下げ。一応解決しました。

以下は、あたしの推測ですが───。

この出品者は、日本にいる個人である。手元にない商品を「ある」と称し中古ショップに商品を掲載する。値段は、市場価格より若干高めにし、利ザヤを稼ぐ。オーダーが来てから商品を探すわけですから時間がかかるにきまってる。(追記2017/5/3:いまでいう「せどり」ですが、いわばオンデマンドせどりとでもいいますか)

見つからない場合、あるいは市場価格が想定より高くなっていた場合放置する。
客がクレームつけた時は「本国」のせいにして返金するが、あわよくば、注文者が放置して「真水の利益」をせしめようとしている。

てなところでしょうか?

さてと。怪しい業者の件が片付いたところで。再度、CDを探しました。
そのCDが必要な品なわけですから。

あらためて別の出品者をみたところ!!!
前に注文した時に比べ軒並みプライスが倍くらいになっている!!(2000円が7000円くらいになってる。これでは買えませんな。コレクターじゃあるままいし。)

むむむ。陰謀の香りがするぞ。
怪しい業者がアカウントをいくつももっていて、あるいは談合ネットワークが形成されていて市場価格を作り出している?とか?

そういえば、Adsenseなどのネット広告の出稿管理を行うツールが開発されてるくらいだから中古市場、ネットオークションを横断して管理する仕組みくらい開発してるやつがいてもおかしくないですよね。

Amazonで流行の詐欺被害体験に

日頃から、デジタル扱いについてはエキスパートを自認しているあたしが、今大流行のアマゾンの詐欺被害に遭ってしまいました。ま、所詮は半可通ですし、インフルでもなんでも流行りのものにはすぐに罹りますからね。

しかも。この詐欺が大流行しているので早い時点で職場の同僚に注意喚起したりしていて、自分としては慎重に対応したつもりがこの体たらくです。

以下、実際の取引とはまったく異なる商品や販売店名のダミー画像を使っています。似たような物があっても偶然ですのでご承知おきください。

どういう次第かといいますと。

以前、家族に頼まれて頼んだことがある商品(ここではダミー画像が作りやすかったので「ウクレレの弦」にしてあります)を再購入することになりました。

詐欺が流行ってるのは知ってましたので、ここは以前頼んだことのある所に再注文すれば安心と思ったわけです。

そこでアカウントの注文履歴から検索をかけました。
すると下の画面のような以前の注文履歴が表示されます。
そこで、再注文のアクションのつもりで「ココ!!」をクリックしたのが間違い。


クリックした後、表示される個別商品の注文画面は、同じ販売業者ではないのです。

その時点での代表的な同じ商品の不特定の販売者の画面が表示されるのです。
(あたしが行った当該注文をこの記事執筆時点で同じ操作をするとプライム商品が出ます。要するに運任せですな

その時点であたしが粗忽でなければ、はたまた家族に頼まれたものなので適当に流して発注していなければ、以前の注文時と異なり値段が4割くらい安いというのに気がついたハズです。

そんなのは常識だよと言われてしまうかもしれませんね。でも楽天市場ではあたしの直観的な操作に従い期待通りの挙動を行い、もう販売をしていない業者ですと、見当たりませんというプロンプトがきちんとかえります。

さて、下の画像で、詐欺販売にひっかかってしまった後の注文履歴をご覧ください。

販売業者が異なっているというのに気が付いたあたしは、業者の評価を見たら、☆一つがてんこ盛り。苦情や罵倒の嵐です。

さっそくアマゾンのサポートに連絡して保証申請を行いました。あたしが保証申請を行うのはこれが二度目です。以前は6年前で相手の業者も対応はNGでしたが極悪ではなかったので保証申請は取り下げたこともありブログの記事としては公開していませんでした。
これを機に思い出としてアップすることにしました

今回は、この大事件?のせいかいつもは感じのいいアマゾンのサポートもテンパっていてフォーマルな対応に終始して少し失望しました。

あたしのそそっかしさに原因があるのは間違いないですが、インターフェースの改善もエスカレーションするようサポートには提案をしておきました。