2010年6月25日金曜日

楽器挫折者救済プロジェクト

Amazonを逍遥~ウィンドウショッピングしていると面白い本に出会いますな。

楽器挫折者救済合宿 ギター・ジャカジャカ カ』(きりばやしひろき著)は、ギターの教本ではなくて救済本なんだそうです。
ギターのむずかしいことを抜きにしてとにかくまずは楽しめるように難しいコードを単純化したり、アレンジを工夫して上手に演奏できた気にさせたり軽妙な文体につられて練習が進むという。

タイトルに「合宿」とあるように本当に二泊三日の特訓合宿を実施していて、そのノウハウを書籍化したものだそうです。
テレビ番組でも取り上げられたことがあるとのこと。

あたしは挫折に関しては楽器に限らずベテランでして数え上げれば切りがない。
そんな中でも楽器はまぁ「挫折の王様」でしょうかね。キングオブザセツ。
Amazonでこの本を見つけたときは、これはオレのための本だってんで即買いでした。

買ってからがまた面白かった。何しろ、きりばやしさんの選曲が数が多い上にジャンルが多岐に渡っていて知らない曲が多いんですよ。「お魚天国」は知ってましたけど。

まずは、iTunesミュージックストアで売られているものを単曲で購入。ないもので好みのものはCD購入。おこずかいがもたないので嗜好性が不明のものは図書館で借りて全曲集めました。それをiPodに入れると。

本と出会わなかったら興味持たなかっただろうなんて音楽もあって、例えば、ASIAN KUNG-FU GENERATION。ちょっと聴いただけでたちまち虜に。
曲との出会いも縁ですな。
でもU2の曲をなんちゃって完奏できたときは高揚したなぁ。

2010年6月20日日曜日

ヒコーキ野郎の広場

公園シリーズ、ひとまず今回でおしまい。

「林試の森」をはじめ森力(もりりょく)の強い公園は数あれど、やはり都内の公園ということで言えば、やはしチャンピオンは「水元公園」ではないでしょうか?
その規模のでかさといい、鳥の豊富さ(鷹が来ちゃうんだもん)といい、景観といい。

金魚の展示場はあるは、生態系保存の区域はあるわ、ラクウショウ(落羽松)の森はあるわ、ばかでかい野原はあるわ。もう切りがない。

「川」のように中央に流れているのが「小合溜(井)」(こあいだめ)といって昔の灌漑用水だそうで、この小合溜を挟んだ対岸が埼玉のみさと(三郷)公園になっていて、両公園が互いの借景になっている。どちらから見ても美しい。ぼーっと眺めているだけで時間が過ぎていきます。

最北西端には、葛飾区の施設、「かわせみの里」があって、そこからひょいっと橋を渡ると埼玉県三郷市。
逆に、南端側の金魚展示場方面から大きな橋をまたぐと千葉県松戸市。その辺りも分園のようになっている。

よほどの覚悟をしない限りは、徒歩で一周はちょっと厳しいかも。
慣れていても広い。でも三郷公園を含めて小合溜周囲一周ってのはぜひチャレンジしたいもの。

ど真ん中には、遭難しちゃいそうに巨大な野原があって中央でヒコーキを飛ばしている人たちに出会いました。

いいオトナが集まって真剣に紙ヒコーキを飛ばしている。
ぼーっと見ていたら、いろいろ教えてくれる。ヒコーキの掴んでいいところとか。かならず広場の中央に戻って飛ばすとか。落ちてきた人のヒコーキには触れないとか。
めいめい持ち寄ったヒコーキ収納箱の美しいこと。女性もいましたが、ほとんどが男。そんな大人たちが楽しそうに薀蓄を語る。

ひとりのヒコーキマスターが飛ばした飛行機が見る間に小さくなっていく。聞けば上昇気流に乗っちゃうとそのまま空の彼方に飛んで行ってしまうのだそう。豆粒みたいになったヒコーキのそばにもう一機が近づいていく。おぉっと思ったら、なんと鳥だった。鳥が仲間だと思ったんだろうか。

2010年6月18日金曜日

井上円了とルドルフ・シュタイナー

公園シリーズ、第三回の今日は、江戸川区立『行船(ぎょうせん)公園』。

ネットで引くと、やまほどエントリーがあるので詳細は省きますが、あるHPによると名園として誉れたかい公園なのだそう。

いかにも美しい日本庭園があって区民の憩いの場になっているけど、ここの何が凄いって本格的な動物園があるってこと。

それもハンパじゃない。レッサーパンダもいるしペンギンやアザラシ(だと思う)もいる。しかも無料。いつ行っても綺麗で、中央にある触れ合い動物園ではヤギや羊、うさぎ、にわとりなどに遊んでもらえる。

緑の量は、さほどではないけど本格動物園の存在感はあなどれません。

今日は、もう一箇所。中野区にある「哲学堂」。

ここは井上圓了(えんりょう)という哲学者(まんまですな)がつくった施設で、妖怪ファンだった圓了先生が作っただけに、ちょっと不気味な味わいのある公園だけど石神井川をはさんだ桜の風景は見事。

さて、この哲学堂。なんかに似ているなと思ったら「人智学」で有名なオーストリアの哲学者・教育者・建築家、ルドルフ・シュタイナーと彼が設計した奇妙な建物群、「ゲーテアヌム」。

教育の場に奇妙な建築。神秘主義への傾倒など井上先生の仕業と非常に似た感じがします。

といってもあたしはシュタイナーの本は若い頃、何冊か読みましたが、井上圓了先生については通り一遍のことしか知りませんで、ま、戯言とお見逃しください。

風景については、Googleの検索一覧で、その奇妙な雰囲気を感じとってください。

ふと思いついて「井上円了とシュタイナー」と入れて検索すると同じような両者に類似性を見てとった人が世の中にはたくさんいるってのがわかりました。

Googleは好奇心の果てですね。
ゲーテアヌム

2010年6月13日日曜日

新宿御苑

「林試の森」、「自然教育園」と来て、次は「新宿御苑」。

東京の人間は、な~んだよ。新宿御苑かよ、なんて云うかもしれないけど、最近の新宿御苑はすごいですよ。

特に西側というか庭園系の反対側が自然教育園風の森になっていて明るい森あり、暗い森あり遠足の印象しかない人だったら、え?
これが新宿御苑?てな感じの森になっています。

ここには環境省の若いスタッフもいて、ものすごく自然に詳しくて質問するといろんなことを教えてくれます。

4月には、ここで「国際生物多様性年イベント」(恒例行事だけど、ここところの生物多様性ブームで盛り上がってる)が開かれたし、5月には、「ロハスデザイン大賞2010・新宿御苑展」が開かれています。

2010年6月11日金曜日

カエル合戦

どんぐり拾いにいったものです
下町に暮らしていると歩道やら軒先やらにやたらと鉢植えや植木やらを並べて慈しんでいる家が多いです。
これは、あたしの想像ですが、町暮らしでみんな緑に飢えてるのではないのでしょうか?

あたしも埼玉から引越しをしてきた当初、緑が恋しくて喉を潤すような感じで明治神宮を散歩したことがあります。
以来、定期的に都内の公園巡りをするのが習慣になっています。

特に気に入っているのは目黒にある「林試の森」公園。

ここは、もともと林業の試験場だったところだそうで広さはたいしたことないのだけど歴史があるので緑が深い。夏なんて、もうセミが大騒ぎ。

値段は高いですが圧巻
著者の徳永桂子画伯の緻密な絵がド迫力の「日本どんぐり大図鑑 」というマニアックな本がありまして、この本の中に、「林試の森」にある樹木が数点描かれています。

目黒近辺ですと有料ですが、「国立科学博物館自然教育園」ってのが、これまた凄い。あまり手を入れてなくて鬱蒼としている。


粘り強い研究者たちの記録


またまた本ですが、「カエル合戦 」(福音館)という名著がありまして著者の久居宣夫先生が、ここ教育園のカエルの生態をじっくりと観察した「根気の塊」みたいな本です。まだの人はぜひ一読あれ。
なってたって「合戦」だから物騒ですよほんと。

2010年6月6日日曜日

Who cut your hair?

記事のタイトルになっている”Who cut your hair?"というのはアメリカの漫才コンビ、Cheech and Chongのもちネタ。

学校の教室で女性教師が麻薬についてゲストを招いて授業を始めようとします。
スネークマンショウの原点
生徒たちがざわざわ騒いでいて、先生が「静かに~」と言ってもやまない。

ときおり生徒(Cheech)がゲストに向かって「Hey! ”Who cut your hair?」とやる。
これがわけもなく可笑しくて腹がよじれてしまいます。

一向に静かにならない教室に最後の最後、というか定期的にこの先生が切れます。
これがまたたまらない。

そうね~笑いの種類としては、日本のコメディアンで言いますとボンボンブラザーズに近いかな。(寄席に出演している曲芸のグループですが、何度みても表情だけで吹き出してしまう。ライブでないと伝わらないので一度寄席へどうぞ)

みんなこのネタが大好きなようで、Googleで「Who cut your hair」と入れたら出るわ出るわ。中にはブログの看板タイトルにしているやつもおります。

そういえばネットが盛んになってからCheech and Chongのこと気にしてなかったなと更に検索してみると彼ら今は70代になっていて、なんと活動を再開するらしい。YouTubeはいろいろ言われるけど、こんな調べものするときには本当に助かるなぁ。

あたしが最初にCheech and Chongを知ったのはTimの家で聞かされたLPレコードで、いったいどんな連中なのか見当もつかなかった。LPは、出演者が多いので二人組だって知ったのも何年も後のこと。コンビのスペルもわからなくて”チーチャンチョン”という中国人グループだと思っていた。

聞かされた当日は、おまけにジョン・ケイジ(現代音楽家)の「サイレンス」のレコードも聴かされたので頭がふらふらになってしまいCheech and Chongの正体を確かめる元気もなかったのも一因です。

ジョン・ケイジのサイレンスは、『サイレンス 』という単行本で翻訳がでております。

さて、しばらくしたら日本で「スネークマンショウ」という-----なんだろう、コメディアルバムといえばいいのかな?が大ブームになっているというので聴いてみたらCheech and Chongのコントとそっくりなんですな。

いやぁ似てる。なんて思っても今度は日本ではCheech and Chongを知っている人間がほとんどいないので確かめるすべもなく今日(2010年6月6日)に至ったわけです。

ふと思い立って検索してみるとAmazonのユーザー評に、なんとスネークマンショウとCheech and Chongの関係について記載しているエントリーを発見。自分の好奇心の行き着くところってだけですがインターネットのありがたみを噛みしめましたわ。