2019年12月11日水曜日

あたしの愛したパッケージアプリ:Inspiration

今回は、いつにも増して長文ですが単一の投稿で済ませたいと思います。

長年、使い続けてきた大好きなアプリケーションってありますよね。
あたしが、もっとも愛した?アプリは、MacintoshのHyperCardです。
万能だなと思いました。

初めは、いったいなんのソフトなのかまったく判然としませんでしたが、使い始めると虜になってしまいまして、大学の講義でも学生たちにはHyperCardで課題を作ってもらいました。データベースでもあり、オーサリングツールでもあり、プログラミングツールでもあり簡単なゲームまで作れました。
HyperCardは、すでに失われて久しいですが、初めて買ったMacには、始めから山のように夢のように楽しいフリーソフトが詰め込まれていました。

そんな中、多勢に無勢の世の時流にまけ、Windowsを使うようになりWindows10の時代になってもずっと使い続けているパッケージアプリがいくつかあります。まず、『筆王2003』(過去記事)(笑)。これは愛しちゃいないけど、凄いソフトで腐れ縁。

次の二つが本当に大好きなアプリです。

1)Macromedia Fireworks 4 日本語版

グラフィックソフトです。
Wikiによると、2000年の12月発売となってますが、あたしは1.0からアップデートをしてきてますから、実に1998年から20年にわたって愛用しているってことになります。4で止まってるけど(笑)レジストリいじらずに使えるので助かります。



2) Inspiration ver.6

アイデア(アウトライン)プロセッサーです。
アウトラインとチャートを切り替えることができて頭の中を整理するのに非常に役に立ちます。あたしは特にアウトラインを愛用してまして、これのおかげでずいぶん仕事も助けてもらいました。

これはあらためてフラッシュ画面を開くとクレジットが98年~99年となってます。あたしは、このアプリは、なんとMacintoshの頃から使ってますので、Fireworksよりも古い付き合いってことになります。
(このソフト、Mac/Winの両方にインストールできました。凄いでしょ?しかもレジストリいじらないし)

実は、先週PCを新しい物に変えたところ昨日、インスピレーションが突然立ち上がらなくなりパニックになりました。

なにか作業をしていて、ふと気づくと、先に立ち上げていたはずのインスピレーションがいつのまにか落ちている。再度、ファイルを立ち上げると「アプリが異常終了したので復旧します」とプロンプトが出て、次に復旧動作に入ると「致命的エラー -36」というプロンプトが出てそのまま落ちてしまいます。

以降、何度ファイルを立ち上げてもアプリを起動しても致命的エラーで落ちてしまいダメです。

おそらくinit系のファイルかtmpファイルがイカれているので、そいつを削除すれば大丈夫だろうとふんだのですが、これが見つからないんだ。
エラーが起きた日に変更がかかったファイルをピックアップしても手掛かりなし。
焦りました。

待てよ、そういえば、国内にあたしと同じインスピレーションファンが一人だけいたな!会ったことないけど(笑)

Inspiration7でも日本語を使いたい!

2002年の記事ですからすでに17年前の記事ですが、これが唯一検索でひっかかってきました。この記事の中に、アメリカの制作元Inspiration社の情報があるのを思い出したのです。

制作元について語る前に、上記のトラブル回避方法を書いておきます。
(日本のどこかの誰かの役に立つことを祈りつつ)

Inspiration社のサイトに少しだけQ&Aコーナーがありまして、その中に、あたしのトラブルとは違いますが、ヒントになる操作が紹介してありました。

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Q:WindowsでInspirationを起動しようとすると、「insp9.qtrを実行できませんでした」というエラーメッセージが表示されます。 どうすればいいでしょうか?

A:以下を試してください:
Inspirationプログラムファイルまたはショートカットを右クリックして、[プロパティ]をクリックします。
互換性タブをクリックし、「互換モードでこのプログラムを実行する」をクリックして、XP Service Pack 3をクリックします
「管理者としてこのプログラムを実行する」をチェックしてください
そしてインスピレーションを起動してください。
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ひょっとしてと思い、一旦、「互換モード」に変えてから起動したら満足に表示されませんが、とにかくアプリが立ち上がりました。(上記のinsp9.qtrやXP Service Pack 3は関係なしで)
その後、再び、互換モードから通常に戻して再起動したら見事に復活しました。

おそらく互換モードで一旦強引にアプリを立ち上げたので、どこかにあるinitなりtmpファイルがクリアされたのだろうと思います。

さて、Inspiration社のサイトの話に戻ります。
なんと、「苦渋の決断で廃業を決めた」とあります。
しかも今年の11月27日のことです。悲しい。

以下、その部分をGoogle翻訳でさくっと訳しました。
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お客様、ビジネスパートナー、インスピレーションの仲間たち、

Inspiration Software, Incは36年以上にわたり、あらゆる年齢の学習者の思考と学習スキルを向上させるソフトウェアツールの作成、サポート、販売を行ってきました。 過去数年間で、お客様にサービスを提供するために必要な市場とテクノロジーは大きく変化しました。
慎重に検討した結果、2019年11月27日にInspiration Software社を終了することを決定しました。これは簡単な決定ではありませんでした。長年にわたって私たちに与えてくれたご支援に感謝します。

米国では、Inspiration 9、Kidspiration 3、Webspiration Classroom、およびWebspiration Proに対するサポートは提供していません。 すべてのWebspirationアカウントはキャンセルされました。

ですが、多くのお客様に朗報があります-当社の製品の一部は、引き続き他社によってサポートおよび販売されます

iPadアプリInspiration®MapsとKidspiration®Mapsは、Diagramming Apps、LLCの一部になりました。 彼らは、これらの製品に関する広範な知識と経験を持ち、創業以来iPad製品と連携してきました。 詳細については、DiagrammingApps.comにアクセスしてください。

Inspiration 9 International English for Windowsは、TechEd Marketingの一部になりました。 移行の一環として、12月24日まで、英国およびヨーロッパの再販業者はDSEDUを通じて製品を引き続き購入できます。 2019年12月30日の時点で、Inspiration 9 IE for WindowsはTechEd Marketingファミリーの一部となり、すべての販売とサポートはTechEd Marketingを通じて提供されます。 詳細については、Inspirationat.comにアクセスしてください
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上記のInspiration.comにさっそくアクセスしてみましたが、カナダでは単一ライセンスで83カナダドルですでに販売開始。

UKとヨーロッパでは、今年の12月30日から販売開始するとあります。
日本人にはサポート、IT関連の物品ということもあり販売が許可されないかもしれません。スリースカンパニー(まだあるのか?)が代行してくれないかしら。

追記(2022年12月):InspirationもOSとの相性が悪くなりついに利用を諦めました。昨年から、オンラインでDynalistを年払いで利用しています。Inspirationのような表現力はないですが、アウトラインプロセッサとしては使い勝手が非常に良いです。

2019年12月10日火曜日

自作カラオケの話(6)spleeter(4)

spleeterですが、楽曲によって奇妙な結果になります。

パラメーターの指定の箇所で、
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spleeter separate -i 楽曲ファイルの絶対パス.mp3 -p spleeter:2stems -o output
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のstemsの部分を変えると、
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Vocals (singing voice) / accompaniment separation (2 stems)
Vocals / drums / bass / other separation (4 stems)
Vocals / drums / bass / piano / other separation (5 stems)
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上記のように音楽ファイルをより細かくわけることができるのですが、とりあえず歌なしのカラオケが欲しいわけですから、上記のように「2stems」指定で普通はいいわけです。
ところが、なぜか生成されるファイルがvocalsだけだったりするのです。

あたしもポール・バターフィルドのBlues with A Feelingのカラオケを作ろうと思ったらなぜかポールのボーカルだけファイルになってしまいまして、それはそれで新鮮なのですが。(笑)

こうなったらというので、4 stemsで指定してバラバラにしたところ、見事に、ボーカル、ドラム、ベースとその他に分かれました。

こいつをどうするか?と思案しまして、Audacityというフリーミキシングソフトでボーカル以外のファイルを再合体(ミキシング)するという技?を使いました。
参考になりますれば。
(Audacityについては、こちらのページを参考にさせていただきました

※補足ですが、アコースティックギターと歌だけみたいな楽曲ですと、いまひとつ綺麗にボーカルが抜けないみたいです。

2019年11月28日木曜日

自作カラオケのはなし(5)「spleeter」(3)

前回までは、初めて使う時のエピソードでしたが、二回目以降、使うときはどうなんだ?とういあたりのメモを残しておきます。(まだ全然使いこんでいませんので細かいことご容赦を)
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まず、

1)Anaconda Prompt (Miniconda3)を起動する。(普通はエイリアスがデスクトップに残ってるはず)
2)コマンドプロンプトが出たら、
元記事ブログの文中の、
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conda activate spleeter-cpu
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を打ち込んで、spleeterが使える状態にスタンバイさせます。

次に曲の指定をします。
(stemsとかのパラメーターについては元記事ご覧ください)
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spleeter separate -i C:\Users\piscator\Music\BornUnderABadSign.mp3 -p spleeter:2stems -o output
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赤字のところは、自分のPCの楽曲ファイルの絶対パスです。

デフォルトでインストールするとoutputは、(前回、一曲試し製作したので)ユーザーフォルダの中にあります(spleeterフォルダ同様)

あたしは音楽ファイル名の指定は、面倒なので絶対パスで指定します。
ファイル名間に半角スペースがあるとNGなので注意してください。

例えば、「Born Under A Bad Sign.mp3」といった名称の音源ですとエラーになります。(複数の元音源ファイル指定をしたと思われるようです)

それと、結構なCPUのパワーを使うものであたしのしょぼいPCですと完全にフリーズしてしまうことが多々あります。
(追記:諸事情でPCを買い換えたらまったく問題がなくなりました)

またoutputがきちんとした結果にならないことも多々あるみたいです。
(追記:この点については稿をあらためて書きます)

(つづく)

2019年11月26日火曜日

自作カラオケのはなし(4)「spleeter」(2)

元記事では、アプリを動かすには、pythonを導入してcondaというコマンド(実行ファイル)を入れなくてはいけないと書いてあるのですが、(実は、condaとpythonの関係がよくわからなくて書いています)指示通りにやっても先に進めませんでした。

自分のプログラム環境情報がまったくアップデートされていない無知によるもので、コマンドのエラーを見れば一目瞭然。gitというコマンドが無いってことでして、ひょっとしてパスが通ってないだけ?と思いましたがやはりどこにも無い(笑)

gitは、githubからコマンドを導入するためのコマンドだそうです。
(gitはそれだけのアプリケーションではないのですが簡単のために)

そこで「私家版 Git For Windowsのインストール手順」という記事を見つけてgitをインストールしました。

元記事は、おそらくpythonを使う人間は、わざわざ言わなくてもgitはインストールしているハズという前提で書かれているのだろうと思いまして、前述のように自分の時代遅れと老化を実感しました。

pythonというのは、とても使いやすいスクリプト言語でして、中でも自動化のプログラムを作りやすいプログラムでした。
昔Perlの補助に少し利用していたのですが、今、こんなにメジャーで発展しているのに驚いています。

ちなみに、一曲の処理にものすごく時間がかかります。
追記:年末にPCを新しくしたらあっという間に作れるようになりました)

(つづく)

2019年11月25日月曜日

自作カラオケのはなし(3)「spleeter」(1)

ボイスキャンセラーが出力した音源を聞いてみると、どれも気色の悪いボーカルのカスがウヮ~ンゥヮ~ンと揺れ動く感じで全編残っていてまったく使い物になりません。

最近も子供がイベントで「ミュージカル」を演じるというので、どこからか見つけてきたフリーのボイスキャンセラーソフトもまったくダメでした。

そんな中、今年(2019年11月)、こんな記事を見つけました。

『音楽データからボーカル・ドラム・ベースの音を個別に抽出できる「spleeter」』

どうせ、またガッカリするだけかなぁと半信半疑でページの指示に従って1曲(なぜか清水翔太の「Dream」)テストしてみたら!!

元記事にもありますが、若干ボーカル音が残っている部分がありますが、個人のカラオケ練習には十分に使えるものが生成されました。

従来のものに比べて圧倒的に綺麗です。

(つづく)

2019年11月24日日曜日

自作カラオケのはなし(2)

iReal Proのフォーラムには、世界中のおよそほぼすべての楽曲のコード譜がアップされていますが、自分が演奏したいバージョンと進行が異なっていたり、コードもいまひとつ合わなかったりと帯に短し。

またこれら機械伴奏ですとテンポが一定で、原曲のような味に乏しく(自分の演奏や歌の味の無さを棚に上げて)いまひとつ楽しくない。
(お店のカラオケ音源(特にJOYSOUND)も似たようなところがあって楽しみに欠けますが、PCやスマホ版の機械伴奏よりははるかにマシですね)

実は、ある楽曲でBand-in-a-Boxでコード自動読み取りやっても、iReal Proからコード譜をダウンロードしてもどうしても原曲の演奏者のアレンジが凄くて進行がわからない曲がありまして、プロにお金をお支払いしてコード譜を作ってもらったことがあります。

それをiReal Proに入力して練習してたのですが、どうにも気に入らなくて、今度はプロのピアニストに演奏していただいてカラオケ音源作りました。(能力無い分大人買い感覚(笑))

何年かに一度、そんなあたしの興味を引くのが「ボイス・キャンセリング・アプリケーション」、有料のものから無料のものまでこれまで何度試してはため息をついたことか。
マイクロフォン形式の怪しげな家電系ハードを買ったこともありますし、有料のアプリも何度か買いました。

(つづく)

2019年11月22日金曜日

自作カラオケのはなし(1)

音楽の基礎知識もなく孤独に練習をしてますと、伴奏素材を友に過ごしますな。

でも、J-POPや演歌ならたいがいカラオケ音源がありますが、洋楽曲となるとメジャーなもの以外ほとんど見当たらない。
(余談ですが、カラオケDAMにはなぜかロバート・ジョンソンのSweet Home Chicagoがあります。誰があのカラオケ歌うんだ?(笑)ブルースプレーヤーも演らないのに)

ピアノやギターが演奏できる人なら自前で伴奏カラオケを作れると思いますが、あたしのような基本のない人間は路頭に迷います。

ある程度慣れてくると、iReal Pro(*1)やらBand-in-a-Box(*2)で作るようになりますが、反復記号の使い方に不案内だったり前奏、終演の作り方がわからなかったり、そもそも原曲のコード進行がわからなくて手も足も出ないなんてこともあります。

Band-in-a-Boxには、原曲をアプリケーションが「聴いて」コード譜を生成するという機能がありますがあたしのバージョンでは使い物になりませんでした。

ネットには、コード進行を公開してくれているサイトがいくつもありますが、メジャーな楽曲ですと色々なバージョンがあるので、自分の好みの物がなかったりします。
またそれらはたいていコミュニティサイトなので公開した人のコードの設定が変だったりすることがあってなかなかぴったりの物に出会えません。

*1:伴奏の自動生成スマートフォンアプリ。iOS/Android共あります。便利です。
*2:超老舗の伴奏作成PCアプリケーション。あたしはMacintosh Classicの頃、フリーソフトの物を使っていましたが、その後有料版を購入。でも機能が多すぎて使い方よくわかりません。

(つづく)

2019年11月19日火曜日

「慢性前立腺炎、自主治療の試み」のその後(3)

慢性前立腺炎の自主治療について、しばらく書いていませんが現在行っている各種試みが効いている?ような気がしてまして。

その状態ですが、2017年の夏をピークで100と例えますと、2019年11月のいま現在は30~35くらいの感覚になっています。

ただ、途中で記事を書いてまた後でダメだったなんてのも、読まれている方々にご迷惑がかかるのでもう少し確証が得られるまで待っている状態です。

ラジオ体操(8)~ラジオ体操をしていると健康か?~

長年続けているラジオ体操ですが、その間には体調などで休む日も当然あります。
数年前には、とある手術で休みましたし、このブログでもお伝えしている前立腺がん関係では、生体検査で数日休んだりしています。

この生体検査のために恐ろしい?慢性前立腺炎に罹ってしまったわけですが、もちろん怖いのはがんの方です。

がんが発見されるとそれはやはり嫌なわけで治療法の選択で悩んだりするわけです。
そのような状況でラジオ体操にでかけますとお年寄りたちが元気に継続しているわけです。

彼らを見て、いいなあ、あの人たちは健康で~。

なんてのんきなことを思うわけですが、活動をお手伝いするようになって彼らと会話をするようになると、みなさんやはりなにかをお持ちでもちろんがんが一番多いのは言うまでもありません。

そんな古株の人がある日言っていました。
「”よく俺はどこも悪くなくて丈夫だ”なんていう年寄りがいるけど、俺から言わせれば単に調べてないだけだよな。この年で悪いところのないやつなんでいるわけないよ」

至言だと思いました。
(つづく)

2019年11月12日火曜日

ラジオ体操(7)~大空を見上げたい~

他にも、これまで勘違いして覚えていた動きを他にも山ほど発見しましたが、指導の先生曰く、その動きが目的とする効果さえ果たしていれば手のひらの向きだとか細かいところはあまり気にしなくていいそうです。

とはいえ、先生方の綺麗でリズムに乗っている動きをみますとやはり各所作も正規の動きでやりたいものです。

さて、実際に「指導員」になってからみなさんの前で演ってみますと教壇に立つ先生が生徒のことがよく見えるのと同じで人々の動きがよくわかります。

多くの人が、第二体操の例の4番になると、屈託なくいかにも気持ちよさそうに大空を見上げている。あ~、もうあたしはあの時代には戻れないんだと嘆息しながら体を動かしながら考えました。

そうだ、顔を上にあげる動作こそが正規のスタイルになればいいのだ!
前述のように、顔を上げようが正面だろうが「胸を開く」という動作にはかわりがない筈です。だったらモデルの先生たちも顔を上げて見本の動きをしてくれれば、それが正規の動きになるわけです。そうだ、それがいい(笑)

(つづく)

2019年11月8日金曜日

ラジオ体操(6)~とメンタルヘルス 4~

体操の会に入るにあたって先輩からひとつ頼まれたことがあります。
それは、ラジオ体操の講習会に行って正しい形を覚えてきてほしいということです。

つまり毎日の体操の際、みんなの前でやるので、正しい形でないといけないというか一応、指導者というものになる必要があるということのようでした。

講習会も、そういった組織のいろいろな階層やら自治体主催だったりとやたらと種類があるようですが、あたしの場合はちょうどうまく一回の参加で指導者の資格がいただける便利な講習会が直近にあったので、晴れて新米指導者になることができました。

ところが、正しいやり方を知って愕然としたことがあります。
例のあたしが大好きなラジオ体操第二の四番目、「胸を開く運動」で指導の先生方のお手本をみると大空を見上げないのです。

大空を見上げるのがカタルシスだったのに。
あらためて地元の体操で先輩方の姿をみると確かに大空を見上げてない!!
顔は若干上にうごくけどほとんど正面を見ているままだ!

(つづく)

2019年11月7日木曜日

ラジオ体操(5)~とメンタルヘルス 3~

ラジオ体操第二の4番目。胸を反らすときにさわやかな朝の空気を吸うと気持ちいいのですが、それに加えて胸を反らすときに空を見上げますと、ますます小さなことが気にならない「なんとかなるさ」的なスッキリした気持ちになります。

そんなわけでこの十数年、相対的にのんきに過ごせてきたあたしのような人間でも時に辛いことがあるわけです。そんなとき、早起きして朝の空気を吸って空を見上げて何度救われたことか。

実際に、「ラジオ体操 メンタルヘルス」と入れて検索するとラジオ体操がメンタルに効くという記事がたくさんひっかかってきます。

あたしの場合は、セロトニンとかいう前知識なしで、自分でメンタルにいいと発見したわけですから、ラジオ体操をみなさんに勧めているそれらの記事は信用していただいて間違いないと思います。

実は、ラジオ体操を「公式に」運営しているグループがありまして、あたしも詳しいことは知りませんがラジオ体操連盟という上部団体に属して地方自治体にも公式に認められて地域に貢献しているのだそうです。

あたしがやっている会場もそんなグループの一つが運営しています。ある日、そこのリーダーにチラっと、ラジオ体操で救われました、てな話をもらしたところリーダーもまったく同じだと彼の(あたしなんか比較にならない)苦労話を聞かされたことがあります。

そんな長年の感謝もこめて、最近、その会のお手伝いをさせてもらうことになりました。

(つづく)

2019年11月5日火曜日

ラジオ体操(4)~とメンタルヘルス 2~

ラジオ体操は、とにかくメンタルにいいのですが、特にいいなというパートがありました
ここがなぜ「ありました」と過去形になっているのかは追って語らせてください。

それはラジオ体操第二の4番目「胸を反らす運動」です。





ここで胸を広げて朝の空気を吸うと、あらゆるわだかまりがスっと消える感じがしてました(過去形:(笑))

(つづく)

2019年10月31日木曜日

ラジオ体操(3)~とメンタルヘルス 1~

さて、ここが重要ですが、ラジオ体操は、健康に良いなどと言われますが、実際のところどう良いのかというところだと思います。

あたし的にはメンタル的に非常に良いということを強調したいと思います。

早朝に外に出てキリっと引き締まった空気を吸って朝の光を浴びて、呼吸に応じた動きをしますとココロの悩みが晴れます。(「早朝」がミソで、他の時間帯ではなんとなく締まりがないように思います)

自分のリーマンライフで一時期、最低な上司に仕えていた時期がありまして予算の件で一日中悩まされていることがあったのですが、なぜか朝の空気を吸うとスッキリしたものです。

哲学者アランの「幸福論」でも体操の重要性がなんども述べられていますように、体操はある種のバイオフィードバックでして、体操という動き自体が「スッキリした気分」を”思い出させる”効果があるように思います。

(つづく)

※上記の上司ですが、最低と言っても世に言うブラックじゃなくて、まぁ普通の?かなりダメ上司でした。いまはみなさんもご存知のある会社の経営をしています。サラリーマンから引き揚げられていった経営者ってのはどれも似たりよったりかもしれませんな。

2019年10月30日水曜日

ラジオ体操(2)~との付き合い2~

ラジオ体操を始めたきっかけは、子供が小さいころ、それもベビーカーに乗っているとき早朝に子供が目が覚めてうるさいのでどうせ起こされるなら一緒に連れてラジオ体操でもしたらどうだという家人の提案で始めました。

その習慣は子供が歩けるようになっても続き、小学校に入っても一般の子供とは一線を画し(笑)、夏休み以外も(365日-2日)通いまして、さてはこのまま子供も中学以降も続くかと思いきや、同級生に(まだそんなことやってるのかと)からかわれたらしく来なくなりました。
ま、普通の反応と言えばそうですが、なんとなくもったいないような気がしています。

そんなわけで、子供が脱落してもあたしだけが続けているというよくあるパターンかと思います。
(昔の知り合いで子供と一緒に合気道始めたけど父親だけが残って師範代になってしまったという例もあります)

(つづく)

2019年10月29日火曜日

ラジオ体操(1)~との付き合い~

あたしは、ラジオ体操を続けて17~8年くらいになります。

実は、以前のブログからラジオ体操ネタを移植していたと思い込んでいたのですが、過去記事を探してもみつからない。元記事もみつからないので、書き直しも含めて気を取り直すしかないかなと思いました。

あたしの暮らしている地域では、ラジオ体操がとにかく盛んでして参加していないと肩身が狭いくらいの感じです。

夏休みの小学生のラジオ体操はもちろんですが、一年を通して実施してます。公式に休みは1月の2日と3日だけ。元旦もやりますし、多少の小雨や雪でもやります。

各町会毎に、ラジオ体操の会場が設定されていまして、あたしの会場では公園内に体操用のラジオと拡声器が公式に整備されています。

昔聞いたところでは、戦災でダメになった地域をみんなで元気出して復興しようというので盛んになったそうで、もうはじめて70年にもなるそうです。

(つづく)

2019年10月11日金曜日

笑いのツボ・味のツボ

職場で同僚があたしの家の近くにあるてんぷら屋を教えてくれまして。手ごろでうまい。しかも本格的というので早速でかけました。

ところが、もたれちゃって。味も特別にどうだってこともなかった。
要するに食べ物ってのは、完全に個人的なものであって人が旨いってものが自分にも旨いかどうかは関係ないということがわかります。

いわゆるソウルフードってのも子供の頃の体験や家族やふるさとの味付けが大きく関係しているので一致するわけがありませんな。

もちろん新鮮な素材の方が古いものよりいいに決まってますが、料理方法や味付けは完全に個人の問題。
三ツ星レストランの料理よりも、駄菓子屋のブタ麺の方が旨いと思う人だっているでしょう。

で、最近「笑いのツボ」も食べ物と同じだなぁと思ったって話です。

先へ進む前に次の動画をご覧ください。



Andy Kaufmanさんというピン芸人さんの芸なんですが、あたしはこれがめちゃくちゃ好きでして。
この動画は、知らないバラエティなのですがあたしは「サタデイナイトライブ」ではじめて見まして一目で惚れこんでしまいました。

で、これを最近思い出して同僚たちに見せたんですよ。
すると、
「あの~。つかさんこれ。えっと一般の人のどぎまぎした反応が面白いんですか?」
とか
「一般人、押しのけたりして今だったら問題ですよね~。あはは」とかいうサラっとした反応が返ってきました。

で、なぜこれがあたしにとってツボかを説明するのは難しいのですが、上記のような一般人のやりとりじゃなくて・・・。

まずは、Andy Kaufmanさんの「目つき」「腰つき」というか落語でいう「フラ」で笑っちゃうわけです。一般人は、もちろん設定に必須の存在ではあるのですが、まぁオマケというか調味料みたいなもので。

妙に「泳いでいるような目」(笑)、それにシンクロした踊り?
また、「マクドナルド爺さん」(Old MacDonald Had a Farm)のすっとぼけた古臭い音楽。
なんの文脈も説明もなくいきなり振付がはじまる不条理さ。

ボンボンブラザーズの片割れが舞台袖に立って、客席に指を一本立ててうなずくときの笑いににていると思いました。(って誰も知らないだろう(笑))

なんという高度な笑いなのだろうと思い続けて30数年。
とはいえ、この動画で爆笑しているあたしと同じツボの連中もいるわけですから、必ずしも複雑な笑いではないと思うのですが・・・。

2019年9月25日水曜日

足の大きな女ってなんだ? ~Blues and “big-legged women”~

(追記:2022/11/28 下記コメントいただきました)

ブルースの歌詞には、意味不明な言葉がたくさんでてきます。

そもそも海外の歌詞サイトを見てもサイトごとに歌詞が微妙に違っていたりしてどれが正解かがよくわかりません。

それが、違うバージョンの歌詞というのならいいのですが、どうみてもリスニングの結果が異なるようなものが多いのです。
近代に作られたシカゴブルーズの曲でも、プレーヤーが詞もどんどんアレンジしちゃうのでどれが本当の歌詞なのかわからないってのもあると思うんですよね。あちらのLPって歌詞カード入ってないし。

あたしには日常的に質問できるネイティブの知人もいないし意味不明のまま放置して歌ったりしています。
以前、カレドニアの歌詞でどうしても聞き取れなくて、たまたま職場にいたネイティブに聴いてもらったのですが彼女もわからないっていうし。

さて、たとえばそのカレドニアですが「カレドニアは足の大きな女だ」というフレーズがあります。

Walkin' with ma baby, She got great big feet

great big feet ? ってなんだ?

この歌は「ママはカレドニアと付き合うのはやめておけっていうけど、でもオレは彼女が好きなんだ」って歌です。
勝手な直解釈をしてみると「オレの彼女のカレドニアは足がでかいけど大好きさ」ということなのだろうか?――なんて風に思っていました。(今も思ってます)
つまり「足が大きい」ことが「欠点」なんだけど、でも好き!・・みたいな。

そうこうする内に、アルバート・キングの「Born Under a Bad Sign」(悪い星の下に生まれて)という曲に出会いまして、そこに――

Wine and women is all I crave
A big-legged woman is gonna carry me to my grave
(酒と女に目がない人生だった。オレが死んだら足の大きな女が墓に入れてくれるさ)

という部分があります。また「足の大きな女」かよ。

Little Walter のアルバムにも「Big Legged Mama」があるし、Mississippi John Hurtも「Big Leg Blues」というのがあります。

こうなったらもう少し調べてみるかってんで「blues big leg meaning」というキーワードでGoogleしてみました。
でひっかかったのが、とある情報交換サイトにあった「Blues and “big-legged women”」という記事。

自分のメモも兼ねて拙訳を載せておきます。
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(質問者:上記のような歌詞を踏まえて)
Straight Dopeフォーラムでの議論によると、このイメージは少なくとも1930年代または40年代のものですが、正確な起源と意味は不明とのことです。
「足の大きい」には特定の意味合いや婉曲的な意味がありますか?ブルースの歌はしばしば魅力的ではあるが良くない女性を意味しますが、ブルースの歌は多くの場合、すべての女性を魅力的だが良くないものと呼ぶので、偶然かもしれません。
この用語には特定の起源がありますか?
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(回答)
「ビッグレッグ」は、もともと女性のお尻を品よく表現するための符丁でした。大きな脚を持っていれば、太ももやお尻まで同じプロポーションだと思われるからです。「Big-Legged」という用語は、ジェリーリールイスからアルバートキングまで、多くの歌で使用されています。最終的には、Fat Bottom Girls から Baby Got Back to All About The Bassに至るまで、より露骨でひどい表現として使われるようになりました。ロックやブルースの歴史が辿ってきたのと同じ感じです。
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他にもいくつかコメントが寄せられていますが、回答っぽいのは、これくらいでした。

重箱のスミをつつきますと、先のカレドニアでは、feet。Legならわかるけどfeetじゃお尻が大きいとは限りませんよね・・・たぶん。
ま、カレドニアでは、feetの方が歌ってぴったりハマりますからね。

実際にこれらの歌を聴いてみますと、ニュアンス的に「情(なさけ)が深い女」って感じがします。男が甘えられる女ってことでしょうか。ダメですな。

2019年8月30日金曜日

ZOOM A1 FOUR ~ハーモニカ対応エフェクター~

今年の7月くらいに、ボーカルの師匠から、ZOOMから新しくハモニカ用のエフェクターが出るという話を聞きまして。(実際には、アコースティック楽器用の製品で、ハモニカ用のエフェクトも含まれているということでした)

8月になってZOOMのサイトを見たら「ZOOM A1 FOUR」という製品で8月中旬発売となっていました。

それなら少し待つかと思って、ふと検索したらある方のブログで、楽器屋に行ったら未発表のエフェクターが店頭にならんでいたという記事で、この製品が詳しく紹介されていました。

これは、もしかしてもう売ってるのかもと思ってアマゾンで検索したら、扱いが無い!
うーむ、耳の速い楽器屋さんだけがいち早く仕入れているのか、と思いましてダメ元で楽天を検索したら・・ありました!ので即購入しました。

あたしは、これまでいくつかエフェクターを買ったのですが、音作りの知識がなくパラメーター設定がちんぷんかんでまったくわからないし、こうした製品は「モード」操作が多くインターフェースがよくなくて面倒になり使うのを諦めていました。

ところが、この製品ですと、いきなり「Juke」なんて名前のセット(パッチリストというらしい)が登録されてましてアンプに接続して使ってみたところ、Little Walterの音がいきなり出てまるで自分が上手になったような気がしました。

先の方のブログに詳しいですが、付属するマイクに接続する専用の機器がミソみたいです。

参考までに、マニュアルに載っているハーモニカ用のプリセットと説明を記しておきます。
※マークは、あたしの速報的感想です。
(写真のように、マイクは、Fire Ball、アンプは、Lunch Box Jrで試しました)

1)Hm Juke:
Little WalterをイメージしたHm Bulletを使った王道アンプリファイドハープサウンド。
もろです(笑)
ザザッ!という音を吸うと、まるで自分がリトル・ウォルターになったような気分に。

2)Hm FuncHrp:Hm BulletとHm A.Wahを使ったファンキーハープサウンド。ダイアトニックハーモニカにもクロマチックハーモニカにも両方使える。
ハーモニカの定番曲向きだと思いました。

3)Hm StevieW:Stevie Wonderの分厚く煌びやかなサウンドをイメージ。Hm GEQ、Hm ChorusにExciterとDelayによる広がりのあるゴージャスなクロマチックハーモニカサウンド。
これだけは妙にリバーブが効きすぎているので自分で少し抑えたものに調整した方がいいかなと思っています。

4)Hm Vintage:Hm BulletとHm Chorus、そしてドライブ系、空間系の組み合わせによるヴィンテージハープサウンド。
ハーモニカの定番インスト曲でたとえばMercy MercyとかChicken Shackみたいな曲をやると自己陶酔できます。

5)Hm Modern:Hm Bulletに少しハイゲインなセッティングを施したロックハープサウンド。
Bulletって書いてあるように、確かにBulletマイクみたいなイメージで、ポール・バターフィールドみたいな感じの音が出せます。渋い!

他の楽器では、ギターの他にバイオリン、トランペット、サキソフォーン用のセットがあります。

実は、もう一機種面白いエフェクター(ハーモニカ用ではないけど)の発売が予定されているそうで、そちらもリリースを待っているところです。

2019年7月9日火曜日

続・促音便。小さい「つ」(”っ”)が消えている

少し前に、「促音便。小さい「つ」(”っ”)が消えている」という話をポストしましたが、その後「促音省略」というキーワードで検索してみますとやはり気にしている方々があたしの他にもいるということがわかりました。

たとえば、
いってきます→いてきます:促音省略の動き

以前の記事で、ポッドキャストのホストの(促音便省略の)日本語が気になるということを書きましたが、そのひとつが、これ。

解説!1日5分ビジネス英語
マット竹内さんという方が配信されている素晴らしいコンテンツなのですが、かなり頻繁に促音便を省略されます。とくに「いったい(ぜんたい)?」というフレーズは必ず「いたい」になります。

もうひとつ、

勝手にENGLISH JOURNAL!
これは、ホストの小泉純さんとゲストのネイティブの対話形式のコンテンツです。
ほかに「オマケ」というコンテンツがありまして、純さんと『ENGLISH JOURNAL』の編集長、水島さんが対話をするのですが、水島さんがかなり促音便を省略します。純さんも、水島さんほどではないですが、ぽつぽつ飛ばします。

この「オマケ」に別のゲストが登場することがあります。
【オマケ配信】高校生の新たな青春...!! 模擬国連入門』の回のゲストは、模擬国連の推進者、関孝平先生という方がお話されてまして、関先生の促音便飛ばしがすごいです。聴いてみてください。

この「オマケ」では以前、翻訳者の関根マイクさんをゲストにトークをされたことがあります。この関根さんも促音便を「飛ばし」ます。

【トークイベント】2019/2/23(土) 今夜明かされる、通訳者の生態!(1)

そこでハタと気が付きました。この方たちに共通項。
「英語」です。もしかして日常的に英語に接する人々が促音便省略症に陥りやすいのでは?と考えました。

で、また検索してみるとありました。

あなたの英語学習を邪魔するのは“小さいツ”-英語に小さい“ツ”(促音)は存在しない!

音引きと促音をやめるとジャパニーズ・イングリッシュ臭さが抜ける

とはいえ、日本語で促音便が抜けると微妙に気持ち悪い違和感はいなめませんな。

2019年5月9日木曜日

ボヘミアン・ラプソディー追記

『ボヘミアン・ラプソディー』の配信が始まったので、「ブルーズ」についての下りについて追記しました。
なにやってんだって感じですが(笑)

以前、『ボヘミアン・ラプソディー』のトピックで、フレディがソロ契約を勝手に結んで仲間とたもとを分かつ場面について書きましたが、アマゾンで配信が始まったのでレンタル費390円払って件の部分を見直しました。
(あたし的には、このネタがなければもう一度見ようとは思わない映画なのですが(笑))

フレディがペラペラってやるところ聞き取れませんでしたが、なんとスクリプトをアップしている人がいまして。マメな人いますな。(配信にお金払わなくてもよかったかも))

独立を告白してふてくされ逆切れして勝手なことをいうフレディにロジャー(・テイラー)が怒鳴ります。

「ヒースロー空港で働いているおまえにチャンスをやったのはおれたちだぞ!」

それにフレディが切り返します。
まずは、日本語のスーパーから
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俺がいなきゃお前は歯医者になって
週末にブルースでもやるのが関の山
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原文は、以下でした。
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And without me...
you'd be a dentist...
drumming 12/8-time blues
at the weekend
at the Crown and Anchor.
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あたしが聞き取れなかったのは、12/8-timeとat the Crown and Anchorです。
前者は専門用語だし後者は固有名詞だし、手ごわいですよね。
あらためて訳すと
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おまえこそ俺がいなければ今頃は歯医者になって、週末にクラウン・アンド・アンカーで8分の12拍子のブルーズでも演ってるのが関の山だ!
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クラウン・アンド・アンカーというのはロンドンのパブだそうです。

さて、以前の記事で「考えてみりゃ彼ら(クイーン)の音楽ってブルースと対極にありますよね。ぐだぐだとその場の雰囲気で進める音楽と彼らみたいに完璧に作り上げる「作品」とは」と書きました。
この感じについてブルース・ハーピストの広瀬哲哉さんがブログに的を射た話を書かれていますのでご紹介します。広瀬さんのブログを電子書籍化した『ハーメルンのベンド』も超面白いのでオススメです。

ミュージシャンのジャンルによる性格付け描写なのですが傑作です。
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元々ロックという音楽はバンド、店、ファンなど、チームで作り上げていくところがあり、演奏者も真面目な方が多いです。

 ロックのバンドマンは一見ルーズで、適当な人たちに見えますが、それは『アウトロー的なスタイル』であって、全てにおいて努力家の人がひしめきます。

逆にジャズなどは服装こそビシッとしていたりしますが、なにも考えてない人が多く、演奏数分前までセットリストすらないのが普通です。それでもまとめられるところがジャズという音楽のよく出来たところ。

まぁ、これがブルースになると服装すら特に整えもせず『ホームセンターで植木鉢買って来た帰りに、そのままステージに立った』ような人までいます。
(元記事『HAMONICAFE 第32回目の放送が無事終了いたしました!!』)
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上記のロックマンの描写では、『ストーンズ展』でみたメンバーのメモの几帳面さを思い出しました。

2019年4月17日水曜日

Whammer Jammer! (4) 追記:雄叫びについて

『Whammer Jammer! 』についてアップしたのは、もう6年前です
人前でやったのも一度だけ。
練習は継続していますが、以来、一度も人前で披露したことがありません。

ま、バンドの人たちにこの伴奏をやってもらうのもそりゃひと苦労ですものね。

そんな練習の中、タイトルにある「雄叫び」ですが、ハーモニカを吹き吸いしている中、クライマックスで雄叫びとなるわけです。
あたしの場合、歳のせいか体質のためか吹き吸いで喉が乾燥するためか、雄叫びがくると声が裏返ることが多く悩みのタネでした。

そんな中、必ずきちんと雄叫びが出せる方法を発見しましたので書いておこうと思います。

マジック・ディックの雄叫びは、上あごのウラ(口の中)を使う少し裏声っぽい「(ヒ)イいぃ~~~~~!」という感じの声ですが、あたしはこれを「(に)ゃ~~~~~~!」という出し方にしたところいつでもスムーズに出せるようになりました。
(追記:出だしこそ「(に)ゃ~~」と「に」から始めますが、一旦声が滑らかに出てしまった後は、ディックと同じ「イいぃ~~~~~!」に持っていきます

出だしに「N」の音を入れるだけでこれほど快適になるとは思いませんでした。

・・・この話に共感してもらえる人って世界に何人いるんだろう(笑)

自分の周りでこの曲を演ったのを見たことがある素人。3名。(うち一人はあたし)
日本人でプロでこの曲を演るのを明確に知ってる人。3名。(うち、お一人は故人)
この曲を演りたいと思ってる日本人。たぶん数百人。
実際に、通しで練習している人・・・・100人くらい?
・・・。

2019年4月10日水曜日

ミック・ジャガーのハーモニカ

Exhibitionism-ザ・ローリング・ストーンズ展』に行ってきました。

全体的にディスプレイがおしゃれで、展示物の物量もすごくて手抜きしてないなと思いました。


音楽コンテンツなので展示でどうだ?というのはありますが、ロン・ウッドのカラフルなセット・リスト(ライブで演奏する曲目リスト(香盤表))や几帳面なメモ・書簡など彼らの仕事ぶりを伺いしることができるアイテムも多く楽しめました。(最後のライブ映像は無理に3Dにしなくても良かったのではと思いました)

あたしが超気に入っているストーンズがマディ・ウォーターズのライブに飛び入りする映像やバディ・ガイのインタビューも嬉しかったです。




そんな展示の中に、ミックが使っているハーモニカ(70年代と書かれていました)が陳列されていました。

むかしネットの質問箱で「トンボ・ハーモニカ」を使っているという記事があってそのまま鵜呑みにしていました。

【OKWAVE】ミックジャガーのハーモニカのメーカー

実際に、トンボ楽器のフェイスブックにも、「ミックジャガーが何のハーモニカを使っているか、分かりますか?」というポストがあります。

このポストは、彼らの「The Spider and the Fly」というレイドバックしたEキーのブルーズ映像へのリンクとなってます。




おそらく「ほらね。ご覧の通りトンボのハーモニカでしょ?」という意味かと思います。
(この曲は、ミックのハーモニカの間奏とエンディングがすばらしい逸品です。しかしながら、あたしがこの映像を見る限りは何のメーカーかはわかりませんでした)

別に英語の質問箱サイトでは、「そりゃ、マリンバンドだろ?ミュージシャンはみんな使ってるし」なんて答えが寄せられていました。

Midnight Rambler - What Kind of Harmonica Does Mick Use?

今回の展覧会の展示で、ついにその謎が解明されました。
写真にありますようにホーナーの「マリンバンド」と「Echo Super Vamper」というハーモニカです。
2022/02/26追記:西村ヒロさんのブログにこのハーモニカについての話がありました

後者は、聞いたことがないハーモニカだったので検索してみると素晴らしいサイトがありました。((おそらくアメリカ人の)ハーモニカ演奏家・研究家の方のサイトで他にも貴重な情報が満載です)

「Echo Super Vamperってどうなの?」(What about the Echo Super Vamper?)

この記事によると、「1970年代までヨーロッパとオーストラリアではマリンバンドが売られていなかった。その変わりホーナーからは”Echo Super Vamper”という製品が売られていた。実は、Echo Super Vamperは、マリンバンドと中身は同じでカバープレートだけが違っていた製品だったが、ヨーロッパのプレイヤーたちは伝説のハーモニカ”マリンバンド”の魔法の音に憧れていたものだった。違ってるのは自分の腕前だけなのに・・・」とありました。

ミックは、トンボやホーナーのマリンバンドを使い分けているのでしょうね。

2019年2月25日月曜日

促音便。小さい「つ」(”っ”)が消えている

追記 2019/07/09後日談書きました。

ここ数カ月、よく聴いているポッドキャスト番組のホスト(若い方です)の日本語の発音を聞いていて気になっていることがあります。

彼の発する言葉で「促音便」の小さい「つ」(”っ”)が消えているというか、ものすごく短く発音するのです。

例えば、「~というトピックがあります」を「~というトピクがあります」という感じで発音します。

これは外来語に限らず日本語でも「~をしかり見届けたいと思います」のような感じの日本語です。

一旦、気になりだすともうダメで、そうした箇所があるごとに気がそがれてしまいます。

これはこの方だけのクセなのかなと思っていたのですが、他にもテレビやラジオなどのメディアを注意していると若い方で何人も同じような発音をする人がいて、これはひょっとして日本語が変わりつつあるのだろうか?と考えるようになりました。

ポッドキャスト番組では、ご本人に意識的に行っているのか質問するチャンスもあるのですが、まるで注意をするみたいで失礼かなと思いそのままにしています。

ちなみに、このホストは、「ポッドキャスト」は「ポドキャスト」と発音します。
英語ですと、それに近い発音をする人もいますので、若い世代は、日本語もそんな雰囲気にしたくて発音しているのでしょうか?

この現象が気になっている他の方々いませんでしょうか?

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以下、過去のコトバについてのポストです。

外来語の適応について

語尾のちいさい「エ」