2015年8月27日木曜日

Crowd Lu

Summer Sonic 2015という音楽イベントに行ってきました。

「という」なんて書かなくても誰でも知ってるお祭りなんですってね。
あたしは名前だけは知っていましたがまったく縁がないので知らないのも同じ。

「フジロック」も長年知ってるだけでした。こちらはポスターがそこいらに張りまくられていたので感覚的に近い感じですが実際には縁もゆかりもありませんでした。

こいつらを称して「夏フェス」というんだそうで。
たしかに似たようなイベントはあたしが若いころからありましたな。フォークソング系のが。
それが今やクラシックからロックまで実に様々なジャンルの音楽イベントが開催されていて「夏フェス」という一般名詞になっていると。

今回、あたしはひょんなことから「どうしても行きたい」という人間のお供として内心嫌々出かけました。
だって屋外でしょ?(屋内もあることは当初知らなかった)、暑いし、混んでるし、トイレとか大変だろうし。結果、疲労困憊するだろうし。食べ物とかどうするのだろう?とか。

そもそも今年の夏の異常な暑さ! 購入したのは一日だけの券ですが、一日だけだって途中で音をあげてしまうのでは?という恐怖にさいなまれました。

なにしろ右も左もわからない、でもそれなりに下調べをした結果、バラバラに配置されている会場を一通り回ってみることにしました。

で、無料バスの運行頻度も低く行くのが割と不便な「ヴィレッジエリア」というゾーンにも出向きました。
怒っているような日照りの中、バスから降り立つと遠くに見えるメインステージ。

そこから聞こえてくるのんきな楽曲。

それがタイトルにあるクラウド・ルーのステージでした。
こちらは素人ですがでもさすがに最高にグルーヴしているのがわかります。
解放的な環境とあいまってノリのいい不思議な楽曲。

朴訥な大学生といった雰囲気のアジア人が淡々と歌っていて観客の数もぼちぼちで他の会場と比べて圧倒的にアットホーム。
後から調べたら地元、台湾では大変なシンガーだそうで。

普段、自分が出入りしているのが小さなライブハウスなので好みのサイズってのもあるでしょうがいやいやでかけたサマソニでしたがやはり出会いってものはあるものですね。

300時間(英語のリスニング)

追記) 500時間超えました。(2016年9月30日)

表題の300時間は、英語のリスニングの能力を本格的に獲得するまでの時間だそうです。

で、やってみました。
2014年の1月末から2015年の8月末まで。

毎日、細かく正確は時間を記録するのはバカバカしいので一日、30分と想定して、とにかく毎日リスニングしました。
途中で長めの尺のコンテンツをだいぶ聞いているので実際には300時間はとうに越していると思います。

どのようなコンテンツで訓練したかといいますと、前にも書いた謎の神アプリ『Learn ABC』をメインにしました。

これはVOAが提供しているコンテンツをパース(元コンテンツを分解して再構成するような感じに)してコンテンツ尺を扱いやすくしてくれているアプリです。
VOAの外人用に速度を落としてしゃべっているSpecial English と通常の公共放送「PBS」のニュースの両方を聞くことができます。

次に、"Serial"で馴染みになった"This American Life"のポッドキャスト。
の組み合わせです。その他にもポッドキャスト番組の英会話コンテンツもいくつか並行して利用しました。

さて結果ですが。
語彙も増え格段に圧倒的に強化されました。(あたしの英語のグレードについては過去記事にて書いた通りです

でも、他のブログでも書かれている方がいますがこれで完成にはほど遠いと思います。

・不得意な話題でネイティブ同志のディスカッションの聞き取りはまだまだ厳しい
・難しいジャンルの映画はまだまだ歯が立たない

という感じです。
いずれも自分が精通している事象であれば問題なく内容がわかります。
逆にたとえば大統領選の候補についての座談会などは往生します。
各人にまつわる過去のエピソードやアメリカ特有の事情など知らないことが多すぎるからです。

このような苦手なトピックもコンテクスト(文脈、それまでの事情や関係者の名前)に詳しくなると徐々に聞き取れるようになります。
たとえばエボラ熱のニュースなどは発生の段階から聞き続けているのでこのテーマによる医療関係の情報についてはすんなり頭に入ります。

This American Lifeの番組はどれも超絶に速い英語ですがその日のテーマによって理解度がまったく違います。不思議なものです。

さてこの実証実験を通して思ったことですが、語学学習者なら誰しも同じ感想を持っていると思いますが世界が拡張された感覚になる喜びがありますし情報の量も一気に増え入手する速度も先取りできて楽しくなってきます。

ということで自分が聴くニュースソースは全部英語になりました。
でもニュース英語で増える語彙って悲惨なニュースが多いので結構、マイナスな感じの言葉が増えますね~。

2015年8月25日火曜日

イニシエーション(2)

イニシエーションを(1)として続きを書こうと思って時間があいてしまいました。
ま、実用的なトピック以外は誰も読んでくれない(笑)このブログですがま、いいじゃないですか。
ひとりごとだって。

さて、小説(?)『イニシエーション・ラブ』のイニシエーションは日本語にすると「通過儀礼」となりますが、あたしの使い方では「通過儀式」となります。

下世話な例では「肝試し」。
怖~い体験を済ませると一人前と認めてくれる。みたいな。
部族で仮に出て手柄をあげると成人として認められる。

成長のきっかけとなる、あるいはその部族社会の正式な一員として認められる儀式ですな。

昔、ある現場で業者が舞台装置を作っていました。
舞台の上にある「天井」みたいなところを「すのこ」といいまして文字通り鉄骨が簀の子状になっている。
そこからいろいろな機材を吊るわけです。
すのこ、というくらいなので間がスカスカになっている。
当たり前ですが、スカスカから下を覗くと舞台が見えます。

これがコワイわけですよ(笑)

で、業者はこのスノコも含め手がけた舞台が自慢なんですな。作品として。
で「検収」もかねて登ってみろ、と。スノコにね。

当時の上司が「オレ、やだよ。そんなの」と腰が引けた。
で、あたしももちろん、イヤだったんですが、一緒に現場やってきた連中がいうことだし滅多にスノコの上なんて登れるものでもないし上がってみたんです。

それがあたしの、というか舞台業者のあたしに対するイニシエーションだったんですね。

それから扱いがまったく変わったんです。完全に仲間扱い。
つらい工程を徹夜で助けてくれたり。
現場が終わっても、いつまでも「あの時、上がってくれたよな」って言ってくれる。

「ラブ」のイニシエーションより価値のある儀式でした。