2017年6月30日金曜日

Labo Party ~オーディオ・ブックから派生して~

Labo Partyという、ちょっと不思議な活動(習い事?)がありまして。
そうですね~、いい例えがないのですが「言葉のボーイ(ガール)スカウト」みたいな感じだと思ってください。(とか言って、あたしは”スカウト”系活動がどんなものかまったく知りませんが・・・)

扱う「ことば」は、日本語も含む様々な言葉なんですが、ま、そこはそれ、やはり英語が中心です。(ひとに説明するときは面倒なので”英語の教室”とかで済ませたりします)

英語劇を中心に合宿したりホームステイしたり受け入れたり言葉を使った活動(アクティビティ)を行います。

ちょっと「みんな仲良し・世界はみな兄弟」系の雰囲気なので、あたし個人としては正直、性に合いませんが、とある経緯で長年お付き合いをしてきました。

実は、ここの教材がとても素晴らしい。
教材は素晴らしい。

CDと本でして、内外の名作文学などをプロの(超一流の)役者や声優が吹き込んでいます。
パラグラフ毎に英語が流れて、次に日本語が流れる。
英語だけのトラックも収録されています。

思い出せるタイトルだけでも「ピノキオ」、「ハムレット」、「ピーターパン」、「十五少年漂流記」、「ナルニア国物語」、「不思議の国のアリス」・・・などなど。日本の作品でも「セロ弾きのゴーシュ」、「寿限無」、珍しいところでは「オバケのQ太郎」とか。幼児向けの絵本も多数。

ところが実際の活動では、この教材のほんの一部しか「消化」されなくて後は本棚の肥やしになってしまうという体たらく。

そこであたしは、この教材の英語のみの部分を自分用のオーディオ・ブックとして使おうと思い立ちました。

英語が流れて日本語が続く、というパターンは、作りとしてはいまひとつかなと思います。あたしは聴いたことがないですが、CMでよく見る"S"ラーニングもそんな風になっていると聞いたことがあります。でも、やはり英語は英語。日本語は日本語で聴いた方が語学力の向上には効き目があると思います。

そうそう。この活動には積極的に入会したんじゃなくて、たまたま近所で会員の方に紹介されて入って、だらだらと長年続いてしまったという。ま、それが長続きの秘訣でしょうか。

でも、ここに入れば英語ができるようになる。と思って入ったら大間違いですよ。でも、なにごとも継続は力でして、きちんと暗唱を続けていれば、なにかそれなりの効果はあるように思います。(台本を覚えるので暗記力は上がるようです)

2017年6月26日月曜日

病気(健康)の話(9)がんと世間(3)

さて、保険組合で働いている元同僚にトイレで遭遇した話の続きです。

手を洗って出ようとすると呼び止められました。
深刻そうな顔をしています。

「つ、つかさん。どこか具合悪いの?」
「いや、ちょっとね」(あらあら・・・)

彼が保険組合にいるのは知っていたので、そんなこともあるかと思ってはいましたがやはりね。ま、あたしが彼なら知らないフリしますが。
現役時代からちょっと足りないところがありましたから。

普段会わない彼にその日はなぜか、その後もエレベーターで二度も一緒になりました。

一度などは、降り際に閉まりかけたドアに手をやって、「あ。あのさっきはごめん。個人情報だから。ただ、つい心配になっちゃって。でも大丈夫だから。(個人情報)守ってるから」

「うん。心配しなくてもだいじょうぶだから」(あらあら・・・)

と言いまして。次に会った時も同じ感じで(笑)。
くどいからますます不信感募っちゃう。

とまぁ、こんな感じで、まぁ、いろいろ不安だったり良くないわけですが。

今回、この病気を持っていることを知ってひとつだけ、良かったことがあります。

建物などから表に出て眺めたときの風景がとても美しく見えるのです。

これは心の中にせっぱつまったものが生じてきているためだと思います。
これまでも、それなりに今を大切にしてきたつもりですが、ますますそれが重要に思えてきているということなのでしょうね。

追記)堀辰雄の『風立ちぬ』の一節にこんなものがあります。婚約者の節子と自分が過ごしている山のサナトリウム。眺めている風景をことの他美しく感じた主人公。

――私は、このような初夏の夕暮がほんの一瞬時生じさせている一帯の景色は、すべてはいつも見馴れた道具立てながら、恐らく今を措おいてはこれほどの溢あふれるような幸福の感じをもって私達自身にすら眺め得られないだろうことを考えていた。

そんな主人公の様子を見ていた節子が話しかけます。

「……あなたはいつか自然なんぞが本当に美しいと思えるのは死んで行こうとする者の眼にだけだと仰おっしゃったことがあるでしょう。……私、あのときね、それを思い出したの。何んだかあのときの美しさがそんな風に思われて」そう言いながら、彼女は私の顔を何か訴えたいように見つめた。



2017年6月24日土曜日

オーディオ・ブック(仮ブーム)

辛気臭い病気の話題が続いてますが、その派生ネタです。

気が早いですが、近い将来入院でもした場合のために、そろそろオーディオブックにも手を染めておこうと思い立ちました。

常々、「Learn ABC」アプリとPodcastでいろいろ聴きまくってきているここ数年で、最近は日本語のコンテンツにも手を出すようになってきました。

そういえば、Podcastのお気に入り番組「This American Life」の中に入るCMでAudible.comというのがあったなと思いだしました。

さっそく調べてみると、アマゾンのグループ会社であると。(2008年に買収されたそうです)
言われみれば、アマゾンでそんなサービス始まってたなと今更思い出しました。

こりゃいいってんで使い方を調べてみたら月額課金で、しかも1500円だと。
Netflixだって一番安いやつで凌いでるのに、さすがに1500円はきついなと思いました。
紙の本を買ったと思えば、割安な気もしないでもないですが、現状は読みたい本だけに払いたいなという料簡です。

そんな折り『Kindle & Audible たのしい英語の学習法』(堀田史恵)というタイトルがアマゾンのキンドル本の「Kindle日替わりセール」のお知らせできました。

自分でも盛り上がっていたのでさっそく購入して読んでみましたが、彼女はどうやら金に糸目を付けない人のようでKindleの端末もなんでも買ってるみたいだしアマゾンの定額支払い系の各種サービスもフル参加のようです。

これはちょっと身分か金銭感覚の違う相手のようで付き合えないなと思いました。
他に経済的なサービスはあるのか?といろいろ調べたところ日本のサービスでFeBeというのがありました。
単品で購入できるのはよいのですが、弱点は、英語の作品が数えるほどしかないところ。

そんな中、App Storeでこんなアプリを見つけました。

Audiobooks HQ

無料の本がたんまりあります。
無料のものは、「LibriVox」という活動で提供されているパブリック・ドメインのコンテンツにボランティアが吹き込んでいる本たちです。

ためしに日本語の作品もあるので一冊ダウンロードして聴いてみましたが、ナレーターのヘタさが気になってしまいちょっと(笑)厳しいかなと思いました。
日本語のコンテンツは、プロが語っているFeBeがいいのかもです。

英語の方は、母語でないのもあり、アレルギーを感じずにいけそうです。

このアプリというかサービスで良いと思ったのは、Audibleが商品を提供していて定額性ではなく単品で商品を買えるということです。

先に書きました『Kindle & Audible たのしい英語の学習法』には、著者のオススメ本がいくつか紹介されているのですが、その内の一冊『The Absent Author』という子供用のタイトルをこちらのサービスで検索したところさくっとひっかかってきまして驚きました。

しかも、支払いがApp StoreというかiTunes Storeの支払いなんです。

このAudiobooks HQというサービス、ちょっと得体の知れないところがありますが、この支払なら楽だし安心ですよね。

2017年6月23日金曜日

病気(健康)の話(8)がんと世間(2)

結局、アルファ病院での検査でもあたしの検査後の違和感の原因となる異常は見つかりませんでした。
でもなにか効果があるかもということで前立腺肥大対応の薬を出してくれました。

一週間して少し症状が楽になった気がしたのでアルファ病院で再度薬をもらい相談自体をクローズしました。(あきらめた感じです)

この期間、通販で出産後の女性が使うようなクッションの類をいくつか買って前立腺に負担がかからないようにして椅子に座る工夫を始めました。

外に出かけるとき、カッコ悪いですが一番軽いタイプのものを携行することにしました。
この違和感は今も残っています。ただ悪い物ではないということだけはわかったので心理的には少し楽になりました。

さて、放射線治療には、治療によっては費用がとてもかかります。
そこで「限度額適用認定証」という書類を勤務先が入っている健康保険組合に申し込むことにしました。

これは、病院での支払いが高額になった時、後から申請すると自己負担限度額を超えたお金が払い戻される「高額療養費制度」というものがあります。

あとから払い戻されるとはいっても、申請を忘れたりすることも往々にあるので、この「限度額適用認定証」を予め病院に出しておくと始めから自己負担分だけの支払いで済むという便利なものです。

元々は知らなかった制度ですが、生体検査の入院の際に病院からアドバイスを受けていたので、今回は申請をすることにしました。

あたしの場合、保険組合が便利なことに勤め先と同じビルに入居してまして申請書を作って手持ちで窓口に持っていきました。(実際の”認定証”は後から郵送できます)

さて後日。トイレで用を足していますと、同僚に会いました。正確にはかつての同僚で今は定年になって保険組合に出向している男です。

2017年6月22日木曜日

健康(病気)の話(7)がんと世間(1)

今の時代、家族や親せきに一人や二人、がんに罹っている人間がいるのは当たり前なので妙に詳しい人間がアドバイスをくれたり民間療法を紹介してくれたりしますが、ありがたいことではありますが迷惑だなと思うことの方が多いなというところ。
腰痛治療ならいざしらず(笑)

ましてや亡くなった方のニュースなどはもっての他ですが、入って来る情報はおかまいなしです。

「つかさん、こんな本がありますよ」と同僚。

ある末期がんの方が食事療法だけで長年生き延びているというベストセラーの広告を見せてくれました。あたしは、その本は知ってましたが手に取ったことはありません。
「あ、そういえば本屋で見たことあるよ」なんて感じの会話です。

それから一週間くらい経って同じ同僚が週刊誌を開いて持ってきました。
その本の著者が亡くなったという記事です。
日頃から、あまり繊細な人ではないとは思ってましたが(笑)、困ったものです。

さて、そんなこんなですが、あたしの心配をよそに放射線治療の段取りは淡々と進みます。

あたしが受ける治療法では、実際の放射線治療の前にある処置をする段取りがあります。

日取りも含めフィックスし事前に飲む薬などもすべてだんどった後にひとつ問題が生じました。

実は、今回病気が判明するに至った「生体検査」の予後が悪いのです。怪我の治りってんですか?会陰部のあたりに違和感があって長時間椅子に座ってられないのです。

肝心のガンじゃなくて、その検査で調子悪いってのは本末転倒です。
あたしが恐れたのは、感染症になったのでは、ということですが幸い数値的にはその恐れがなさそうでした。

ベータ病院に相談して治療の予定を延期してもうことになりました。

また生体検査はアルファ病院だったので、決まりの悪いこと甚だしいですが勇気を出してアルファ病院に連絡をして再診してもらいました。

アルファ病院の先生に問診を受けているとき「あちら(ベータ病院)での治療は始まったのですか?」と聞いてくれて気後れしていた気持ちが救われました。

いい先生です・・・生体検査の予後悪いけどね。

2017年6月21日水曜日

健康(病気)の話(6)がんとの向き合い(2)

気が重いことの多いそんな状況でも人はいい加減なもので慣れてくると、忘れてることもあります。

でも、ふと我に返って思い出して心の中に、なにかがココロの中に詰まっているような感じになることがあります。

BBCのドラマ『ダウントン・アビー』で伯爵一家と親しい、クラークソン医師が、同性愛が治るというインチキ民間薬に騙されて具合が悪くなった屋敷の副執事のトーマスに言います。

「運命が君に与えた試練を受け入れて――自分らしく生きるのだ。まやかしの希望より厳しい現実の方がマシだ」

と言います。あたしが今受け入れるべき言葉はまさにこれです。

それでも、朝4時ぐらいにいきなり目覚め、やはり手術にしておいた方がよかったのではないか?(寝るのはスっと眠れるのだけど(笑))
でも、QOL(生活の質)はどうなるのだろう?
悶々と悩みました。(今もね)

放射線治療の副次的な影響もコワイ。いっそのことやはり手術してもらった方がいいのかも?(以下、堂々巡り)

あたしがお願いする放射線治療でいいのだろうか?
(放射線治療には、本当にさまざまな手法があります)国産車か、電気自動車か?
それとも軽自動車か?みたいな感じです。
治療も始まってないのに再発したらどうしよう?とかとか。

病気の件を現実としてとらえるようになったこの数週間は、なんとも悩ましい日々です。いまこの原稿を書いている時点では大分、覚悟ができてきてはいますが、それでも先に書いたように時に自分のわずらいをすっかり忘れていて、ふと思い出した時の抑うつ感は、なんとも気持ちの悪いものです。

ガン発見の技術が向上しているためかテレビでも次々とタレントや有名人のの病気が発表されたり病状が克明にレポートされるとやけに気にかかります。

2017年6月19日月曜日

健康(病気)の話(5)がんとの向き合い(1)

さてアルファ病院で病気が判明して・・・。

現時点では自覚症状が無く「発病」したというよりは「発見」されたという方が正しい表現かと思います。

前にも書きましたが、昔は本人には告げずに家族にこっそりなんてことがあったりしましたが、今では非常に一般的なものになってきているようです。

それでも、家族に付き添ってきてもらう人は多いようですが、あたしはここまですべて一人でやってきていますし、家人もそんなものかととらえているようです。

さて、「発見(告知)」からベータ病院までの道のりの時間は意外と短くて約2週間強。

ガンの中では進行もゆっくりで比較的タチが良いと言われているものでもやはりこじらせると怖い病気です。
この病気がなぜ恐ろしく感じるかというと、自分が元気なうちに死が目の前に突きつけられるからだからだと思います。

急病や事故ですといきなりですからあまり深く悩んでいる閑はありません。
逆に考えますと、準備する時間がとれるので病気の中では質のいいものだという解釈もあるかもしれません。

こんな話を読みましたのでリンクを張っておきます。
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父の死で知った「代替療法に意味なし」

この中に、ある医師が著者に語ったことばがあります。
「がんは、自分の意志で自分の人生の後片付けをして締めくくることができるという点では、そう悪い病気でもないんですよ」
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実はすべての生き物は、生まれた時に死を宣告されているわけで、以前も書きましたが、人間の場合は、誕生の瞬間に「君の余命は長くても80余年かもね~」と言われているわけです。
とはいえ、いざ現実のものとなるとやはり怯んじゃうわけです。

あたしも、もちろん同じです。
覚悟をつけるために長い間終活をしてきているわけですが、それでも本格的になると思うと怖いです。

重い罪を犯した夢を何度かみたことがあります。
目が覚めて、夢だった時のホっとする感じ。

今回は覚めないんだ。と思いました。

2017年6月14日水曜日

健康(病気)の話(4)前立腺がん治療の迷い

治療方法選択についての事前のイメージは、こうでした。

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がんが見つかる⇒状態や程度に応じて主治医と様々な治療法を相談する⇒最終的にどれにするか決める
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でも、実際は違いまして泌尿器科の場合は手術が規定路線です。
あたしもそれしかなければお任せするところですし、今でも放射線にしてそれでよかったのか?と不安です。

あたしが「放射線でやりたい」と強くプッシュしてないのでなんともいえませんが、職場にいる先輩のがん患者に話を伺ったところでは残念ながら一般的には病院を変わるしかテがなさそうです。同じ病院だと縦割りなんでしょうね。

先輩の場合は、セカンド・オピニオンに回った後も前の病院の先生から翻意を促されたそうで治療方法が多岐にわたる分、悩んだそうです。
彼はガンが二度目(別の個所)で、最初の時に手術で辛かったので今回は放射線にしようと思ったそうです。

こうした治療法の選択についての話はガン治療関係の本にはよく紹介されている話のようです。

また、この病気については次々と新しい治療法やら対策やら民間療法のウワサやらが山ほどあるので患者の心を迷わせ悩ませます。

放射線科の病院の方は、ベータ病院としておきます。
このベータ病院は、先に書きました職場の病気の先輩の紹介です。

セカンド・オピニオン用の書類とCDは、翌日には準備ができましたので取りに行ってベータ病院の訪問日を予約しました。

結構時間を取られますのでスケジュールを自分で按配できない若い勤め人の方たちはとても大変だと思います。

ベータ病院での治療についてはまだ途中(始まっていません)ですので、もう少ししてから整理したいと思います。

2017年6月13日火曜日

健康のはなし(3)前立腺がんの発見

この病気には最近ではテレビなどでもよく見るダヴィンチというロボット手術機を使うことが多いそうです。

ただ、あたしの場合、迂闊にも鼠蹊部ヘルニアの手術を受けて身体の中にメッシュが入っている関係でロボットは使わず半開腹手術になると言われました。

他の治療方法、放射線治療について尋ねたところ副作用や治療期間の長さのことも言われあくまでも手術前提という感じの雰囲気です。

その場での結論は出さずに次回、当日受けた骨への転移を調べる骨シンチという検査の結果までペンディングさせてもらうことにしました。

想定内とはいえ、PSAの値がとても低かったのであまり病気の下調べもしていなかったので慌てて本やネットなどで情報を調べました。

あたしの場合、少し特殊だったのは治療判断の際に仕事の関係で放射線治療の専門家の方々の話を伺う機会が多かったため放射線治療の最前線について多少の事前情報や業界情報がありました。

そうした情報やあたしの年齢と性能力などを踏まえ、放射線治療に気持ちが傾きました。

以上、サラっと書いていますが、この決断に至るまでの悩みや疑い・迷いはなかなか深いです。

一週間後、病院を再度訪れ骨への転移を調べてもらった結果はシロ。
転移はありませんでした。
その際、勇気を出して他の病院でのセカンド・オピニオンをお願いしました。

放射線科の名前を出した時、先生は「放射線科なんですね」と残念そうにしていました。
あたしが申し訳なさそうにすると「いえいえ大丈夫です。なんていったってつかさんご自身のことですから」と言ってくれたのが救いでした。

セカンド・オピニオンは、ある種の「紹介状」のようなもので、それまでの検査結果などの情報をCD-Rなどに焼いてもらって次の病院に持っていくものです。

最近では、一般的な制度になってきたとはいえ、やはりはじめに世話になった病院の先生に他の病院でも診てもらいたいのですがと切り出すのはかなり気を使います。

ちなみにあたしが世話になったアルファ病院でももちろん放射線治療はやっています。

ただ、これまでの何度かのやりとりで同病院での放射線治療に回してもらうのはことの他ハードルが高そうだと感じました。

2017年6月12日月曜日

健康のはなし(2)前立腺の生体検査

手術室に入りまして、そこで妊婦のような格好になって肛門から超音波の検査棒を挿入されて麻酔を打たれます。

いまこれを打ちながらもそれを思い出すと括約筋が閉まります。

麻酔が効いてくる頃になると、こんどは検査用の針を撃たれます。
これが銃のような感じで一本一本、ビシっ!ビシっ!という衝撃が走ります。

目は覚めているので本数を数えてましたが、事前に聞いていた本数は12本だったのになんだか多い。後から聞いたら都合16本だったそうです。

その後、点滴を打たれて病室に戻ります。
検査の影響で血尿が出るので、看護師さんに尿のチェック診てもらう指示を受けたりして一泊しますが、打たれた針の傷からの出血が結構酷くて、夜にパジャマを変えてもらいました。
下着もダメになってしまったので自分で血をおさえて売店で新しい下着を買いました。

翌日には出血もとまり退院、家で養生をしました。
男性方は聞くのも恐ろしい話かと思いますが、出血するのは尿だけではなく精液にも血が混じります。ネットで情報をしらべてみるとこの現象ではみな衝撃や不安を覚えているみたいです。ま、当たり前ですな。

仕事にはその翌日から出まして一週間後に検査結果を聞きに病院に行きました。

結果は、16本のうち8本でガンが見つかり治療が必要とのこと。

この数値からグリソンスコアという評価指数を出すとあたしの場合は7で、中程度の危険なのだそうです。

20本も打てば必ず見つかるなと想定内ではありましたが、その場では、あまり現実味を感じませんでした。

とにかく前立腺では二人に一人、ガン一般では日本人では、3人に2人とまで言われていますのであたしだけが例外なんてことはないわけです。

お医者さんからは、その場で手術室も立て込んでいるので予め手術室を予約しておいたと言われ日付を告げられました。

2017年6月9日金曜日

健康のはなし(1)前立腺の精密検査

タイトルに(1)と数字を入れましたが、これは長期化すると思うのでいつが最終番号か未定の番号です。

あたしは35歳から、毎年12月に人間ドックを受けてまして。2016年も同じように受診をしました。

中に、オプションで「外科」という名前のものがありまして、これは要するにお医者さんが肛門に指を入れて前立腺を触診するって内容です。

恥ずかしいとか痛いとかで敬遠する人も多いですが、あたしは追加料金なしでやってもらえるものなので例年診てもらっていました。

今回の先生があたしを診察した後、ちょっと固いところがあるってんでPSAを確認した方がいいと言われました。

PSAというのは血液検査でわかる前立腺がんの指標でして、値が4以上あると要注意らしい。
あたしはちなみに例年1.6~1.8でこの年の数値も1.8でした。
(あたしのドックでは、少し待ってれば、その場でわかります)

安全な数値結果にかかわらず、年があけてから勤務先にきた診断レポートには念のため再検査してほしいとありまして。

そこで、次は、人間ドックをやっているクリニックで専門医にMRIで診断を受けましたが、どうもはっきりしない。
できれば生体検査を受けた方がいいと言われました。

検査だし、ま、簡単かな~と思いきや。
これがどうやら入院するらしい。

アテもないので、ガンかどうかの検査ならなるべく専門にやってるところがいいだろうというので、ある専門病院に紹介状をしたためてもらいました。

ややこしいので、アルファ病院としておきます。

さて、アルファ病院でも、いきなり生体検査とは言わず、まずは、再度、血液検査とMRIを受けます。アルファの先生曰く「生体検査受けなくていいものなら受けたくないですよね」と言ってくれましたが、あいにくMRIの所見で生検(生体検査の略)を受けざるを得なくなりました。
(ドックのクリニックのMRIとはかなり違う感じです)

予約をしまして検査が3月の頭の一泊二日。一日目に検査。一泊して翌日に退院です。

検査について事前知識がなかったのでなんですが、これが結構辛いんです。

一日目、早目に病院に到着すると部屋に案内され、着替えてから本格的な手術室に入ります。

(つづく)

2017年6月5日月曜日

足立区地名談義

最近、足立で地名について思った愚にもつかぬことを書いておきます。

北先住や桜木といった場所に別々の野暮用で行くことが時折ありまして、一年に数回程度。

先日は桜木に用事があったのですが、二時間くらい時間をつぶす必要がありました。
そこで、少し離れますが買い物などして時間をつぶせる場所を北千住方面で知っていたので少し車を走らせました。

車を駐車場にとめて散歩をした時に不思議に思ったことです。
地図をご覧ください。中央の交差点をグラフのゼロと見立ててください。



X軸の「環七」と直角に交わっているY軸の通り(こちらは電信柱によると「花畑大橋通り」となってます)です。

グラフで言うところの第一象限は、「一ツ家」という町名になっていますが、そこには、「東栗原小学校」という学校があります。

栗原、です。

次に第二象限をご覧いただくとここは「平野」という町名ですが、ここに「東島根中学校」があります。

島根です。

続いて第三象限、町名は味気ない名称ですが「中央本町」です。
ここには「栗島中学校」があります。

栗島です。

最後に第四象限、町名は「青井」で、ここには第三象限と同じ名前の「栗島小学校」や「栗島診療所」があります。

交差点に目を移していただくと、交差点名は、「東栗原町」。
第一象限にある名称にちなんでいますが、そこは「一ツ家町」でして東栗原ではありません。
交差点のすぐそばに赤字で入れた歩道橋がありますが、そこには「東島根歩道橋」となっていて第二象限に敬意が払われています。

もう一度第一象限の環七沿いを見ていただくと「栗山金物センター」というお店があります。

とおり名:島根~栗島~栗原~栗山
住所地名:平野~中央本町~青井~一ツ家

上記で「とおり名」としたのは、おそらく旧地名かと思います。

名称が微妙に似ているのに違っている上に住所とはまったく異なっているという、よそ者にとってはわけのわからない状態です。

栗山はおそらくお店のオーナーの苗字かと思いますが地名の混乱に一役買ってるなぁと思い、念のために検索かけたらたまたまここに立ったチェーン店なんですね。

島根は「東島根」ですので、東京の「東長崎」や「東伏見」のような元は上方、西方から関東に移住してきた人たちの町だった流れかと思いきや、そばには東のつかない「島根」がちゃんとあるという・・・あたしの想定はことごとく覆されるという次第で。

近所に海はありませんから「島」ってのは何か?
栗原と島根が先に存在して両方から一字ずつもらったのが栗島か?
謎めいてます。

※追記島根の由来がわかりました。

よそ者には辛い地名流儀