あたしは『秘密の森』の後、他の韓国ドラマも見るようになりました。
どの作品でも出演者たちが、大声でがなり立てたり、怒鳴り合ったりするシーンが多い印象でしたが、ドラマの主役たちはいずれも物静かで思慮深く振舞います。
こうした典型的ながさつなやりとりはドラマ上のカリカチュアで現実には韓国人たちも落ち着いた人格を好ましいと思っているからこそ主役は落ち着いた性格で描かれているのかと思います。
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常に冷静な二人 |
さて、あたしが『秘密の森』でそのキュートさに参ってしまったペ・ドゥナは、公開時の年齢が38歳。シーズン2は、41歳です。
41歳で、こんなにチャーミングでかっこよかったら、若い頃はどれだけ可愛いかったのだろう?(笑)
そう考えたあたしは、これまでの彼女の作品を巡ってみることにしました。
余談ですが、歳を取るメリットのひとつに好みの相手の年齢幅が広がることがあります。
今のあたしにとっては50代の人も年下ですので、可愛く見える人もいます。
そこから犯罪を犯さないで済む年齢まで恋愛対象のターゲット(笑)が広がります。(現実の話であるとか相手側の事情は別です。そこを勘違いすると大変なことになりますので自制してください)
初期の作品のペ・ドゥナは、それはそれはとろけるようにキュートです。そんな昔と比べると『秘密の森』の彼女は確かに年相応になっていますが、あたしの目にはむしろそれが大きな魅力になっています。*1
刑事事件を追う深刻な内容のためともすれば陰鬱になりがちな内容のドラマですが、剽軽な実務官や同僚のチャン刑事、そしてペ・ドゥナの暖かい演技がドラマの空気を明るくしてくれています。
初期作品の演技と比べると『秘密の森』で見せるハン・ヨジンは緩急に富んでいて、自然で自在な仕草、コミカルとシリアスが絶妙なバランスでハイブリッドに熟成されたペ・ドゥナの完成形だと思います。
*1 : 2017年の『ペ・ドゥナ、7年ぶりの韓国ドラマ出演について言及「冷静な評価を受ける時期が来た」』という記事では、『秘密の森』のオンエアにあたりインタビューでこう答えています。
もうそろそろ冷静な評価を受ける時期になったと思った。ここ7年間で生じたシワも見せたいし、世間から演技に対する評価も受けたかった。
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