2013年9月25日水曜日

Mr.Bojangles ~忘れえぬ人~

ハーモニカやギターの練習に必要だったので図書館で70年代の曲を集めたCDを借りました。
目的の曲以外も懐かしいので聞き入ってしまいます。
中にはすっかり忘れていた作品もあってあらためて聴き込んだり。

その一曲が表題の「Mr.Bojangles」。
リアルタイムで聴いていたときも好きでしたが自分で所有まではいかなかったんですね。
ま、テキトーに口ずさんだりしますな。

ある日、カラオケボックスの練習の時、ふと思いついて検索してみますと「Mr.Bojangles」がちゃんとありました。好きな人が多いんですね。合わせて歌ってみると非常に歌いやすい。
これは、なんかの足し(笑)になるかもってんで覚えることにしました。

そして詞についても、意識してみました。
曲の作者(作詞・作曲)のジェフリー・ジェフ・ウォーカーの実際の体験を歌にした作品だそうです。

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昔、生活が荒れていた(down and out)時、ニューオリンズのブタ箱(cell)に入れられて。
先客だったのがこのMr.Bojangles。
人懐っこい人だったんでしょう。ジェフに自分はダンサーだといろいろ身の上話(He talked of life, talked of life)をして。
いきなり、留置場の中で踊り始めた。(he danced a lick across the cell

すごく高くジャンプして踵を鳴らして見事に着地。
思わず大笑い。(He let go a laugh, let go a laugh
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後半の犬の下りもホロっとしますが、あたしはこの「笑っちゃう」ところが一番グっときます。

なんだか、何もかもうまくいかなくて自棄気味に酔った挙句、ブタ箱にぶちこまれたら、そこにしょぼくれたダンサーがいて、彼の話を聞いて踊りをみたら、なんか自分の境遇なんて大したことないような気がしてきて。こんな場所でこんな変なオッサンに励まされるなんて、なんだか可笑しくて笑っちゃうよね。

想像ですが、荒れた生活から抜け出るきっかけ、成功の種をまいてくれたのが、このMr.Bojanglesだったのでしょう。

ジェフにとってのもっとも大切な「忘れえぬ人」なのだと思います。

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