2016年9月28日水曜日

多聴の果て 『風の電話』 ~Wind Telephone~

果ててませんが、以前、英語のリスニングを300時間やりました、という報告をしました。「多聴」ってんですか。

2014年の1月末から2015年の8月末まで。

以降も、日常的に続いていますので丁度、2016年9月末でいったん締めますと、プラス13カ月。

ひと月30日、毎日30分として、

( 30日 × 13カ月 × 30分 ) ÷ 60分 =  195時間

要するに、累積で

500時間を超えたと思います。

LearnABCアプリでは、PBSのニュースとAOL。
最近は、聴き取り能力の歩留まりはバラつきがありますが、「This American Life」もラインナップに加わっています。

そして、最新の「This Amrican Life」のプログラムが”One Last Thing Before I Go”というタイトルでして、まぁ「土壇場でいうひとこと」って感じでして、一話目(Act 1)が大槌町にある「風の電話」を訪れた人々の様子をアメリカ人の目でみたレポートになっています。

番組は、日本に親せきがいるディレクターが語り部で、NHKの全面協力を得た内容になっています。

自然に涙が出てくるドキュメントでして、ディレクターが言っていて印象的なのは、「この人たちは、ひとこともI love youといわないのに、”寒くないか”とか”ぼくたちは大丈夫”という言葉の中に全部入っている」といっているのが印象的でした。

さて、この番組でひとつ気がついたことがあります。電話を訪れた人々の日本語をディレクターがかぶせて英語になおしてくれるのですが、音質やアクセントの影響があるにせよ、はっきり聞こえているのに日本語の意味が聞き取れないことが頻繁におきるのです。逆転現象ですな。

とまぁ、それなりに上達してきてはいますが、いまだにからきし聞き取れない英語がやまほどありまして、中でも「This American Life」にたまに登場するライブのスタンダップ・コメディーの収録模様です。肝心なところでほとんど笑えません。映像があると少しはマシかもしれませんが、あと、どれくらい努力すれば楽しめるようになるのでしょうか? 

また数百時間後に、ご報告します。ドン・ファンの第四の敵、老化との競争ですが。

追記2024/10/23:遅まきながら、ネットでこんな記事を発見しました。

2016年9月24日土曜日

君の名は。※ ★★★★☆

『君の名は』は、ラジオドラマ化されたとき、オンエアの時間になると女風呂に客がいなくなるという伝説的すれちがい男女ドラマで「真知子巻き」というストールのファッションが大流行したという大ヒット作品ということだけくらいの知識でした。

『風立ちぬ』(堀辰雄)というタイトルでジブリのアニメが作られて。こんどは『君の名は』(菊田一夫)か~、というのもあり昭和の小説の名を借りた新作なんだろうなぁと流していました。

あたしは既報の通りカラオケのDAMチャンネルのヘビー視聴者ですからDAMチャンネルで繰り返し流れる『君の名は。』のプロモーションビデオを繰り返し見てます。
おそらく日本人でもっともこの映画のPVを見ている人間の一人かと思います。

ヘビー視聴者と言いましたが、ボリュームを消してハーモニカの練習をしているので見てはいますが音はめったに聞いていません。なのでヘビー視者が正確かも。

音のない映像で主役は現代の高校生みたいだから、やはりお話は「真知子巻き」ではなくて今の「すれちがい系」の純愛物語なのかなぁとぼーっと見ていました。

映画の音楽を担当しているRADWIMPSというグループのPVも同じくDAMチャンネルで繰り返し流れています。

Feedly(RSSニュースリーダー)に登録している「TAP the POP」という音楽評論サイトの9月2日の記事で「時を超えて、時を駆け上がって、希望を伝えてくれる『君の名は。』」という紹介がされまして。音楽の使い方についてとても好意的な記事が書かれてまして初めて興味を持ちました。(このサイト、いい記事が多いんですよ)

そしたらこんどは『シンゴジラ』と競合して大ヒットになっているアニメ映画だっていうじゃないですか。これは観ておくかなと遂に思いました。

ちなみに監督の新海誠という方の『言の葉の庭』という短編を見てたのですが今回の『君の名は。』の製作者だとは直前まで知りませんでした。
『言の葉の庭』は知人から映像がすごく美しいという話を聞きまして見たところ、CGの美しすぎる部分とキャラクターの差異がちょっと気になるかなという印象を受けました。

今回は、その差異が目だたずに、両者が自然に溶け合っているなと感じました。
風景描写、水の描写などはこの監督のこだわりなのだなと思います。よかったです。
それと『言の葉の庭』でも感じたことで、ローアングルのショットが非常に多いです。
場面転換でも繰り返し使います。

PVの映像用に本編からピックアップされているものは「見どころ」に決まっているわけですが、「本編で教室で自分の悪口を言われているのを聞いた主役の女子高校生が腹を立てて机をけとばすシーン」、「同じ女子高校生がバスケでゴールをした後の正面のシーン」この二つが好きではありませんでした。
前者は、蹴った足元からミニスカートの太ももの付け根が映像で強調されています。後者はジャンプしたあとの正面からのショットで高校生の胸が揺れる映像です。

商業的には必要なのかもしれませんが、男性アニメファンに媚びるようなショットはどうにも好きになれません。(個人的な好みですのでお許しください)

幸いにもこのアニメではありませんが、主役の女子が猛烈に可愛いのに、男勝りの性格でおてんば、でもストーリー進行にしたがって実はとても(男の理想とするような)乙女ごころを持っているという性格付けも類型的で受けつけがたいです。(いわゆるツンデレ)

このタイプのキャラがはしゃいで好物(お菓子とか)をほおばって「きゃはは」っと甘ったれた声をだす場面も気持ち悪いです。(だから『あの花』10分しか耐えられなかったんだけど)

ま、これから女子と付き合いたい男性にとっての女性の理想像?なのかもですが女性像の掘り下げ方が浅すぎるように思えてしまうのです。
あたしはフェミニストではありませんが、でもついついそう感じちゃうんです。

というわけで映画見ると決めてから直前にはじめて音つきでPVを見たら、なんと!男女が入れ替わるっていうじゃないですか。上記のあたしが嫌いなサービスショットも男が中に入っているときのものだったのです。

映画鑑賞の結果は、ストーリーがあたしの趣味性にぴったりあっているのでとても気に入りました。
だって『リプレイ』⇒『君がいた未来のために』の系譜の話だからです。
好きなんですよ。そうそう、『僕だけがいない街』もそうでしたし、さらに古いところではロバート・ハインラインの『夏への扉』(山下達郎が歌にしたやつ)ですな。

ちなみに『君がいた未来のために』の主人公(堂本剛)が人生を繰り返すタイミングも『彗星群』の飛来でした。

女子高校生の一家は、夢見の技術に長けている呪術師の一族ですな。巫女(シャーマン)だし。そうした整合性は見事です。神社の本殿はもっと近くてよかったんじゃないかな。
監督は総武線沿線好きなんですね。

あたしの趣味にはぴったりで文句ないのですが、でも、なぜこの映画が格別に大ヒットするのか今もわかりません。
公開してだいぶたっているのに、シアターは結構カップルで賑わっていました。いつもはいついってもどの映画でも平日はガラガラなのに。(スターウォーズ、シンゴジラ比べ)

2016年9月22日木曜日

ミュージックライフ近況

最近は、すっかりカルロス・カスタネダ専門おさらいサイトと化しているこのブログですが、あれだけ夢中になっていたハーモニカや歌、ウクレレはどうなっているのか?と思われるのもしゃくなので書いておきますとハーモニカと歌については完全に日常のルーティンに組み込まれてしまってまして特別なものでなくなってきているというのがあります。

ウクレレだけは練習時間があまりとれていませんので上達していませんがとにかく触るようにこころがけています。ハーモニカとは異なり伴奏しながら歌えますので捨てがたいです。

さて歌については、いい感じで進歩してきていますが、持病の喘息のために吸入薬を常用するように医者に指示されてしまいました。

その結果、薬の副作用で極度の声がれが生じ、ひところは歌うと声がつっかかってひっくりかえってしまいまったくダメになってしまいました。

そこで医者に相談して薬を「フルティーフォーム」というものから「レルベア」に変えてもらいました。
これまでフルティーフォームを朝二回。夜二回、吸っていたものをレルベアですと一日一回なので副作用の影響も小さいだろうというのが医者の判断です。

それと薬の服用後は、副作用防止のため念入りにうがいをするのですが、うがいに加え「食事の前」に吸うことで食事の嚥下にも薬の「掃除」を兼ねさせるというテクニックで一層、喉に薬が残らないような工夫をはじめました。

声がれが、朝よりも夕方ひどくなる傾向にあるので、さらに副作用以外の要因(がんやポリープ)もあるといけないと思い、耳鼻咽喉科では内視鏡で声帯周りを確認してもらいました。
こちらは異常なしでしたので、現時点では声がれの犯人はほぼ間違いなく吸入薬ということです。

さて上記の薬の変更と吸入を食事前に行うことで声がれがだいぶ改善してきまして、歌も絶好調とまではいきませんが、吸入の常時実施以前に近い状態になってきましたように思えます。

歌の師匠のおかげで新しいユニットも組ませてもらい、ブルーズ以外の分野にも挑戦をしています。めったに褒めないハーモニカの師匠も昨今はときたまお褒めの言葉をいただきます。

ギターのついでにハーモニカを買い、ハーモニカのついでにはじめた歌ですが、ここまでコモディティ化するとは思ってもみませんでした。

ドン・ファンのいう通り世界は謎めいています。