2010年1月8日金曜日

アランの幸福論

無人島に持っていくなら絶対この本!なんていう人も多い、アランの「幸福論 」。

プレゼントで何冊も
買ってきました
なんかすっとぼけていて「あくび」についての項なんて思わず吹き出しちゃうくらいの脱力系哲学本。特に「(狭義の)うつ」傾向にある人は、ぜひとも読んでもらいたい。最近、書店で抜粋を解説した啓発本が出ていたけど、ここはオリジナルを読むべし。

「幸福論」では「身体を動かす」――本文では「体操」という言い方をしています――こととココロの問題について多く触れています。
ま、よーするに身体を動かすとスッキリするってことなのですが、身体の方を愉快にさせることでココロも愉快にさせるといった、バイオフィードバック的な発想にもとづいた見解が随所に見られます。

あたしの住まいの方では、ラジオ体操がこの上なく盛んです。年中無休で、あたしの町内の体操会は50年以上の歴史があると会の人がいっていました。ラジオ体操をやらないと肩身が狭いので自然とみんなやるようになっております―――それでアランの云っていることが正しいということを身をもって体験しています。

ラジオ体操には、第一と第二があって、さらにいま流行らそうとしている「みんなの体操」というのがあります。
順に”きつく”なっていくので、第一を通さずにいきなり第二なんてやろうものなら背スジを痛めることがあります。「みんなの…」なんて苦行に近いものがあります。

オープニングは、「ラジオ体操の歌」に合わせて、みんなでその場足踏みをします。あれはなんなんだろう?

ラジオでも「唄いながら足踏み!」なんて号令はかからない。ひょっとして騙されているのでは?と思い、たまに催される「かんぽ生命」主催の地方大会に参加したことがあります。
すると、やはり足踏み!――「その場行進」を。知らないとキミ悪いです。

で、これに慣れてきますと、行進も準備体操のひとつのような気がしてきて、足踏み行進を抜かすと気持ち悪い。そんで、さらに慣れてくると今度は歌も唄っちゃうんだ。これが。

行進がすむと、第一。で、第二に行く前にインターミッションとして必ず「首の運動」があります。
これには、二つバージョンがあって夏休み版とそれ以外版。夏休み版は、それ以外版にくらべて一個運動が少ない。そのワケは、夏休み版は、聴取者参加番組なので時間押しを気にして運動を短めに設定しているためです。

首の運動の時に流れる「曲」(日替わり&季節感)を事前に推測する訓練を行うとESP能力も強化できるので一石二鳥。


あたしは第二が好きです。

特にのっけの「ジャンプ(全身をゆする)」から四番目の「胸をそらす」までの一連の動作が大好きだ。一般(ってだれだ?~特に女)の人にきくとみな第二は好きじゃないという。
なぜなら、図の動作で「足をがばって開く」のが「恥ずかしくて」イヤ。だそうです。

なんでだろう?
なんで恥ずかしく感じるのだろう?
どうしてだ?
みれば、体操会に参加している女性たちもみな、足を開く動作では膝を軽く屈伸させる動作に変えています。

話をアランに戻します。

ラジオ体操第二で、オープニングからの流れで四番目の動作。腕を空に向かって広げ「胸をそらす」動作。これを実行するととにかく気分が一新する。ラジオ体操の歌にある「喜びに胸を開け 大空あおげ」のフレーズそのものです。

ここは、動作が、「気分」を創り出す。まさにアランが指摘する、犬のあくびそのものだと思います。
ま、くよくよしても仕方ないよね、って感じになります。


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