以前書きましたように現役時代の終盤に、いきなり英語を使う仕事が増えてさび付いていた英語をここ何年か楽しみながらブラッシュアップしてきていたわけですが、今回の出張でいくつか確認したことがありますので記しておきます。
実感を言いますと、こんな感じです。
●ヒヤリング能力、語彙力は圧倒的にパワーアップしていた。
●リーディングとライティングは、かなりアップしていた。(億劫でなくなっている)
●スピーキングは、増えた語彙力の力で多少表現が豊かになってきているが、あまり代り映えしない。
こんな感じです。
そしてこの結果は想定通りです。
近年の国際会議出席で痛切に感じたのは、まずは言っていることがわからなければ何も対応できないので、とにかくヒヤリングが大切だと感じていたからです。
今回、同行した連中が現地の人たちに当方の仕事を説明している様子をみていますと、英語が苦手と言ってはいたものの自分の仕事はよくわかってますから片言でもけっこう頑張っています。これでいいのだと思います。あたしが同じ内容を説明する時も彼らの英語に毛が生えた程度です。
ところが同行した人たち、いったん相手が詳しい自己紹介を始めたり自社の説明をしたり、つっこんだ質問をしたりするとお手上げです。
しかし相手の言っていることが理解できると、とにかくイエスかノウと答えられるし、質問を返すこともできるわけですからコミュニケーションはぐっと豊かになってきます。
スピーキングについては、相手と現場を通じて仕事をするとお互いに文脈や内輪のネタが増えてきますのでやがて格段に滑らかに通じるようになってきます。
今回のように、まだ親しくない相手との社交辞令段階の会話は、なかなか難しく会話も途切れがちになってしまいます。自分の元々の性格にもよりますが、これは外国語に限らず日本語でもそうですよね。
2015年末に退職していますので定年後も続いているとは言えますが、現役終盤からの海外出張ラッシュというのは具体的には2011年の2月からはじまり2014年をピークに2016年まで間歇的に続いてきました。
以下にこれまでの英語自主補習のおさらいを書いておきます。
これまで多読と多聴についてはたまに書いてきましたが、実は英語の日記も続けてきています。
〇2013年4月から2015年12月まで多読セット。
『多読、100万ワードへの道』参照。
〇2013年5月13日から。日記。
自分で開発(笑)した日記アプリケーション(Perl(!)のCGI)をずっと使っています。
〇2014年1月30日からヒヤリング。
『多聴の果て』参照。
〇iKnowとANKI へ
現在DMMが運営をしている「iKnow」という暗記学習システムをしばらくやっていましたが、この仕組みだけでは記憶が定着しないと思いました。
現在では、ANKIというアプリを使ってiKnowで覚えた単語やフレーズの繰り返し学習による記憶定着を行っています。
『ANKI』
ANKIについては日本語の解説サイトがたくさんありますので参照してみてください。
これは豊富なカスタマイズ機能が備わっていてちょっととっつきにくいところがありますがあたしが使っているのは本当にシンプルな暗記カード機能だけです。
iPhoneアプリは多少高めですが、アンドロイドは、無料のAnkidoroidというアプリがあります。オリジナルの暗記カードを作ったり編集するのはPC版のアプリが便利です。
このANKIに独自のフレーズ帳を作って次々と登録しては学習を進めています。
〇Real英会話とANKI
『Real英会話』もDMMのiKnowとよく似たiPhoneアプリの英語学習システムです。有料アプリですが値段と内容を鑑みますと安いと思います。
ただやはりiKnowと同じで記憶定着という意味では厳しくないので、なかなか定着しません。
そこでReal英会話を使いつつ、実際にはANKIで記憶定着を進めています。
ANKIは、正解を覚えるのが厳しいですし、登場頻度も絶妙のバランスです。
今回実感した語彙力・フレーズ力のパワーアップは、間違いなくANKIによるものです。
リーディングは、多読以降、ライティングは、日記のおかげです。
スピーキングを捨てているわけではないですが、留学時の経験(いつの間にか自分が英語を話しているのを忘れている状態や英語の夢を見る状態)や前述の理由から後からついてくるとおもっています。
またスピーキングの際の発音ですが、今回からわざと荒っぽいブロークン発音をするようにしてみました。
日本人訛りと言われるほどの日本人英語というものがまだ確立されていないので自分としては日本人英語とはこういうものだ、というものを目指してみたいと思うようになったからです。
またヒヤリング能力が強化されていると書いたものの、最近少し能力がプラトー状態(一定に達したあと変わらない)になってきていると感じています。
苦手な「スタンダップコメディ」、「ネイティブ同士の政治対談」、初見の「アクション映画」など一向に上達が進まないように思います。
その原因はどこか?そのそもそこで話されている背景知識がないのか?句動詞やスラングなど知らない用語・表現が多発するからなのか?探っていきたいと思っています。
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