『秘密の森』を見ているとペ・ドゥナのちょっとした演技に目を奪われます。
演出の力もあると思いますが本人の自然な演技力の賜物だと思います。
そうした演技をまた見たくなり、結局3度も通しで観てしまいました。
例えば、第5話の中で、瀕死の状態で救出されたキム・ガヨン(=クォン・ミナ)の病室にハン・ヨジンが入ってくるシーンがあります。この一瞬の場面のハン・ヨジンの扱いはあくまでも画面端の点景的な扱いですが、その際にさりげなくマスクを装着している姿が映ります。
入る前からマスクをしていても成立する場面ですが、入りながら装着することでシーンに流れるような雰囲気を与えています。
同じような「点景」扱いのハン・ヨジンで大好きなシーンが、第9話でユン課長が夜食のパンを大量に買ってくるシーンです。
机の上にドサっと広げられたパンを特任チームの面々が選んでいます。そこでハン・ヨジンがパンを選ぶ様子が実に自然で素晴らしい。いったん手に取ったパンを眺めてちょっと戻したり、細かい動作がまるで本当の職場風景のように見えます。
その後、パンを食べているシーンも可愛らしくて、前にこぼれたパンくずを払うシーンも実に上手です。(普通に食べているだけかもしれませんが(笑) おいしそうに飲み食いするペ・ドゥナは、本当にキュートです)
そして、シーズン2のエピソードになりますが、第13話。
シモクとヨジンが会議室で二人、弁当を食べるシーンがあります。
これはシーズン2の事件を解決に導く重要な会話ですが、内容に加えかつてシモクの部下だったヨン・ウンスへの思いを語るシモクと、それを聞いているヨジンの表情が素敵です。
容疑者の住まいを確認するために市庁舎に調べに行くことを思いつき、思いのほか時間が経ったことに気づいて「あ!」と慌てる様子が実に上手い。
ペ・ドゥナの驚いたり慌てたりする演技(『家族計画』の冒頭の交通事故で見せる驚く顔も見事です)はいつも秀逸ですが、もっと見事なのは彼女の怒り、そして涙です。
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