タイガー・ジェット・シンじゃありませんよ。(もう誰も知らないって)
先日、歓送迎会がありまして。
場所が虎の門だったので、まっつぐ銀座線で帰宅しました。
途中の駅で向かいに座った、おねえちゃん。
ま、こちらは犬と同じですので、おねえちゃんであればとりあえず顔を上げるわけです。
しかも、ちょっと気を引くファッションだったりすると、一層目が行くわけです。
そんなよこしまなあたしの目がとらえたのが彼女がおもむろに開いた文庫本。
カバーをしていないのでモロに見えるのですが『フェルマーの最終定理
』───ガーン!って何がガーンだよって感じで。
派手なおねえちゃんは、電車の中で『フェルマーの最終定理』読んじゃだめなのかよ(笑)。
まぁ、人は見かけによらないとはよく言ったもので。もちろん、この本、フェルマーの定理を解く本ではなくて17世紀に出された究極の定理に挑戦した人たちの姿を描いた科学ドキュメンタリーでして、このテの本の中でも手に汗握るというかめちゃくちゃ知的興奮を覚える名著なのであります。
著者はサイモン・シンという科学専門のライターでして、ほかにも『宇宙創成
』や『暗号解読
』といったベストセラー作家でもあります。
ハードカバー本で出たとき買いましてあまりにも面白かったので、会社の先輩に貸したらそれきり戻ってきませんでした。
本に対する思い入れって一人ひとりまったく異なっていて、これは別の人ですが、これまたある科学読み物を貸したところ、返してくれる代わりに会社の「公共文庫」においてありました。価値観があまりに異なるので、彼らに真意をただす勇気がありませんでしたが、ショックでした。
結局、『フェルマーの…』は、おねえちゃんのと同じ文庫版を買いなおしました。
あたしは家に置ききれない本は『図書キープサービス』というのを利用しています。
どこか埼玉あたりにある倉庫に本を保管してもらう仕組みです。
本という物体が好きなんですね。電子書籍、ほんとはイヤだなぁ~。
追記)この下の根がすっかり変わった数年後、電子書籍やら自炊やらにすっかり手を出してしまいました・・・・。
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