2016年1月21日木曜日

スターウォーズ ~フォースの覚醒~ 第二次余計なお世話情報革命の中で(1)

『スターウォーズ』の”1”(後から”3”と呼ばれる作品)を知ったのは1977年。
当時定期購読していた雑誌『SFマガジン』に掲載された野田昌宏氏の記事でした。

アメリカで公開されたロードショーを観覧した野田=宇宙大元帥の大興奮した速報を読んで胸がときめきました。

その頃の映画公開は現地と日本では超時間差があって日本の公開は翌年のことでした。
あたしは1年間、待ちに待って新聞にロードショーの広告がでるやいなや新宿のスカラ座に電話を入れて公開初日、指定席のど真ん中を予約しました。
学生にしては贅沢ですが、これだけはゆずれませんでした。

同じく初日にみた同窓のT君が「おい、観たか? あれで面白くないってやついたらごめんなさい。僕が悪いんですって言って謝るしかないよなぁ」と言ったのが印象的でした。

でものどかなものですよね。今のように情報があふれている世の中ではなかったので超話題作とはいえ、映画館に直接電話を入れて席をとれたんですから。
その意味では本当に見たい人だけが情報をしっかりおさえて楽しめるいい時代だったと思います。
美術展も芝居もコンサートもそうでした。

今は、さほど興味のない人たちもプッシュされる大量の情報に翻弄されてにわかファンにさせられ踊らされてしまいます。
思えば、このような「余計なお世話情報」が目に余るようになったのは雑誌『ぴあ』(1972年)が出てからだったと思います。

興行主の人たちには申し訳ないですが、混雑する美術展に行くたびに「『ぴあ』さえなければこんなことにならなかったのに」と思ったものです。

『ぴあ』が『エンタメ業界における第一次余計なお世話情報革命』だとすると次がインターネットでしょうな。
本当の意味でごく普通に一般人がネットを使うようになったのはi-モード(1999年)が浸透した2000年からかと思います。

この年を『エンタメ業界における第二次余計なお世話情報革命』としましょう。

エンタメ業界における
1972年 第一次余計なお世話情報革命 
2000年 第二次余計なお世話情報革命


(つづく)

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