2016年1月26日火曜日

スターウォーズ ~フォースの覚醒~ 第二次余計なお世話情報革命の中で(3)

さて「フォースの覚醒」の話。

なんであたしがいまひとつ盛り上がらないのだろう?ひとつ目は「悪」に理由を求めすぎている点でした。

もうひとつは、SFマニア独特の欲求に根差すものです。

スターウォーズの1作目は、映像にこれまでのSFのいろいろな要素が盛り込まれていて見ているあたしたちは、これは「デューン」だなとか「レンズマン」だなとかチャンドラーの「銀河辺境シリーズ」だなとか「銀河帝国の興亡」だなとかスペースオペラのモチーフや設定を盛り込んでいてSFファンが見たかった世界を実現してくれていました。
あたしたちも「あぁ、ルーカスという監督は本当にSFが好きで作っているんだなぁ~」と感じられました。

つまり映画が各種名作SFのオマージュだったと。

で、今回の作品はですね。映画は「スターウォーズ」のオマージュなんです。スターウォーズで完結している。
SFファンにとってみるとあまり発見がないんですね。食い足りない。
ひとつには、SFというジャンルそのものが衰退しているというのもあって映像業界が古典を食べ尽くしちゃったってのもあると思います。


あとは「フォースの覚醒」のせいではなくて、あたしたちが映像に驚かなくなっちゃってるというのもあるかもしれませんね。

(完)

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