2014年7月12日土曜日

ひる飯の煉獄に堕ちた男 (2)

新しい職場は、閉じられた割と広めの空間に8人が配属された職場でした。

女が二人、その内一人は20代後半。もう一人は30代後半です。二人ともよく気が利いて二人の仲も円満。男性陣も紳士揃いで人間関係的には理想とも言える職場です。

ただ仕事の内容は書けませんが、とにかく暇!
そしてとにかく静か。

最初の一か月は、「あぁ。これが噂に聞く”追い出し部屋”か」と思ったくらいです。
人が少ないので以前のガヤガヤした環境に比べると理由などなくて静かなわけです。

その職場は前から存在してましてあたしは新参として加わりました。
歳は取っていても新人ですし、人間関係をこれから築かなくちゃってんで初めくらいお昼に付き合うかぁなんて思いました。

「つかさん、お昼これまではどうしてたんですか?」
「えっと、そうですね。大体コンビニ飯です」

てな会話をしてひとり飯が本来好きなのよ光線を出しておくことは忘れませんでした。
でも、そんなデリケートな戦略が通じる職場ではなかったのです。

(つづく)

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