2017年10月19日木曜日

病気(前立腺)の話(14)慢性前立腺炎を巡る現場の状況

NHKの『ドクターG』に登場する総合医のようなお医者さんが病院の縦割り行政を越えて患者の状況を総合的に判断してくれる場合もあるのでしょうが、一般にそうした医師に巡り合えるのは本当にまれなのだと思います。だいたいあんなに問診しないしね。

知人であたしと同じように他の「外科」からセカンドオピニオンで放射線科を「初診」にした方と話したのですが、この「治療の予後(病気の後フォロー)」対応が弱いのが放射線科の一番の弱点だと思うとのことでした。

彼は肺がんが患部だったのですが、確かに治療の効果はある。
でも、併発する咳や微熱など肺の専門家に診てもらいたいところは、袖にしてしまった別の病院の外科なのです。
ちなみに彼は、前の病院の医師からはなんども戻って手術を勧める連絡があったそうです。

がん患者としては、当面見つかったガン以外にも将来の不安があるわけですから、メンタル面でもフォローアップが肝心なわけです。

そこをセカンドオピニオンでいきなり別の病院の放射線科にしてしまうと専門の部局との接点が無くなってしまいます。

こうなったらアルファもベータも普通の泌尿器の症状については他の医療機関に行ってもいいというのならばというので(気持ち的にはあまり高揚はしてませんな(笑))、近所の泌尿器科に行って手元在庫が切れそうなセルニルトンを出してもらうしかないなと割り切りました。

このセルニルトンって薬、前立腺肥大の薬らしいのですが、慢性前立腺炎にも「効くかもしれない」程度の話らしく、あたしの勤務先の産業医に聞いたところによると慢性前立腺炎という病気自体、わかっていることがまだ少ない謎の病気らしいのです。

結局、ネットで検索したり思い悩んだあげく近所の小総合病院に行くことにしました。
どの町にもあるじゃないですか?
治療法が見つかっていない病気で出してくれる薬も決まり切ってるならどこでもいいかなと。
治らない薬かもしれないけど、やはりここはかかりつけの泌尿器科医が欲しいのが人情。
そこをガンマ病院。と言っておきます。

なかば投げやりな気持ちで行った病院ですが、そこの先生に経緯伝えるとガンの下りにきたら顔つきが急に真剣になりまして、病院の縦割り行政と宙ぶらりんになった状況に同情してくれまして、他の病院で放射線治療を受けた患者だと、なかなか面倒を見たがらないところが多いが自分のところでフォローしますと言ってくれました。

彼の意見も、やはり生体検査の針によって慢性前立腺炎になってしまったのだろうということでした。この病気、”儲からない”のであまり真剣に対応していないという状況もあると言っていました。

彼のガンマ病院勤務は実はアルバイトで、さっそく彼の本拠地(やはり近所)のデルタ病院の泌尿器科へ紹介状をしたためてくれました。

0 件のコメント: