2010年12月22日水曜日

キスしてもいいのよ ※

今日は、松本隆について。

―――そういえば、あたしの持っていたCDのボックスなんていったっけ?」と思って検索してみたら、別のCDがひっかかりました。

『松本隆に捧ぐ-風街DNA-』というトリビュートアルバムでして、ジャケットがなんと「今日マチ子」さんでした。

あたしが持っているCDのボックスの方は『風街図鑑』という大セットなのですが、これを買ったのは他でもない、コイデヒロカズさんが薦めてくれたからなのです。(※追記参照)


当時、彼は『テクノ歌謡マニアクス』という単行本をてがけていまして松本隆さんや細野晴臣さんにインタビューした関係で『風街図鑑』いいっすよ。
なんて教えてくれたのです。

めぐりめぐって今日マチ子さんだもの。不思議な縁を感じます。

奇しくも当時NHKで松本隆特集があって、アグネスチャンの曲「ひなげしの花」を手がけた頃の葛藤と昇華についてのインタビューが泣けるほど印象的でした。

このインタビューが神田の甘もの屋「竹むら」の二階で撮られているのも良かったなぁ。
「竹むら」の階段は、普段客で訪れるとまるで舞台美術のように「見てる」だけなのに、本当に二階に上がらせてもらえるんだ!なんて変な感心をしたものです。
(追記:2024年春クールのNHK朝ドラでは、やたらと登場しますな)

さて表題の「キスしてもいいのよ」は、ご存知、松本隆作詞『渚のバルコニー』の一節ですが、このフレーズを昔聞いたとき「上手い!!」って思ったものです。

だって「キスしてもいいのよ」ですよ。ウソつけって感じですよね。
お前がキスしたいんだろ!なんて突っ込みたくなるほど松本隆は女性を描くのが上手い。このような焦らし方がカワイイなんて思う男性もたくさんいると思いますが、七面倒だなぁなんて思っている連中もやまほどいるのでは?

「あのとき、本当はひきとめてほしかった・・・・」 ハナからそういえよ。みたいな。

追記)コイデさんは、フリーの編集者で、いろいろ一緒に企画をやらせていただきました。2006年に再発したガンで亡くなりました。今でもたまに夢に出てきます。雑談、楽しかったなぁ。

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