2013年4月29日月曜日

ペーパーレスと自炊(6) 自炊の決断


自炊をめぐる世の中の議論でも出ていますが、本好きだからこそ涙を飲んで本をバラすわけです。

一方、デジタイズした書籍を公開サーバにアップする人がいた場合、作者や出版社の利益を侵すことになるわけです。人々の良識が問われるわけですが、作品によっては、むしろオンラインで公開されて再び人々に読んでもらえ第二の人生(本生)を歩むことができるものもあると思います。

最初の「被害者」
今、高見順の小説を読んだことのある人はどれだけいるでしょうか?時代がくだって安部公房でも。大江健三郎ですら。

そんな思いの中、自分が最初に切り刻んだ本はフィリップ・K・ディックの『偶然世界 』です。
早川文庫、1977年5月31日初版発行で自分のは91年に出た第八刷版です。

特に意味はありませんが、ディックの作品はほぼすべて所有していますが紙の本である限りおそらく再読することは絶対ないと思いました。そんなに面白くもないし(笑)。
でも捨ててもらいたくはなかった。


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