象潟や雨に西施が合歓の花
松尾芭蕉の「奥の細道」の中の一句でして、「ねぶの花」は、まるで世界三大美女の一人、西施のようだ。と詠った句かと思います。
西施は、「呉越同舟」とかで聞いたことがあるはずの呉の王様(臥薪嘗胆のエピソードで有名)の奥さん(愛人?)です。陳舜臣の「十八史略」によると敵方の越から送り込まれた秘密兵器ということになっています。
いかにも上品そうな出だしですが、ここから一気に下世話になります。
あたしの座席の前は、とある部門になってます。
管理職をはじめとし、つぶよりの美女がそろってます。
どのような神の采配なのでしょう。
そんな素敵な女性人の一人が、ウィキペディアに載るような経歴の持ち主だそうで。
彼女が困った顔をするととても素敵なのです。
そこで、西施を思い出したという次第で。
西施が、ある日頭痛でもあったのでしょう。顔をしかめていたところ、それが大層美しくて、それを見た宮廷の女たちがこぞって真似をしたという。
この逸話から「顰に倣う」ということわざができたそうです。
昔、ある女友達がしゃがんでまして。その姿があまりにも美しいので、声もかけずに見とれていました。
半年後くらいに、彼女にそのことを伝えたところ相手も覚えていまして、
「あぁ。あの時ね~。吐き気がしてつらかったのよ。」
西施も頭痛でイロケどころの話じゃなかったのに周囲の見る目、妄想ってのは実に勝手なもので。
机から目を上げるたびに、ウィキペディアの彼女が目に入るとあたしが仕事にならないだろうとの配慮からか、事務方が、裸の大将似の男性社員を障壁に配置してくれました。
業務中によこしまな思念が発動しそうになると、裸の大将を見ることで気が静まるので大変助かっています。
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