2010年9月3日金曜日

Machinima

マルチメディアCD-ROMが登場したとき、みんなはこれで「誰でも自由にエンターテイメントを作れる!」なんて感動したものです。
あたしも、「Spaceship Warlock」の作者が来日して催された講演会の帰り、興奮がなかなか醒めませんでした。

ヴォイジャー社の「Expanded Book」(電子出版アプリ)の説明書の前書きに、「これで僕らは自由だ!」みたいな文言が書かれていました。社長の萩野さんの文章でしたが、非常に感銘を受けたので当時、某女子大で教えていたあたしは学生に教材として読ませたものです。

ジョブズとウォズニアックの二人がパーソナル・コンピュータを作ったとき、これで俺たちは「ネットワーク(昔からあったんですよ)コンピュータ」から自由になれる。と考えたそうです。あたしもワークステーションを与えられ、TSO(time shareing=昔のネットワーク大型コンピュータ)から開放されたとき、「オレは自由だ~」と思ったものです。

インターネットが普及し、WWWで個人がホームページを作り自由に情報をやりとりできると、こぞって発信してきました。
iPhoneを購入したハッカー連中は腕を競ってjailbreakを楽しんでいます。jailbreak、すなわち「自由」ですよね。

さて、またまた新しい自由?の話。

Second Lifeやコンピュータゲームのキャラクターを動かすCGモデリング技
術を使って「映像」を作ることを「Machinima(マシニマ)」と呼びます。マシニマについて記されているWikipediaの記事の末尾には「マシニマで進む映像制作の民主化」という項目があります。これで俺たちは自由だ!というワケです。

マシニマの元となる技術は日々進化していまして、今では劇場用映画の下書き(pre-visualization)としても使われているそうです。

Second Lifeを初めてみたとき、コミュティにはまったく興味を惹かれず、まず「マシニマ」を作れるな。と思いました。「マシニマ」という単語はその時知らなかったのですが、すでにコンピュータゲームのキャラクターエンジンを使ってCMをつくったりということでマシニマという用語も誕生していたようです。
マシニマという用語を知ったとき、あぁみんな同じこと考えるのだなと思いました。

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