2010年9月9日木曜日

エロティシズム(アルベローニ)※

著名人と直接知り合いになった関係性について、『エロティシズム 』(フランチェスコ・アルベローニ著)の中に面白い事例があります。

この本では、ある女性が憧れのスターと知り合いになり、ついに結婚までする。
偶像と実生活のギャップがもたらす心の変化についてアルベローニが面白可笑しく解説してくれます。

男女限らず、そうした社会的なステータスというのはイロケに役がイーハンつくみたいで、有名人に限らす、各種「先生」、「上司」、あるいはステータスの象徴である「制服」なんてのも「役」がつきますな。

この「役」は、そもそもイリュージョンですので二人関係が近しくなり日常が入ると、あっという間に「化けの皮」がはがれる。
「従者に英雄なし」の下世話な解釈でしょうか。

その「化けの皮」は、なにも好かれた方がわざとつけてたわけじゃなくて、勝手に思い込んだ側が描いた幻想なので、相手にとっちゃあいい迷惑かもしれませんが、後の祭りですな。

そうそう、この例に限らずこの本は、男女の不思議に興味のある人は必読の書ですのでぜひとも一読あれ。

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