2010年9月28日火曜日

ホームにて

今年92になった母が入居しているホームに週に一回のペースで訪れます。

追記2017年5月25日この母も今年亡くなりました

そこは、元大手カメラメーカーの社員寮だった建物を改造した施設で、もともと老人ホーム用に作られたものじゃないので無理な使い方をしている感じがあります。
特にエレベータが狭く、かつ油圧式(棒で押し上げるタイプ)なのでトロい。風呂の時間帯は、車椅子の渋滞がおきています。

なにしろエレベータのカゴには、同時に車椅子一台しか入れないので、一人入居者が乗ると、きつきつ。
必ず付き添いのヘルパーも乗り込みますので、あたしは、かろうじてあいた角にぴったりと身を寄せています。

先週の土曜、あたしが乗り込んだときに、一人の男性が自分の車椅子を手押し車(お年寄りが買い物で使う、「椅子」兼用のあれね)代わりに乗り込んできました。
要するに、ある程度は自力で歩行できるのだけど必要に応じて車椅子を使うという状況。

えーと。それなりに場数をふんできますと相手の認知具合を察することができるようになります。

物腰や目の表情から、この人の認知具合は、シロか軽度と判断しました。
(ちなみに母は、かなりしっかりしてますが入居書類には軽度の認知と記されています)

その男性。乗り込んだ後も行き先階のボタンを押しませんでした。

あたし「(大きな声で)何階ですか?!」
かれ 「ん? あぁ、”上”です」

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