2010年11月13日土曜日

デンタルライフ(2) ~ブリッジが災厄に~

前回のデンタルライフの記事に登場したカイロプラクターのH先生。今はどこで開業しているのだろう?とふと思い検索しました。

ありましたよ。HPが、写真つきで。あたしが出合った時は、日本橋のクリニックに勤めていたのですが、ちょうどN歯科に紹介していただいた時に赤坂で独立開業するという計画を伺っていました。
今も、赤坂、というか平河町で診療をされていることがわかりました。息災、よかったです。

さて、N歯科に通って顎関節症が完治した話を書きました。

N先生は、悪いところがあると全部治さないと気がすまないたちでアゴ治療が終わっても、歯磨き方法をはじめ徹底的にしごかれました。歯自体では、中学生の時に折った前歯の差し歯が古くなっていたのを新型のものに変えてもらいました。

というあたりで一段落しまして一通り健康になると、そこはそれ現金なもので定期検査も間遠くなり、その内に、稼業も変わったりして、いつともなく先生とは縁が切れてしまいました。

ただ、ココロの中では、歯医者といったらN先生だったよなぁ~なんて思いつつ。

その頃、あたしは新宿勤めでした。
入社して少ししたら左上の奥歯の様子がおかしくなったので会社のすぐそばにあった歯医者さんに通うことにしました。
そこにはあたしの勤務先の社長も来てましたので、社長もきてるくらいだし間違いないだろう・・・というのが大間違いでして(笑)

結局ダメになっていた左上の奥歯を抜歯(ばっし)して、その後をブリッジにしました。
今でこそ、歯医者さんたちは、ブリッジは最低!なんてたってインプラントでしょ!
なんていってますが、なんだったんでしょう?ブリッジを薦めるわけですよ。当時は。

ブリッジは、片持ち(キャンティレバーといいます。建築用語ですが、なんと!歯の医療用語でもあり)にしますので抜いた歯の他に健康な歯もキャンティの土台としていじめてしまうわけです。
そこまでして入れたブリッジがどうもしっくりこない。

先生に、たびたび不調を訴えるのですが、「まだ新しいので直なれますよ」なんて暢気なもの。とりあってくれない。
その内、不調が加速しまして歯茎全体がおかしなことになってきました。合わないブリッジのために完全なる歯周病になってしまったのです。

朝、起きたときの口の中の気分の悪さといったらない。

あぁ、もうだめだ。と、その時、心に浮かんだのがN歯科でした。
すでに通わなくなってから10年以上経過していたのでなんとなく敷居が高い――すると偶然、勤務先の社員がN医師の奥さんと友達であることが判明。お願いして、とりなしてもらいました。
師匠をしくじった噺家さんが席亭に仲介にたってもらう感じでしょうか(笑)

N先生。あたしのことを覚えていてくれました。先生、調子のいいところがあるので後で思い出してきただけかもしれませんが。

場所は多少ましなビルに移っていましたが、同じ町で診療を続けていました。
規模もやや拡大。なんてたってサブの歯医者さんまで雇ってましたから。院長はそれなりに名も通り、すっかり忙しくなってまして肝心な部分は院長が診て、現場はサブの先生があたしの担当になりました。
お医者さんが、このタイプの運営(さわりだけ院長で後は助手)スタイルになると大抵は品質低下するものなのであたしは当初ちょっとがっかりしたものです。

しかし、これはあたしの了見違いだということがすぐにわかりました。
担当になったサブのT先生。この人は院長を凌駕するほどの「歯の治療の鬼」だったのです。歯鬼です。

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