2010年11月26日金曜日

口伝の力

いやぁ、ギター復活してから1年くらいたつけど、まったく上達しないなぁ。

ま、半年くらいは練習方法模索でうろうろしてたから、まだ6ヶ月くらいだと思えば、こんなもしれませんね。
今の練習方法で方向性は、間違ってないと思うけど、所詮、独学は独学だし。

楽器の先輩に聞くと、楽器はやはし先生につかないとダメよってなアドバイスを受けます。

YouTubeとかもありますが、やはりフェイストゥーフェイスのほんのちょっとしたアドバイスでいきなり上達するってのがありますな。確かに。

昔、オートバイの限定解除(※注)を受けてました。

合格をめざす連中は、中型でも比較的車体のでかく重量のある400CCを買って練習します。
もちろん、公道ではできないので、自動車教習場が主催する「練習コース」を借りて訓練をします。
あたしのホームグラウンドは、埼玉のレインボーモータースクールという学校で、プロの先生たちの指導をみっちり受けて試験に臨みました。
大型試験は月に一度しか受けられません。一回がとても貴重なのです。

なかなか受かりませんが、そこはそれ、日々たゆまぬ練習で、運動オンチのあたしでも上達してくるのです。
しかし、もう一歩!もう一歩!ってなとこでスランプに陥りました。どうしても「短制動」でうまくいかないのです。
ついこの間までは、むしろ得意な科目だったのに……。

短制動とは、急ブレーキのことです。ある一定スピードまで上げ、短距離でとまる。「急制動」は、イリーガルな用語なので公用語は「短制動」。

教習場に通い詰めていると同じ志の連中と親しくなるので自然と情報交換がはじまります。
練馬にも大型を訓練してくれる学校がある。特訓してくれるらしい。

そこは、「都民自動車教習所」というところで、でかけてみると教官たちがアウトローっぽい(笑)っていうか練習場も「馬場」のような感じの場所。
女性教官をはじめとして、なんだか、悪っぽくてかっこよいのです。
先生に、「短制動」でうまくいかないので特訓をお願いします。と頭を下げました。

バイクを動かす前。いきなり、先生が、あたしに短制動の仕組みを説明しました。言葉でです。
何キロのスピードで、この力を入れるとこのように減速する。みたいな。これが頭にスっと入ったとたん。自分の中ですべてが氷解しました。
身体の練習ではなくて、言葉で。不思議ですよね。これぞ口伝の力。

そして、翌月の試験で見事、合格。
夢のようでした。


※注:限定解除とは? 昔、結構長い期間、オートバイの大型免許(451CC以上)を教習所で取らせてもらえない時代がありました。
警察の試験場に行って直接試験を受けますが、「落とすため」のような試験で非常に難易度が高い。
関東では、神奈川の二俣川が特にむずかしいと評判でした。
東京は、府中と鮫洲の二箇所。コースに特徴があるので、どちらか一方に的をしぼって練習をします。
近年は、教習所で大型が取れるようになったので楽になりましたが、残念なことに、後ろからみると、みな足が開いてしまってます。
限定解除では受かりません。

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