2013年5月28日火曜日

オーバーブロウ・ドット・コム(5)


ソを吹きつつも、少し掠れながらもオーバーブロウ状態の音が混じってくる。
そんな雑音状態からなんとか吹きリードの振動を止めたいわけです。

そこで、えい、じれったいというのでとどめの力技で吹きリードが「詰まりやすい状態」にします。

ちょっと脱線しますが、「身」だけのハーモニカを握ってリードはとくに抑えずに「吹き」を普通にするとき、軽く下側の「吸い」リードに触れるとそちらも振動しています。鳴ってないだけで「鳴る気(笑)」は十分あるのですね。

リードとプレートの隙間を「アゲミ」というそうですが、そのアゲミを細いドライバーや千枚遠しみたいなものでちょんちょんと突いて曲がり具合を調整し薄くしてやるわけです。

リードは、常にリードプレートの下側についてます。吸い側のリードは剥き出しですが、吹き側、つまり上側のリード自体は、とりはずさない限り穴の中に細いドライバーのようなものを突っ込んでつつくことになります。

この辺りは日本語のサイトでもいろいろ書かれていますので情報にはことかかないと思います。
あたしも、もちろん調整を行うことは知ってはいましたが壊したらいやなので敬遠していました。
今回壊れているハーモニカということもあり意を決してつつきましてアゲミを本気でいじりましたよ。

最初はつつきすぎちゃって吹き音が出なくなりまして、ハナからオーバーブロウの音しか出ないという(笑)、ありがた迷惑な話でして。

この隙間調整がキモなんでしょうな。少しずつつついて戻したりして吹きも吸いもそこそこ自然に出るという状態でオーバーブロウしてみますってえと!!
見事、できました!
軽く、力をいれずとも滑らかに音が出ます。

吹き ソ~~~
吸い ラ~~~
吹ギ シ♭(みたいな~)~~~

(続く)

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