2013年10月29日火曜日

父の喪服 ※

亡くなる前に自分の物や情報は整理整頓しておいた方がいいのは自分の精神衛生上も大きいですがやはり後に残された連中の負担を軽くしてやるという、いいかえると「引き継ぎ資料・作業」のようなものですよね。

このブログのURLがhandovermemosになっているはそんな理由があるからです。

昔、父方の祖母が亡くなってから数か月後に父の実家を訪ねましたら物であふれていた二階がまぁ、ものの見事に綺麗に片付いている。

同居していた独身の叔母、あたしの父の姉がニヤっと笑っていいました。

「この片付けをするのが楽しみだったんだよねぇ」

その叔母もすでに鬼籍に入りました。

彼女の弟である父が亡くなった時はまだ母も相当達者でして、そのまま暮らしていくわけなので片付けはあまりしませんでしたが父の服だけはもう要らないので整理することになりました。

そんな中に喪服がありまして。
好みの分かれる背広と違い喪服はあたしも着られるので譲りうけました。

喪服は各所に小さなポケットがありまして。その中のひとつに何か残っていました。
引っ張り出してみたらコンドームの箱でした。

堅物中の堅物、酒も飲まず博打もしない、これといった趣味もない、毎日必ず7時には帰宅してナイターだけを楽しみにしていた父が文字通り墓場まで持って行った秘密です。

追記)これを発見したときのあたしの感想を述べておきますと、「うれしかった」です。子供のあたしからみると堅物で母からいつも「退屈でつまらない」などとからかわれていた父のささやか?な反抗にニヤっとしたわけです。

※類似の話こちらw

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