2012年12月22日土曜日

Like a rolling stone (7)

ストーンズの工夫のおかげで相当歌いやすくなったこの曲ですが、それでも難曲には変わりありません。

ディランの「怒り」?をどのように受け止めたらよいのか?
いや、そもそもディランは、怒っているのでしょうか?

それとも実は単純で、「ざまぁみろ」と言っているだけなのかもしれません。
でも、それなら、なぜあたしたちは、この歌に勇気づけられるのでしょうか?

ここが肝心かと。

この歌の主役は、「あなた」であるところの「Miss.Lonely」ですが、この「あなた」ってのが自分だったらどうでしょうか?

When you ain't got nothing, you got nothing to lose
(何も所有していなければ、何も失うことはない。)

根無し草(Rolling Stone)でよかったじゃないか。

さる名家での話。
企業経営をめぐる政争に敗れた父親が、自宅に戻るや寝室に籠って泣き出したそうです。
それを見ていた家族は、ケっと思ってしまったとか。
その父親のおかげでいい暮らししているわけなんですけどね、Miss.Lonely。

一方、これは本で読んだ話。

定年退職者対象に開かれた職業訓練校で、植木職人の頭の指導。
ちょっとしたことで頭に注意された男性が、「ふざけるな。俺には何十人も部下がいたんだぞ」
静かに聞いていた頭がぽつりと。「それがどうかしたか?」

(このネタひとまず終わり)

0 件のコメント: