ストーンズの工夫のおかげで相当歌いやすくなったこの曲ですが、それでも難曲には変わりありません。
ディランの「怒り」?をどのように受け止めたらよいのか?
いや、そもそもディランは、怒っているのでしょうか?
それとも実は単純で、「ざまぁみろ」と言っているだけなのかもしれません。
でも、それなら、なぜあたしたちは、この歌に勇気づけられるのでしょうか?
ここが肝心かと。
この歌の主役は、「あなた」であるところの「Miss.Lonely」ですが、この「あなた」ってのが自分だったらどうでしょうか?
When you ain't got nothing, you got nothing to lose
(何も所有していなければ、何も失うことはない。)
根無し草(Rolling Stone)でよかったじゃないか。
さる名家での話。
企業経営をめぐる政争に敗れた父親が、自宅に戻るや寝室に籠って泣き出したそうです。
それを見ていた家族は、ケっと思ってしまったとか。
その父親のおかげでいい暮らししているわけなんですけどね、Miss.Lonely。
一方、これは本で読んだ話。
定年退職者対象に開かれた職業訓練校で、植木職人の頭の指導。
ちょっとしたことで頭に注意された男性が、「ふざけるな。俺には何十人も部下がいたんだぞ」
静かに聞いていた頭がぽつりと。「それがどうかしたか?」
(このネタひとまず終わり)
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