2018年6月8日金曜日

Maya(10)『カルロス・カスタネダとの魔法の旅』8

1957年の9月、私は、Nevilleの教えをカルロスに伝道しようとしていた。

その週のはじめ、彼はWilshire Ebell TheatreでI AM(God in Man)に関する定例講義を行った。

カルロスは、私が彼にあげた”The Search”を持っていて少しずつ興味が増していた。

とはいえ、彼はNevilleのようなLaguna Beach(高級住宅街)に住んでいるエキセントリックな新しい神秘哲学者による本や金額の高い講演会やテレビのショーをうさんくさいと思っていた。

そんなカルロスが同じ顛末になるなんて・・・。

界隈の書店にはNevilleの本が超心理学を研究しているJ.B. Rhineの本と一緒に並んでいた。

1957年にはRhineは落ち目になっていた。H.L. Menchkenはじめとするジャーナリストの批判によるものだった。


とはいえ、1950年代半ばはまだまだオカルトブームは続いていてカルロスも少し試してみる気になった。

二人でESPカードを使ったテストをした。
カルロスは非常に几帳面に記録をとった。
結局、二人ともESPの才能がなかった。

二人は多くの時間を過ごしていたが、私は彼が他の子ともデートしていると疑っていた。
彼はいわゆるハンサムではないが、非常にチャーミングで女子にもてた。

彼は話も得意だったが女性の話を聞くのがとても上手だった。

カルロスのクラスのあまり知らない女性が彼にクリスマスプレゼントをくれるといっていると話した。私は嫉妬にかられ受け取っちゃダメといった。
カルロスは、彼女が前歯にかぶせものをしているといったディテールを語った。

だが、彼が話したブロンドの女性は、彼のクラスには存在しない架空の人物だった。
ある日、彼は彼女は学校をやめて山かどこかへ行ってしまったといった。
彼が作った人間はどこかに消えてしまった。

ある日、ハリウッドを彼の1954年型Chevyでドライブしていると彼が通りを指さして言った「ほら、例の彼女がいるよ!

人込みの中にはブロンドは山ほどいるしだれかわからなかった。
彼女の名前はなに?

彼は、「Sueだよ。Sue Childress

Childressは私の母の旧姓だった。

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