2011年4月27日水曜日

暗証方法<文章暗証>

長文の暗証は、どうやるのか?
これは、ひたすら順番に覚えていきます。

最近は、ほかの人たちがどのように覚えるのだろうか?という興味もわいてきました。
記憶力日本選手権チャンピオンが明かす 図解 スーパー[実用]記憶術  という本では、夏目漱石の「坊ちゃん」が例文として紹介されていました。
もちろんあたしも覚えています。(冒頭だけです、もちろん)

著者の藤本さんによりますと文章を、いくつかのパーツに区切って、あらかじめ覚えているてがかり(前述のペグのこと)に紐つけて覚えていくとよいと書いてあります。

たとえば、出だしの「親譲りの無鉄砲で」を一番目とし、仮に一番目のてがかり(ペグ)と組み合わせた印象深いシナリオを頭の中で作ります。たとえば、自分自身の「ペグ」ですと1は、「煙突」ですから、

「僕の煙突は、本当は『親譲りの無鉄砲で』ある」みたいな荒唐無稽なものを考えます。
藤本さんのペグは、別の方法なのですが試してみたところかえって面倒だった(笑)

ということで、自分自身の方法は冒頭に書いた通り、こうしたテクニックは使わずに順番に少しずつ量を増やして覚えていくという芸のないものです。

一日目は、

○親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。

二日目は、

○親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。
○小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。

てな感じで少しずつ。
テクニックを使おうが、あたしのように闇雲に覚えようが、助詞の「て・に・を・は」や上記の例でいうと、

ん??待てよ、子供の「時」から、だったかな?
それとも、子供の「頃」からだったかな?

という状況が頻繁におこります。これはもうひたすら繰り返して音の印象を脳みそに叩き込むしかありません。
もっとも作家には文体の癖があるので、たとえば、

○そんなら君の指を切ってみろと注文したから、

という文章は、夏目漱石の場合、

○そんなら君の指を切ってみろと注文したので、

ということはまずありえません。漱石は、やたらと「~~だから」という言い回しを使います。
・・・という「作家の癖をつかむ」という”技法”も暗証を重ねた後に身につく知識ですので覚える際のテクニックとしては使えませんが(笑)

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