2016年6月15日水曜日

捨てておく『こと』

前の投稿で「特に男性の方・・・」と書きましたが、女性でも実例を知っています。

ただし、亡くなられたあとに発見されたのは、その方の作品でして生前家族には一切秘密である性癖(縛ったりするやつです)の様子を描いた絵画がごそっと出てきた!という。

作品なので、変なビデオやらに比べたらきまり悪さは少ないですがご家族は結構困惑されていました。開き直った家族はギャラリーを借りて追悼の展覧会を開きました。立派だと思います。

さて、捨てておく『もの』に続いては『こと』の方です。

伊丹十三監督の『お葬式』では、山﨑努が演じる主人公の父親の葬儀に、山崎の愛人が現れ場を乱すという一幕がありますが人間関係(もの)についても捨てておく必要があるかもしれません。

映画の中では幸いにも高瀬春奈演じる愛人の正体は知られずに済みますが、現実にはそうでもないようです。

知り合いの御宅で、母親が、突然亡くなられて。

映画とは男女逆のシチュエーションでして、亡母の愛人が突然、葬儀に現れさめざめと泣いていたそうで。
それを父親にばれないように遺族の子供たちが一致団結してその男性の世話をやいてごまかし通したという話を昔聞かされたことがあります。

恥ずかしい物品も、世間体のよくない人間関係も亡くなった当人は死んでますから何もわからないわけですが、せっかく終活をするなら『こと』の方も整頓しておくほうがそりゃなにかと親切かと。

もっとも、それが自分たちの知らない兄弟姉妹(「こと」なのか?「もの」なのか?)だったりすると・・・生前に整えるのはむずかしい場合も多いでしょうね。

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