『親の家を片付けながら』は、フランス人の著者が亡くなった両親の家の片付けに手を付けて途方にくれる話です。
だいぶ前に読んだので細かいことは忘れましたが、特に印象に残っているのは、両親がどこかへ旅行にいった先のホテルの紙ナプキンが思い出の品らしく山ほど残っていたという話。
あぁ、世界中どこも同じなんだ。と。
あたしの両親の家もあるわあるわ。どこかの店の紙のコースターからガラスケースに入った日本人形、幸運を呼ぶといわれていた朱竹の額縁。北海道みやげの熊の彫り物・・・・・・・マッサージチェア。
それとあたしが学生時代にため込んでそのままにしていた書籍類、建築設計時代に集めていたスライド。そして結婚後、倉庫代わりにいろいろ運び込んだ品々。
あたしの父方の叔母がまだ生きていた頃、祖母(叔母の母ですな)がなくなりまして。
叔母は生涯独身で祖母と同居していました。
しばらくぶりに遊びにいってみると家がものすごく綺麗に片付いています。
あたしがびっくりしていると叔母曰く「この日を待っていたんだ(笑) ママ(祖母)がためていたのを捨てるのが夢だったのよ」だって。
さすがに親の死を楽しみにしていたというのは本心ではないでしょうが、あたしも母がホームに入るやいなや片付けに突入しました。
(つづく)
追記:上記、フランス人とありますが、記憶違いでベルギー人でした。記憶は嘘をつきますなぁ。
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