2016年6月14日火曜日

定年ライブ

定年を迎えるにあたり、後輩が突然職場に訪ねてきました。

あたしのために何かセレモニーをやりたい、と。
ありがたい話です。

でも、それを聞いて思いました。
人にやってもらうと花束贈呈とか誰一人やりたくない建前のイベントになってしまうではないか。

定年の時くらいわがまま言わせてもらってもいいかなと思い、定年ライブをやらせてほしいとお願いしました。

もちろん、ブルースのライブです。

もうひとつのわがままは、原則社員禁止。一緒に苦楽をともにしたスタッフ限定にさせてもらいました。くだらない管理職がくると挨拶の順番とか俗な段取りに明け暮れるからです。

(※会社がらみを嫌ったあたしですが、ライブ当日に勤務先のトップと最後の挨拶をする日程を入れられてしまい、せっかく私服で演奏しようと思っていたのにスーツ姿になってしまいました。ことほど左様です。)

あたしのほうから音楽好きの人にサポート役を一人お願いして一緒に、会場を探し、バックバンドを手配し久々にがんばりました。ちなみにバンドは、ライブハウスのハウスバンドです。

セレモニー(パーティー)の尺はトータル3時間くらいありますが、自分がソロでライブをやるならせいぜい4曲だなと思い最後の30分をもらいました。

自分の演奏で会の締めまで済ませて、極まりの悪い挨拶系をやめさせてもらおうと思いました。

その時の観客というのは全員、親しい人たちなので演奏の仕上がりについては甘えられる場ではありましたがリハも含め念入りに練習しました。

幹事も客も全員、IT関係者なので司会はぬかりなく写真禁止、SNS投稿禁止を伝え、今日に至るまでこのライブの模様は参加者以外誰も知りません。

短時間とはいえ、この年になって大好きなスタッフたちとご機嫌なライブができるなんて夢にも思いませんでした。

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