2016年6月13日月曜日

親の家を片付けながら (8) ~シュロとの戦い(1)~

壁や屋根以前からの悩みというのが庭でして。
ま、庭ったってね。本当に猫の額みたいなものなんですよ。

なにしろ、あたしの実家は、もともと壁が落ちた先の隣家とまとまって一つの家だったものを少し分割して借地にしたって経緯の果てですので。

春から夏、晩秋に至るまであらゆる雑草がはびこります。
草取りがもう腰にきて大変なんですわ。

放置してもいいのですが、あまりにも空き家空き家してバンダリズム(人に荒らされる)を誘発するのもいやなので結構マメに草取りをしていました。

その庭に庭木があります。
低木あり、いつのまにか大きくなった紅葉あり。

その中に、一人。とても手ごわい相手がいます。
鋭い葉に悩まされる

棕櫚(シュロ)です。
あのヤシみたいな感じのやつですわ。親が植えるわけないからきっと自然に出てきたんですね。

この葉がまず固い。幹からニョキッっと生えている葉の元を切るには鋏では厳しくて伸びてくるたびにノコギリで切り落とします。

で、切り落とした葉が、永久に朽ち果てないんですよ。金輪際溜まり続ける。
昔みたいに庭で焚火ができればいいんですけど今はダメでしょ?

それと初夏になると不気味な黄色い実みたいなものがどさっと湧き出てきます。
これを切ると中から水がわっとでてきてしたたる。
今、調べたらこれ花なんだって。

その内、鋭い葉が庭の中だけならまだしも道路側に飛び出るようになってきて歩行者に怪我でもさせたら大変と思い、せっせと切ります。これが山のようにたまる。

で木というのは側面の葉を切れば切るほど上に伸びていくもんなのですね。

次第に、脚立を使っても手が届かなくなってきました。

東京近郊で車を運転していた時、おそろしく高い棕櫚を見たことがあります。
いつかああなったらもうオレの手には負えない。
これはなんとかせねばと決心しました。

(つづく)


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